使い魔から首チンコソードを引き抜いて戦う世界 作:首チンコ布教委員会
現状、目の前には発情した美少女がいる。頬を紅潮させ、涎を垂らして……私にのしかかって来ていて。
据え膳食わぬは男のナントヤラ。それは女でも同じことである。
だけど──。
「とりあえず、今はこの極悪っぽいモンスターをどうにかする気、無い?」
「ですからぁ、わたしを抜いてください、って言ってるじゃないですかぁ~」
つまり、そんな世界。
首チンコ概念についてご存じだろうか。
ざっくり言うと女の子の首が陰茎になっていて、ずるりと抜ける状態。抜けた後の身体、たいらになっている首元は首マンコになっていて、つまり首チンコ少女を元の身体に抜き差しするだけで首チンコ少女は絶頂する。ふたなりとはまた違う、超高次元概念。
どういう経緯で異世界転生したとか私の経歴がどうとかはどうでもいいんだけど、とりあえず使い魔である彼女はその首チンコ少女であり。
この世界では、「戦うなら使い魔の
「もぅ、なんで倒しちゃうんですかぁ? わたしを抜いてくれたら……あんなモンスター、一刀のもと斬り伏せることができたのに」
「いや……色々な言いたいことを放っておいて、首チンコは生体だろう? 噛まれたり斬られたりしたら、痛いんじゃないのか?」
「あんなモンスターの顎の力で噛み千切られるほどわたしは柔じゃないですぅ~!」
そうか……。
よし。
一度常識は捨てよう。
「どちらにせよ、私は剣を扱ったことが無い。徒手空拳が基本スタイルだ。だから、君を……首チンコソードを使うのなら、まずは鍛錬が必要だろう」
「えへへ、つまり、つまりぃ~?」
「一度抜いてみないことには始まらない」
「待ってましたぁ!」
使い魔が、私にしな垂れかかるようにして倒れ込み、上を向く。
開くは口。半開きになったその口へ親指以外の指を突き入れ……上顎を掴むようにして、一気に引き抜く!
「お゛ぉっ゛……ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛おおおおお゛お゛お゛!!」
引き抜いた瞬間、ぶちゅうという音がして、チューブ系の調味料を搾ったかのように白濁液が飛び出した。白濁液は身体の方からも飛び出していて、けれど身体はパタリと倒れ、びくびくと痙攣を繰り返している。なんならイってる。狂ってるよ。
そして今しがた引き抜いた首チンコソードである使い魔は、目をぐりんと剥いて、完全なアヘ顔でトんでいた。それと相反するようにそそり立つ剛直。美少女の身体の首から腰までの全てに入っていたのだろう長さの刀身は、赤く、そしてどくどくと血管が唸り声を上げていて、先端からは終始白濁液が零れ落ちている。
──振ってみる。
「お゛おぉぉぉお゛!? ふ、風圧が、剣圧が強すぎて、ち、チンポを擦り上げるみたいにぃぃいいい゛い゛い゛!?」
「……顎は痛くないのか?」
「
「そうか」
狂ってるよ。
ただ、威力は本物らしい。刀身が触れていもいないはずなのに、眼前にあった巨岩がすっぱりと斬れている。あるいは精液が飛ぶ斬撃の真似事をしたのか?
