【グリザイアの楽園】楽園Another~雄二はみんなのもの!~ 作:千月華音
――ハァ、ハァ、……ハッ、……
二人の喘ぎと過呼吸みたいな呼吸音が、狭い部屋に満ちていた。
あれから6時間。
なのに勃起は少しもおさまらない。
……くそっ。
これ、ローションだけのせいじゃない。……後遺症が現れた。麻子のアレだ。あいつの興奮がやむ気配がなく、死ぬ思いをしたことがあった。
あのときは麻子が自傷行為をしてどうにかとめたが。
そんなふうに身体を傷つけたら、あいつらがどれだけ心配するかわかったものじゃない。
一姫を見下ろす。
俺の無茶なセックスにそろそろ根をあげてきているが、身体はビクビクと痙攣を繰り返して続きをねだるように膣入口が開閉を繰り返していた。
女の性欲は男と根本的に違う。
イきっぱなしでその感覚をずっと持続させることも可能だ。女にもよるが、それだけタフなのは蒔奈くらいしか思いあたらない。
一姫もそうだったか。
この謎配合のローションのせいもあるかもしれないが。
おまえの子宮の中、あんなに精液を注いだのに、まだあの匂いがこびりついてるんだが……。
どんだけ注いだんだ。確かにあれで射精はとまらなかったよ。
「よい、しょ……」
一姫の身体を持ち上げ、ベッドに背を預けて胡坐をかき、一姫の両股を開いて膣内へと指を挿し入れた。
ゴボッ……
熱い体液がいろいろ混ざり合って泡立っている。
そうしながらも意識のない一姫の唇に口づけていた。
一姫……。
これだけ抱いても、まだおまえは俺を弟扱いするんだな。
その事実だけは変わらないとでもいうかのように、おまえの言葉の端々から弟への思慕の情が伝わってくるよ。
俺はおまえをもう俺から解放したい。
一人の女として、俺を求めてくれ。
そうすればいくらでも愛してやる。好きなだけおまえの望むものをくれてやる。
「ふ、ぁ……あ」
口づけを深めていると、次第に意識を浮上させてきた。
気づいて、俺の頭を抱え込む。指を入れられている膣内に気づいたのか、その指を奥深くへと導くように自分の指と一緒に掻き混ぜだした。
そして見ろした視線の下で昂っているものを見て、また嬉しそうに微笑んだ。
「……すごい」
「いい加減痛くなってきた。何回射精させられたと思う」
「…………。56回、まで数えてたけど」
「67回だ。……普通じゃない」
「仕方ないわよ。雄二の体質は変えられてしまったのだもの」
「一姫。腹の具合はどうなんだ」
「心配してくれてるの?」
「あたりまえだ。おまえを壊すつもりはない。子宮はだいぶ拡張されてしまったようだが」
「……受精した感覚はないわ。雄二の精子はまだどれも届いてないみたい」
「そんなことがわかるのか?」
「遺伝子解析をね、タナトスの回線を拝借して」
「……化け物か」
「あなたもね。……はぁ、すごい。こんな立派なものを、私の弟が持っているなんて」
――ブチッ!
