貞操逆転世界の「感度上限突破」持ち探索者 〜ダンジョン探索して美少女たちとセックス漬けの日々を過ごしていたら、ぶっ壊れハーレムができていた〜 作:わんた
リサと同じベッドで寝ると襲ってしまいそうだったので、個室を用意してもらって一晩過ごした。
翌日。黒猫のトリベリアは川魚、俺とリサが、ふわふわの白いパンとスープ、サラダを食べている。味はしっかりと付いていてドレッシングも美味い。食料や調味料は都市内で手に入るのだろうか。衰退している世界なので食事は期待していなかったのだが、意外と美味くて助かる。
「よろしいでしょうか」
食事を半分ほど終わらせるとメイドがやってきた。見た目は四十代ぐらいで落ち着いており、ベテランの風格を感じる。
「何か用でも?」
「ココル様からの伝言です。急ぎではありませんが、出発前に応接室へ来てくださいとのことでした」
今日から屋敷を出て一人で生きていくことになるので、出発前に約束の物を渡してくれるのだろう。断る必要はない。
「食事が終わったら行くと伝えてください」
「かしこまりました」
深く頭を下げてからメイドは退室したので、慌てず、じっくりと味わってから食事を済ます。
腹は満たされて眠くなってきたが、二度寝をするわけにいかない。
身だしなみを整えてから部屋を出るとトリベリアが肩に乗った。頭を撫でると機嫌良さそうに目を閉じる。
「随分と懐かれておりますね」
「理由はわからないが、かなり気にいってくれているようだ」
「そう、ですか……」
何か言いたそうだったリサだが口を閉じて黙ってしまった。
「何か言いたいことでもあるのか?」
「そんなことはございません」
手を小さく振りながら否定されてしまった。これ以上は突っ込んで聞くのは無粋だろう。
会話を打ち切ってきらびやかな廊下を歩き、応接室のドアをノックしてから入る。
室内の中心にはココルがいて、隣には黒い革製の鎧、ブーツ、ガントレットと刀身が薄緑色の片手剣が置かれている。追加でお願いした武具も旅立ちの日に間に合ったようだ。
「ミチオ様のサイズにあわせた武具です。身につけてみますか?」
「ええ。是非とも」
俺がうなずくとココルがパンと手を叩くと、数人のメイドが入ってきた。同時に目覚めたトリベリアは肩から飛び降りる。離れて様子を見るようだ。
メイドたちは防具を手に取ると俺に装備を身につけさせてくれる。リサも参加してやり方を教わっているので、ここを出た後は彼女が手伝いをしてくれることだろう。一人で着るのは大変そうだったので助かるな。
「防具はレッサーデーモンと呼ばれる悪魔の皮を使っています、物理と魔法両方の防御力を上げてくれる逸品ですよ」
……なんだか呪われてそうな防具だが、身につけても体に違和感はない。
気分はよくないが安全ではあるのだろう。
「これらの素材は、ダンジョンでモンスターを倒して手に入るんですか?」
俺の質問にココルは違うと首を横に振る。
「ダンジョン内のモンスターは死体が消えてしまうので魔石しか手に入りません」
「ではどうやって、この素材を?」
「都市の外にいるモンスターは倒した後も死体が残るので、外に出て皮や骨といった素材を入手するんですよ」
ダンジョン内だけ死体が消える非現実的なルールになっているようだが、ゲームの世界だと思わない方が良い。死ねば終わりだ。くだらない男のプライドなんてものは捨てて、戦いはトリベリアとリサに頼るとしよう。
部屋の隅で俺を見ているトリベリアに視線を送ると、小さく「にゃぁ」と鳴いた。任せろって感情が伝わってくる。
防具を着け終わったので、メイドが鞘にしまった片手剣を持ってきた。
精霊契約の影響で体のスペックが大幅に上昇しているみたいで、受け取っても軽く感じる。
腰にぶら下げると剣を抜いて振ってみたが、体は流されない。うん、何とかなりそうだ。これでいつでも戦えるぞ。
「お似合いですよ」
お世辞だとしても嫌な気分はしない。
ココルは歩いて近づいてくると鉄のプレートを渡してくれた。文字が刻まれていて俺や契約している精霊と奴隷の名前があり、細いチェーンが付いていて首からぶら下げられるようになっている。ドッグタグみたいだ。
「これは?」
