ライルはパーティー設立時からいたシュウとレーナ以外は、見た目の良い女性を選んでパーティーに加入させていた。
それは実力や特徴など吟味してのことでもあるが、まず何より自分好みの女性を揃えたいという下心あってのものだった。
だがそれはあくまで「メンバーの誰かと恋仲になれたらいいな」程度のもので、最初から露骨にシュウを排除してハーレムを築きたいなどというほどのことは考えていなかったのだ。
魔法使いレーナ。
ライルに目を付けて先行投資したレウス司教が、「旅のお役に」と寄越してきたのがシュウとレーナだった。
レーナは優秀な魔法使いであったが、当時から男女関係に奔放であり、パーティークラッシャーとして一部の冒険者間では有名な女だった。
そんな女寄越してくるなよという感じだが、実際男を手玉に取れるくらいの器量よしだし、プロポーションも良かったから、ライルは旅に良い花が出来たなと思っていた。
剣士サーラ。
途中加入してきた女剣士。最初こそは緊張しすぎていたのか使い物になるかわからなかったが、美人で巨乳なのでメンバーとして採用した。
結果として類まれな剣術の才能を開花させたので、彼女を採用したのは大成功と言える。
法術師アリエス。
法術師としてさらにあとから加入した。
彼女もまたライルが顔だけで選んだのだが、彼女もどうにか実力を追いつかせ、パーティーになくてはならない回復役とまで成長した。
実力、容姿ともに素晴らしい仲間である『光の戦士達』の女性陣をどうにかものに出来ないかとライルは思ってはいたが、彼女達はしっかりしているのか中々隙を見せなかった。
一流の冒険者としての実力を開花させたライルの力を見せつけても媚びてくる様子がない。
まぁ気長に様子を見るか~ などとライルは考えていたのだが・・・
とある出来事をきっかけにして、ライルの意識は大きく変化することになる。
あるとき、たまには男同士飲もうということでライルとシュウが二人で酒場に行ったときのことだった。
シュウは世間体もあるためにパーティーメンバー相手でも深酒はしないようにしていたが、このときは珍しく積極的に飲み、早々に出来上がっていた。
顔を真っ赤にし、ライルから見ても「大丈夫か?」と少し心配になるほど酔った状態になってから、シュウはおもむろに口を開いた。
「ライル、相談があります」
普段は相談事を聞くことが多く、自分から悩みを打ち明けることなど滅多にないシュウがそんなことを言うので、ライルはどうしたのかと思った。
深刻な何かがあったのだろうか?と、ライルは思わず身構えたのだが・・・
「最近、ラッキースケベが辛いのです」
「 は ? 」
シュウが最初何を言っているのかわからず、ライルは口をあんぐりと開けた。
「あぁ、ラッキースケベというのは、エッチなハプニングのことで・・・」
「いや、それは知ってるよ」
「間が悪いというやつなのでしょうが、サーラとアリエスのそれが・・・正直多くてですね・・・禁欲の続く旅路では中々キツイものがあります・・・」
「・・・え?」
ライルはシュウの言葉にまたも唖然とした。
シュウの言うエッチなハプニングなど、ライルには全く覚えがなかったからだ。