故に不定期更新なのでご容赦ください。
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この世界に招かれた詳しい理由はわからない。
でも1つだけわかっていることがあるとすれば、それはこの世界では『俺』という存在はなんでもできるということだ。
文字通り『何でも』。
なぜそう言い切れるのか……それは。
それは……、
神様の────。
◇
チャイムの鐘が廊下に響き渡る。
校内にいる学生たちは既に各教室、グラウンドなり各々が移動を済ませているためこの時間の廊下は静まり返っていた。
正直この空気感は好きな方だ。しみじみと、噛み締めるように己の足音をカツカツと耳元に届けながら俺はゆっくりと目的の場所に向かって歩いていた。
「──おい、君!」
そんな背中に声がかかる。大人の、中年の男の声。声をかけられるのは当然のことだ。
かけられた俺はそのまま振り向く。やはり、予想は的中する。
「はい? どうかしましたか?」
あっけらかんと返答する。しかし目の前の中年男性は怪訝な表情を滲ませ言葉を続けた。
「どうかしましたじゃない! 今は授業中だぞ。どこのクラスだ?」
「今から向かうところですよ先生。だから安心していいですよー」
確かこの教師は口うるさい人間だった気がするな。捲し立てるように話すその態度を苦手とする生徒も多いと聞いたことがある。俺も不快に感じる。
だけどまぁ、そこはどうだっていいか。
「それになんだその態度は!! 名前はなんだ、教室に行く前に1度職員室で──!」
「ねーせんせー。近くの教室とか俺とに『迷惑』がかかりますよ〜?」
「…は? 何を言って」
思わぬ返しに面食らった教師だが、その次には態度が一変する。
「ねぇ、先生。『静かに』しましょう」
俺の言葉の最後に教師は沈黙する。まるで何も無かったかのように。静かに。落ち着いた様子で俺の前に佇む。それでいい。
「……もー先生ったら、俺はこの讃州中学内では『好きに、何でもしてていい』ってなってたじゃないですかぁ。忘れちゃいましたか?」
「あ、あぁ…そう、だったな? これはこれは失礼を」
まるで上司に接するように畏まる中年教師。とても客観的に見て異常な様子だが、誰も違和感を覚えることはない。
「最近環境の変化で疲れちゃったのかもしれませんね。ゆっくりした方がいいですよ先生」
「…それもそうですな。ありがとうございます」
「いえいえ。俺はちゃんと教室に行くのでご安心を。では」
時間が勿体ないのでこれ以上は話すことはない。俺は踵を返してその場を後にする。
まったくせっかくのウキウキ気分を返して欲しいものだぜ、と首を横に振って歩く先にはとうとう目的の場所に到達した。
教室の扉越しに先生の声が聴こえる。授業中だから当たり前だけどね、と俺は躊躇わずに取っ手に手をかけてガラガラとその扉を開けた。
『───!?』
急にドアを開けられたのだからその中にいた教室含め生徒たちが一斉に視線を俺に向けられた。
「あなたは…」
「あ、お気になさらずに授業を進めてください先生」
「──そ、そう? でもドアはちゃんと閉めてくださいね?」
「はーい」
一瞬の面食らいから元に戻り女性教師は何事も無かったように授業を再開した。俺は言われた通りにドアを閉めて机に向かう生徒たちに向き直る。
『──! ……。』
それぞれがざわつき、しかし俺を『認識』した途端に元に戻る。教科書、ノート、黒板、授業内容を話す先生、とそれぞれに意識を帰していく。そんな中を俺はゆっくりと歩いていく。とある人物のところまで。
「おはよう、友奈」
目的の人物の座る席に声をかけるとぴくっと可愛らしい反応を返してくれる少女がそこにはいた。俺に顔を向けて視線が交わると次の瞬間にはまるで花が咲いたような笑みを浮かべていた。
「あ、
識、と俺の名を呼ぶ赤毛の彼女の名は『結城友奈』という子だ。朝はやっぱり可愛らしい笑顔を見るにかぎるな、と改めて認識する。
「友奈。授業中だから静かに話さないとダメだぞ」
「…ぁ。 そうだね、ごめんね」
一体どの口が言うのか、と我ながら思うが指摘する人間なぞこの場には居ない。
友奈のはきはきとした声量でまたもや皆の視線が集まるがすぐに元に戻る。俺はそんな彼女の頭を堪能するように手を置く。
「ん…」
「えらいな友奈は。どう? 授業は」
「え、うん。1時間目の授業は先生の声が子守唄みたいで眠たくなる時があるよー」
ついていけてるか訊ねたのだが彼女らしい回答が来たことに思わず笑ってしまった。
「識くんは今来たんだ?」
「本当は一緒に登校したかったんだけどさー。中々お布団様が離してくれなくて」
「ん、そ、そうなんだ。 その気持ちすごいわかるよぉ」
まぁ俺を咎める人も、叱る人もいないんだけどね。友奈と授業中にもかかわらず会話を交じり、かつその本人の頭を撫で続ける俺という画が展開されていた。もちろん当人は違和感を抱かずにされるがままだ。
「気持ちいい?」
「んん〜♪ 撫でられるの気持ちいい」
「それは良かった。じゃあ今日はそうだなぁ……」
