【グリザイアの楽園】楽園Another~雄二はみんなのもの!~ 作:千月華音
――二日前。
「あう~、あう~、あう~」
「みちる。意味不明な喘ぎ声を出すな。周りの人間が不審に思うだろう」
「誰が喘いだ! 泣いてんのよ! 見てわかんないの?!」
「わからんが」
確かに目頭に涙はあるが、いつもこいつは興奮するとすぐ涙を浮かべるので判断がつきにくい。
新生児室のガラス窓に両手をついてしゃがみこんでいるみちるを、背後から襟首を掴んで持ち上げた。
「あう……」
「みちる。今は熱があるから面会はできないそうだ。諦めろ」
「なんで、なんで風疹なんかになるのよぉ……。どっから移されたのよぉ」
ウィルス性の急性発疹なので、感染経路を特定することは難しいだろう。
しかし病院にいるわけだから看護は十分してもらえる。それだけでも良しとせねば。
まだ未練がましく病室の窓ガラスを見ているみちるを引っ張り、その場から離れた。ここにいても症状がよくなるわけでもない。とにかく気分転換でもさせてやろう。
病院から出て中庭へと向かった。
どことなく美浜学園の中庭に似ている。
ちらほらと、家族と面会している患者の姿をみかけた。人のいない場所を探し、海風が通る涼しいベンチが見つかり、そこにみちると一緒に座った。
ぐしゅ、と鼻水のすする音。まだ泣いている。困ったやつだ。
今からこんな様子では、この先、本当にこいつは子育てができるのだろうか。
みちるの肩に手をかけて抱き寄せた。
「ほら、鼻水を拭け。俺のハンカチだが」
「あ、ありがと……ぶしゅっ」
「…………。それはおまえにやるよ」
「わーい。……じゃなくて! もっとこう、なんか、言うことあるでしょっ!」
何を言われたいんだ。
一縷が風疹に罹ったのは、おまえのせいじゃないとでも言われたいのだろうか。
そういえば昔、師匠が言っていたな。
悪いのは君じゃない。女にはとりあえずそう言っておけば大丈夫だと。
いや、待て。
確かそのセリフ、どこかで……。なんか嫌な記憶が。
言わないほうがいい気がする。
「おまえが悪い」
とりあえず正反対のことを言ってみた。
案の定というか、みちるが泣きそうな顔で俺を見た。
「にゃんでぇ……」
「猫語になってるぞ」
「なんでよ! ちょっと雄二! 言うにことかいて、あ、あたしのせいだっての?!」
肩に乗せた手を振り払ってきた。
だが怒りの矛先が俺に向けられたことで、少しは気分を変えることができただろう。
病気の娘を心配して泣いているみちるは、あまり見たくない。
「何か悪いものでも食べたんじゃないのか」
「失礼ね! 病院で出されたものしか食べてないわよ! ……あ、マキナからプロテインバーを貰ったっけ。母乳の出が良くなるとか言って」
「それだ。過剰な栄養素が母乳を通して逆に免疫力を下げたのかもしれない。やはりおまえが原因か」
「そ、そんなぁ……」
「みちるよ。他に間食はしていないだろうな」
「えっと、幸から、なんかセサミ味のレーションとかいうのも貰ったけど」
「ああ、あれか。幸特製のかなり高エネルギー摂取が可能な携帯食だ。ちなみに俺はゴマ味が好きだ」
「別にあんたの好みなんて聞いちゃいないわよ! ……あれ、食べたのマズかった?」
「マズくはないが、幸の作ったのは特に中毒性があるほど美味いからな。少量なら問題ないかもしれないが、大量に食べたのだとしたらマズいかもしれんな」
どうしよ……、とみちるが頭を抱えこんだ。
こいつ、かなりたくさん食べたらしい。
実際のところ、そんなものを食べたところで母乳に影響が出るのかというと、そんなことはない。むしろ授乳期間中は栄養は摂れるだけ摂ったほうがいい。
こんなデタラメを信じてしまうのが、みちるらしいともいえるが。
「ねぇ、雄二。あたしのせいで一縷が病気になっちゃったの?」
腕に縋りついて見上げてくる。
うるうると瞳を潤ませ、俺に頼りきっているその姿に――思わず。
