「性欲を鎮められるお茶か・・・」
シュウはその夜、性欲が減退するどころか、どこか体の奥底からむらむらと沸いて来るような感覚に違和感を抱いていた。
「減退するどこか・・・むしろ股間のビッグ棒はめっちゃ怒張してるし、体も熱いんですけど・・・」
これでは落ち着くどころか余計にひどいではないかとリリカに文句を言いたい気持ちがあったが、もしかしたらリリカが思っていた以上に自分の性欲が強いのかもしれない。
どうしよう、今夜も自家発電してから寝ようかしらとシュウは思ったが・・・
「あれ・・・?」
ややもすると、シュウは思考が虚ろになりそうなほどの強烈な眠気を覚える。とても自家発電する気が起きず、すぐに床に着こうと考えた。
(疲れているのだろうか・・・それともこれがお茶の成分なのだろうか・・・何にせよこれなら悶々としたところで寝られそうだ・・・)
シュウは股間を怒張させたまま、スヤァと眠りについた。
-----
その夜、シュウは夢を見た。
寝ている自分の腰の上に女が跨り、ビッグ棒と陰部が結合する・・・騎乗位をする夢だ。
(睡魔に身を預けていても、ビッグ棒が元気ならこんな夢も見るか。それにしても・・・なんてリアルな夢・・・)
朧げな意識の中、女の顔も体つきもろくに認識できないが、それでもシュウはビッグ棒に走るリアルな感覚だけは認識できていた。久しく味わっていない、女性との性交の感覚である。
意識が朦朧としていてシュウは全く体を動かすことが出来ないが、そんなシュウを貪るかのように女は腰を振っている。
(おぉ、これは・・・)
股間に走る快感に、シュウは娼館通いをしていたときのことを思い出した。そう、夢に出て来ている女の腰使いがプロの娼婦のように上手いのだ。
夢の中に、エッチの上手い女が出て来て一方的に自分の体を貪っている・・・
何これ?このシチュエーション、ちょっとエロ過ぎんか?と、シュウはますます興奮を覚え、そして次の瞬間・・・
ドクッ
と、シュウは男汁を女の膣内に放っていた。
(ああ~^^)
シュウは久々に女性の膣内で射精する感覚に、体が蕩けそうになるほどの快楽を覚える。
なんてリアルで素晴らしい夢だ。このまま覚めなければ良いのに。
(あ、あれ・・・)
しかし、そんなささやかな願いとは裏腹に、シュウは猛烈な睡魔に襲われた。
(夢の中でまた睡魔とは!?)
男汁を放った解放感もあってか、シュウの意識はどんどん重くなっていく。
(なんて・・・ことだ・・・この素晴らしい夢が終わってしまうとは・・・あぁ、でもこんな素晴らしい夢を見られたは良かった・・・悔いは・・・ない・・・)
混濁する意識の中、跨っていた女が、射精した後のシュウのビッグ棒に顔を寄せるのが見えた気がした。
(な・・・に・・・?)
なんと女は丁寧にシュウのビッグ棒を舐めあげ始めた。お掃除フェラである。これはシュウも娼館で必ずお願いする、とても大好きなプレイだった。
(なっ・・・た、頼む・・・こんなところで夢よ終わらないでくれ・・・っ)
夢に満足したはずが、ギリギリのタイミングで未練たっぷりのまま、シュウは意識を閉ざすことになった。
-----
「・・・はっ!?」
シュウは飛び起きるように目が覚めた。
意識がすぐに覚醒し、冷や汗がぶわっと噴き出す。
「まずい!やってしまった!!」
シュウは自分が淫夢を見たことを思い出すと、ある懸念がすぐに沸き急いでズボンを脱いで自分の股間を確認した。
「・・・セーフ・・・か?」
シュウは自分の股間が夢精でべとべとになっていないことを確認し、ホッと安堵のため息をついた。
リアルな射精感のある夢だったため、ついにやってしまった。惨めな気持ちでズボンを洗濯することになるのか、と覚悟をしていたためにシュウの安堵感は大きい。
「そう、リアルな夢だった・・・本当に夢・・・?肉棒が心地よかったのは確かだ」
今にも思い出しそうな肉棒への感触。
逃亡生活に入ってから久しく味わっていない『合体中の女』の匂い。
とても夢とは思えないほどにリアルだった。どんな顔をしていたか、どんな体系だったか、細かいところはフィルターがかかっているかのように薄っすらしている。
だが
「良い夢だった・・・」
シュウの満足度は極めて高かった。
溜まりに溜まっていた性欲もスッキリしている。
「夢はあのお茶の効能じゃなくて、私がたまたま勝手に見ただけなのだろうか。リリカさんがあんな淫靡な夢を見る茶を淹れるわけがないだろうし・・・お茶の効能は性欲の減退といったところか?」
シュウは溜まっていた性欲が抜け落ちていることで、そう推察する。
何にせよ、情欲が強いシュウにはありがたいことである。
血反吐を吐きながら禁欲に耐えているフローラには、大変申し訳ないと思いつつ、シュウは「これならここでの生活も耐えられる」と晴れ晴れとした気持ちになったのだった。
願わくば、今宵もエッチな夢が見られますように。
スッキリした性欲と相まって、本当にエッチした気持ちになれて得だから、と願いながらシュウはその日の仕事に向かうのだった。
-----
そしてシュウは日中の仕事を片付け、毎日来いと言われていた通りリリカの元を訪れた。
リリカは昨日と同じように、『淫魔の淫らな拘束』を淹れてシュウに差し出しながら訊ねる。
「シュウ様。昨日はよく眠れましたか?」
「いやー凄かったです」
「え?」
「あ、いや・・・」
リリカの質問に、シュウは思わず正直に答えてしまったことを悔いた。
よく眠れたか?の質問に対して「凄かったです」の回答はないよなと。
案の定リリカは怪訝な表情を浮かべており、シュウは慌てて言い繕った。
「昨日はぐっすりでした!悶々とした気持ちを抱えることなく床に着けるなんて、本当に凄かったなぁ!なんて」
「あぁ、そういうことでしたか。お役に立てたようなら何よりです」
シュウとリリカは、向かい合ってニッコリと笑い合う。
リリカが小声で「あー、ビックリした。まさかと思った」と呟いたことには、シュウは気付いていなかった。
そしてその日の夜も、そしてその次の日もシュウは待望していた淫夢を見ることになるのである。