「探索者カードです。ランクなんかは特にありません。名前と特筆事項だけを記載していて、身分証明書代わりにも使えるので無くさないでください」
「わかりました。大切にしますね」
受け取ると首からぶら下げ、邪魔にならないよう鎧の下に入れた。
「では、最後のプレゼントです」
今度は腰に付けるポーチをくれた。横に長いタイプだ。
「これはマジックバッグという貴重品で、空間魔法が付与されているので見た目よりも中は広くなっています。この部屋の四分の一ぐらいの荷物は入ると思いますよ。約束の金貨100枚も入れているので後でご確認ください」
大きな荷物を抱えずに食料や水、その他の道具が持ち運べるのだ。探索がぐっと楽になる。同意なく召喚してきたことを除けば、非常に好意的で協力的なのは助かるな。
ポーチを受け取って腰に付けると、手を突っ込んで金貨を探そうとする。革袋の感触がした。取り出して中を見ると大量の金貨が入っていた。
どうやら欲しいものをイメージするだけで取り出せる仕組みのようだ。
「約束のお金も確認できました。このご恩を返すために、少しでも多く魔石を持ち帰って都市へ貢献します」
「期待しておりますね」
お互い持ちつ持たれつだ。対等に取引できている間は、こうやって良好な関係を維持していこう。
その後、少し話をしてからココルと別れ、召喚された屋敷から出て散歩をする。
都市内部は石でできていた。通路、建物、階段、そのすべてが石を切り出して作られている。ドアや窓は木製。ガラスはかろうじてあるようだが主流ではないみたいで、都市代表が住んでいる屋敷や大きい家ぐらいにしかない。
移動手段は馬車だ。上下水は整備されていて街灯もあるので、インフラは整っているが文明レベルは低い。そんな印象を持つ。
住民はチェニックやワンピースといった服を着ている人が多い。清潔感は感じる。確認できた種族はエルフ、獣人、背が低いのは……ホビットか? 他にも色々いるみたいだ。
話に聞いていたとおり女性が多く今のところ男は見かけていない。そのためか、すごく注目されていている。近づいてこないのは肩に乗っかっているトリベリアがいるせいだろう。とんでもない魔力を放って威圧していることもあって、周囲は畏れているようにも思えた。
「これからどうしますか?」
俺のやや後ろを歩くリサが聞いてきた。
「ダンジョンに入ってモンスターを見てみたいのだが……無謀だろうか?」
「一階層なら問題ありません。敵は私一人で殲滅できます」
少し口を止めたリサは視線をやや上に向けて、トリベリアを見る。
「精霊様のお力があれば、モンスターはご主人様に触れることすらできないでしょう」
「にゃぁ」
自慢げに鳴いた。
理由はわからないが人前では猫のように振る舞うと決めているようだ。契約のパスを通して「問題ない」といった感情が伝わってくる。
「では、少し入ってみるか。案内を頼む」
「お任せください。探索に必要な物を買ってからダンジョンへ入りましょう」
近くの店に入るとリサは保存食、水、ロープやフード付きマント、ダンジョンの地図といった必需品をテキパキと選んで購入した。判断に迷いがなかったので慣れているのだろう。頼もしい仲間である。
買い物を終えると、石畳の道を進み都市の中心に向かう。
ダンジョンが近くになるにつれて武具を身につけている人の割合が増えてきた。
治安も悪くなってきたようで怒鳴り声も聞こえる。鍛冶をしている店もあるみたいで煙が立ち上り、金属を叩く音もあって賑やかだ。
そこからしばらく進むと大広場に着く。周囲には建物が二つ。中心には青く光るドアだけがあり、近くには門番らしき女性が十人ほどいて受付用のテーブルや椅子があった。
「あれがダンジョンの入り口です」
「ドアしかないが?」
「開くと別の空間に転移するんです」
てっきり建物の内部に入るものだと思っていたので驚いた。
「転移先は別世界か?」
「わかりません。ダンジョンの外には出られないので確かめようがないのです」
「なるほどね……では、あの建物は?」
「剣の看板があるのはダンジョンギルドです。もう一方は治療院ですね」
両方とも探索には必要な建物だからダンジョンの近くに配置されているのか?
