クラスメイトの性癖叶えるまで、部屋から出られま10 作:松木ユキ
関根みどりは文学少女だ。おかっぱと眼鏡が特徴で、いつも教室の隅で本を読んでいる。どちらかと言えば引っ込み思案で、あまり周りとワイワイするような性格ではない。何度かお気に入りの本を交換して読んだことはあるけど、彼女とのかかわりと言えばその程度だった。
「あの、大村くん!」
「お、おう」
「私の性癖、実現してくれるんですよねっ!」
「まあな」
それにしても、妙にテンションが高いな。いつもは物静かで、もっと大人しい印象だったけど。なんだか鼻息が荒いし、いったいどんな性癖を持ち合わせてるっていうんだ……?
「あの、ちょっと手伝ってもらっていいですか?」
「何を?」
「ちょっと設置したいものがあるんです」
すると、みどりはベッドの下に手を伸ばした。どうやら、いろいろな道具がそこに収納されているらしい。どれどれ、大人のおもちゃに、コスプレグッズ……変態の物置みたいだな。間もなくするとみどりはお目当ての品を見つけ出したようで、俺の方に差し出してきた。
「これです!」
「え、何これ」
目の前に現れたのは、輪っかのついたベルトのようなものだった。なんだこれ? つり革? 痴漢ものってこと? いやいや、それにしては見た目が変だ。
「あの、いったい何がしたいの」
「えーと……単刀直入に言うと、あなたの体を預けてほしいんです」
「はっ?」
「つまり、あなたを拘束させてほしいんですっ!!」
みどりは顔を真っ赤にしながら、はっきりとそう宣言した。俺の頭は真っ白になり、思考が止まってしまう。そうか、このベルトは手足を拘束するための……。
「みどり、どういうこと?」
「私、男の人の身体に興味があったんです! でも彼氏もいないし、なかなか相手もいなくて」
「それはともかく、なんで拘束することになるのさ」
「だって、じっくり見たいじゃないですかっ!」
「え、ええ……」
「今までずっと、頭の中で妄想してきたんです。男の人の身体があったら、どんなことをしようかなって」
「それで拘束して、じっとりやってやろうってわけね」
「とにかく、お願いします!!」
「……分かったよ」
どのみち、満足してもらわないと部屋からは出られないみたいだからな。俺は観念して、拘束具をベッドに取り付ける手伝いをした。自分を縛る道具を用意するのは、なんだかとても愚かな行為に思えるな……。
「よし、出来たな。じゃあ、縛ってくれよ」
「その前に、お願いですっ!」
「な、なんだ?」
「脱いでくださいっ!!」
「ええーっ!?」
「だって、脱がないと隅々まで見られないじゃないですかっ!!」
「そりゃ、そうだけど」
「さあさあ、脱いでください!!」
みどりの勢いに押されるまま、俺は仕方なく服を脱いだ。とほほ、「人間失格」とか読んでたみどりはどこに行ったんだ? 恥の多い生涯を送って来ましたってレベルじゃねーぞ、これ。俺はあっという間に生まれたままの姿になり、柔らかくなったちんこをみどりに晒すことになった。
「……わあ」
「わあ、じゃねえよ」
「じゃあ、横になってくださいっ」
「へーへー」
俺がベッドに横たわると、みどりは嬉しそうに手枷と足枷を装着していた。うーん、どうにも動けん。いったいぜんたい、何が楽しいんだ。これで喜ぶ人間もいるのだから、SMというのもなかなか奥が深い世界なんだろうな。
「ふふ、いよいよ本番ですね」
「あれ、目隠しとかしなくていいのか?」
「あら、したいんですか?」
「いらないいらない!!」
慌てて首を横に振り、拒否の意思を表す。みどりはベッドに上がり、興味深そうに俺の身体を眺めていた。
「……すっごい、やっぱり私の体とは違いますね」
「そりゃ、男と女だからな」
「特に――こことか」
「うあっ!?」
次の瞬間、得体の知れない快感を覚えた。驚いて顔を上げると、目に入ってきたのは俺の乳首をつまむみどりの姿だった。
「ちょっ、みどり!?」
「ふふ、男の人もここで気持ちよくなっちゃうんですか?」
「男の人『も』って、みどりも自分で触ったりするのか?」
「あっ!」
「なんだ、可愛い顔してやることやってんだな」
「ううー、違いますよお……」
みどりはすっかり小さくなり、恥ずかしそうに顔を覆った。なんだ、やっぱりいつものみどりじゃないか。人が変わったみたいに拘束だのなんだの要求してくるもんだから、別人にでも入れ替わったのかと思ってた。
「ほら、そういうこと言ってるとまた触っちゃいますよ?」
「ちょっ、おま」
「ふふ、じゃあ舐め舐めしてあげますね」
「ッ……!」
みどりは優しく俺の乳首をついばみ、ペロペロと舐め始めた。なんだかくすぐったいような、気持ちいいような。正直耐えられないので押しのけてしまいたいが、あいにく手足の自由が奪われている。ちくしょう、拘束ってズルいな。
