TS転生してHな退魔少女になったのでメ〇堕ち……しないよ!? 作:H・I
「ぜはーっ、ぜはーっ……ま、まさか気絶させられるとは思わなかった。まだ胸がじんじんするよ」
気絶といっても5秒か10秒くらいだと思うけど、彼に殺意があったらその5秒で私は死んで……はいなかったかな。「魂の」って言ってた通り本当に渾身の妖力と気力をこめた一撃だったみたいで、私と同じくらい脱力してへたりこんでるから。
私はルーキーだから実戦の駆け引きはまだ未熟なのは自覚してるけど、彼も生まれたばかりで人生というか怪異生経験は少ないんだろうね。
それでも私の腕の拘束はそのままだし、今言ったように私も力抜けてるから外すのは無理そうだ。
……あ、そういえば服をレオタードにしておいて良かった。もし前回と同じデザインにしてたら今ごろ処女じゃなくなってたよ。
「でもその魂の一撃で何がしたかったんだろう」
交接腕から出すアレを私のナカにぶちまけるというのなら分かるんだけど……あー、もしかして「魂」を
だとしたら……好感度というか親近感は増したけど、屈服するとか見逃すなんて考えは全然ないから失敗だね。さすがにそこまでチョロくはないよ。
単に私をイカせたかっただけなら、遺憾ながら大成功だと認めざるを得ないけど。
「……って、そんなこと考えてる場合じゃないよ。今の内に」
彼がへたって責めが止まった今しかチャンスはない。私は尻尾を伸ばして彼の交接腕に巻きつけた。
「!?」
それに気づいた彼がはっと顔を上げたけど、私の方が早い。霊力を腕に集中して無理やり力を入れ、今捕まえた交接腕を両手で掴む!
「ようやく捕まえました、これで形勢逆転ですね!」
蛸の腕はちぎれても再生するそうだけど、彼の存在意義的に考えて交接腕をちぎられるのは精神的には大ダメージのはず。つまり人質ならぬアレ質を取ったというわけ。
彼はかなり怯んだ顔をしている。私の見立ては正しかったらしい。
これで圧倒的優位に立った。いっぱい気持ち良くしてくれたお礼、じゃなくてさんざん弄ばれたお返しをしよう!
「じゃ、まずは私の腕縛ってるのを外してもらいましょうか。他のはそのままでいいですから」
ただあまり過大な要求をすると開き直られるかも知れないので、最初は控えめにしてみると彼は「ぐぬぬ」とかうめきつつもおとなしく腕を解放してくれた。
その触腕2本を手に取って、私のお腹に巻きつける。
「……?」
私の行為の意味が分からなかったのか、彼が不思議そうに首をかしげる。いや実際にそうしたわけじゃなくて、そういうニュアンスね。
分からないのは当然だと思うので、説明することにした。
「あなたは誕生の経緯から考えて女の子を襲わずにはいられない存在でしょうから、逃がすわけにはいきません。
でもあなたがそういう存在なのはあなたの罪ではないと思いますから、なるべく痛い思いしないで、できれば納得した上で逝ってほしいんです」
もちろんあくまで「なるべく」であって、「何が何でも」というほどのこだわりはない。
もし先方が暴力一辺倒なスタンスで、こちらがそれを完全に抑えこむことができないのなら、殴る蹴るで祓うのもやむなしだと思う。
「だからこのまま脅して有利な状況積み上げる、なんてのはあんまりしたくなくって」
そう言いながら交接腕を撫でたり擦ったりしてみると、彼は気持ちいいのかうっとり目を細めた。
感じ方は人間と変わらないみたいだ。良かった。
「そこでこうして。一方的じゃなくてお互いに攻め合う正々堂々な勝負をしましょうというわけです」
ルーキーのくせに甘いこと言ってるとは思うけど、私はこういう風にしたいのだ。それで負けたとしても後悔はしないと思う。
あ、言うまでもないことだけど勝負の方法はHね。イきすぎて動けなくなった方が負け……その後敗者をどうするかは勝者の自由という恐ろしいルールだ!
……いやまあ、敗者が勝者に好きにされるのは普通の除霊・退魔でも同じなんだけど。
ただ男性はイくと出した分だけ消耗するが、女性は出さないのでそこまで消耗しない。正々堂々と言いはしたけど、生物学的差異による有利不利はあるのだ。それを知ってて黙ってる私は実に策士だね、フフン!