……その後、覚えている限りの剣道の技を試し──今か今かと心待ちにするその顔を、首チンコソードを、使い魔の身体、首マンコへと宛がう。
「ひゃ……ぁぁ、さ、さきっちょだけ、なんてぇ……ご主人様の、いけずぅ……」
「わかった」
一気に押し込む。
ゴ、なんていう到底生物から鳴った音とは思えない声が飛んで、使い魔が海老反りに絶頂する。首チンコと首マンコの接合部からは白濁液が溢れに溢れ、仰向けに倒れるその様は珍妙を呈す。
身体はこれでもかと乱れているのに、顔だけ綺麗なまま……勿論よがり狂っているのでその辺は汚いのだが、白濁液にまみれていない綺麗な顔がそこにあった。
「はぁ……はぅ……」
「満足したか?」
「ふぅ……ふふふ……こんな、試し切りじゃぁ……完全燃焼には程遠いですよぅ。剣は実戦で使われてこそ……。モンスター相手でも、あるいは他の首チンコソードとの斬りあいでも良いです……うへへ……」
うーん。
狂ってるよ、この世界。
そこから一年くらいが経った。
「リジェ、隣良いか?」
「ああ。……血の臭いが強いな。狩りの後か」
「おう! タイラントコックボアが二体! ちぃと苦労はしたが、この通り五体満足だ」
「その割に、お前の使い魔……ラニィだったか。その姿が見えないが」
「今修理中なだけだよ。戦闘中に何度か刀身飲み込まれてな、ほら、コックボア系は唾液が媚薬だから、完全に発情しきっちまってて、それを抜いてる最中さ」
タイラントコックボア。
首から先が亀頭になっているイノシシ。の、デカイ版だ。この世界のモンスターはそんなんばっかなので今更何を言うことも無い。
「ま、替え時ってのも理解してるよ。もう五年ものだからなー。相棒と言えば聞こえは良いが、俺の成長に対してラニィの首チンコソードはあんまし成長してない」
「体格に合わなくなったか」
「ああ。使い魔契約解いて、新しい首チンコソードを探した方がお互いのためだろうな」
使い魔と人間は共存関係にある。
使い魔となる首チンコモンスターはどいつもこいつもが色狂いで万年発情期で、特に何でもない時は自分の首チンコと首マンコをズボズボやってオナニーし続けている──そんな生態だ。
首チンコモンスターが人間の使い魔となることを許容するのは、首チンコソードとして戦う時の快楽がそのオナニーの比ではないため。
刀身を強くぶつけられること、他の首チンコソードと斬り結ぶこと、首チンコソードモンスター以外を討伐すること。そのどれもが連続強制絶頂のような快感を首チンコソードモンスターに与え、それを覚えた首チンコソードモンスターはその快楽を忘れられなくなるという。
先輩首チンコソードモンスターがその快楽を後輩首チンコソードモンスターに教え、未だ首チンコソードとして使い魔になっていない首チンコモンスターはいつか来るその日を夢見て激しいオナニーをする。
そして、一度その快楽を覚えた首チンコソードモンスターは。
「ま……マスター、う、嘘ですよね……」
「っと……ラニィ、戻ったのか」
「嘘ですよね!? いやですよ、嫌です! マスターとの五年間、狂うほどに気持ち良くて、毎日が極楽で……わ、私、頑張って刀身伸ばしますから、お願いです、お願いしますマスター!!」
「伸ばすって、無理だろ。伸ばしたら
「勃起していない時は収まるようにします! だから、だから……!」
「そんな我慢をしてるお前を連れて歩きたくはないんだよ。……修理したてで修理費がちょいと勿体ないが、潮時だな」
「そんな──」
「契約解除、っと」
絶望の表情で消えていく使い魔。
これから先、あの使い魔は悶々とした日々を過ごすのだろう。首チンコソードモンスターとして戦っていた時の快楽を忘れられぬまま、自分で自分を慰めて、けれどその程度の刺激じゃ足りなくて。
いつか別の人間に使い魔として選ばれるまで……「お預け」を食らうのである。
なお、ここは酒場という公共の場であるが、上記のような会話をしていても誰が咎めるとか誰が諫めるとかない。こんな会話は日常茶飯事で、人間と使い魔の関係性もそこまで濃密なものではないのだ。
時折首チンコソードモンスターの身体側との「関係」を持つ首チンコマスターもいなくはないが、それにしたってセフレ程度の感覚であり、転生者である私と違って首チンコモンスターを「美少女」だと認識してはいないらしい。
あくまで使い魔。あくまで道具。それがこの世界における首チンコモンスターの定義。
「……しかし、新しいのを、ってなると……リジェのが羨ましくなるよなぁ」
「やらんぞ」
