狩人はバッチをつけていた BAD END 作:muzineki
取り調べが終わった瞳は、今度は特命課の奥にある部屋へと連れ込まれた。
そこは窓のない6畳ほどの部屋であった。
「本庁が管轄する女性用留置場が、今日は満員でな。移送先が見つかるまで、君にはここにいてもらう。身柄は特命課が管理するので、我々の指示に従うように」
「……はい」
氷室の言葉に、瞳は素直に頷いた。
女性用の留置場は、担当官に専門の教育を受けた女性警察官を置く決まりとなっている。
そのため設置されている警察署は限られており、数も不足しがちだ。
瞳は内海刑事からそんな話を聞いたことがあったため、氷室の説明にさほど疑問を持たなかった。
「君の留置番号は4番だ。今後は4番と呼ばれたら、すぐに返事をするように。逃走や証拠隠滅とみなされる行為に対しては、実力を持って制圧することが許可されている。疑われるような行動は決してしないように」
「……はい、わかりました」
瞳はこくりと頷くと、背中の後ろで拘束された両手をギュッと握る。
両親から与えられた名前ではなく、これからは番号で管理される。
そんな現実に、瞳は再び打ちのめされた。
「4番、奥へ!」
「……はい」
命令された瞳は、壁の前に立つと無言で周囲を見回した。
前には氷室を含めた5人の刑事が立っている
そのうち2人は女性で、一人は長身、一人はずんぐりした体型をしている。
ヘリポートで瞳を身体検査した女刑事達だ。
「佐藤刑事、平松刑事、4番の管理は君達に任せる。留置の準備を始めろ」
「はい」
氷室に命令された女刑事たちは、瞳を左右から挟むように近づいてきた。
長身のほうが佐藤刑事で、ずんぐりした方が平松刑事らしい。
二人は瞳に取りつくと、腰縄と手錠を外した。
自由になった手首を、瞳は労わるように擦る。
だが安堵する間もなく、残酷な指示が与えられた。
「4番、これから留置前の身体検査を行います。まずはそのレオタードを脱いで、全裸になりなさい」
「……!?」
佐藤刑事の言葉に、瞳は衝撃を受けた。
「ちょ、ちょっと待って。身体検査って、私が持っていた道具は、あなた達が取り上げたはずでしょう」
「そのとおりですが、留置前の規則です。見落としの可能性もありますし、もう一度あなたの身体を徹底的に調べさせてもらいます」
「だったらせめて、男の人がいない所で……」
「ダメよ、だって貴女はキャッツアイだもの。戒具を外している間に暴れられたら、私たち二人じゃ抑えられないわ」
瞳の主張を、女刑事たちは冷たく跳ね退ける。
取りつく島すらなかった。
「4番、貴女の人権に配慮して、検査中に身体に触れるのは同性の私たちだけです。しかし貴女が検査を妨害する行動をした場合は、男性刑事に手伝ってもらいます」
「つまりその場合は、男性刑事が無理矢理ひん剥いての検査になるってわけ。ひょとすると、そっちの方がお好みだったかしら? アハハハ……」
(……このっ!)
嘲笑する平松刑事をキッと睨む瞳だが、抵抗はそこまでだった。
これ以上騒げば、部屋の外にいる特命課の精鋭に実力で制圧されるのが見えている。
瞳は険しい顔をしながら、キャミソールの肩ひもに指をかけた。
「…………」
唇を噛んだ瞳が、青いレオタードを腰まで下ろす。
豊かで形の良い乳房が、解放を喜ぶかのようにブルンと震えて露わになった。
「ニップレスも取りなさい、それとインナーもです。身体に着けているものは、全て外しなさい」
佐藤刑事にさらなる屈辱的な命令をされるが、瞳は従うしかない。
遠巻きに見ている男たちの視線を乳房に感じながら、瞳はレオタードを両脚から抜き、インナーも脱いだ。
茂った陰毛で飾られた股間が、刑事たちの視線に晒される。
(は、恥ずかしい……)
「4番、両手を頭の後ろで組んで、脚を開きなさい。」
言われるまま瞳は、両手を頭の後ろで組んだ。
豊かで形のいい乳房も、上品にヘアが生えそろった股間も、全てが刑事たちの前に晒される。
(俊夫にもまだ見せたことが無いのに……)
刺激的なレオタード姿で夜空を飛び回っていた瞳だが、姉妹以外に全裸を見せるのは初めてだ。
あらゆる場所に男たちの視線が集まるのを感じ、頭がボゥッと熱くなる。
監視カメラもしっかりと瞳の方を向いていた。
