貞操逆転世界の「感度上限突破」持ち探索者 〜ダンジョン探索して美少女たちとセックス漬けの日々を過ごしていたら、ぶっ壊れハーレムができていた〜 作:わんた
獣人の母娘とは二日間限定で仮の奴隷契約を結ぶことになった。契約中に手を出すことは禁止で、死んだら残金をすべて支払う必要がある。傷を負ったら治療してから返却しなければいけないので無茶をさせるつもりはないが、実戦でもちゃんと動けるか確認はしておきたい。雑魚敵の処理は既に作業レベルとなってしまったので、そろそろ一階層のボスに挑もう。リサがいれば万が一も起こらないはずだ。
毎日している剣術の訓練は後回しにして、お互い軽い自己紹介をすると装備を整えてダンジョンへ潜る。
一階層の入り口に入ると数人の探索者を見かけたが、リサを見ると逃げるようにして通路の奥へ行ってしまった。あれは探索者ギルドでの騒動を聞いていたな。俺が男だからといって下手に近づけば、手痛い目に合うとでも思ったのだろう。法の及ばないダンジョン内だからこそ、勝てない相手に喧嘩を売るようなことは避けるのだ。
「隊列を決める。先頭はユナ、その後ろをビオラにする」
新しく手に入れた獣人の母親がビオラ、娘がユナだ。
契約したばかりで様子を見たいから、俺らより前に配置した。
「中心は俺で最後尾はリサだ。これに意見があるなら今聞こう」
奴隷である三人は主である俺の言うことを否定しなかった。新人の母娘はともかく問題があればリサは指摘しているだろうから、妥当な判断をしたというところだろう。
俺もダンジョン探索に慣れてきたなと実感した。
「特にないようだな。では、出発する」
俺の言葉にうなずいてユナとビオラが歩き出した。俺も続こうとするが、リサに腕を引っ張られて止まる。
「どうした?」
「実力なら負けることはありませんが、ダンジョンは生き物で、たまにイレギュラーな行動をします。慣れた頃が危ないとも言われているので、予想外のことが起こったら、この私に頼ってくださいね」
「にゃぁ~~!」
返事をする前にトリベリアがリサの顔に飛びついた。顔をひっかくようなことはしてないが、尻尾で叩いて不満をぶつけている。
「精霊様~。今は遊ぶお時間ではなくーーっ!」
背中を掴んで引きは剥がそうとするリサだが、力負けして失敗している。夢の中で気に入っていると言っていたクセに、何をしているんだか……。
このままではユナたちに追いつけなくなる。仕方なく猫の首根っこを掴んで引き離すと、俺の頭に乗せた。
「トリベリアも頼りにしているからな。何かあったら頼んだぞ」
契約のパスから何に不満を思っているかわかっていたので、ちゃんと言葉にして伝えておいた。
尻尾を俺の頬にペシペシと叩きながら、わかっているじゃないかと反応してくれる。なんとか機嫌は戻ったようだな。
「ご主人様、助かりました。でもなんで精霊様は……」
「猫の気まぐれだ。考えるだけ損だぞ」
長い耳を撫でてから、ポーチに手を突っ込んで地図を取り出す。
「行こう」
先に行ってしまったユナたちを追いかけるため小走りで進むと、頬を赤らめたリサもついてきてくれる。
なおトリベリアは前足でおでこを叩き、先ほどの発言は不服だと態度で示していたが無視することにした。かまっていたら日が暮れてしまうからな。
無事に母娘と合流してダンジョンの一階層を進んでいる。
この前モンスターハウス化していた部屋には、スケルトンが二体いただけで大量に出現するようなことはなかった。リサが言っていたダンジョンのイレギュラーな行動は発生していないようだ。
また女性の死体を見ずにすむとわかって、ほっと安心する。
この世界は、どこか殺伐としたところもあるが、同業者の安全ぐらいは祈っても良いだろう。
部屋を出て通路を進むと先頭を歩くユナが小さく手を上げた。
止まれの合図である。一人だけで先行して奥へ行ってしまった。
「何があったんだ?」
「戦闘音が聞こえました。先に探索者がいるようです。モンスターの横取りをすると思われたら面倒なので、娘が一人で様子を見に行きました」
状況が分からず疑問を口に出すと、ビオラが答えてくれた。
「本当ですね。音がしています」
目を閉じて耳に手を当てたリサが言うのだから、嘘は言っていないだろう。きちんと仕事をしてくれているようだ。