「他人の首チンコソードを盗ったりしねぇよ。絶対勃ってくれねぇし。鞘の方弄って無理矢理勃たせても、本来の首チンコソードの力を引き出せねえ。ちゃんと自分に合う首チンコソードを見つけるさ。ただ、単純に性能が羨ましいって話」
「……」
「褒められているぞ、フィニア」
フィニア。それが私の使い魔、首チンコソードモンスターの名前。
けれど彼女はすまし顔だ。戦闘中に見せる恍惚とした表情も、私とだけの時に見せる色情狂な姿も見せない。
「ええ、ありがとうございます。ですがわたしは一般的な首チンコモンスターではなく、ご主人様専用の使い魔ですので」
「だ、そうだ。悪いなグエイン。愛想の無い使い魔で」
「違ぇよ、それが羨ましいって言ってんだよ。……かぁー、俺もそういう相棒に憧れるんだわ。加えてアレだろ? フィニアちゃんは伸縮も剛柔も自在なんだろ? そんな首チンコモンスターなっかなかいねぇよ」
らしい。
転生時特典というと些かチープになるけれど、神より賜りし使い魔であるフィニアは、簡単に言えば激レア、最高級レアのその上、みたいな首チンコモンスターなのだ。
美少女の域を出ない容姿でありながら、その刀身の硬さ、長さ。そして強さ。
射精量も他の首チンコソードモンスターの比ではなく、それでいて苦痛を覚えずに首マンコへ首チンコを収められる。超優良首チンコソードモンスター。それがフィニア。
「……話は変わるがな、グエイン」
「あん?」
「お前、今年で34とかじゃなかったか?」
「……ヤなこと言いやがるなこの美青年」
「そろそろ冒険者を止めて妻を娶ったらどうだ、と言っている」
「いねぇから冒険者やってんだよ!」
美青年。
そう、首チンコソードモンスターを使い魔とする冒険者……通称首チンコマスターは、基本的に男ばかりだ。勿論女がいない、ということはないのだが、かなり珍しい。
その理由には、首チンコモンスターが男好きであるということが挙げられるし、この世界の女性は首チンコモンスター自体を忌避する傾向にある、というのも挙げられる。首チンコマスターは基本的に街を守る仕事を熟すために面と向かって言われることはないが、男と女とで道具である首チンコソードへの見方が違うのだ。
首チンコマスターや首チンコモンスターを撲滅せんという過激派組織までいる始末。理由は汚らわしいから。狂っているとしか思えないから。
うん、多分この世界で唯一のマトモな価値観を持った集団なんだと思う。
で、話が逸れたけれど、そういう「女の首チンコマスターが珍しい」という理由から、私は自らの性別を偽って過ごしている。
──なお、理由はそれだけではない。
最初も最初、その常識を知らずに街へ辿り着いた私とフィニアを見た引退冒険者が私へ求婚してきて──まぁ、大変なことになった。ぶっちゃけそっちが主な原因だ。もう暴走フィニアとは戦いたくない。
「ほれ」
「ん……なんだこれ、便箋?」
「マスター茶会の招待状だ」
「なんっ!? ……おいお前これの価値わかってんのか……!?」
先も述べた通り、一般女性らは首チンコマスターへの忌避がある。あるいは偏見がある、と言ってもいいかもしれない。
彼女らはこう思っているのだ。
たまたま自分たちが首チンコモンスターでなかったというだけで、男どもは誰しもが女をああいう風に乱暴に使うのではないか、と。
だから、怖い。
だから、首チンコマスターではない一般男性と結婚する。
……そんな中で、そのイメージを払拭しよう、という動きもあった。
それがマスター茶会。引退した首チンコマスターの中でも女性たちと結婚することのできた首チンコマスターらの互助会のようなもので、イメージ払拭、及び首チンコマスターに対して偏見の少ない女性を首チンコマスターに斡旋し、その人となりを知ってもらう……。
まぁ合コン組合というか街コン組合というか、そんな感じの場所。
実際の話、首チンコマスターの性格が悪いと快楽より萎えが勝って首チンコモンスターの刀身が勃ちきらない、という場合が多いので、首チンコマスターは性格の良い者が多い。勿論首チンコモンスターそのものに対しての道具扱いは変わらないけれど、それは最早この世界に生まれ付いたものの常識だ。
優しい優しくないはあまり関係の無いことである。先のように悲しんだり惜しむ首チンコモンスターはいれど、だからと言って復讐しに来る首チンコモンスターはいないわけだし。
ただし、マスター茶会も「性格の良い者が多い」というだけで一般女性と首チンコマスターを引き合わせるわけにはいかない。中にはただの乱暴者もいるのだから。