「……あっ、だんだんおっきくなってますよ」
「ちょ、それは」
「ふふ、大村くんも男の子ですね」
みどりの視線の先には、固くなった俺の肉棒があった。散々乳首を攻められていたので、下半身が反応しないわけがなかったのだ。
「おちんちん、触ってほしいですか?」
「……うん」
「でも、だ~め」
「えっ?」
「大村くんは、私に任せていれば大丈夫なんですから……」
「あっ、ああっ!」
次の瞬間、今度は右の耳たぶに優しい感触がした。ぴちゃぴちゃとしたいやらしい音が、右耳から脳内に侵入してくる。みどりは舌先で俺の耳たぶをなぞりながら、指で乳首を攻め続けた。
「ふふ、大村くんは耳たぶで感じちゃうんですか?」
「ちょっ……待っ……」
「だめです、待ちませんよお」
「だめだって、みどり……!」
みどりはその小さな口を使って、貪るように耳たぶを舐め回している。最初はくすぐったかったけど、だんだんと快感に変化していき、乳首の刺激と相まってかなり苦しくなっていた。俺はなんとか抵抗を試みるが、手枷足枷がガチャガチャと鳴るだけだった。
「お、俺そろそろヤバいかも」
「ええっ、触ってないのに出ちゃいそうなんですか?」
「それは、お前がいじくるからだろっ……」
「耳たぶと乳首でイっちゃうなんて、大村くんは変態さんですね」
「お、お前が言うか」
「あー、そういうこと言ってると『ごほうび』あげませんよ?」
「えっ?」
すると、みどりは器用に片手でブラウスのボタンを外し始めた。白のインナーが見え隠れしており、思わず唾を飲む。みどりはインナーに手をかけ、ゆっくりと持ち上げた。そこには――ほぼ平らな胸に、薄茶色の乳輪がはっきりと見えたのだ。その中心では、ピンと突っ張った乳首が存在感を放っている。
「みどりっ……!」
「あー、またおっきくなりましたよ!」
「お前、それは……!」
「えへへ、『ごほうび』がそんなに嬉しかったんですね……!」
よく見ると、みどりは恥ずかしそうに顔を真っ赤にしていた。その強気な口調とは裏腹に、内心では相当な背伸びをしているようだ。
「みどり」
「えっ?」
「お前のおっぱい、可愛いな」
「……!」
俺の言葉が予想外だったのか、みどりは思わず顔を背けていた。やっぱり、こっちのほうが可愛らしいじゃないか。こんな女の子に攻めてもらうんだったら、拘束プレイも悪くない――などと思っていた、俺が馬鹿だった。照れ隠しのつもりなのか、みどりは俺の乳首を攻める手をさらに速めていったのだ。
「ちょちょちょ、本当に出るって」
「いいです、出してくださいっ!!」
「えっ、おま」
「ほら、耳も舐めてあげますよ?」
「あっ……!」
みどりはペロペロと耳たぶを舐めまくり、ラストスパートをかけてきた。なんとか我慢してきた俺もいよいよ限界で、腰ががくがくと震え始める。
「ごめんみどりっ、出るぞっ……!」
「ふふん、変態さんですねー!」
「あっ、イくっ……!」
次の瞬間、俺は絶頂に達した。震えていた腰が浮き上がり、竿の先から白濁液が飛び出して行く。みどりはいつの間にか手を差し出してくれていたようで、俺の精液を受け止めてくれていた。
「すごっ、あったかい……!」
「はあっ、はあっ……」
手が真っ白になったのを見て、みどりは宝物でも見つけたかのように興奮していた。指ですり合わせてみたり、匂いを嗅いでみたりと、思い思いに楽しんでいる。
「ふふ、本当にぬるぬるなんですね」
「あっ、おま」
「いただきまーす」
みどりは精液を興味深そうに眺めたあと、それを舌で舐めとってしまった。アンナといい、女の子って精液飲むのが好きなんだろうか。みどりはもごもごと口を動かしながら、ゴクンと飲み干した。
「うーん、変な味ですね」
「そりゃそうだろ。というか、もう解放してくれよ」
「え、だめですよ」
「えっ?」
「本番はここからなんですから」
するとみどりは、その小さな手で俺の肉棒を包み込んでしまったではないか。射精したばかりで少し柔らかくなっていたのだが、みどりは構わず竿をしごき始めた。
「ちょちょちょ、痛いって!」
「いいから、我慢してくださいっ」
「本当にやめてくれって! そんなすぐには出ないから!」
みどりの奴、さては男が連続発射可能だと思ってやがるな。いくら俺でも、流石にこの短時間では回復しない。この状態で擦られても、ただただ痛いだけだ。
「いいえ、私だってそれくらい分かってますよ?」
「はっ?」
「私、男の人の『潮吹き』っていうのが見たいんです!」
「ええーっ!?」
お、男って潮吹くんだっけ? そういや、聞いたことはあるな。イったあともちんちんを擦り続けると、なんだかおしっこみたいなのが出てくるって話だった気がするけど。……まさか、みどりは本気でやろうとしてるのか?
