貞操逆転世界の「感度上限突破」持ち探索者 〜ダンジョン探索して美少女たちとセックス漬けの日々を過ごしていたら、ぶっ壊れハーレムができていた〜 作:わんた
夢の中で感度上限突破を使われてしまい、とんでもない絶頂を経験してしまった。
あれは凄かったと目覚めたところまでは良かったのだが、すぐに夢精したときの不快感に襲われる。下着だけじゃなくベッドのシーツまでカピカピになっていたのだ。自分でもわかるほどイカ臭いし、下半身はスッキリしているのに気分は最悪だ。
夢だと人間形態だったトリベリアは黒猫になっていて、俺の頭に頬ずりしている。刷り込むように何度もだ。マーキングの続きでもしているのだろう。
「お前は本当に夢の中へ入ってきたのか?」
こすりつける動作を止めて俺を見た。
「にゃぁ」
反応は鳴き声だけ。人の言葉を使わないというのであれば理由は一つしかない。
風呂場につながるドアを見ると、リサが座りながらこちらを見ていた。
「こっちにくるか?」
「…………はい」
悩んでいたみたいだが、最後は欲望に従ったようだ。小走りでくるとベッドに乗って俺を抱きしめる。痛い、と感じるほど強く抱きしめてきた。クンクンと鼻で匂いを嗅いで、首筋を甘噛みしてくる。胃に収めて一体化したい、といった願望が出てるのだろうか。黒ギャル派の俺としてはダークエルフに好かれて気分は良いが、さすがに物理的に食われたいとまで思わない。
「噛むのはやめてもらえないか」
素直に従ってくれたが、今度は一心不乱に舐め始めた。俺の言葉は届かないだろう雰囲気があって、力を抜いてなすがままにされる。
どうして俺に執着しているのだろう。
男が貴重だから?
いや、それにしては異常な執着心である。奴隷の首輪が付いているからある程度は素直に従うのは自然だが、求めてないのに舐めてくるのは尋常じゃない。もう一人の主人の命令に反しても俺を守ろうとしたときは、深い愛を感じた。
初めての相手だからか?
女性はあまり相手の経験人数を気にしないと聞くが、世界が変われば常識も変わる。男が少ないなら一人や最初というワードに執着しているのかもしれない。または、むせかえるような雄の臭いに酔ったか……? まぁ、どちらにしろ悪い傾向ではないから神経質になる必要はないか。
「そろそろ訓練がしたい」
「ふぁい」
最後に耳たぶを噛んでから離れると、リサはベッドから降りて武具を身につけていく。
真面目な表情をしているので気持ちの切り替えはできているみたいだ。
「俺もフル装備の方が良いか?」
「ご主人様はどんな訓練をお望みですか?」
「剣の技術を磨きたい」
「でしたら今日は武器だけで大丈夫です」
「わかった」
風呂で下半身を洗ってから服を着替え、ポーチと剣を持って外に出る。宿の前で剣を振り回すわけには行かないので、探索者ギルドに併設された訓練所を使うことにした。リサ以外の戦いも見られるので良い勉強になるだろう。
宿を出て女性の視線を感じながら探索者ギルドに入る。
ダンジョンに入る前の打ち合わせをしている数人の女性が俺を見て声を上げた。
「きたきた! 例の男性だ!」
「すごい。たくましい肉体」
「いい匂いしそう。舐めたいっ」
「押したお――」
下心丸出しで近づこうとした女性の前に剣を抜いたリサが立った。強い殺気を放ち、刀身を首筋にピタリと付ける。
「ご主人様をどうするって?」
「じょ、冗談だって。何もしないからさ、その剣を……」
「それを決めるのは私じゃない」
振り返り俺を見る。
「この人たち殺しますか? 男性の身を守るためであれば、法律上は問題ありません」
今日食べたい物を聞くようなフランクさで提案しないで欲しい。
ダンジョンで見かけた死体だけでもキツイのに、自らの命令で人を殺すなんてしたくないぞ。
「何もされてないんだ。剣をしまえ」
「かしこまりました」
剣を鞘に収めるとリサは俺の後ろに立った。邪魔をするつもりはないのだろう。
「うちの奴隷が失礼した。ケガはないか?」
殺されかけた女性は首をカクカクと振って問題ないと伝えたが、うっすらと赤い線があったのに気づく。薄皮を切ってしまったのだろうか。ポーチから塗り薬を取り出すと女性に渡す。