我慢しきれず、顔を近づけて口づけた。
「んっ……んんぅっ!」
頭を抱えこんで口づけを深めていく。
舌を絡ませ引きずり出し、怯えるように引っ込むのを無理やり吸い上げ、喉奥まで犯していった。
久しぶりのみちるとのキス。
やはり他の女たちとは興奮の度合いが違う。情熱的な千鶴とのキスもいいが、みちるの怯えているのに俺の快感を引き出そうとするかのような柔らかで甘ったるい咥内もたまらない。
キスを交わしている途中で。
みちるの頭越し――遠くの木の陰に、見知った長い髪が見えた。
天音か。
隠れて見ているようだが、バレバレだ。
俺たちが何をしているのか気になるのか。
ちょうどいい、そこで見ていろ。
天音、おまえ最近、調子にのりすぎだ。
セックスが終わった後も、まだやめないで、とか、もっとちょうだい、とか、なんだかんだ言って続きをねだってくる。
そこが可愛いと思っていたが、俺は知っているんだ。おまえが一姫と寝ていることを。
俺が知らないとでも思っているのか。実際この目で見た。
あんな嬉しそうに一姫にまとわりつく天音、初めて見たぞ。
俺にだってあそこまで足を絡ませたりしないくせに。
別に一姫とするのは天音の勝手だ。だけどな。
おまえが欲しいのは俺じゃなくて、俺を通してその後ろにいる一姫なんだろう。
一姫も欲しいが俺も欲しい。――それが天音の本音だ。
だから俺も。
遠慮なくみちるを抱かせてもらうぞ。
「あっ、ちょ……っ! ま、待ってってば!」
ブラをつけていないみちるの胸を直接揉みしだくと、みちるは慌てたように辺りを見回しだした。
その顔を無理やり俺の方へと向けさせる。天音がいることに気づかせたくない。
「するぞ。下着をおろせ、みちる」
「やっ……! こんなところじゃ、やっ!」
「誰もいやしない」
嘘だが。
「みちる。おまえが欲しい。この首筋も、うなじも、おまえの身体は全部俺のものだ」
「そっ、そうだけど……! その通りなんだけどね、場所が場所だから!」
「……みちる」
「もし、みんなにこんなところ見られちゃったら、あたし……恥ずかしくてもう顔も合わせらんない」
「おまえでも恥ずかしく思うのか」
「失礼ね! 思うわよ! ……だって雄二、あたしだけじゃなくて、みんなとしてるんだもん。あたし、想像もしたくないよ……。天音とか、どうやって抱いてるのよ。あんな巨乳でグラマーなのに、あたしなんかじゃとても太刀打ちできないよ……」
「みちる。バカなやつだな。おまえのその貧相な胸は前に比べると格段にデカくなったぞ。授乳のしすぎで多少垂れてきてはいるが」
「だから…っ! 雄二のそおゆうところがデリカシーの欠片もないんだってば!」
「わかったよ、じゃあ明日また会いにくるから。そのとき病室でおまえを抱くぞ。それならいいだろう?」
よくない! と言うみちるの唇をまた無理やり塞いだ。
そうしながらもみちるの身体をあちこち愛撫し、指先で少しずつ快感を引き出していく。
全身が蕩けだす頃には、みちるの口からはうっとりとしたため息しか漏れてこなかった。
天音には会話までは聞こえていないだろう。
だが俺がみちるを優しく抱きしめて愛撫している様子を見ているはずだ。
いや、見せていた。
俺がみちるをこうやって文句も言えなくなるくらい全身をくまなく愛している様子を、そこで見続けるといい。
猿轡のように噛まれた天音の口元に指を差し込み、唾液を掬い取った。
それを結合部に塗りつける。ローションは全部洗い流してしまったようだが……。
内部は蕩けていた。一姫ほどではないが、熱を孕んだ襞が勃起したペニスに纏わりついてくる。天音の中が反応していることにほくそ笑んだ。
あのローションの効果がまだ残っているらしい。
男性器には勃起と射精がいつまでも続く苦しいものだが、女性の膣内は感度が数倍跳ね上がるらしい。実際一姫はイきっぱなし状態が数時間持続していた。
一姫と同じように天音の背がビクビクと震えてペニスの脈動と膣内の襞が連動していた。これに引きずられて俺は何度も射精させられたわけだが。
