【グリザイアの楽園】楽園Another~雄二はみんなのもの!~ 作:千月華音
番外編も書こうかと思っていますが、ひとまずこれで終了とさせていただきます。
最後までよろしくお願いします。
みちるが気絶している間に。
JBに連絡を取って死体の始末と、身元の照合を頼んだ。
刺客に襲われたと知った途端、すぐにでも島に戻るよう言われたが。
みちるに心配をかけたくない。
このまま旅行は続けることにした。
「う……ん……」
死体はとっくに運び出されたが、切り取られた窓はどうしようもない。
みちるが目覚めるのを待ってから部屋を出ようと起きるのを待っていると、ベッドの上で眠っているみちるが身じろいだ。
「みちる、起きろ」
「……う……」
「起きてシャワーを浴びるんだ。支度をしたら出かけるぞ」
耳元に口を寄せて、首筋を吸い上げる。
こんなふうに微睡んでいるのを邪魔したくはないが、ここにいるのは危険だ。
「あ……れ……? もう朝、……?」
「そろそろチェックアウトの時間だ。シャワーを浴びて来い」
「ううう……。こ、腰が、……ガクガクして、だめ。立てない」
「どれ、俺が運んでやるよ。よいしょ……っと」
「わわっ! ゆ、雄二、なんでまた、そんな固くなってるの?!」
みちるの尻に直接当てていた。
朝勃ちしたそれをグリグリと尻の間から股にかけて忍ばせていく。
「生理現象だ。気にするな」
「気になるわ! あっ、……ちょ、……あ、歩きながら挿れるんじゃない!」
「先っぽだけ構わないだろう?」
「しゃ、シャワー、浴びるだけなんだよねぇ?!」
「俺も裸だ。一緒に浴びながらセックスしよう」
「し、しないってば! いい加減に……は、ぁうっ」
「すっかり緩くなったな、全部入った。歩いてる動きもたまらないだろう」
「は、い……っちゃった……ぁぁ……」
「ほら、着いた。いまシャワーを出すからな、そこの壁に背中をついて、俺にしがみつけ。……動くぞ」
「こ、これ、シャワーの意味、な……あぁぁっ……んっ、んぅっっ、はっ、激し……っ」
シャワーを浴びながらみちるの唇を貪り、両脚を持ち上げて深く貫いていく。
そろそろセックスがきつくなってきているのはわかっている。
だけどな、みちる。
俺ばかりか、おまえをも殺そうとする奴らがいるかと思うと腸が煮えくりかえる。
もっとおまえを俺に夢中にさせてやりたい。命を狙われていることに気づけないほどに。
グリッ――と強くみちるの感じる部分を抉りまわすと、足を引き攣らせてまた絶頂した。
「んぁぁああっっ……!」
「く……っ、もっと、だ……もっと俺を、……締めつけてくれ」
チェックアウトを済ませると。
ロビーでJBが腕を組んで俺を睨んで立っていた。
その隣でみちるが小さくなってソファで座っている。
……やれやれ。
電話じゃ埒があかないと踏んで直接来たのか。みちるには言ってないと思うが。
「雄二……あの、帰らないとダメみたい」
「そう言われたのか」
「あたりまえでしょぉっ?! なに考えてんのよ、アンタはっ!」
「JB、声、やかましい」
腕を引っ張ってみちるにはそこにいるように言うと、JBを人気のない通路に連れ込んだ。
そのまま覆いかぶさって無理やり口づけた。
「んんんっっ……?!」
こいつを黙らせるにはこれしかない。
服の上から胸を鷲掴み、乱暴にスリットから下着の間に素早く手を差し込むと。
辺りを一瞬だけ見回し、――貫いた。
「ぐ、ぅうう……っっ!!」
口を塞いで悲鳴は抑えこんでいる。
なんの準備もされていない膣内。……だが、さすがだ。俺の形を覚えている。
場所が場所だ。手早くイかせてもらう。
そのまま片足を抱え上げて脇から押し潰すように回すように動かしていく。
……ほら。溶けてきた。
もう愛液でぐっしょりとなっている。みちるでさんざん硬度は慣らした。今は落ち着いているが、それでも俺の脈動は感じているはずだ。
JBの目が口づけの合間に潤みだしてきた。
身体で言うことをきかせているのが気に食わないのか。
言うことをきかせているんじゃない。……俺の命令に従え。
