貞操逆転世界の「感度上限突破」持ち探索者 〜ダンジョン探索して美少女たちとセックス漬けの日々を過ごしていたら、ぶっ壊れハーレムができていた〜 作:わんた
来客室に入るとソファに女性が座っていた。彼女が都市国家の代表ココルだろう。年齢は二十代後半~三十代前半ぐらいだ。黒い髪をしていて顔色が悪い。都市をまとめている立場なのだから、俺なんかが想像できないほどの苦労を色々としているんだろうな。
壁際にはリサと同じ首輪と武具を身につけている女性が三人ほど。警備のために配置した奴隷なんだろう。みんな美人で色白だし色気も感じるが、リサと比べたら二段ぐらいは落ちる。せいぜいクラスの人気者ぐらいの位置づけだ。キリッとした表情で、俺を値踏みするような目をしていた。
「精霊の契約者様、ようこそお越しくださいました」
歓迎するためだろう。立ち上がると頭を軽く下げられた。
召喚したからといって高圧的な態度はとらないようだ。まともな話し合いができそうだと思い緊張感が一気に抜ける。
「私は都市国家の代表をしているココルです。お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
「ミチオです」
「素敵なお名前ですね。どうぞお座りください」
ココルの正面にはテーブルを挟んでソファがあったので腰を下ろす。
抱いているトリベリアが起きてしまったようで、目をパチリと開くと俺の腕から飛び降りる。ドアが開いたままだったので出て行ってしまった。契約者同士のパスから心配するなといった感情が伝わってくる。自由なところは猫と一緒だなと思いつつ、味方が減ってしまったのでちょっとだけ心細くなった。
黒猫と入れ替わるようにしてメイド服を着た女性が二人ほど入り、テーブルに紅茶を置く。匂いだけ嗅いでみると、ラベンダー系の良い香りがした。
精神は落ち着き勃起が収まる。有り余る性欲を制御できたのだ。驚くのと同時に、地球よりも鎮静効果は高い気がした。
「ご自由にお飲みください」
香りだけであれほどの効果があったのだ。飲んだらどうなるか分からない。
誘拐犯が差し出した飲み物を口にするほど不用意ではないため、手はづけずココルを真っ直ぐ見る。
「疑問にはすべて答えますので、何なりとご質問ください」
誠意を見せてる対応に好感を持つが、だからといって遠慮なんてしない。
「ここはどこですか? 地球とは違う場所ですよね?」
「ご推察された通りです。ここは地球とは別の世界です。大きく違う点をあげるとしたら男性がほとんどいないのと、魔法やダンジョン、モンスターといったものがある、ということでしょうね。詳細については冊子にまとめておりますので、こちらをお読みください」
淀みなく答えられてしまった。随分と手慣れているな。異世界からの召喚は今回が初めてではないのだろう。
紅茶を持ってきたメイドがテーブルに薄い本を置いたので手に取って開く。
なぜか文字は読めた。そういえば言葉も不自由してないので召喚された際、脳内にインプットされたのかもしれない。
本の大半は、この世界の特徴や歴史について書かれていた。簡潔にまとまっていて読みやすい。
元々、男女比のバランスは取れていたようだが、300年ほど前から男が生まれにくくなって女性が余るようになったらしい。さらに状況は悪くなって近年になると男は一人も生まれてない。原因は未だに不明とのこと。
数少ない男を手に入れるため、何度か世界大戦を行って人口が著しく落ちている。
既に人類は大陸を支配するほどの力はなくなって、都市単位で国家を維持するのが限界らしい。しかも人口が大幅に減ったことがボディブローのように効いてきて、今は種の存続も危ういとのこと。
だから異世界召喚をして男を呼び寄せたのか。
ページをめくってダンジョンとモンスターの項目を読む。
都市国家内には必ず一つ以上の地下に潜るダンジョンがあり、モンスターという存在が徘徊している。倒せば魔石が残るらしい。これが魔道具を動かすエネルギー源として利用されているらしく、毎日大量に消費されているとのこと。ライフラインを支える資源のようだ。
魔石を集める職業は非常に重要とされており、職にあぶれた人は必ず探索者になれと法で定めている。職業選択の自由なんてものは、少なくともこの都市にはないらしい。