カメラの向こうでも自分の裸を見ている者がいると思うと、卒倒しそうになる。
「では4番、身体検査を開始します」
棒立ちになった瞳の両脇に、佐藤刑事と平松刑事が立つ。
そして佐藤刑事は乳房を、平松刑事は尻肉を鷲掴みにして、揉むように手を動かした。
「な、何をするの!」
「もちろん身体検査です。貴女のようなグラマーな方は、胸やお尻にシリコンを入れて、その中に道具を隠している可能性がありますので」
「し、失礼ね、身体は全て自前よ! 触ればすぐに分るでしょう」
「最近のものは出来が良いから、少し触っただけじゃ解らないのよ。悪いけど念入りに調べさせてもらうわ」
女体を知り尽くした2人の女刑事が、怪しい箇所を肌の上から入念にチェックする。
しなやかな腕、くびれたウエストに長い脚が、揉まれたり、押されたり、触られたりして、徹底的に調べられる。
目の覚めるような美人が全裸になり、二人の女刑事から全身を弄られのは、大変にエロチックな光景であった。
だがそれを見張る男たちは、油断のない視線で動きを警戒している。
サングラスをかけた男などは、やや気まずそうな顔していた。
その一方で女刑事たちは、身体検査を楽しそうに行う。
「ウフフ……ここが怪しいわね」
平松刑事の手が、瞳の陰毛に触れた。
そして一本一本かき分けるように中を探る。
「この中が怪しいですね」
佐藤刑事がライトを使って、瞳の耳の中を探る。
そして熱っぽい表情でふうっと息を吹きかけ、ビクッと反応する瞳の表情を楽しむ。
(な、何なのよ、この女刑事たちは)
次第に瞳は男性刑事の視線より、女性刑事の視線に羞恥を感じ始めた。
同性に触られることに、身体が強い拒否反応を示すようになる。
瞳の忍耐が限界に達しようとした時、ようやく女刑事たちは瞳から手を離した。
だが瞳がホッとする間もなく、さらなる残酷な命令が行われる。
「4番、次は後ろを向いて、壁に両手を付きなさい」
瞳に戦慄が走る。
どこを調べられるのかは、すぐに理解した。
「へぇ、さすが刑事の恋人、解っているようね」
「4番、これは必要な検査です、拒否は許しませんよ」
佐藤刑事の言葉に、瞳はおずおずと従う。
逆らえる状況では無かった。
両手を壁に付き、腰を落として、無防備な陰部を刑事たちの前へと晒す。
「4番、それではよく見えないわ、もっと頭の位置を落としなさい」
平松刑事の指示に従い、瞳はさらに深く頭を下げた。
頭と腰の位置が同じ高さになり、恥ずかしい部分が全て晒される。
(こ……これは……いやぁ……)
羞恥で美貌を紅潮させる瞳。
内海刑事とのデートの時、この検査について冗談半分で聞いたことはあった。
だがまさか、自分がされる身になるとは思ってもいなかった。
「それでは4番、膣口検査と肛門検査を始めるわ」
「ひっ!」
小さく悲鳴をあげた瞳の膣に、ゴム手袋を嵌めた平松刑事の指が挿入される。
ずんぐりした体形の女刑事は、指を挿れたり、抜いたりして、瞳の膣内をじっくりと調べる。
「綺麗なピンク色ね。変なブツブツも無いし……」
「な、何を見ているのよ……早く済ませて!」
平松刑事は指で膣口を開くと、ペンライトを使って中を照らした。
性器に吐息を感じた瞳は、両手に壁を付きながらビクッと震える。
「あら、まさかとは思ったけど、処女だったのね。刑事の恋人は利用するだけで、身体は許さなかったという事かしら?」
「う、うるさいわね! あ、あなた達には関係ないでしょう、いい加減に……ひっ!」
悲鳴をあげた瞳が狼狽する。
平松刑事に中で指を動かされたからだ。
女刑事はさらに瞳を言葉で責め立てる。
「フフフ、少し濡れてきたわ。これだけ敏感なところを見ると、オナニーの経験はあるみたいね」
平松刑事の指は巧みに動き、瞳の柔肉を執拗にまさぐった。
時には花びらを指で押し開き、時には花芯を剥き出しにして瞳を追い込んでいく。
執拗な責めに、瞳は口を真一文字に結んで耐える。
声を出したら負けだと思った。
「平松刑事、そろそろ4番を勘弁してやれ」
瞳に助け舟を出したのは、氷室であった。
上司の命令に従い、平松刑事は渋々と瞳から指を抜く。
続いて瞳の後ろには、佐藤刑事が立った。
彼女は長い人差し指を、瞳の肛門に突き立てた。