さすがにもう精巣の蓄えはない。出そうと思えば出せるが、あと1回が限度だろう。
それに寝不足も重なって、体力も底を尽きている。実のところ下半身だけが元気なだけで気力というか性欲もほぼなくなりかけていた。
だから手っ取り早くやらせてもらう。
「ふぅぅ……っ?!」
子宮口目指して一気に貫いた。穴はとっくに迎えいれようとするかのように開閉を繰り返していた。その間隙を縫ってカリを突き抜け、内部へと侵入する。
……やっぱりな。
一姫もそうだったが、おまえも子宮内までローションを入れられたか。この中を自分の手で抜くのは不可能だ。
――グチュ……
子宮内を満たす液体。その中を揺り動かしていく。……たまらない。この熱さ、このぬめり。もう精は尽きたのにこの中にいるだけで込み上げてくる。
天音の尻を高く持ち上げて背後から本格的に腰を動かしていった。
一姫は軽い身体だった。片手で容易に激しく突くことも抉りとることも可能だったが。
天音の尻はデカいな……。それにこの子宮の大きさ。どれだけ動かしても余裕がある。どこを突いてもいくらでもこの中を蹂躙できそうだ。
「ふぁ、ああっ、ふぅんっ、はぅっ!」
「はあ、はあ、天音……イってるのか?」
熱い子宮内をくまなく動かすのに夢中で、天音がどうなってるのか見るのを忘れていた。
よくわからんが……。
結合部から潮がさっきから噴き出しているところをみると、常にイってる状態らしい。陰核も肥大化し、指先で摘まむと膣内がギュウッと締め上げてきた。
腰を連続して動かして叩きつける。
内部のローションが子宮口から零れてきた。それだけ激しく動かしているが、天音はもうついていこうとする動きすらない。ただ俺の動きに生理的な反応で従っているだけだ。
ダメだ、この姿勢だと……俺がもたない。
一姫は俺の動きを導いて助長したが、天音にはそれは無理だ。
なぜならここまで深く侵入して動かしたことは今までないからだが。
「ふぅぅぅっっ、……んんんんぅぅぅっ!」
さすがに呼吸が苦しそうになっていたので、ネクタイを外した。ぷはっ、と息を吹き返したように深呼吸した天音を抱きしめ、胡坐になった上に体重ごと落として突き上げた。
「はぁぁんっっ……!」
「声を……落とせ」
天音の嬌声が防風林に響いた。誰もいないとは思うが、こんな声を誰かに聞かれでもしたら。
だが腰をとめられず、座位のまま腰を強く掴んで再び子宮内を乱暴に突き、熱に煽られるように亀頭で形が変わるほどの勢いで動かしていく。
天音がついに泣きながら懇願した。
「あ、ぅ……や、め……てぇ……ううぅっっ」
「……射精感がないんだ。つまり終わりがない。天音。やめるわけにはいかないんだ」
「そ、んな……ひ、ぁああんっっ」
「おまえがこの中にローションなんて入れるからだ」
「そ、それは……だって一姫が……あ、あ、いやあ、また膨らんで、きたぁ……!」
「まったく……どんなヘンタイプレイをしたんだよ」
「あぅ、はぁん、んっ……ユージ……お、こって……るの?」
「おまえが俺とみちるのセックスに妬くのと同じだ。見てたんだろ、病室の外で」
「……っっ?!」
「一姫に慰められたか。おまえの姿はとっくにいなかったが、残り香でわかった。一姫は俺が出てくるのを待っていたけどな」
「み、みちるに……あんなに優しく……キス、したり……抱きながら、……んっ、優しく、出して、た……」
「甘えん坊のほうのみちるな。あいつは泣き虫だから、出すときはああやって優しくしてやるんだよ」
「ユージ、どうして……みちるみたいに、抱いて、くれないの……?」
「天音。おまえには一姫がいるじゃないか。一姫に優しくしてもらえ」
「ユージは……?」
「贅沢なやつだ。……ほら、動きがとまってるぞ。もっとこの中をかき回してやる」
天音の太腿を持ち上げ、回しながら突き上げた。
