※この作品はR-18です。

追放の破戒僧は女難から逃げられない   作:ミステリードール

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(淫)夢で終わらない

「・・・という話だったのデス」

 

 

シュウとアリエスの間に何が起こったのか。

それをアリエスが語り終えると、シン・・・と辺りは静まり返った。あまりの内容に皆が皆、絶句しているのだ。

 

当事者であるシュウは自分の身に知らぬ間にとんでもないことが起きていたことに驚愕しているし、フローラやギャラリー達は勇者パーティーのメンバーであるアリエスが、ご禁制の薬に手を出し昏睡逆レ〇プ(?)したというショッキングな内容に唖然としている。

 

サーラだけが「ちっ、本当ならアタシが先に・・・」などと、事情を知ってそうな口ぶりで悪態をつく。

 

 

アリエスは茫然とするシュウを前に、ニンマリと笑って話を続ける。

 

 

「ナニがあったのか詳しい内容も言いたいですけど、公衆の面前だし、2000文字程度で収まるかわからないので、また別の機会にまとめて上げますね。多分・・・」

 

 

「何の話ですか。それに既に公衆の面前で話すようなことじゃないこと話しちゃってますよ。それより・・・今言ったことは・・・本当なんですか・・・?」

 

 

聞き間違えや冗談であってほしい。シュウはそんなことを考えながら、一縷の望みをかけてアリエスに問う。

 

 

「本当です。それに、同じ手口で何度もシています」

 

 

「・・・何度も・・・え、何度も!?」

 

 

シュウは眩暈がしそうになった。

自分が信頼していた仲間に一服盛られていただけでも衝撃なのに、それに乗じて肉体関係もあったなどと知っては無理もない。

 

 

「ええっと、実を言うとアタシも・・・」

 

 

照れくさそうに頬の赤らめながら、サーラもピョッと手を出して言った。

 

 

「・・・は?」

 

 

いや、そんな初心な雰囲気出しながら言う内容ではないのだが・・・と、言いたいのを堪えつつ、シュウは震える声で訊ねる。

 

 

「まさか・・・サーラも・・・飲みに行ったときに、私に一服盛っていたのですか?」

 

 

コクリ

 

 

もじもじしながら、控えめに頷くサーラ。

気弱そうな振る舞いだが、肯定している内容がとんでもない。

シュウは今まで信じていたものが、突如として崩れ去るような感覚に陥った。

 

 

「アタシもアリエスと同じやり方で、その、何度も・・・」

 

 

「・・・」

 

 

シュウはまさに開いた口が塞がらなかった。

フローラは真っ青な顔をして茫然としている。

ギャラリー達も騒ぎこそしないが、「おいマジかよ?」「やばくね?」などとヒソヒソと囁きあっていた。

 

 

「シュウ様・・・二人が言うような夢・・・本当に見たんですか?」

 

 

恐る恐るといった感じにフローラがシュウに問う。

お願い肯定しないで、と言いたげが瞳だったが、残念なことにシュウには覚えがあった。

 

 

「見たような・・・気がします」

 

 

『野獣の咆哮』によって思考力が奪われたシュウは、そのときあった出来事は彼女達の言う「夢である」という吹き込みもあって夢だと認識していた。

だが、本当の夢ではなく現実にあったことなので、しっかり記憶には留まっていたのだ。

 

 

「え、えぇ・・・じゃあ、あれもこれも、全部・・・現実・・・!」

 

 

フローラに問われたことで、改めて夢だと思ってたことが現実にあったことだと認識したシュウは、顔を真っ青にさせて頭を抱えた。

 

 

「アリエスとサーラと飲みに行くと、必ず深酒で前後不覚になって、その夜は必ず二人と交わう淫夢を見て、そして翌朝は何故か連れ込み宿で全裸で目が覚めていたのは・・・全部、そういうことだったということですか!そんなバカなぁぁっ!!?」

 

 

シュウの叫びに「いやそれは気付けよっ!!」とギャラリー達は一斉にツッコミを入れる。

 

 

「シュウ先輩ったら、夢だと思って好き放題してくれましたよ?乳首探し当てゲームしましょうって言って、答えなんかわかってるのに30分くらいずっと周りばかり触って焦らして、ゲームが終わる頃なんてアソコなんてぐしょぐしょに」

 

 

「わーわーわーっ!!」

 

 

「アタシは後ろ手に縛られて、ずっと胸を揉まれてたな・・・捕らわれた女戦士役をやらされた。そういうシチュも興味あるからって。いや、アタシも別に嫌じゃなかったけど・・・」

 

 

「わーーーーっ!!」

 

 

アリエス達のカミングアウトを聞いて、ギャラリー達の呆れた視線が集まり、シュウは半泣きになりながら首を振った。

 

彼女達の言うことには覚えがあった。

夢だと思って、シラフなら娼館でも恥ずかしいことをお願いしてしまったのだ。

 

 

「シュウ様・・・」

 

 

ゴゴゴゴゴ・・・と、擬音を醸し出しそうな重苦しい雰囲気で、それまで黙って聞いていたフローラが口を開いた。

 

 

「そ、その・・・違うんです!乳首探し当てゲームのときは本当に答えがわからなくて」

「そっちはどうでもいいです!」

 

 

わけのわからん弁明をするシュウの言葉を、フローラが遮る。

並みならぬ憤怒のオーラを出すフローラにシュウが怖気づいていると、フローラが続けた。

 

 

「上書きします」

 

 

「え?」

 

 

何を?と聞こうとするシュウの肩を、フローラがガシッと掴む。

 

 

「二人にしたことを、シュウ様がされたことを、全部私に話してください!ここから逃げたら全部私が上書きします!なかったことにします!乳首探し当てゲームも、捕らわれた聖女ごっこも、キメセクも全部全部これまでやった以上のことやって上書きします!いいですねシュウ様っ!!」

 

 

ぐるぐる目になって迫るフローラに、シュウはチビりそうになりながらもコクコクと頷くしかなかった。

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