頭の中で何かが切れた。
いい加減にしろと言いたい。だが言ったところで無駄だ。この女の固定観念を変えるのはかなりの労力がいる。
一姫の両脚を掴んで、再び上から突き刺すように挿入した。
「あっ、はぁぁああん……まだこんなに、かたぁ……い……」
「一姫、出して欲しければ『雄二は私の種付け男でオナペットです』って言うんだ」
耳元で卑猥な言葉を言うように告げると、一姫はきょとんとした顔になった。
「……オナペではないわよ。種付けではあるけど。いえ、それも正確ではないわ。だってあなたの精子、なかなか届かないのだもの。私がこんなに卵胞を活発化させているのに」
「言葉尻をとるんじゃない。おまえは俺のオンナだと何回言わせる気だ」
「よしよし。雄二、よっぽどあの子たちを可愛がっていたのね。恋人ごっこがしたいのなら、そう言いなさい。いくらでも付き合ってあげるわ」
「ごっこじゃない! お前は俺の……!」
「天音ならこう言うのかしら。……あぁん、ユージのぶっとくて固いカリで、もっと私の中をかきまわしてぇぇっ!」
…………。
ダメだこれは。
こいつを堕とすにはもっと根本的な部分をなんとかしないと。
そもそも一姫は子供の頃からこういうやつだった。
俺はこいつにとってあくまでも「可愛い弟」でしかない。
どうすれば……。
一姫を俺のものにできるんだ。
腰を掴んで上から杵つきのように叩き落としていく。ペニスは痛いほど膨れているが、構わず、一姫の善がるままに突き上げていった。
「あんっ、ああんっ、いい……っ!」
「ふぅ、くぅ、ほらっ、どう、……だっ! これが欲しいんだろっ!」
「ひゃうんっ、あうっん、かったぁぁいっ! もっと、もっとそれ、ちょうだぁぁぁいいっ!!」
明け方の6時。
一晩中続いた嬌声は、その後3時間は続いていた。
さすがに腰が限界だった。
一姫はタフなもので、あれからケロリとした顔で潜水艦へと戻っていった。ついでに島へと送り戻されたが。
帰り際に、
「雄二。バイアグラの追加、あなたの部屋に置いておいたから。用法・容量を守ってちゃんと服用しなさい」
子作りをけしかけるのを忘れなかった。
……二度と使うか。
あのせいで酷い目にあった。一姫を懲らしめるためにあえて飲んだが、逆に懲らしめられる羽目になるとは。
「お兄ちゃん?」
背後から。
腰を擦っていたそのとき、蒔奈の心配そうな声が届いた。
「どしたの? 腰、痛いんか?」
「……蒔奈か」
「そういえば今朝から姿を見なかったけど、どっか行ってたの?」
蒔奈が肩に手を貸して寄りかからせてくれた。
小さな身体なのに重そうな素振りも見せない。……気遣いが身に染みる。
「すまない。部屋まで、送ってくれるか」
「……いいけど。ホントに大丈夫?」
「ああ。少し休めば、大丈夫だ」
蒔奈に寄りかかりながら、部屋へと向かう。
……ヤバい。
一姫のやつ、バイアグラをどこに置いたんだ。前に置かれていたのは机の中だったが。
目にとまる場所になければいいのだが。
バタン、と蒔奈が足蹴にしてドアが蹴破られた。どういう開け方だ。そりゃ両手は塞がっているが。
蒔奈の手を借りてベッドへと倒れると、そのまま片腕を目の上に翳して横になった。
バイアグラ……どこだ……。
だけど探す気力もない。どうか蒔奈の目にとまりませんように。
「わあ……! これ、バイアグラじゃね?! それもこんなにたくさん!」
…………。
一姫。あとで覚えてろ。
いや、もう、どうでもいい。今は少し休ませて欲しい。
「お兄ちゃん! ねえねえ、これ、使って! 今夜、私とセックスしよ!」
……勘弁してくれ。
もうそれを使うのは懲り懲りだ。
そう言おうとしたそのとき。
蒔奈の手が俺のズボンのファスナーを下ろしていた。
「……うわあ。……でっかぁい……」
「……蒔奈よ」
「もしかしなくても、薬使ったんだ。誰とやったん? サッちん? チルチル?」
「…………」
「いいなぁ……こんなん入れられたら、形、変わっちゃいそうなのよさ」
「…………」
「お兄ちゃん、まだビクビクしてるのよ。途中で終わっちった? もったいないことする女もいたものなのよさ」
「……蒔奈」
「ちゅっ……。んちゅ。……ちゅばっ。……んん、ちょこっとしょっぱい、けど……まだ精子、残ってるかな」
