※この作品はR-18です。

TS転生してHな退魔少女になったのでメ〇堕ち……しないよ!?   作:H・I

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第6話 セッ〇スしないと出られない部屋

 私は勤労学生なので平日は学校に通っているが、命を張る仕事をしているのだから日々の修業は欠かせない。毎日早起きして、両親がわざわざ家の中につくった18畳くらいの広さのトレーニングルームで朝練するのが日課になっている。

 先に台所に寄って炊飯器のスイッチを入れてから、トレーニングルームの中央でまずは軽く瞑想をする。その後霊力操作の訓練をしたら体術の型稽古だ。

 その動作は日本の空手より中国拳法の套路(とうろ)や気功法に近いもので、最初は準備運動や柔軟体操のような軽い動きだがだんだんハードになっていって、本格的な筋トレや霊力強化、そして実戦的な格闘用の型に移る流れである。

 それらを一通りこなしたら、備え付けのサンドバッグをわりとガチめにビシバシ殴ったり蹴ったりする。特に紋様を出していると派手な音がするのだが、昨今の住宅事情に配慮してこの部屋には防音設備がついているのでご近所に迷惑をかけることはない。

 ―――両親が存命だった頃はこの後組手をしていたが、今は相手がいないのでその時間は霊力操作の訓練に充てている。

 

「……ふぅーっ」

 

 あらかじめセットしておいた目覚まし時計のベルが鳴ったら日課は終了。部屋を出て軽くシャワーを浴びる。

 

「うーん、我ながらいいカラダしてるねホント」

 

 美少女でスタイル良くてお肌もツヤツヤ。おっぱいを軽く揉んでみると、適度な弾力で指を押し返してくる。

 

「……んっ」

 

 しかもそれだけで乳房全体に蕩けるような甘い痺れが走って、つい小さな喘ぎ声をもらしてしまった。

 昨晩あんなことになったから敏感になっているのだろうか。レベルアップして霊力の容量が増したのが分かるし、すると感じやすくなったのも一時的じゃなくてずっと……だとしたらちょっと困……らないか、別に。

 おっと、今はそんなことしてる場合じゃない。今日は学校があるのだからのんびりしてる暇はないのだ。シャワーを切り上げて身体を拭き、台所に戻った。

 次は朝食兼弁当の調理である。両親が存命の頃から時々やっていたから問題はない。

 

「さて、今日は何にしようかな?」

 

 冷蔵庫を一瞥して、ウインナーと野菜炒めと卵焼きと味噌汁にした。

 なおご飯は白米ではなく、玄米を自宅で温水に浸けて発芽させたものだ。体が資本の仕事だから栄養重視なのである。偉いでしょう、えっへん!

 ウインナーはせっかくなのでタコさんにして、食べる時に頭部に当たる部分にキスしてあげた。もちろんあの怪異を再誕させるつもりなんかなくて、お礼と親近感と弔いの気持ちだけね。

 食べ終わったら歯磨きして着替え……今は6月だから夏服だ。制服は特に変哲のない、白の半袖ブラウスに首元のリボンとチェック柄のスカートである。

 制服は式神じゃなくて、市販の布製のものだ。人前で着替える可能性がある時は、式神の存在を隠すために髪留めのリボンだけにしているので。

 

「それはそうと、体操服は前世ではほぼ絶滅したブルマなんだよね」

 

 太腿丸出しで、時にハミパンすら拝める素晴らしい服だ。代わりに私自身も男子の視線を浴びているが、気にしないようにしている。

 ところであなたは体操服の裾はブルマに入れる派かな、それとも入れない派かな? 私自身は入れてないよ。何しろおっぱいが大きいから、入れると胸がきつくなっちゃうからね!

 そのせいで腕を上げたり跳び回ったりすると裾が上がってお腹や腰が見えちゃって、そういう時に限って男子はしっかり見てるんだから困りものだよね、あはは。

 ……それはそれとして、もうすぐプールなのが楽しみだ。主に目の保養的な意味で。

 大人になんてならずに、ずっと学生でいられたらいいのに!

 え、人のことは言えないんじゃないかって? 私はカラダは女子だからいいの!