よって、こうやって「信頼できる首チンコマスター」に招待状を渡しているわけなのだが……まぁ。
私は合コン行かないので、私からして信頼のできるグエインに横流し、と。そういうわけだ。
「……恩に着る。今度なんかで返す。絶対にだ」
「上手く行ったらで良い。茶会の連中にさえ見捨てられたお前から貰う物など無いからな」
「よーし今に見てろよリジェ! お前が羨ましがるような超絶可愛い嫁さんと出会って盛大なお返しをしてやっからよ!」
「ああ、楽しみにしている」
ま、今のやり取りで充分だろう。
テンション高く席を立ったグエインは、意気揚々と酒場を出て行こうとし──酒場と繋がっているギルドのスタッフから、「グエインさん、換金のお支払いがまだです、待ってください!」と止められ、結局開いている席が他に無く……私の横に戻ってくる、なんていう締まらない帰還を果たしたのだた。
夜。
人通りの少ない道を、フィニアと共に行く。
「ご主人様……わたし、もう」
「もう少し我慢しろ」
「うぅ……」
酒場での貞淑なフィニアはどこへ行ったのか、既に首筋からはカウパーが漏れ始め、股座からはフェロモンが香って来ている。
私専用の首チンコソードの名に恥じぬようにと、彼女が勝手に己を縛った結果が昼間のアレ。貞淑モードというらしいその状態では絶対に見せない恍惚顔。
ただ。
「まぁ、我慢するのは本当に少しでいいんだが」
「ぇあ!?」
振り向きざまにフィニアの口に手を入れて、その刀身を抜き放つ。
唐突に来た快楽にフィニアが目を回している一方で、そそり立つ剛直によって阻まれた刀身が二つ。
「……気付かれていたか!」
「私を尾行するなど二十万年早い」
ギチギチと音を立ててせり合うは、フィニアのソレに比べて遥かに短く小さい刀身。
短小……なのではなく。
「妖精娘の首チンコソードとは、またマニアックなものを」
「ほう? この首チンコソードの正体を初見で見抜いたのはお前で二人目だ。──だが、妖精娘の首チンコソードの効果については知らなかったようだな!」
鱗粉が舞う。
フィニアの首チンコとのぶつかり合いによって絶頂したのだろう、どこかにある鞘たる妖精娘の身体。その翅より舞い散る鱗粉が首チンコソードに伝播し、フィニアと私の体内に侵入して。
「ふん」
「……なに!?」
短小首チンコソードを押し返す。いや、妖精娘という尺度で言えば、それなりに長い首チンコソードだが。
「あ、あひゅぅ……ま、まひゅたぁ……れじすとされてまひゅ……」
「あぁ、あはぁ……このピリピリ来る感じ! 首チンコの海綿体が怒張と弛緩を繰り返して……締まるぅぅう!」
締まっているのは
あとレジストしているのは私であって、フィニアはちゃんと食らっている。食らった上で「快楽のスパイス」にしているだけだ。
妖精娘の首チンコソード。パラライズの効果を持つ、だったか。
そう、使い魔といっても色々なモンスター娘がいて、その中に首チンコモンスターがいるので、特殊な効果を持つ首チンコソードも珍しくはない。例を挙げるなら、グエインの元使い魔であるラニィはヤギ娘の首チンコモンスターだったはずだ。レベルは低いがスリープ……斬り結んだ相手を眠りに誘う効果を持っていた。
首チンコマスターは当然として、首チンコソードも状態異常にかかると不利になる。パラライズで麻痺すれば硬度が失われるし、スリープすれば一定時間勃起しない、ということまである。ただしレベルが低いと快楽がそれを勝るため、どの道ラニィはグエインの手から離れていたことだろう。グエインのレベルに彼女はついていけていなかった。
で、まぁ。
フィニアはそういった状態異常をも「快楽」に変換できる。最高級レアのその上、は伊達ではない。チート武器なのだ。
「クソ、聞いてた話と違う──」
「ほう。フィニア、ウィップだ」
「はぁい~!」
どぴゅぅるる、とフィニアの首チンコが射精する。
ただしその量、及び粘度は一般的な精液とは違い──私がフィニアを振るのに合わせて、まるで鞭のようにしなり伸び、襲撃者の身体に巻き付いた。
「お、おお゛、お゛お゛お゛おおおお……にょ、尿道のなか゛の゛、せ゛ーえ゛き、引っ張られて゛ぇ゛ぇ゛!!」
「硬い……だと!? どういうことだ、何をどうしたら精液がこんな硬度を……!」
「無知はそちらだったと、ただそれだけだ。──フィニアの精液は粘性まで自在でな。精液でありながら、水のようにサラサラしたものから、ゴムのように弾性を持つに至るもの、そして鋼鉄のような強度までなんでもござれ」
「あ゛ぁっ、ごしゅ、ご主人しゃま、き、亀頭だめ、なでなでし゛た゛ら゛ぁ……!」