「蒔奈、いい加減に」
「お兄ちゃん、疲れちゃったんだね。……ちゅっ。じゃあ、今夜まで、このチンコ、休ませておくね」
そう言うと。
蒔奈はファスナーを上げて、最後に俺の頬にキスをしてから部屋を出ていった。
「……あいつ」
絶対、すると思ったのに。
あいつでも俺に気遣うようになったのか。
……成長したと、そう思ってもいいのだろうか。
「……ふう」
情けない。
蒔奈にペニスを慰められるようになるとは。
一姫と終わりのないセックスで精神的に疲れ果てたせいもあるが。
これがかつて、麻子の代わりに任務に勤しんでいた俺の姿とは、とても思えない。
…………。
気弱になっている場合か。
一姫を俺のものにする。
そのためには手段を選ばない。
あの女に俺以外のことを何も考えられなくさせてやる。
とはいえ、一姫はタナトスシステムと繋がって、非人格形成により磨きがかかった。
難易度は高い。
だがやるんだ。
彼女たちを手に入れたように、一姫の心も手に入れてみせる。
「ユージ?」
「天音、ちょっと来い」
5分くらいしか寝ていないが、5分で十分だ。
夜になれば蒔奈が来る。その前に天音を捕まえた。
手を引っ張り、人気のない海岸へと連れだした。遠くに見える潜水艦の喫水線。停泊する港がないためいつもあそこに停まっている。
「天音、おまえいつもどうやって一姫に会いに行ってるんだ」
天音だけが自由に艦を出入りしていると聞いた。
一姫が指名したらしいが、本人の希望もあったとJBから聞いたことがある。
天音を見ると、んー、と言いにくそうに口ごもった。
「一応、守秘義務ってのがあるんだよね。マイクマイヤー大尉から軍関係者以外には明かしてはいけないって言われてて」
「わかってる。一姫に関することは国家機密だってこともな。俺は軍籍を外しているが、これでも一姫の肉親だ。おまえの乗艦手順を聞きたいだけだ」
天音は遠くに見える潜水艦と俺を見比べ、耳元に口を寄せた。
「行っても、一姫はずっとコールドカプセルに入ったままだよ。会うことはあんまりできないの」
「おまえは会ってるじゃないか」
「ほんの10分くらいかなぁ。カプセルから出た後の一姫の身体を洗ったり、髪を整えたり」
「子宮内にローションを注ぎ入れたりか?」
「……っっ?!」
口元を両手で押さえて目を見開いた。
ど、どうしてそれを、と言った直後、天音はわなわなと唇を震わせた。
「……ユージ。か、一姫と……」
「おまえ、あいつがどうしてそうさせたのか理由を聞かなかったのか」
「体内に入れて実験するって、一姫が……。じゃ、じゃあ、あれ、ユージとするためだったの?」
天音を木陰へと引きずりこみ、ヤシの木で暗くなっている場所に来ると。
ズボンのファスナーを下げ、取り出したイチモツを天音の手に握らせた。
「……っっ」
「あのローションのせいだ。バイアグラも飲んだが、効き目はとっくに消えてる。一姫の体内に注がれたあれが、ずっとこの状態にさせているんだ」
勃起はいまだおさまっていなかった。
むしろドクンドクン、と天音の手に触れさせた途端さらに硬度が増していた。
もちろんローションだけのせいじゃない。後遺症もそれに拍車をかけている。
天音は震える手でペニスをそっと撫でた。
「こ、これ……あのローションで?」
「成分がよくわからんが、おそらく海綿体に浸透してるんだろう。射精感はもうとっくにないのに、勃起だけがずっと続いている」
「……一姫と寝たんだ」
「おい。いまはそんなことどうでもいい。おまえのせいでもあるんだぞ」
「こんなユージを一姫はずっと独り占めしたんだね」
男根を握りしめた天音が。
跪いて、それを口に含んだ。
「……っ」
躊躇いもなく口淫し、長い髪を耳にかけ、睾丸を揉みしだく。
乱暴な吸引に舌の感触。……だが、その刺激が興奮したままの下半身に響いた。
「あ、まね……」
「じゅるるるっ……ぷはっ、はあ、ユージ、何回出したの?」
「……く、……そ……」
「私には出してくれないんだ? 一姫にたくさん出したから?」
「尻を出せ、この淫乱女!」
天音の口を無理やり離すと、砂浜に両手をつかせ、そのまま。
ホットパンツを一気にずり下して、黒いハイレグの下着の隙間から男根を挿入した。
「はぁああんっっ……!」
プシャァァァ……!
