※この作品はR-18です。

追放の破戒僧は女難から逃げられない   作:ミステリードール

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勇者ライルの思惑  ※勇者ライルサイド

時はシュウが追放された直後に巻き戻る。

 

 

「フフッ・・・これで、これでようやくシュウを追放出来たぞ!」

 

 

ライルは『光の戦士達』の拠点である屋敷の自室で、一人歓喜して悶えていた。

ライルは自身が率いるパーティー『光の戦士達』を、ずっと自分のハーレムパーティーにしたいと考えていたのだが、最大の障壁であるパーティー内の他の男・・・シュウの存在を排除出来たことが嬉しくて仕方がなかった。

 

『光の戦士達』は、当初はライルが純粋に魔王討伐を目指して立ち上げたパーティーだった。

だがライルや他メンバーの実力が付き、シュウがあまり活躍できなくなるにつれて、ライルの中でシュウの存在が「ハーレム形成の邪魔でしかない男」になってしまったのだ。

 

そして考えた。

魔王討伐の前に、まずはシュウを追い出してしまおうと。

魔王討伐においてシュウの存在が消えたところで支障はないと。

 

・・・と、まで考えていても、やや優柔不断なライルは中々それを実行できないでいた。

少なくともシュウは他のメンバー・・・女達に嫌われている様子がなかったからである。そのシュウを追放するのには、パーティークラッシュないし、自分が嫌われるリスクがあった。だから危ない橋を渡ることが出来なかったのだ。

 

ところが、あるときから流れが変わり始めた。

シュウと婚約内定していたはずのレーナが、ライルに気のある素振りを見せ始めたのだ。

 

ライルは当初周囲の予想として有象無象の勇者候補の一人だった。だが、旅を続けるうちに頭角を現し、今や世界一と言える実力派冒険者パーティーを率いるまでの高名な勇者となっている。

いち神官でしかないシュウよりも、ライルに乗り換えたほうが得だとレーナが考えるのは自然と言えば自然のことだったので、ライルはレーナもその口なのだろうなと考えた。

 

だが、ライルはずっと一緒に旅を続ける中でレーナのことが気になっていた。下心があるにしても、レーナが自分にすり寄ってきてくれたことを喜んだのだ。

 

あくまでシュウとは表向きは恋人同士・・・だから一線を越えることこそなかったが、いつしかライルとレーナは愛を囁きあう仲になっていた。

機を見てシュウとは婚約を破棄するとレーナは言い、ライルはその言葉を信じて一年ほど経過した頃・・・

レーナがある日切り出してきた。

 

 

「シュウをパーティーから追放しましょ。そうすれば、私とシュウとの婚約は自然と解消になるわ」

 

 

自分が考えていたことを、レーナから切り出してきた。

 

 

(よし!流れが僕にきてる!!)

 

 

ライルは居ても立っても居られず、シュウ追放のために動き出すことにしたのだった。

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