さて。
聞いていた話と違う、らしいじゃないか。
──誰から聞いていたのか、話してもらおうか。
朝。
踏みつけ、踏みにじり、潰し切った粗末なチンコを蹴り飛ばし、尋問を終了する。
「お疲れ様です、ご主人様」
「ああ。そっちは?」
「ふふ、今もわたしのナカで暴れてますよ。結構良い所に当たって、悪くないです」
フィニアの鎖骨のあたりでもごもごと動く小さな影。
昨夜の妖精娘の首チンコモンスター。それをフィニアはあろうことか自身の首チンコへと詰め、そのまま刀身を鞘へと納めたのだ。
これもまたコックボアだけど、絵面的にはただ妖精娘を呑んでいるだけでもある。解釈の難しい話だ。
「ご主人様の方は、どうでしたか? 何か収穫は」
「無いな。違法薬物含めて色んなアプローチをしてみたが、コイツは下っ端も下っ端。深くローブを被った女から妖精娘の首チンコソードモンスターと大金を渡され、新人冒険者であるリジェという者を狩ってこいと言われただけのゴロツキだった」
「名指しで狙われた、と」
「らしい。再起不能にまで追い込んだのは悪手だったか。主人の元へ帰るかどうか見ればよかった」
「いえ……そういうのは大抵捨て駒で、主人の場所も知らないのでは?」
「主人が成否を見に来るか確かめるべきだった、という話だ。私がなんでもない顔で街を歩いていれば、依頼者は依頼失敗に気づく。そして依頼をした冒険者を詰めに行くだろう。大金と首チンコソードモンスターを無償で提供しただけ、では損失でしかないからな」
……なんて、それがわかっていたなら途中でやめればよかったのだけど。
つい、調子に乗ってしまって壊してしまった。
「食欲が湧くなら食べてもいいぞ」
「もう……何度も言っていますが、わたしはご主人様専用ですよぅ」
「ならどうする、この男」
「それは勿論」
ぐわん、と。
空間に穴が開く。そこからのそりのそりと出てくるのは──首チンコモンスターではない、ただただ凶悪な見た目をした、既存の生物のどれにも当てはまらないモンスターたち。
「──持ち帰って、好きに食え。ああだが忘れるな。ご主人様より賜った餌だ──長持ちさせろよ?」
首チンコソードである時とも、貞淑モードである時とも違う。
あるいは──私の使い魔になる前の、元来のフィニアの姿。
「仰せのままに、魔王さ、」
モンスターの首にフィニアの手刀が突き刺さる。
にっこり笑顔で。
「ご主人様の前でその名を呼ぶなと何度言えばわかる? ──次は頭部が消し飛ぶと思えよ」
カクカクと頷き、だらだらと緑の血を流しながら、けれど慌てて尋問済みの男を持ち帰っていくモンスターたち。
速やかに運び出された男は空間の穴を通り抜け──そして閉じた。
「……見苦しいところをお見せしましたぁ、ご主人様」
「構わないが、その妖精娘はどうする気だ?」
「あ。……契約解除、させてないんでしたっけ?」
「ああ。……ふむ、ナイフサイズの首チンコソードもあって損はないが」
「ダメですぅ! わたしはご主人様専用で、ご主人様の首チンコソードはわたしだけなので──この子は、溶かしちゃいますねぇ……?」
フィニアの鎖骨。その下のあたりで一層激しく動くソレ。
けれど、次第に、段々と、ゆるゆると……弱っていって。
最後には、沈黙した。
「そんな機能あったか、お前」
「いえいえ。ただの脅しですよぅ。こうやって恐怖で縛るのが一番なので。このコには新たな契約を上書きして、このまま魔界……コホン、使い魔界に返そうと思います~。わたしとご主人様に歯向かってくる首チンコモンスターなんて、契約解除のされないまま……つまり新しい首チンコマスターも見つけられないまま、一生魔界……使い魔界を彷徨うといいんですよ~」
ごくり、と飲み込んだような音がフィニアの首元から響いて、そこにあったふくらみが消える。
「さて、じゃあどうするか、フィニア」
「何を、ですか~?」
「なにって、狙われているらしいじゃないか、私達。──相手の手札が尽きるまで迎撃し続けるのも面白いが、それは私達の性分に合わない。だろう?」
「……!」
彼女の顔が、ぱぁ、と明るくなる。
つまり。
「誘って、誘き出して……そのまま本拠地を叩く、ですね?」
「存分に暴れようじゃないか。首チンコマスターだろうと人間だろうと関係なく斬り伏せて、な」
「はぁぁ……楽しみです、楽しみですぅ……わたし、亀頭が人間の内臓を撫でる時の感覚が大好きで……」
「聞いていないが」
なんだ、まぁ。
ちゃんと私も、この世界に即していると、ただそれだけの話である。