ドリルで抉るような動き。一姫はこの動きがクセになり、しまいにはそればかりを求めた。
天音は……。
「い、いやぁぁっっ……! こ、壊れちゃ……あああっっっ!!」
「天音、落ち着け! 腰を抑えてるから、俺の動きを受け入れろ!」
ギュッと強く腰を掴み、抉りまわしながら子宮内を蹂躙していく。
何回も抉っていくうちに、……やっと。
子宮口が緩んで飲み込んできた。その隙を逃がさず、何回も亀頭を出入りさせ、漏れてくるローションを再び注ぎ入れるように子宮内に突き入れる。
天音の表情が緩やかに変化した。
快楽に溶けている。男根の動きと固さを受け入れだしてきた。
もうここまでくれば……。
「天音。……動いてくれ」
「う、……ん……んんっ……」
「そうじゃない、俺と反対に動くんだ。ほら、この口を引っ張るから、吸いつかせてみろ」
「む……り……だ……よ」
「無理じゃない。一姫はそうしたぞ」
「……!」
天音の子宮口が咥えこむ動きから吸い上げる動きに変わった。……すごいな、一姫の一言でこれか。
イヤらしく亀頭を吸い上げてきている。精子を飲み込もうとする動きに、女の子宮がどれほど貪欲で淫乱か、何度経験してもため息が出るほどその本能には頭が下がる。
……いいぞ。
そのまま吸い上げ続けろ。あと1回は出せるから、溜めに溜めた精を思いきり注いでやる。
悪いな、蒔奈。今夜はお預けだ。
「天音。……みちるみたいに抱いて欲しいか?」
耳元でそう囁くと、天音は泣きそうな顔になって首を振った。
「いや……いやあ……私、みちるなんて羨ましく、ないもん……っ」
「おまえも子供を産めば、みちるみたいに可愛がってやるよ」
「ほんと……?」
「だから俺の子を孕むんだ。この中にたっぷりと注いでやる。一姫に絞り取られたけどな、おまえの子宮の中が気持ちよすぎて弾けそうになってきた。わかるだろ?」
「うん……これ、ユージのが……すごいドクドクいってる」
「天音、生理はいつ終わった?」
「え……と……、……忘れちゃった」
「…………。まあいい。ほら、足をもっと開いて、……そうだ、そのまま口で咥えてろ」
再度、深く貫き――ブルッと震えが走ると。
天音の子宮口の締め付けを感じながら、無理やり輪精管を昇らせ、いまだ熱い液体で満ちているその中に放出した。
天音が悲鳴もあげず、唇を震わせて感じていた。
その絶頂を終わらせてたまるかとばかりに次々と注いでいく。
子宮内にローションを注いでもらったということは、天音の快楽はこの中にある。
この大きく揺れながら俺のを刺激してやまない子宮が天音の性感帯なのだろう。
だからこの中に入った。注ぐたびに天音の脚の付け根が震える。……気持ちよさそうだ。
俺も……これで打ち止めだ。
天音が甘い吐息を漏らしながら俺を見上げた。
「これ……いい……あ、熱くて……直接、注がれちゃったよ……」
「一姫にローション入れてもらったときも、こうなったか?」
「あれもすごかったけど、こっちのほうがたまらない……だってユージの脈動を感じながら射精されるなんて」
「俺の射精のほうが、感じたのか」
「うん……。もう、ダメかも……。こんな快楽、知っちゃったら……」
「天音。それを一姫に話すんだ。おまえが感じた様子を逐一正確に、一姫に報告しろ」
「……え? え、……え?」
そんなのできるわけが、と言う天音に冷たい声で告げた。
「一姫はそれを知りたがっている」
「うそ……?」
「今度会ったら聞いてみろ。あの女はおまえがどうやってイくのかを知りたいそうだ。だから話すんだ、正確に。それが一姫という女なんだ。……おまえもそれを理解しろ」
天音の顔色が蒼白になった。
一姫。
これで一矢報いたからな。
おまえの女は俺がもらった。だから。
早くおまえも天音という玩具を手放すんだ。
なんか泥沼化してきた。
ハーレムって難しいですね。
実際のところ、楽園アフターの世界ってどういうバランス保ってたんだ。
そのへんうまくなんとか書けるといいですね。(ひとごと)