嬉しそうにはにかむ友奈の顔も視れたことだし俺は近くの席の子に声をかけて教室の隅に置いてある椅子を持ってこさせた。
俺がよくこの教室には来るので色々とやりやすいように備品その他は別に用意してある。いや、用意させたと言った方が正しいか。
友奈の席の真隣に設置させて俺はそこに腰掛けた。
そして───、
「友奈、朝の『キス』をしよっか」
俺は『常識』を疑うような発言を、授業の真っ只中であるこの教室で友奈に告げた。
「───? うん、いいよ。んっ…」
俺の言葉に二つ返事で応え、友奈の方から目を閉じて俺の顔に近づいて、そしてお互いの唇が合わさる。
静寂の中に教師の声と黒板をチョークが叩く音。そこにキス音が重なり俺の心に劣情が泳ぎ始める。
「ん、ちゅ……ん。んむ」
俺は友奈の唇の動きに合わせつつ、腰に手を回して引き寄せる。ぴくっと肩を跳ねさせるが抵抗はもちろん無い。お互いの身体を少しづつ密着させて女の子の柔らかい感触を堪能していく。
「ん……ほら、友奈。次は舌出して」
「んぅ…んあ、こーう?」
大口を開き舌先を伸ばすその光景はとても良い。俺は再び友奈の顔に近づいて伸びた舌に吸い付いた。
じゅるるる、といやらしく大きな音を奏でて彼女の頭を逃がさないように押さえつける。
「あぅ?! はっ、れぅ。じゅる……んぐっ」
「はっ……はぁ。その調子で…ん、俺の舌の動きに合わせて。唾液も啜るように大きく下品な音出して」
「…ぷぁ。うん、分かった……じゅるる! れぅ…ふぁ…」
俺のオーダーを受けて友奈の舌の動きが激しさを増す。お互いの舌を絡めるほど唾液が分泌され続けて水音がどんどん激しさを増すが気にせずに貪る。
彼女の腰に手を回していた腕の力を強くしつつもう片手は彼女の色んなところを撫でるように触れていく。
頬、髪の毛、首、肩、背中…今触れられるところをゆっくり堪能する。
「ひぅ、あぷ……じゅ、じゅる。ん、んー!? ふ、ぅ……ぁ」
目尻はじんわりと濡れ、溢れる吐息は熱を帯びる。友奈の肌色は興奮を露わにして俺の情欲を更に加速させていった。
こんな状態だというのに周囲は無関心なのがいい。いや、無関心というよりかは『それが当たり前』だという認識なのが正しいか。だから俺たちの発する音や行為には違和感を抱かない。抱けない。
「友奈。今度は俺に跨ってくれる?」
挨拶とは口にしたがこれは止まりそうにないし、止まるつもりもない。このままの体勢は少し疲れるので1度唇を離して友奈に指示する。
荒い吐息を漏らす彼女は頷いて席を立ち、俺の膝元に跨って腰を下ろした。
心地のよい重みと、彼女のメスの匂いが鼻腔を擽る。
「はぁ、はぁ…こぅ?」
「うん、後はこのまま授業終わるまでキスしよう。友奈もお互いが気持ちよくなれるように自分で考えて動いてみてよ」
「はぁい♪ ちゅ、んむ……れる」
俺は両腕を友奈の体を安定させるように回しキスを再開させる。友奈はすっかり発情しており俺が舌を動かさずとも勝手にやってくれていた。
俺の上に乗っかっていることにより、彼女の温もりを強く感じられるようになってとてもいい感じだ。
「ふっ…は、あぅぅ…ちゅ、んちゅ、れろ、じゅる」
酸欠になりそうなほど激しいディープキスの繰り返し。友奈の身体の反応はぴくぴくと小刻みに震えておりどんどん興奮していく。すると意識的か無意識か分からないが、自分の腰を前後に動かし始めた。
ガタ、ガタと椅子が軋む。
「結城さん、授業中ですからもう少し静かにしてください」
「れる。ふぁ、すみません先生、ぇ……きをつけまふ…ちゅ」
「ほら、まわりのことなんか気にしなくていいから」
「ん、んっ…」
律儀に返答している彼女の口を塞ぐ。今は邪魔しないでそのまま授業をしてて欲しいもんだ。
いい感じに自分のペニスが固くなり友奈の股の辺りをぐりぐりと刺激を加える。友奈の腰の動きに合わせて両手を彼女の臀部を掴んで動きをより滑らかにするためにフォローしていく。
互いに衣服越しではあるが焦れったいような感覚は意外と好きで、友奈の反応を見ているだけでも大変よろしい。
残りの時間……30分弱はあるか、次のチャイムが鳴るまで彼女に刺激を与え続けていこうか。
あくまでも『挨拶』だからね。
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チャイムが鳴り、授業中だったクラスメイトたちは片付けをしてガヤガヤとする中、1人の少女は酸素を求めるように荒く呼吸をしていた。
「はぁ、ぁ、はぁ……ん、ぅ」
ビクビクと身体を震わせ悶えている。そんな彼女の所にまた1人の少女が様子を見に来た。
「ゆ、友奈ちゃん? 大丈夫?」
「ぁ…東郷さん……?」
「顔が真っ赤じゃない。体調でも悪いの?」
「ううん、体調は悪くないよぉ。えへへ、ちょっと気持ちよくなり過ぎちゃって…んっ、はぁ…」
「…………っ!」
言葉の端々に熱い吐息が漏れて、それがとても扇情的にみえてしまって東郷美森は息を飲む。そういえば一緒にいた彼の姿はどこにもない。
「
しかしこの場には彼の行先を知る人間は誰もいなかった────。