 

「……それじゃ、行ってきます」

 

 私は身支度を整えると、いつも通り自転車に乗って家を出た。

 

 

 

 学校という所は七不思議という言葉があるくらい怪奇現象が起きやすい場所だが、日常茶飯事というほどではない。私は今日も平穏無事に学業を終えて家路についた。

 その後元請けに昨晩の仕事の報告書を提出しに行くと、また次の仕事を依頼された。私が通っている学園とは別の学校の体育倉庫の雰囲気が変だとか妙な気分がするとかいう話があって、その調査(及び可能なら解決)だ。

 

「今言った通り、怪奇現象が起きやすいということだね。多感で不安定な、しかも若いエネルギーがある人間が大勢集まる場所だから仕方ないんだけど」

 

 人手不足なのは知っているから引き受けたが、ちょっと働き過ぎかなとも思う。これが終わったらしばらく控えよう。

 なお私に限らず学生の退魔師やその卵は、基本的に自分が通っている学校からの依頼は請けない。前にも言ったけどうさんくさく思われている所がある業界だから、自分が発見した霊障を自分が有料で解決するなんて言ったらマッチポンプを疑われるし、かといって無料は論外なので。タダ働きは嫌だし、学校側も生徒に無料でやらせて失敗して被害が拡大したりしたら人的・物的面はもちろん、社会的ダメージも甚大だ。そうしたことを主張すれば、まともな判断力がある依頼者なら素直に外部を頼るだろう。

 ―――というわけで翌日の夜。私は現地に赴いてくだんの部屋の前に立っていた。

 

「…………」

 

 いつも通り、まずは扉越しに室内の霊気を探る。確かにちょっと妙な感じはあるが、さしあたって前回の蛸のような動くものは居なさそうだ。

 預かったカギでドアを開けて、静かに中に入る。跳び箱やらマットやらボール類が置いてあるだけの、何の変哲もない普通の体育倉庫だ。

 

「…………」

 

 室内に入ってしばらく待ってみたが何も起きない。これは依頼者の考え過ぎで霊障など存在しないのか、それとも時間帯の問題で昼間なら発生するのだろうか?

 ただそこで私には閃くものがあった。今日体育の授業があったからこそのそれは―――。

 

「いや待った。体育倉庫なら体操服がHの定番、もといTPOに合わせた服装なんじゃないかな」

 

 というわけでドアを閉めて着替えてみると、何とびっくり。本当に部屋の雰囲気が変わっていくではないか!

 誰か特定の妖怪が現れそうな気配はないが、室内全体に妙な妖気が満ちてきて、まるで生物の体内にいるようだ。跳び箱やマット等の備品も、その1つ1つが命を持って脈々と息づいているように感じられる。

 

「でもこの反応は大仰すぎるような……!?」

 

 ここまでになると一般人でも「雰囲気が変」とか「妙な気分」では済まないだろう。もしかして部屋の反応の強さは入ってきた者の霊力の強さに比例するのか?

 いずれにせよ、ルーキー1人で対処するには荷が重い案件だ。速やかに撤退すべきである。

 ……と思ったが、大方の予想通りドアは開かなかった。

 

「それなら蹴破ってでも……」

 

 ところがそこで不意に思考が塗り替わる。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()……?)

 

 まあいいや、仕事はちゃんとしないとね。私はどこかぼんやりした頭でそんなことを考えつつ、回れ右して今一度室内を見渡した。

 

「でもどうすればいいのかな」

 

 元凶どころか動くモノが見当たらないので、何をしていいものか見当もつかない。といってただ立ちすくんでいても仕方ないので、物は試しということでさっき口にした「Hの定番」ぽいムーブをしてみることにした。

 

「ええと、こんな感じかな……?」

 

 手近な跳び箱の1番上の段のクッションの上に、上半身をうつ伏せにして乗せる。驚いたことにクッションはまるで生き物、具体的には男性の胸板みたいな感触だった。

 でも()()()()()()()()()()のでそのまま、次は膝を伸ばしてお尻を後ろに突き出す。

 ……うわ、これはえっちだ! もし男子がいたら確実に襲われるね。

 

(まあ何も起きないだろうけど)

 

 と思った直後、お尻にすっごい視線の束が突き刺さる!