「早期の発見助かる。ここで待とう」
「わかりました」
くるりと反転するとリサは背後の警戒を始めた。ビオラは両腕に付けた鉄の爪を構えながら進行方向を眺めていて、どこか娘の安否を心配しているようにも見える。
モンスターに襲撃されるようなことはなく、時間にして数分ほど経過するとユナが戻ってきた。ケガをした様子はないが、表情が暗いのは気になる。
「何があったの?」
「探索者とモンスターが戦っていただけなんだけどー。うーーん」
ビオラに腕を組みながら返事をしたのはユナだ。奴隷にしては砕けた口調だが、少女らしさがあって俺は良いと思っている。リサあたりは軽すぎると気にしているようだが、舐めたことをしなければ指導は不要だとは伝えているので、黙認している状態だ。
「そんな報告じゃダメでしょ。ちゃんと事実と憶測をわけて話しなさい」
「はーーい」
母親に注意されて尻尾が垂れてしまったユナは、とぼとぼと歩きながら俺の前に来ると膝をつく。
「スケルトンドッグ三匹と探索者五名が戦闘をしていて、先ほど無事に討伐していました」
「ユナが懸念していることは何だ?」
「向かっている先が同じだったことです。この先の通路はいくつか分岐していますが、ほとんどが行き止まりです。大きめな部屋はないので、モンスターの大量発生は期待できません」
効率よくモンスターを倒して魔石を手に入れるのが探索者の主な仕事だ。それを無視してでもこの先に進んでいるのであれば、答えは一つしかない。
「ボスを狙いに行ったのか」
「たぶんねー……じゃなかった。今のなし! 恐らくそう思います!」
最初は丁寧な言葉で頑張っていたのだが最後まで持たなかったようだ。
背が低いこともあって可愛らしいと感じてしまった。
「ボスは倒されても一定時間で復活したよな……この場合、部屋の前で復活待ちをしても良いのか?」
詳しそうなリサに聞くと、振り返り答えてくれる。
「はい。それが一般的な方法です。ミチオ様の判断は間違いございません」
先にボスを倒されても復活するのであれば、扉の前で休憩しながら待っていればいい。
競争しているわけでもないので、先行している探索者たちに先を譲ると決めた。
「それじゃ、これか……!?」
命令を出す途中で大きなコウモリが三匹、リサの背後を狙って近づいているのに気づく。とっさに喋るのを止めて『闇矢《ダークアロー》』を連発する。何発か外してしまったが、数の暴力で細切れになるまで攻撃を続ける。精霊の魔力があるからこそできる芸当だ。
攻撃を止めると、カランと音がして魔石が落ちた。
「ママ! 今の見た! すごくない!?」
「流石、精霊契約者様ですね……」
新人二人の反応は嬉しいのだが、すべて借り物の力であって複雑な気持ちになった。
トリベリアがいなければ魔力を持たない無力な人間でしかないのだ。自慢するつもりはない。
「邪魔者は排除した。ボス部屋の前まで行くぞ」
「は~~い。ご主人様っ」
ぽんと軽く俺の二の腕を叩いてから、斥候役を任せているユナは一人で奥に行ってしまった。
残った母親のビオラは眉を下げて頭を下げる。
「娘が大変失礼な態度を取ってしまい申し訳ございません」
「気にしなくて良い。あのぐらい元気な娘も嫌いじゃない」
「それでは購入していただく意向は変わってないのでしょうか?」
今契約しているのは二日間のみの期間限定だ。ダンジョン探索が終わってから無期限の契約をする予定であるため、ユナの失態によって話がなくなってしまうことを恐れているのだ。
ここまで必死なのには理由がある。今のところ奴隷じゃない男ってのは俺しかいないので、この機会を逃せば異性との交流はなくなってしまう。娘のためにもチャンスは逃したくないと考えているのだ。
「今のところは、な」
含みのある言い方をしたが、二人とも契約すると決めている。戦闘能力はもちろんのこと、母娘というのがいい。夢の親子丼を、しかも獣人でプレイできるなんて股間が膨らむ話を見逃すほど、俺の性欲は衰えてない。ココルとの問題が解決したら楽しませてもらいつつ精子で強化する予定だ。
「ありがとうございます!」
笑顔になって娘の方へ走って行ってしまったので、俺たちも通路を進んでボス部屋へ向かう。