「少し傷がついているようだ。これを塗ってくれ」
「ひゃい!」
舌を噛んで締まったみたいで口を押さえながら、走って外に出て行ってしまった。仲間の女性も追いかけて誰もいなくなる。
塗り薬は受け取ってもらえなかったな。しかたなくポーチにしまう。
受付のカウンターで女性に声をかける。
「訓練場を使いたいのですが空いてますか?」
「問題ありません。もし空いてなくても私がどうにかしますので」
にっこりと微笑みながら権力を使って先に使っている人を排除すると宣言されてしまった。恐ろしいのは男性を優遇する姿勢だ。悪い気はしないが、敵を作ってしまわないか少し心配になる。
「使用料をお願いします」
手を出されたので、銀貨を一枚取り出して渡す。その際、指が軽く触れてしまった。
「あぁ…………幸せ……」
恍惚とした表情を浮かべながら言われると少し怖いが、手を出してこないだけマシだろう。リサやトリベリアは動く気配なし。この程度なら許容範囲というわけだ。
銀貨をしまって受付嬢がカウンターから出た。案内してくれるようでゆっくりと歩いて行く。後ろを付いていくと建物の外に出て裏側に回る。広い運動場みたいな場所があった。模擬戦をしている女性は数名いるが、スペースは空いているので使えそうだ。
俺が来たことに訓練している探索者たちは気づいていない。
人のいない場所まで歩くと、リサと向かい合う。
「ミチオ様は剣術を磨きたいんですよね」
「そうだ。基礎すら学んだことのない素人なんだが、どうすればいい?」
「そうですね……精霊様と契約して膨大な魔力を持たれているので、魔力剣術を学ぶのが良いかと思います。私がメインで使っている剣術とは違いますが、基礎といくつかの技は学んでいるので、どういう剣術なのか披露しますね」
リサが剣を抜いて上段で構えると、刀身に黒いオーラみたいなものが発生した。
――魔力剣術中級、無限の刃。
振り下ろす。たったそれだけの動作で、前方十メートルぐらいまで地面に深い無数の切り込みが入った。扇状であるため範囲攻撃として使えそうな剣術だ。
魔法がある世界らしい現実離れした剣術に胸が高鳴る。俺が使えるようになったらかっこいいな。戦闘奴隷であるリサが覚えているぐらいだから実践的だろうし、学んで損はないだろう。自分の糧になるはずだ。
「妖精の一種であるエルフ族みたいに、豊富な魔力量を持つ種族のみが扱える剣術です。どうでしょうか?」
「気にいった。覚えたい」
「ふふふ。よかったです。おそろいになりますね」
同じ剣術を扱うことに喜びを感じているようだ。ペアルック……だと古いか。リンクコーデみたいな感覚なんだろう。
「すぐに剣術は覚えられるか?」
「それは難しいです。先ずは魔力による武器の強化と型を覚える必要があります。この土台を作らないと魔力剣術の効果は半減します」
一朝一夕で覚えられるほど異世界の剣術も甘くはないか。魔力量によるごり押しも限界はあるだろうし、しっかりと基礎を学んでおこう。
「わかった。まずは武器の強化を教えてくれ」
「はい」
剣を鞘にしまうとリサが俺の前に立つと、両手で頬を包まれた。
温かい何かが流れ込んできて心がほぐされていく。体が熱を持って力が湧き出てくるようだ。
「私の魔力をミチオ様に流し込んでいます。何か感じますか?」
「温かい、それに何でもできそうに思える」
「それです。その感覚を忘れないでくださいね」
手が離れると体の熱も急速に冷めていく。名残惜しい。もう一度あれを経験したいと思って抱きしめてしまった。
「ミチオ様は甘えん坊ですね」
よしよしと頭を撫でられてしまった。
「魔力が体内に流れる感覚がわかったと思うので、今度はミチオ様自身が体内で魔力を循環させてください」
「やってみる」
契約のパスから流れ込んでくるのが魔力だ。魔法はこれを使って外に放出していたので、体内に循環させれば良いらしい。意識して動かしてみるが変化はない。どうすればいいんだろうと悩んでいたら、契約のパスから「手伝おう」といった好意的な感情が流れ込み、魔力の循環が始まった。リサの時よりも激しい熱を持っている。
循環させる感覚はわかったので、トリベリアのサポートを受けながら俺も魔力を動かし、さらに速度を上げる。