 

「っきゃぁあぁぁ!?」

 

 それはもう、まるで実物の手で揉まれたり指で突かれたりしているように感じるほどの強刺激だ。もちろん実際には誰もいないし、霊力をこめた手を振り回しても何も当たらなかったけれど。

 

「んっ、ふっ、あっ、あぁ、や、やっぱりこれ、部屋自体が妖怪……!?

 あっ、あん、ダ、ダメ、そ、そこを突くのだけはぁ……っはぁン♡」

 

 (視線で)お尻を揉んだり太腿を撫でたりするのはともかく、女の子の大事な所をつつくのは……ッ!

 それにおっぱいを乗せてるクッションの感触が男性、より具体的に言うとボディビルダーの胸板みたいな分厚くてカタい筋肉の感触だから(私の体重と悶える動きで)むにゅむにゅ(たわ)まされてるのがもう……!

 恥ずかしいけど、すごく気持ちいい。

 

「あっ、あぁっ、私ぃっ、紋様っ、出してるっ、わけでもっ、ないのに……! 見られてる、だけでっ、こんなにっ、気持ち良くっ、なってぇ……!

 んっ、ふぅっ、あふぁぁ♡」

 

 私は羞恥と快感に悶えつつも妖怪の視姦を従順に受け入れ、気持ち良くしてくれてるお礼にHな喘ぎ声を聞かせてたけど―――って、ちょっと待って。いくら私が素で感じやすいからってチョロ過ぎじゃないかな。もしかして精神干渉を受けてるのかも。

 だとしたら、いやそうでなくてもマズい。早いとこ何とかしないと。

 

「……えいっ!」

 

 そこでまず心身ともに気合いを入れ直して、両腕と腰にぐっと力をこめて上体を起こす。ついで回れ右して、跳び箱にもたれる形で床にしゃがみこんだ。

 すると視線も来なくなった。妖気の濃さは変わらないけど。

 

「ふう……とりあえず一息つけそう」

 

 でもいつまた妖怪の気が変わって視姦してくるか分からないから、急いで彼もしくは彼女の正体や目的、そして攻略法を考えないと。

 まず彼の正体は、おそらくこの部屋自体が怪異になったものだろう。それでどんな怪異かというと……部屋に閉じ込めてきた事とHなムーブをしたら視姦してきた事の2点から考えて、「セッ〇スしないと出られない部屋」の一種というのが1番可能性高そうだ。

 普通は部屋に入った者同士がするものだけど、この怪異は部屋自身が入った者のお相手を務める意向というわけね。今までは1人で入ったケースがなかったから、「雰囲気が変」「妙な気分」で済んでいたと考えれば筋が通る。

 さっきは視線……いや正確には精神干渉で見つめられてると思わせてきたけど、この先もそれだけとは限らない。妖気で身体を創るとか騒霊(ポルターガイスト)現象を起こしてここにある道具を身体代わりにするとか、もちろん精神干渉だけで済ませてくれる可能性もある。

 

「―――と思ったんですが、どんなものでしょうか」

 

 そこまで考察したところでそれを説明して合ってるかどうか聞いてみたが、返事らしきものはなかった。

 「部屋」だけに、質問に答えるという能力は持っていないようだ。

 しかしどうしたものだろうか。仮にこの考察が正しかったとして、出るためにはセ〇クスしないといけないし、それでも彼を退治できるわけじゃなくて出られるだけだ。いや部屋を出さえすれば、元請けに報告して応援を依頼すれば済むのだけれど。

 もともと「可能なら」解決という内容なのだし。

 

(……って、応援を依頼すればいいのなら、今電話して依頼す、れ、ば、あ、れ……?)

 

 そこで何かいいアイデアが思い浮かんだような気がしたが、また頭がぼんやりして続きを考えられなくなってしまった。

 それどころか、いいアイデアが浮かんだということ自体を忘れてしまう。

 

「……ええと。

 さすがにセック〇……身体の処女捧げるのは避けたいなあ。それ以外だったらたいていのことはもうしちゃってるからいいんだけど。

 いっそ奪われる前に自分で……いやそれはちょっと」

 

 本当にどうしたものか。のんびりしている暇はないのは承知しつつ、私は真剣に悩んでしまうのだった。

 

 

 




 さて、主人公は処女を守れるのでしょうか。
 怪異が精神干渉だけで満足してくれるのなら、「身体の処女」は問題ないのですが。
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