近くまで来ていたので、モンスターに出会うことなく三十分ほど歩いたら無事に到着した。
真っ黒な金属でできた扉は閉まったままで、二足歩行している山羊が描かれている。見た目は変わっていない。手にはハンマーを持っていて相変わらず強そうに見えた。
最後尾にいたリサがつかつかと歩いて扉を押すが、鍵がかかっているのか動くことはない。
「ユナの見た探索者が戦っているのか、開きませんね。終わるまで休憩にしますか?」
「そうしよう。最低限の警戒だけして休んでくれ」
ユナとビオラは扉から離れて最後尾にまで移動すると座った。モンスターが襲ってこないか警戒しているのだろう。少し遅れてリサも一緒になって三人でおしゃべりを始める。奴隷同士で情報交換をしているのだろうか。女子会っぽい雰囲気があって、近寄るのはためらわれた。
主人だというのに居場所がないので扉の近くで腰を下ろし、ポーチから水袋を取り出す。ゴクゴクと喉を鳴らして飲んでいると、トリベリアが膝の上に乗ってきた。
水分補給を終えると頭を撫でる。目を閉じて尻尾を揺らしながら気持ちよくしてくれた。
「平和だなぁ~」
一階層ならリサだけでも充分だったのに戦力が増えたことによって、気持ちに余裕はある。俺も魔力剣術の基礎を覚えつつあって、実力はついてきていると思う。さらにトリベリアもいるのだから、ボス戦だといっても負けるイメージはない。
しばらくしても何も変化はなく、うとうととしてきた。
頭を前後に動かしながら睡魔と戦っていると、ガチャリと大きな音がして体がビクンと反応した。
「鍵が開いたようだ」
俺にだけ聞こえるようにトリベリアが教えてくれた。
頬を叩いて気合いを入れて立ち上がると、体を伸ばして筋肉をほぐしていく。疲れはない。精神も至って平常だ。剣を握る手も震えていない。肉体と精神共に充実している。
戦う準備を整えた三人も扉の前に来てくれた。
「入りますか?」
リサの問いにうなずく。
「扉が開いたら、リサは突入してボスの正面を受け持ってくれ。後に続く俺は背後、ビオラとユナは左右に分かれて攻撃する」
「かしこまりました。盾役としての使命を果たします」
リサが積極的に参加してしまうとボスなんてすぐに倒せてしまう。今回は新しい奴隷の二人が実戦でどこまで動けるのか確認するのを目的としているので、危ない場面がでるまでは守りに専念してもらうつもりだ。
「それでいい。頼んだぞ」
「お任せください」
リサの体からオーラのようなものがでてきた。『身体能力強化』の魔法を使った証だ。
「開けてくれ」
獣人の母娘は重い音を立てながら扉を開いてくれた。
部屋の中心には扉に描かれたレリーフと同じ姿をした、二足歩行している山羊が立っている。手には四メートル近くありそうな巨大なハンマーがあって、血がべっとりとついていた。気になったのは全身から出ているオーラだ。魔法を使えるとは聞いてなかったんだが、ボスも『身体能力強化』を使っているのか!?
何かがおかしい。危険を感じて撤退しようと思ったが、床に倒れた女性を六名発見して止まる。そのうち四名は体が潰されていて即死しているとわかるが、残った二名は微かに胸が動いているように見えた。
「全員が死亡しなくても鍵は解除されるのか……」
「ボスが敵を倒したと認識すれば、そうなるみたいです。生きた状態で解錠されるのは珍しいことなので、お伝えするのを忘れておりました」
それほどレアケースだったってことか。まあ、知らなくても俺たちが死ぬわけじゃないので別に問題はない。
「それよりもボスの姿を見てください。身体能力強化が使えるのはおかしいです。イレギュラー個体が出てしまっているようですね」
「モンスターハウスみたいな、探索者を殺す罠になっているってことか?」
「大枠で言えば、その理解であっております」
初めてのボス戦で特殊個体とはついてない。
ボス部屋につながる扉は自動で閉まったので撤退はできず、戦う以外の選択は取れそうになかった。
「俺たちで勝てると思うか?」
「もちろんです。私一人でも余裕だと思いますが……どうします?」
予定通りに進めたいが、少し調整が必要だろう。
やることをリストアップしてから命令を出すことにした。