とはいえ彼には腕が8(-1)本と漏斗が1本あるけど私の武器は手と口と胸だけだから、総合的には逆に彼の方が有利と言っていいと思う。
「……乗ってくださいますか?」
私があざとくも上目遣いですがるような口調でそう言いながら交接腕を顔のそばに持っていき、やさしく撫でながら目を閉じて頬ずり―――からの! 特別サービスで先端に軽くキスしてあげると、彼はいきなりフンガーッと吠えて頭、じゃない胴体のてっぺんから蒸気を噴き上げた。
「!?」
私の発言とサービスのどの辺りが琴線に触れたのか、彼は見苦しいほどに目を血走らせ鼻息を荒げて闘牛のような勢いで突進してきた。今の今までへたばってたのにすごい迫力を感じる。
私は両手は彼の交接腕を握ってるからこれで受けるのは危ないし、膝立ちだから脚で止めるのは間に合わない。やむを得ず、腰を落としてお腹で彼のダイブを受け止めた。
「んぐ」
しかしまだ復調していなかったので踏ん張り切れず、そのまま後ろに倒れてしまう。
とはいえ私も武闘派の端くれだから受け身を取れずに背中をぶつけるような無様はせず、マット運動の後転の前半みたいな動作で痛みなく床に寝そべった。
ただ脚はしどけなくM字開脚になって、その間に彼の体が入り込んでいる。もしかして「乗って」と言ったのを、「のしかかって」とか「押し倒して」という意味に解釈したのだろうか?
ホントに押し倒されてるみたいな体勢で、しかもすぐさま両脚に触腕が巻きついて動けなくされてしまった。
私のお股のすぐ向こうに彼の頭部があって、すっごい視線を感じる。さすがにちょっと危機感。
しかしすぐに視線はフッと消えて感じられなくなった―――代わりに、いつの間にか元通り短くなっていた
同時に触腕も伸びてきておっぱいやお尻、だけでなく私が弱い所全部を責めてくる。
「んっきゃあぁぁぁ!? あっあっあぁぁ♡」
今までの責めが子供騙しに思える程の強烈な刺激に、私は顎をそらせ背中を弓なりにのけぞらせ足を突っ張らせて、ついでに全身をかーっと火照らせ汗ばませながら悲鳴のような嬌声をあげた。これはヤバい!
彼へのお返しどころか、交接腕を掴んでいるのが精一杯だ。
「……………………っふぁぁ。はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
頭の中がしばらく真っ白になった後、くたっと脱力して荒い息をつく私。
もちろんこれで責めを緩めてくれるほど彼は甘くなく、逆にかさにかかって触腕の1本を私の口の中に突っ込んできた。
「んむぅっ!? ん~~~~んっ、んぐぅぅ」
そのまま
が、この程度でくじけてしまっては逆に申し訳ない。私は触腕にちょっとでもおとなしくしてもらうため舌で舐めてご奉仕しつつ、気力を奮い立たせて彼の交接腕を握った手に霊力を集めた。
「んーーーんっ!」
そして合体霊にやったのと同じ房中術的技法、快感で
あの時より昂り具合は上で、しかも両手で直接触れて撫でながらだから効き目はずっと強いはずだ。
「おぅふっうぅぅ!?」
実際効果は
すごくHな感じがするけど、まあいいとしよう。嫌じゃないし。
彼は呼吸を整えると、私が喋れるよう口の中の触腕を抜いてから話しかけてきた。
「ふーっ、ふーっ……な、何だ今のは?」
私に隠す理由はないので、今回も素直に教えることにする。
「はい。霊力操作の応用で、私が昂ってる気分をこめた霊力を私の手からあなたの交接腕に送ったんです。それであなたも同じように昂って気持ち良くなったというわけですね。
少しくらいなら離れててもできますけど、手を触れてやるのが1番効率いいんです」
「なるほど……男を悦ばせて精気を吐き出させるのは文字通りお手の物というわけか。サキュバスを名乗るだけのことはあるな」
「名乗ってません!」
彼が大仰に感心したのはいいけれど、仮にも
「それはまあ、この技があるからこそ勝負を挑んだのは事実ですけど」
「まあ、そうでもなければわざわざ敵の土俵で勝負しようとはするまいな。
しかし貴様が我と同類の者であると分かった以上、それ相応のやり方をさせてもらうぞ!」
「はい、どこからでもどうぞ!」
彼の改めての挑戦を、私は
その後は
