貞操逆転世界の「感度上限突破」持ち探索者 〜ダンジョン探索して美少女たちとセックス漬けの日々を過ごしていたら、ぶっ壊れハーレムができていた〜 作:わんた
話し合いが終わると睡魔が襲ってきたので、トリベリアに監視を任せてベッドで眠る。探索した上にセックスまでして、いつもより多く体力を消費したこともあって熟睡してしまった。一度も目覚めることはなかったのだが、リサに襲われることはなく無事に朝を迎える。
体を起こすと周囲を見る。黒猫のトリベリアは枕元で体を丸めて俺を見ていた。頭を一撫でしてからベッドから出て風呂場につながるドアを開く。座ったままリサが俺を見上げていた。
「おはようございます」
にっこりと微笑んでいる。手には何も持っていない。もう一人の主人からの命令は実行しなくても良い状況なのだろう。
「おはよう。こんな場所だったが寝れたか?」
「冷たい石の上で寝ることも多かったので、ここは快適でした」
「それはよかった」
手を差し出すと、少し悩んでからリサは握ってくれた。
引っ張り上げて立ち上がらせると口づけをする。
「んんっ、んれっ、んちゅぅ……」
舌を絡めてリサを堪能する。自然とチンポは勃起してしまったが、この流れでセックスまで持っていくつもりはない。
ココルに何もなかったと思わせるためにも、ダンジョン探索をして魔石を回収しておきたいのである。
腕を背に回して優しく抱きしめて、サラの体温を充分に堪能してから唇を離す。唾液が糸を引いて途中で切れた。
「しばらくは風呂場で寝ることになるが、すべての問題が解決したら、ずっと一緒だぞ」
「優しすぎます。私は裏切り者ですよ」
「でも本心じゃないだろ?」
「はい」
「だったら、俺は気にしない」
「私は気にします……」
出会ったばかりの俺に対して誠実であろうとする態度に好感を持ってしまった。
もう一人の主が排除できるのであれば、生涯を共にして良いと思える。今まで考えたこともなかったが、もしかして俺は好きな女性に尽くすこと、それ自体に使命感や喜びを感じるタイプなのかもしれないな。
「今日から本格的にダンジョン探索をする。防具の装着を手伝ってくれないか?」
「喜んで」
面倒なお願いだというのに、鼻歌を口ずさむようなテンションで引き受けてくれた。ベッドの横に置いてある革鎧を持ってきたリサは、教わったとおりの手順で着させてくれる。その時も笑顔のままだ。奴隷らしいと言ったら失礼かもしれないが、誰かの命令に従って他人に尽くすという行為自体に喜びを感じているようだ。
鎧の装備が終わると、ガントレットやブーツまで何も言わずとも着けてくれ、最後に剣を両手で渡してくれた。それを腰に着ければ準備完了だ。
「すぐダンジョンに行きますか?」
「その前に探索者ギルドへ寄るべきか悩んでいる。モンスターの最新情報ぐらい仕入れておくべきだろうか?」
「大きな問題が起きていたら門番が教えてくれますし、浅い階層を探索するだけであれば不要です」
今日は接近戦に慣れるため一階層を探索するつもりだ。強いモンスターと戦うつもりはなく、深い階層にもぐることもない。知り合いを増やすよりも自衛できる力を身につけたいと思うし、リサの判断に従ってギルドへ寄るのは止めておこう。
「わかった。リサの準備が終わったら、そのままダンジョンに行こう」
「はい!」
返事するとリサは器用に防具を身につけ、腰に膨らんだ革袋をぶら下げた。そこに奴隷の首輪が入っているのかもしれない。
奪い取って壊せば命令は実行不可能になる。そしたらキャンセル扱いになるのか? それとも命令を放棄したとして首輪に絞め殺されるか?
この程度のことすらわからない。早く奴隷の首輪に詳しい人から情報を手に入れたいな。
やはりターゲットは奴隷商人か。
感度上限突破を使って堕とす相手を探さなければな。
「にゃぁ」
協力すると言いたいのか、トリベリアは足下に来ると顔をこすりつけてきた。
しゃがんで体を撫でる。ツルツルとした毛並みが気持ちよく心は落ち着く。リサとはまた違った安らぎを感じた。
「準備は終わりました」
リサは剣と盾、防具を身につけ終わったようだ。
「行こう」
立ち上がると一緒に宿を出てダンジョンへ向かう。相変わらず女性ばかりで男を見たことがない。当然、俺は注目されている。
囲まれてしまうことはないが、離れた場所から静かに見守られて少し不気味だ。ひそひそと何を話しているのだろうか。気になって仕方がないが無視する。
足を止めずにダンジョンの入り口まで来ると、ギルドのカードを見せる。リサが威嚇していたので警備をしている兵たちと私的な会話をされることはない。
ダンジョンに入ると前回と同じ洞窟の中だった。小さい広場になっていて他のパーティが数組いる。俺が来た瞬間、十人分の視線が集まった。
「え、男?」
「あれが噂の……?」
「マジ。やっば! 今日は良いことありそう」
何人かが俺に近寄ろうとしたのでトリベリアが威嚇の声を上げる。
「シャーーーッ!!」
毛が逆立っていて耳がピンと伸びている。いつでも飛びかかれる体勢だ。発しているオーラが急増したこともあって、契約している俺ですら気圧されそうだ。
「あれ……精霊様だよ。しかもとんでもなく強そう。機嫌を損ねたらやばいって」
「そう、だね。離れよ」
誰かがぽつりとつぶやくと、女性たちは逃げるようにしてダンジョンの奥へ進んでいった。誰もいなくなる。
「この世界の人たちにとって精霊って何なんだ?」
