※この作品はR-18です。

追放の破戒僧は女難から逃げられない   作:ミステリードール

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シュウの苦悶 その7 こんなの絶対おかしいよ

アリエスによってお預けを食らったシュウは、再び娼館に行けるような機会を求めていた。

すっきり出来なかったというのもあるが、何となくだがアリエスがその一件以来、以前よりもシュウとの距離が近いように感じるのも原因の一つだ。

別に性的な接触を(故意には)しているわけではないし、パーティーメンバーと仲が良いのは結構なことなのだが、以前より増してシュウは悶々としがちになっていた。

 

溜まるものも溜まり、ジレンマに心を追い詰められていく中で、シュウはやがて眼がうつろになり、正気を保てなくなっていく。

 

ある時シュウは言った。

 

 

「ライル・・・帝都に戻ったら、私たち二人は拠点の部屋を同じにしませんか」

 

 

「 は ! ? 」

 

 

突然の申し出に、ライルは唖然としてシュウを見返した。

「うっ!」と思わずライルは声を漏らしそうになる。

今のシュウは生者と思えない気力のないうつろな目。けど口元は笑っている。

 

怖い。

言われた言葉の内容も怖すぎるが、今の雰囲気もライルを怯えさせる何かがあった。

 

しばし絶句していたライルだが、少し間をおいてハッとして正気に戻る。

 

 

「ごめんシュウさん、言っていることの意味がわからないんだけど」

 

 

気を取り直してライルはシュウに訊ねた。何かの聞き間違えであってほしいと願いながら。

 

 

「拠点の部屋を二人同じにしようと言っているのですよ。そろそろ限界なのです」

 

 

残念なことに聞き間違えではなかった。そして限界って何?ライルはポカンとしたが、今度はすぐに我に返る。

 

 

「いやいや、どうしてわざわざ部屋を同じにするのさ!嫌に決まってるじゃないか!ホモなの?意味ワカンナイ!!」

 

 

笑みを浮かべながらの相部屋提案をしてくるシュウに、ライルはただただ恐怖を感じた。シュウは男色だったのか?と多いに戸惑った。

 

シュウにしてみればライルと同室になれば、狙いすましたかのように発生するサーラ達からのラッキースケベを減らせるのではないかとの狙いがあった。

だが、サーラ達の猛攻で衰弱しているシュウは、もう今の自分を守るには手段を選んでいられないと思ったのだ。

事情を正直に話して理解を得られれば良いのだが、万が一にもライルに話したことでこじれ、問題が起きてはいけない。レウス司教に話がいってしまえば、解釈次第でシュウが悪いということにもなりかねない。

 

だから事情を伏せた上でライルに相部屋を提案している。だが、正気を失いつつあるシュウの提案は、当然ながらライルに拒否された。

 

 

「男同士別に問題はないでしょう・・・そうだ、お風呂も一緒に入りましょう。洗いっこするべきです」

 

 

「するべき、って何だよ!こんなの絶対おかしいよ!」

 

 

目がイってしまいながら言うシュウに、ライルは本格的に危機を覚えて旅の予定を変更。

少し無理をしてでも旅の道中、町に立ち寄り、宿屋でしっかり休むように予定を組んだ。

旅の疲れがシュウをおかしくしたのだろうと思っての配慮だが、それは半分くらい正解である。

 

その原因が仲間の女二人であることだとは、このときのライルは夢にも思ってはいなかった。

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