私が彼に昂りパワーを送って、彼も私にいろいろぶっかけてきて。そうして私の霊気と彼の妖気が混じってお互いの体の中をぐるぐる行き来している内に、体も心も溶け合って1つになったような感じがしてくる。性的な快感はもちろん、一体感とか多幸感みたいなのが湧いてきてとにかくすごかった。
自分が何をしてるのか、何をして
どれほどの時が経ったのか、刺激が来なくなったことに気づいて私はうっすら目を開けた。
「…………ん?」
見れば彼は姿が半透明になって、しかも存在感や妖気がまったく感じられなくなっている。合体霊が成仏した時と同じだ。
私は完全に腰砕けになってたけど、最後に一言だけでもお話したくてぐいっと上体を起こした。
「蛸さん、逝くんですね。あの……ご納得していただけたでしょうか」
私がちょっとだけためらいつつそう訊ねると、彼はもう喋るのもキツそうだったがしっかりした口調で答えてくれた。
「うむ。実は我が襲った女は貴様が初めてなのだが、これほど鮮烈な体験だったのだから敗れはしたが悔いはない。
……それはそうと。我は別に唯一とか特異な存在というわけではなく、同類の者はまたいつでも誕生し得る。それが我より性悪である可能性もあるのだから、今回と同じ方法が毎回通じるとは思わぬことだ」
「……はい。ご忠告ありがとうございます」
彼が自分の運命に納得してくれたばかりか、忠告までしてくれるほど私に好意を抱いてくれたなんて。私はとても嬉しくなって、それはもう全力の笑顔でお礼を述べた。
すると何故か、彼は厳粛だった口調を不意にたるませた。
「……いや。今回消えるのは致し方ないとして、貴様とは是非また再戦したい!
貴様ほどの強者の想念なら我を再誕させることもできよう。どうだ、貴様にとっても良い話ではないか!?」
「さっさと消えてください!!」
彼の台詞が本音なのか、それとも湿っぽくならないためにおちゃらけたのかはわからないけど、とりあえず全
「ははははは、また会おう!」
「会いません!」
そして彼は高笑いしながら消えていった。まったく……。
それにしても、蛸なのに本当に人間くさい
「……あとは後始末をしておしまいね」
そこでふと自分の身体を見てみると、頭の天辺から足の爪先まで粘液まみれだった。仰向けに寝そべってたのに背中も濡れてるし、シューズもいつの間にか脱いでて足もやはり濡れている。まったく覚えてないんだけど、いったいどんな
レオタードは破れてないしお股にも変な感触はないから、貞操は守れたみたいだけれど。
「……って、3時間も経ってる!?」
ついで時計を見上げた時、私は思わず目を丸くした。いつの間にそんなに。
まあ3時間もぶっ通しでしてたならこのくらいなってもおかしくない。彼は妖力を全部吐き出しちゃったわけだし。
それはそうと、後始末はちゃんとしないと。私が白濁液に残った妖気を吸収すると、さっきの本体と同じように薄れて消えていった。
あとはいつも通り吸封札でホール内の残留妖気を吸い取って、念のため休憩もかねてしばらく経過観察したら完了ね。さすがに疲れたし。
「ふう……」
カウンター席の1つに腰を下ろし、肺の中の空気を全部吐き出すような勢いで大きく息をつく。
そして体内の妖気を全部消化し終わったところで紋様を消し、服も普段着に戻した。
最後に報告書用の備忘としてメモを書くために今回の仕事の経緯を思い返して―――。
「もしかして私、ずっとメス堕ち&快楽堕ちしてなかった……?」
感性、思考法、言動から性自認に至るまでもはや男性的要素絶無、純度100%の(Hな)女性だった。当たり前のように「処女」とか「女性を代表して」とか考えてたし、もはや否定のしようがない。ついに堕ちてしまったのか!?と私は思い切り青ざめた。
いや待て、決めつけるのはまだ早い。あれはあくまで紋様の副作用と怪異の責めによる一時的なものであって、今現在の感覚では性自認男性に復帰しているから問題はないはずだ。女性「だった」ことに青ざめたのがその証拠である。
「そうよね、私は男性! そうに決まった!」
というわけで私は自己暗示、もとい正しい自己認識を確認してから店を後にしたのだった。
主人公の悪あがき(ぇ)はいつまで保つのか……。
あとHな展開になったりしてメス堕ち度が上がってくると、地の文のモノローグも砕けた感じの女の子っぽい文体になる仕様です。
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