サーラとアリエスの二人からによるラッキースケベ?は、着実にシュウの心を侵食していった。
何度も何度もエッチなハプニングが続くことで、シュウの中で否が応でも二人を『仲間』としてより『女』として意識する気持ちが強くなっていく。
帝都にいるときならまだ良かった。溜まるものが溜まっても発散する方法がいくらでもあるから、性欲だけならどうとでもなるのだ。
だが、シュウのいる『光の戦士達』は冒険者パーティー。
そう、冒険に出なければならないのだ。
というか勇者パーティーとして遠征の多い『光の戦士達』は、基本的に拠点に居る時間よりも冒険者として外に出ている時間のほうが長いのである。
そして、その冒険に出ている時こそが問題であった。
何しろ冒険に出ているときは、宿に泊まっているときを除いては基本的にずっと行動を共にしているからである。
『女』として強く意識するようになってしまったサーラとアリエスと禁欲中ずっと一緒にいることは、シュウの理性に大きなダメージを与えた。
何しろ冒険の最中でも、何かの拍子につれラッキースケベが起きたとしても、それによって発生した性欲を発散することが容易ではないのだ。
用を足すことでパーティーから離れることはあっても、性欲発散のために離れるタイミングなどそうそう無い。
シュウが『早打ち』ならなんとかなったかもしれないが、生憎そうではなかった。
胸チラ、パンチラ、着替えに出くわし、冒険中でもサーラ達のラッキースケベは容赦なくシュウに襲いかかる。
その都度シュウは性欲を溜め込み、サーラ達を強く女として意識してやりきれない思いをするようになったのだが・・・
「魔物が来たぞ!気を付け「はあああああぁぁぁっ!!滅殺っっっ!!」
グシャバキゴキッ
魔物と遭遇時、前衛のライルが注意を促してる最中に、シュウはその横を素通りして魔物に向かい、単身で敵を屠った。
正しく瞬殺、である。
シュウのことが何となく目が赤く光る悪鬼羅刹のように見えたライルは、普段の彼の人畜無害そうな外見からのあまりの変貌ぶりに思わず息を飲んだ。
「す、凄いなシュウさん・・・まさか僕達前衛の出番がないなんて」
このとき、シュウの高ぶりは暴力行為に変換することによって発散された。
魔物と遭遇するたび、後衛であるはずなのに我先にと敵に突っ込み、豪腕を奮って殲滅する。
溜まりに溜まった性欲と鬱憤が破壊衝動に変換された結果、魔物に負けないレベルの怪物へとシュウを変えた。どれだけ溜め込んでるんだという話である。
ちなみに倒された魔物はオーガという人間に体つきの似ている種族だが、もう原型を留めていると言えないほどに悲惨な状態になっていた。
顔は潰され、首はもがれ、手足は千切られて・・・そう、まるで本当に怪物が暴れた後のような、少なくとも「自分、破戒僧なんで~」なんて言葉など誤魔化しにもならないほどにはえげつない状態だった。
「なによシュウ。虫の居所でも悪いの?ほどほどにしときなさいよ」
なおライルがシュウにドン引きしていたのに対し、レーナはこのようにあっけらかんとしていた。
「へぇ、中々やるじゃん」
ただ褒めただけのサーラ。
「凄いですシュウ先輩!」
本当、ただ褒めるだけのアリエス。
「・・・」
無関心なアイラ。
「いや、明らかに異常なのだから、もう少し異変に気付くべきだろ!」とライルは思ったが、何となくパーティーがなあなあで流す雰囲気だったので、そのまま流されてしまった。
シュウのその性欲処理の代償行為はしばしば続いたが、しかしそれでシュウの性欲が無くなるわけではない。
「はぁっ!はぁはぁ・・・」
戦闘により体が火照れば、性欲も増大する。
性欲処理の代わりに大暴れしたところで、結局はまた性欲となってシュウの体を蝕んでいく。
それでも冒険中は性欲処理している時間がない。いっそ開き直って「すまん、抜いてくるわ」と言えれば良いのだが、それは恥ずかしいし何よりレウスにバレたらどうなるかわからない。
このサイクルとラッキースケベにより、シュウはいよいよ限界というところまで追いつめられていく。