またモンスターが消滅する際に発生する魔力を人が取り込むことによって肉体が強化されると書いてあった。経験値が蓄積するイメージだろうか。戦い、長く生きた者ほど、種のスペックを超える能力が手に入るのだ。精霊と契約できたからといって調子に乗れば、そういった化け物に殺されてしまうかもしれない。この辺は気をつけないと。
ちなみに都市の外にもダンジョンはいくつもあるが、難易度が非常に高く潜るのはオススメしないらしい。
またページをめくる。
最後の項目は精霊と魔法についてだった。
この世界の人種は個体差があるものの洩れなく魔力を持っていて魔法が使えるらしい。しかし異世界召喚された俺たちは違う。魔力がない。そこで重要なパートナーとなるのが精霊だ。契約できれば魔力が手に入り、この世界の住民をも越えるほどの魔法が使えるようになる。魔力の量、使える魔法の種類は契約した精霊に依存し、モンスターを倒すことによって強化できるらしい。
世界の精霊一覧ページに俺と契約したトリベリアも載っていて、闇の上位精霊と書いてあった。闇属性の魔法はダークアローといった攻撃系もあるが、最も得意なのは内面の操作だ。人間を操るようなことはできないが、快楽や苦痛を増減させられる。ダンジョン探索でも使えそうだ。
一通り読み終わったので本を閉じる。
「この世界にとって精霊とはなんですか?」
「神にもっとも近く尊い存在です。もちろん、契約者であるミチオ様も同様ですよ」
「精霊と契約できるのは異世界人だけですか?」
「可能性はゼロではありませんが、異世界人の方が気にいってもらいやすい傾向にあります」
現地の人も精霊と契約できるのか。彼女たちの役割はなんとなく想像がつく。
他国の抑止力、または精霊契約した異世界人が暴れたときのブレーキ役として国が抱えていることだろ。少なくとも俺ならそうする。
見えてないだけでこの部屋にいるかもしれなので、俺がこの場で暴れても勝てる見込みは低い。誘拐犯だと糾弾しても意味はないどころか立場が悪くなるので大人しくしておくべきだろう。少なくとも今は、な。
「日本に戻ることはできますか?」
「申し訳ございません。不可能です」
深く頭を下げられた。
この言葉を聞いて怒り出す人もいるだろうが、俺は違った。
家族とは疎遠になっていて友人はほとんどいない。強い性欲に悩まされてまともに働けず、窮屈な生活を過ごしていたのだ。精霊という心強いパートナーを手に入れたことだし、心機一転、男が生まれない新しい世界で頑張るのも悪くはないだろう。
「問題ありません。私はこの世界で生きると決めました」
「ありがとうございます」
顔を上げたココルは、少し緊張したような面持ちになりながらも口を開く。
「その他、気になることはありますか?」
「多くの疑問は解消されましたが、あと少し質問させてください。異世界召喚した男性をどうするつもりですか?」
急に消えた同郷がどうなったのか知りたく、少し踏み込んで聞いてみた。
「精霊と契約できなかった男性は都市国家が適切に管理します」
「奴隷として?」
「……ええ」
少し考えたようだが素直に答えてくれた。
思っていたとおりだ。種の存続すら危ういのであれば自由恋愛なんてさせる余裕はない。強制的に子供を作らす種馬として働かせるのだろう。もし衣食住と女が不自由なく提供されるなら、俺にとっては理想の生活だな。喜んで腰を振ってやる。
「奴隷の主は都市ですか?」
「新しい方が見つかるまでは、そうなりますね」
「彼らがどんな扱いをされるのか具体的に教えてください」
ぴくりとココルの眉が動いた。
あまり言いたくないのだろう。黙っている。
「彼らは他人です。よほど酷い扱いをされてなければ、私から何か言うことはないとお約束しましょう」
さすがに拷問されている、とかであれば助けたいと思うが、そうでなければ我が身を優先して放置だ。
「……権力者や功績を挙げた女、あとは贈り物として渡しています。その後の生活は受け取った人しだいですが、貴重な男性に対して粗雑なことはしません。自由があるとは言いがたい状況だと思いますが、苦労などはしていないかと」
贈り物というのは意外だったが、俺がした想像と大きく変わらない生活をしているようだ。
恐らく法で男奴隷は保護されているだろうし、衣食住はちゃんと提供されて女性とヤれるんだから助けるべきとまでは思わない。男なんだから、自分の人生は自分で切り開け。そう割り切ることにした。