「くぅっ!」
佐藤刑事の指が挿入されると同時に、壁に手をついた瞳の体がビクッと反り返る。
「動かないでください、4番、肛門の検査中ですよ」
「あっ……ぁぁ……うぅっ!」
指がさらに深く挿入され、瞳が呻く。
佐藤刑事は瞳の肛門に入れた指を、出し入れしたり、廻したり、曲げてみたりと、ほぐすようにかき回した。
それは若い女性には、あまりに過酷な仕打ちであった。
肛門の中で指を動かされる事実に、瞳は羞恥より屈辱を感じてしまう。
「次はもっと奥を調べます、4番、今度こそ動かないように」
尻に冷たさを感じた瞳が、ピクッと反応する。
首だけ後ろを向くと、佐藤刑事は長いガラス棒を持っていた。
「い、いやっ……それはやめ……はうっ!」
堅いガラス棒がズブズブと、瞳の肛門の中へ埋められる。
佐藤刑事はライトで照らしながら、真剣な面持ちで瞳の肛門の中をかき回した。
「くっ……あぁっ……い、痛い……やめて……」
「4番、中がよく見えません、動かないでください」
苦しそうに悶える瞳に、佐藤刑事は事務的な口調で注意する。
だがその口元は吊り上がり、女怪盗が喘ぐ姿を楽しんでいるように見えた。
「うぅ……くっ……ぁぁっ……」
閉じた口から声を漏らしながら、瞳は突き上げるような痛みに耐えた。
女怪盗であると同時に、刑事の恋人でもある瞳は、この検査の意味をよく知っている。
これは罪人から自由を剥奪し、囚人となったことを自覚させる儀式なのだ。
突き上げるような鋭い痛みと猛烈な屈辱を感じる度に、それを思い知らされる。
「あっ……うぐぅ……ひっ……」
苦しそうな呻き声が響く中、瞳が女囚になるための洗礼は淡々と進められた。
全てが終わり肛門からガラス棒が引き抜かれると、瞳は力なく膝を折った。
そして壁にもたれかかるように崩れてしまう。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「肛門検査、異常なしです、4番、立ち上がりなさい」
肩で息をする瞳に、佐藤刑事が冷たく命令する。
その声はなんだか遠く感じられた。
立ち上がった瞳は、両手をだらりと垂らしている。
「4番、姿勢が悪いですよ。私たちの話を聞く時は、背筋を伸ばすように」
冷たい警棒を瞳の裸体に当てがいつつ、佐藤刑事が叱責する。
瞳がビシッと起立すると、ようやく衣類が返却された。
だが渡されたのは青いレオタードだけで、腰に巻く黄色い長布やインナーは返されなかった。
「自殺防止のため、返却する衣類は最低限です。長布は首吊りに使えますし、下着は口に詰めて自殺を図った例がありますので」
「その代わり貴女には、これを付けてあげる。気に入ってくれるといいんだけど……」
そう言って平松刑事が差し出したのは、鎖がついた手錠であった。
(また拘束されるの……)
チラリと瞳は氷室を見たが、ニヤリと笑って返される。
この措置は上司である彼も承諾済みのようだ。
諦めた瞳は、黙ってレオタードを着た。
すると二人の女刑事が素早く瞳の腕を掴み、後ろ手にして手錠を嵌めてしまう。
ガチャリ
頑丈な大型手錠により、瞳の両手が背中の後ろで戒められる。
すぐに手錠と繋がる鎖が腰に巻かれ、両手は腰の高さから動かせなくなった。
「4番の留置準備、終了しました」
「よし、佐藤刑事、平松刑事、君たちには4番の移送まで留置担当を任せる。しっかりと管理しろ」
「はっ!」
敬礼する2人の女刑事を背に、男性刑事たちは部屋から出て行った。
ドアを閉めたところで、部下の一人であるサングラスの男が不安そうに氷室に語りかける。
「あの二人に任せて大丈夫ですか? 彼女たちはやりすぎる事が多い問題児ですよ」
「フッ……」
部下の言葉に、氷室が鼻で笑う。
「だから良いのではないか、適材適所というやつだ。あの二人は今日のために特命課にいるようなものだぞ。野良猫の『躾』は、彼女たちに任せてやれ」
その言葉でサングラスの男は、上司の意図を理解した。
同時に美しい女怪盗に対する同情心を捨てることを決める。
彼には愛する妻と、可愛い二人の子供がいた。
同じ警察官が危機に陥っているならともかく、犯罪者を助けるために変な義侠心を出して立場を失うのは、あまりに割が合わないと思った。