「ほらほら、気持ちよくなってきたんじゃないですか?」
「いやいや、痛いってマジで!」
「むー、じゃあこうですっ!」
「え?」
すると、みどりはスカートを履いたままスルスルとパンツ(お子様みたいな可愛いヤツ)を脱いだ。そして騎乗位をするように俺にまたがり、股間を俺の肉棒に押し当てた。ぬるっとした感触が、竿を通じて伝わってくる。
「えっ、えっ?」
「これなら、痛くないですよねっ」
「お前、どうする気?」
「すまた? っていうんですよねっ!」
「あっ、ちょっ……!」
次の瞬間、みどりは上下に腰を動かし始めた。ぬるぬるとした肉感に亀頭が刺激されて、思わず声を漏らした。
「あっ……!」
「大村くんっ、気持ちいいですか?」
「これ、ホントにヤバい……!」
ヤバいヤバい、なんだこれ。射精したばかりだというのに、快感に包まれて頭が溶けそうになる。スカートに隠れて性器がどうなっているのか分からないぶん、余計に興奮が掻き立てられていた。
「んんっ、私も気持ちいいですっ……!」
「ヤバい、ヤバいって!!」
「あっ、本当に気持ちよさそうですね!」
「みどり、もう止めてくれ!」
「えー、やめるわけないじゃないですかあ」
みどりは腰振りを加速させていく。まんこからは愛液がとめどなく溢れてきて、俺の竿全体に垂れかかっていた。しかし依然として大事な部分が隠されていて、もどかしいったらありゃしない。
「み、みどり……」
「ん、そろそろですか?」
「そうじゃなくて、その……」
「えっ?」
「スカート、たくし上げて……」
俺がその言葉を発した瞬間、みどりの顔は火が出たように紅潮してしまった。もじもじとしてそっぽを向け、小声で何かぶつぶつと言っている。
「……私のおまたなんて、何も面白くないですよぉ……」
「頼む、見たいんだ」
「……特別ですよ?」
みどりはそっとスカートを持ち上げた。徐々にピンクの割れ目が姿を現し、それを隠すような薄めの陰毛が顔を出す。見え隠れしているヒダはぴくぴくと蠢いており、愛液でぬらぬらと光沢を放っていた。
「みどり、エロい……」
「ひゃっ、いやあ……」
「お前、本当に可愛いなあ」
「や、やめてくださいぃ……」
すっかり身を小さくしたみどりだったが、腰の動きだけは止めなかった。どうやらクリトリスの快感が気に入ったようで、そこに力をいれて擦ってきている。
「そこ、気持ちいいか?」
「は、はい……」
「お前も変態さんだなあ」
「ち、違いますよお……!」
こんながちがちに拘束しておいて今さら何を否定しようと言うんだろうか。などと突っ込んでいるうちに、俺は今まで経験したことのない感覚に襲われた。射精とも放尿とも違う、何かが体から出て行きそうな感覚。
「ごめんみどり、本当にヤバくなってきた……!」
「で、出ちゃうんですかっ!?」
「な、なんか出る……!」
「私も、私もイっちゃいそうですう……!」
みどりはさらに動きを速めていく。快楽に身を委ね、俺のことなどもはや見えていないようだった。
「出るっ、出るぞみどりっ……!」
「イく、イくぅ……!!」
「ああっ……!」
「ん、んんーっ……!」
みどりが絶頂するのと同時に、俺は肉棒の先から潮を吹いた。勢いよく吹き出た液体が、みどりの顔面と制服を濡らしていく。
「ひゃっ……!」
「ごめっ、ごめんみどり……!」
「ああっ、あああっ……!」
ブラウスも濡れてしまい、はだけたインナーと小さな乳首が透けてしまっていた。みどりは目を閉じたまま、俺の解き放った液体を一身に受け止めていた。
「はあっ、はあっ……」
「ごめん、汚しちまった」
「いえっ……嬉しいです」
「そうか……」
「あの、私こそ拘束なんかしてごめんなさい! これ、外しますね!」
「すまん、ありがとう」
そうして、みどりは俺を縛っていた拘束具を外した。やっとの思いで自由になった俺は、手首と足首を動かしてその感覚を確かめる。
「ふー、やっと自由だ」
「あの、大村くんの制服です」
「あ、ありがとう」
みどりからズボンとシャツを受け取り、着替えを行った。みどりは濡れたまま、ベッドの整理を行っている。するとその時、部屋の扉が開いた。
「終わったようね、二人とも!!」
「うわっ、委員長か」
「あら、みどりさんびしょ濡れじゃない!」
「ふええ、これはその」
「なかなか凄いことがあったみたいね!」
「ふええ~ん……」
みどりはいつもの文学少女に戻っており、俺はなんだか不思議な気分だった。委員長が導くままにみどりは退出し、新たなクラスメイトが入ってくる。その人物とは――
「ほんっっっっっとに最悪。なんでアンタとヤらないといけないわけ?」
クラスで一番の不機嫌ギャル、中川まなみだった。まなみはトレードマークの茶髪を揺らしながら、乱暴にベッドへと腰掛けた。おいおい、勘弁してくれよ。こんなヤバそうな奴、どんな性癖してるのか分かったもんじゃないっての――