召喚されてからずっと一緒にいて常に俺の味方をしてくれている。魔法を自在に操り、また授けることもできる存在ぐらいまでは理解している。けど、それ以上の情報は一切ない。
なぜ人前で話さないのか、精霊狩りとは何だったのか、愛らしいトリベリアについて知らないことの方が多いのだ。
「世界に満ちる力の具現化、そう言われています」
疑問に答えてくれたのはリサだが、よく分からない表現だったので謎が深まった。
「どういうことなんだ?」
「魔法の元素が意思をもって形になった、ぐらいしかわかりません」
しゅんとしてしまい、エルフ耳が下に垂れてしまった。可愛らしい感情表現で思わず手を伸ばして触ってしまう。
「ひゃいっ!?」
力が抜けてしまったのか、座り込んでしまいそうになったので抱いて支える。密着していて顔が近くにあったので、かぷっと耳を甘噛みしてみた。
「っあ……んっっ……ダメっ……」
目の焦点があわず潤んでいる。リサは、ぼーっとしてしまったようだ。体温は高くなっていて脈が速い。腕を回して俺の首筋に鼻を付け、必死に匂いをかいでいる。腰を押しつけてきて、発情しているようにも見えるが鎧を着ているのでよくわからない。
ペニスがムクムクと起き上がって押し倒したくなる。さくっとヤってしまえば――。
「いたっ!」
黒い球体が横っ腹にぶつかり、強い衝撃を受けて吹き飛んでしまう。魔法を放ったトリベリアを見ると、尻尾を地面に何度も叩いて苛立っている姿が見えた。契約のパスからは呆れと怒りの感情が伝わってくる。
言葉にするなら「危険なダンジョン内でいちゃつくな」といったところか。正論なので反論できん。
「ご主人様大丈夫ですか!?」
「ああ。ケガはない」
体と一緒に性欲も吹き飛んだ。気持ちは切り替わっていて立ち上がりながら剣を抜く。薄緑色の刀身が美しい。
「今日は俺が先頭になってダンジョンの一階層を探索したい。行き先の確認だけ頼んだ」
「……かしこまりました。無理だけはされないようにお願いします」
間があったのは、リサの中で主人に危険なことをさせて良いのか悩んでいたからだろう。心配させてしまい悪いなと思うが、肉体を強化して新しい魔法を覚えるために必要なことなので考えを変えるつもりはない。受け入れてくれ、としか思わなかった。
「先に行く」
通路に入った。後ろに黒猫のトリベリア、リサと続き、一本道を進んでいく。先行している他の探索者パーティがモンスターを倒してしまっているようで敵の姿はない。迷路のように分岐している道を右、左と選んで奥へ進む。時間にして三十分ほど経過しただろうか。ようやく小部屋が見えてきた。腰を落として静かに歩き、入り口付近まで来ると隠れながら様子をうかがう。
肉体が滅んで骨だけになった犬が二匹、争っている。同族でケンカしているようだ。縄張り争いだろうか。大型犬ぐらいのサイズがあるので意外と迫力はある。
他にモンスターや人の姿はない。
こちらに注目してないので奇襲するチャンスだ。
「スケルトンドックです。初心者向けの敵ですね。ご主人様だけでも倒せると思います」
「だったら俺だけ行く。危ないと思ったら助けてくれ」
心臓がドクドクと激しく動いている。剣を持つ手に汗が浮かんだので、鎧にこすって拭き取る。
緊張しているが怯えてはない。気合いと覚悟は充分だ。行くぞ! と心の中で叫ぶと走って部屋の中に入る。スケルトンドックはケンカしたままだ。俺の間合いに入っても無視し続けているので、剣を振り下ろして頭部に当てる。抵抗なんて一切なく簡単に両断できてしまった。恐ろしいほどの切れ味であるが、スケルトンドックは停止しない。頭をなくした個体は俺の方を向く。
「ご主人様! もう少し破壊しないと止まりません!」
生物じゃないから急所だけじゃ倒せないのか。飛びかかってきたので横に移動しながら剣を当てる。体が斬り裂かれて地面に落ちた。倒した確認なんてする余裕はなく、もう一匹のスケルトンドックが噛みついてきたので、とっさに腕を出してガントレットで受ける。支給された防具は優秀だったようで、完全に防いでくれた。多少、圧迫感を感じる程度で牙は止まっている。たいした痛みはない。
口を離すつもりはないみたいなので、腕を振り上げてスケルトンドックを地面に叩きつけると、骨がバラバラに散って床に広がる。
後ろに飛んで部屋を見渡すとモンスターの姿はなく、小さな魔石が二つ転がっていた。
無事に一人でモンスターを倒したのだ。
安心して緊張から解き放たれると、全身が疲れていることに気づく。呼吸は浅く、額から汗が流れる。ふと力が抜けてしまい床に座ってしまった。
「ご主人様! 完璧な戦いでした!」
リサが部屋に入って褒めてくれたが反省点しかない戦いだった。敵の数が多いのに全体を見ず、攻撃をまともに食らうような行動までとってしまった。防具の質が悪ければ左腕は動かなくなってしまったはずだ。一匹目を楽に倒せたのも剣の質が良いからで、すべては装備のおかげ。完璧とはほど遠い勝利である。
喜ぶ気分にはならない。リサが魔石を拾っている姿を眺めていると、膝に少し重みを感じた。視線を下げるとトリベリアの前足が置かれていたのだ。
「慰めてくれるのか」
言葉は交わさずとも契約のパスから感情は伝わる。俺が受け取ったイメージは間違いない。
体を持って抱きしめると、ほどよい体温を感じて疲れた体が癒やされていく。
魔石を拾い終わるまでずっとこのままでいた。