「すごい、もうできている。これが精霊様に選ばれたお方の力……?」
耳元でささやかれてからリサは俺から離れた。
もっと触れていたいが、今は魔力の操作に集中しよう。
「この剣に魔力を流し込んでください。体の延長線上だと思えばすぐにできますよ」
「やってみる」
持ってきた剣を手に持ち、中段の構えを取って腕と一体化させたと思い込んで魔力を循環させる。すると魔力は刀身まで行き渡ったが、調子に乗って体を動かすと、意識が分散されて循環が解除されてしまう。
右手と左手を同時に使うような器用さが求められるようだ。
どれだけ気をつけても足を一歩前に出すだけで魔力操作が止まってしまった。
「すまない。失敗した」
「こればっかりは慣れが必要なので仕方ありません。時間がかかるものなので毎朝、少しでも良いので訓練を続けましょう。できるようになれば、武器の強化――魔力剣術初級、魔力纏をマスターしたことになります」
これも魔力剣術の技だったのか。
「わかった。毎日、頑張って覚えるよ」
魔力の操作は体力を消費するらしく、大量の汗をかいてしまった。服が肌に張り付いて気持ちが悪いので上着を脱ぐ。
空気が当たって涼しくなった。動きやすいし、しばらくはこの状態で訓練をしよう。
「じゃあ次は剣の型を教えてくれ」
「そうするには近づく必要があるのですが……あ、あの、よろしいのですか?」
「当然だろ。体を触ってもいいぞ」
なんで顔を真っ赤にしているんだろうと疑問に思うと、トリベリアから威圧を感じた。
慌てて周囲を見ると訓練していた探索者、案内をしてくれた受付嬢が涎を垂らしながら俺を囲っていたのだ。
「男の……裸……あぁっっ!!」
囲んでいた女性の一人が絶頂して気を失った。仲間が支えてくれたのでケガはしてなさそうである。だが安心してはいけない。また絶頂して倒れてしまった人がいたのだ。俺の上半身を見ただけで大騒ぎである。ビーチで女性が半裸になったときよりも大きな衝撃を与えているぞ!
「あの……目に毒なので……服を……」
脱ぎ捨てた上着を拾ったリサが渡してくれたので、仕方なく着る。
女性たちの興奮は収まってないようだがマシになっただろう。
「用事を思い出したから宿に戻る」
「私も!」
「今日の訓練はやめようか」
囲んでいた人たちが、股間を触りながら一斉にどこか行ってしまった。受付嬢も仕事があると言って戻っている。残されたのは俺たちだけだ。
「静かになりましたね」
「そうだな」
嵐が去った後みたいな静けさだ。リサの顔色は落ち着いていて、トリベリアの威圧も収まっている。
トラブルはあったが、ようやく訓練に集中出来そうだ。
「魔力剣術は刀身に魔力をまとって戦うことをベースとしていて、一撃必殺を信念としています」
先ほど見せてもらった技を見せてもらったこともあり、一振りですべてを終わらすための戦い方だと言われて納得できた。
「殺し損ねたらどうするんだ?」
「カウンター前提の回避をします。守りでも殺すというのが、魔力剣術の心構えですね」
攻撃するために避ける、か。ある意味、脳筋とも思える考えではあるが、存在力アップを何度も繰り返していけば、実戦でも十分通用する考えなんだろう。
「足を肩幅ぐらいまで開いてください。上段、中段、下段の構えを見せるのでマネてくださいね」
「わかった。やってみる」
見よう見まねで上段や中段の構えをとってみる。これは俺がイメージしていたのと変わりない。至って普通だったのだが、下段は少し特徴的だ。刀身を後ろに向けて刀身を地面と水平にしているのだ。
振るうときは横に薙ぐ感じである。
複数相手を前提とした構えだな。ダンジョンで多くのモンスターと戦うことが多いのであれば理にかなった型ではある。魔力剣術は対人よりも対モンスター用なのかもしれない。
「この三つだけを毎日素振りしてください。あと足の動かし方も教えますね」
カウンターするための回避というのは難しい。攻撃をバックステップで回避した後に剣を振るわなければいけないのだ。
何度やってもワンテンポ遅れてしまう。リサみたいに流れるような攻撃は難しく、これも慣れが必要だなと感じた。