そう考えると場所として悪くはないだろう。
「ではダンジョンに入りましょうか」
「ギルドにこれから探索する、といった連絡はしなくて良いのか?」
「あそこはカードの発行、仲間集めや情報収集のために使うので、既に探索者カードをお持ちであるご主人様は入る必要がありません。今日は地下一階を探索するだけですし、情報収集は明日以降で良いでしょう」
この世界に詳しいリサが言うなら従うべきか。
ギルドにも興味はあるがダンジョンの様子を見ることに集中しよう。
「では行きましょう」
リサが歩き出したので後を付いていく。
ドアが近づくと座っていた女性の兵が俺たちの前に立ちふさがり声をかけてくる。
「ギルドカードを見せてくれ」
奴隷は主人の付属品であるため持っていない。
俺は一歩前に出て、首にぶら下げてる鉄の板を取り出した。
「これでいいか?」
声を聞いた兵が俺を見て、固まる。え、どうしたんだ?
都市代表からもらった物なのでニセモノの可能性はゼロだ。疑っているとは思えない。
「何か問題でも?」
「いえ……ありませんが……その、男性を見るのが初めてで……」
足をモジモジとさせ、顔を赤くさせながら兵の一人が言った。目は潤んでいて発情しているようにも見える。
「ミチオ様という名前なんですね。精霊と契約されているようですし問題はありません」
「確認ありがとう」
礼を言って去ろうとすると腕を掴まれた。
疑問に思いつつ振り返る。
「あのー。もしよければ、探索が終わった後にお茶でも……」
「忙しいので無理ですっ!」
間に入ったのはリサだ。空いている手を握ると引っ張っていく。
嫉妬しているのだろうか。可愛らしい。
「悪いけどお誘いには乗れない。それじゃ」
兵の手を振り払うと開いているドアに入る。
一瞬だけ視界がぐにゃりと歪んだが、すぐ元に戻った。
俺は洞窟の内部にいるようだ。天井全体が発光しているようで視界に問題はない。先に進む通路は一本しかないので、今のところ迷う心配はなさそうだ。
空気は乾燥していて魔力が充満しているように感じる。奥からピリピリとした殺気のようなものも感じ、危険な場所だと嫌でもわかった。
ゴクリ。
緊張のあまりつばを飲み込む。
リサを見ると既に剣を抜いていて盾も付けていた。俺の方を見ると目をキリリとさせる。美人ということもあって凄みを感じた。
「ご主人様」
「な、なんだ?」
「この世界の女は隙あれば男を襲う獣で、チャンスがあれば道ばたでもヤろうとしてきます。そのことをご理解された上で動かれてください。お願いします」
注意という体をとっているが、これは不安から来ている発言だな。ご主人様が奪われ、捨てられてしまう未来でも想像したのだろう。その証拠に目から涙が浮かんでいる。
だが心配無用だ。胸が大きく、褐色の肌がエロい美女を手放すなんてするはずがない。俺は黒ギャル派なのだ。
「わかった。気をつけよう」
「よかった」
即答したこともあって安心してくれたようだ。
「それでは行きます」
気を引き締め直すとリサは通路を進んで奥へ進み、黒猫のトリベリアは肩から飛び降りて俺を見た。
「魔法の一部を教えておこう」
情報が一気に入ってきて激しい頭痛に襲われてた。一瞬の出来事だったが、全身から汗が吹き出て息が荒れている。
「はぁ……はぁ……」
呼吸を整えながら魔法について整理しよう。
この世界の魔法は魔力を原料にしていて、精霊語によって超常的な現象を発生させる。イメージできれば何でも実現できるほど自由度は高くない。人では理解できない複雑なルールによって、使える魔法の型みたいなのがあるようだった。
俺が今回覚えたのは『
「他にも魔法はあるが、これ以上の詰め込みはミチオの脳を破壊してしまう。モンスターを倒し、魔力を吸収して体が鍛えられたら、また新しい魔法を授ける」
「そしてもらえると助かります」
「私の契約者なんだ。もっと気楽な言葉づかいでいいぞ」
まだ頭が痛い。返事するのも面倒だが、尻尾をゆっくりと揺らしながら期待した目で見られている。
黙っているわけにはいかないか。
「わかったよ。トリベリア、これからもよろしくな」
「うむ」
機嫌良さそうにしながら、俺を置いて通路の奥へ行ってしまった。
置いていかれてしまった。見失う前に動かなければ。顔をしかめながら剣を持ち俺も歩き出す。目的地は……リサのみ知るってやつだ。