挿れた途端、潮が噴き出した。まだ半分も入ってないのに。
ああ、そうか。……この太さか。いつもの3倍はデカいからな。
つまり天音は、口にも頬張りきれないほどのこのペニスが、一番感じるということか。
陰唇がいつも以上に捲れあがっている。凶器にも似たこの肉塊を必死に飲み込もうとしている姿に、冷笑が浮かんだ。
……天音。
おまえが一姫とレズってるのは知っている。
別にそれを咎めるつもりはない。
だけどな。
おまえが一姫を淫乱にさせた一因でもあるんだ。
俺があの女にどれだけ絞り取られたことか……。
いや、天音のせいだけじゃない。俺も一姫に煽られた。調子にのりすぎたのはわかっている。
どれだけ抱いても。
あいつは俺を男として見なかった。
それは天音。――おまえだよ。
一姫がおまえに夢中だからだ。
正直、同性愛はよくわからない。経験がないからな。
だけど一姫の性欲がただならぬものであることは、昨夜で思い知った。
女同士であればそれに際限がなくなるのかもしれない。
一姫を手に入れるためには……。
天音。おまえが俺に夢中にならないと。
今のペニスならば、それができるかもしれない。
一姫。
おまえの女を、俺がもらうぞ。
天音の中の一姫への肉欲を、俺へと塗りかえてみせる。
少しずつペニスを入れながら、天音の背に覆いかぶさって耳元に囁いた。
「おまえは一姫に注射器で挿入されなかったのか?」
「……っ?!」
驚いたように顔が硬直した。……こいつ、本当にしたのか。冗談のつもりで言ったのに。
「洗い流すなよ、入れたままにしたほうが楽しめたのに」
「ユ、ユージ……」
「俺が一姫にどれだけ狂わされたか、教えてやる。あのローションのせいで酷い目にあったよ。おまえが一姫と濡れプレイなんかしたからだ」
「そっ、……そんなこと!」
「したんだろう?」
「……っっ、す、素股で、…………イっただけ」
「へえ……。それはぜひとも鑑賞させてほしかったな。美少女二人がローションで濡れ濡れのプレイをする光景なんて、想像しただけでも興奮する」
「ユ、ユージ……怒ってるの?」
「まさか。おまえが一姫と愛し合おうと、俺には関係ないことだ」
「…………」
「いや、関係あるな。そのせいで俺はとばっちりを受けた。だから天音。おしおきをさせてもらうぞ」
天音のふくよかな桃尻を鷲掴みながら、奥深くまで抉った。
……さあ、天音。
一姫とどんなプレイをしてるか知らないが。
俺の最大勃起におまえの中はどれくらいもつか、試させてもらおうか。
「あ、ぅ……んんんっっ」
「天音、これを咥えてろ」
背後から制服のネクタイを外して天音の口を馬の手綱のように食い込ませた。
これから。
悲鳴を上げるこいつの嬌声を、抑えるために。
長くなりそうなのでいったんきりました。
中途半端なところで申し訳ないです。続きはテンション上げて書いていきます。
ひとつだけ突っ込ませてもらうと。
雄二は同性愛の経験あります。
原作では濁してましたが、ヒース・オスロとヤってたと思います。
あと暗殺者時代にも女装してターゲットに近づいて、何もしないわけがない。
掘られていたと思います。
だけど雄二のなかでその記憶は抹消されていると思います。