「では、精霊と契約した俺はどうなりますか?」
「実は上位精霊と契約された方は初めてで、対応についてはまだ決まっておりません。申し訳ありませんがしばらくの間、こちらの世界に慣れるまで探索者としてモンスターと戦い、魔石を集めてもらえないでしょうか」
何度も異世界召喚しているのに上位精霊との契約事例はなかったのか。意外な結果ではあるな。貴重な男の中でさらに貴重な能力を持っているのだから、慎重に判断したい気持ちはわかる。
「見返りは?」
「護衛として都市が管理している戦闘奴隷を一人差し上げます。いくつかの剣術を修め、魔法も使える優秀な女なので満足していただけるかと。また軍資金として金貨100枚……ミチオ様の世界換算で1000万円ほど渡しますので好きに使ってください」
奴隷になれと言われたら断るつもりだったが、探索者か……護衛と金も手に入るので悪くはない条件だ。だがもう少し、おねだりしたい。
「他にも武具の用意もお願いできますか?」
「問題ありません。ご用意します」
自分用の武具、精霊の力、戦闘奴隷、この三つがあれば弱いモンスターであれば勝てるだろう。探索者として活動する準備は整ったと見ていい。
「では交渉成立ですね。探索者として都市に貢献しましょう」
この世界で生きると決めたのだ。権力者の覚えが良くなるに越したことはない。従順だと思わせるため、あえて都市という言葉を使った。
「良い心がけですね。これで我が都市もしばらくは安泰です」
俺の態度に好感を持ったのだろう。ココルは安堵すると、にっこりと微笑むと紅茶を飲んだ。
濡れた唇が色っぽく感じ、不覚にも美人だと思ってしまう。
「ミチオ様はこの世界について不慣れだと思いますし、先ずは戦闘奴隷を渡しましょう。隣の部屋で待機させているのでご案内します」
ソファから立つと部屋を出て隣の部屋に行く。
ドアが開かれると俺を案内してくれたリサがいた。ぱっと見は別れたときと変わってないように思えるが、髪が乱れ息は荒く、艶のある褐色の頬は上気している。ソファの一部は濡れているようだが、飲み物でもこぼしたのだろうか。
案内役としてココルが入室し、俺も続く。
むわっとした空気が歓迎してくれた。ここだけ湿度が高い。濃厚な雌の匂いが充満していた。せっかく落ち着いていた性欲が高まってしまう。
「ミチオ様が貴方の新しい主人です。誠心誠意もって仕えるように」
事情を簡単に説明しただけでココルは横に移動した。俺とリサに遮るものはない。
「探索者として働くことになった。一緒にダンジョンへ潜ることになるが良いか?」
「もちろんです。ミチオ様の剣となり盾となりましょう」
「…………」
出会って間もない男に対してあまりにも献身的過ぎる。
裏があるんじゃないかと不安になって、即座に返事はしなかった。
「もし疑われるようでしたら、この剣で首を切り裂き本心であると証明いたしましょう」
疑っていることがリサにも伝わったようで、鞘から剣を抜くと刀身を首にピタリとつけた。少し押し込めば動脈を切って大量出血する。
すぐに手当しても死ぬ可能性は高いだろう。
美女の死は世界の損失だ。そんなことは許せない。性欲に基づいた下半身の判断に従って、俺はリサを信じると決めた。
「そこまでしなくていい。剣は降ろせ」
「ありがとうございます」
刀身が首から離れると、リサが俺の前まで歩いて膝をつく。顔を上げて何かを求めているようだった。
チャックを降ろしてペニスでも出すべきか? 何を求められているのかわからん。
「首輪の中心に魔石があります。魔力を流してください。それで主の登録が終わります」
「ああ、なるほど。わかった」
リサが付けている奴隷の首輪に小さな赤黒い石があった。指で触れる。
魔力の扱い方はトリベリアが教えてくれたのでわかる。指先から魔石に流し込むと色が青くなった。これで無事に主の登録が終わったのだろう。
「奴隷の首輪がある限り、リサは主人の命令には逆らえません。もし意に反する行動をしたら首が絞まって死ぬでしょう。安心してお使いください」
結構強い制限があるんだな。ココルの言うことが正しいなら、何をされても奴隷は抵抗出来ない。
主人次第で運命が変わるのだ。
他人の命を背負う責任、その重さを初めて感じた瞬間だった。