おまえは俺の上司だが、俺の雌犬なんだよ。
「ふぅっ、んん……っ、……っっ」
通路脇の柱と柱の間の細い隘路。
いつ誰がこの後ろを通ってもおかしくはない。
その恐れからか、JBの声が次第に消えていく。俺の動きを受け入れようとしていた。
ギュウッ……っと膣内全体で締め上げてくる。早くイかせようとする動きだった。なんだ、おまえも……好きなんじゃないか。こういうのに興奮するのか。
口は離さず、静かに、ゆっくりと動かしていた。
それに反比例するかのような激しい膣内の動き。騒めきが焦りを生んでいるのだとわかる。早くイってくれとJBの中が悶えて震えていた。
激しく接吻を繰り返しながら顔を抑えこむように目だけで語りかける。
俺の言うことを聞け。
逆らうな。
この中でイって欲しいなら、――従うんだ。
コクコク、と泣きべそをかきながらJBが頷いた。それにほくそ笑み、一番感じやすい部分――リング状の入口を擦りつけると。
簡単に背をビクつかせてあっけなく達した。
「はっ……、はぁ、あ、はっ、……ふぁ、っ」
過呼吸を起こして痙攣を耐えているJBに、ご褒美というかのようにそこに擦り付けながら射精すると。
もう唇を離しても何も言わなくなった。うっとりとした目で俺を見ている。
……やれやれ。
早く恋人を作れと言いたい。俺なんかに心を奪われてなんとも思わないのか、この女は。
「ゆ、雄二……」
「JB、愛している。俺たちの邪魔はしないでくれ。予定ではあと二日あるはずだ」
「でも……危険なのよ」
「わかっている。身元は割れたか?」
「サウジの多国籍企業が雇った私兵だということしか……」
「……荷物と必要な物資を船室に届けてくれ」
「まさか……」
「みちるには気づかれないようにやる。この旅行中にカタをつける」
「無茶よ……! どこから狙っているのかもわからないのに」
「予定を変えるつもりはない。奴らはみちるをも狙っていたんだ。……俺が始末してやる」
「……雄二」
「JB、サポートを頼む。無線はつけておくから、何かあれば連絡してくれ」
「無茶だけはしないで」
「みちるもいるんだ、慎重にやるさ。……さ、もう一度出してやるぞ」
「あっ、……で、でも、松嶋さんがそろそろ」
「あと一回、ご褒美だ」
腰を持ち上げ、腕を背中に回させると。
もう逆らうことなく動きについてきた。
声をあげることもなく、口づけをねだる女に。
甘く、優しく、キスを交わしながら――。
殺す段取りを頭の中で組み立てていた。
ロビーに戻ると。
みちるがソファでうたた寝をしていた。……昨夜ほとんど寝てないからな。
今朝、刺客が現れたところを見ると、失敗したのがすでに首謀者に伝わっているはずだ。
再び襲撃があるとすれば今夜か。
みちるに近づき、吐息が穏やかなのを確認すると、横抱きに抱き上げた。
「みちる、行くぞ」
「う……ん……」
「起きたか?」
「あれ……? 雄二、……帰るんじゃないの?」
「あと二日ある。旅行は継続だ」
「ほんと……?!」
「行くぞ。次は豪華客船で日本に戻る。船旅を楽しもう」
みちるが嬉しそうにしがみついてきた。
キスを交わしながらJBに目くばせすると、諦めたかのように立ち去った。後は頼んだからな。
「豪華客船って、どんな?」
「着いてからのお楽しみだ。世界周航もする豪華な客船だから、揺れもほとんどない。船の中はひとつの街みたいだぞ」
「わあ……! あたし船ってはじめて……!」
「そこの一等船室を借りている。かなり広めでバルコニーもついてる部屋だ。みちる、続きは船室でやるぞ」
「ちょ……っ、待て、まだやる気なの……?!」
「当たり前だ。なんだと思ってるんだ。ハネムーンだぞ」
あんまり寝てないんだけどぉ! という声を無視して口づける。
周りの客が遠巻きで俺たちを微笑んで見ていた。
その中をチラリと見渡して、怪しいヤツがいないかどうかを確かめた。
……いた。
まさに盲点というべきか、受付のホテルコンシェルジュ。電話をして受付をしているように見えるが、耳の中にある無線と懐の膨らみは銃身だ。いまの会話を聞いていたはずだ。連絡を取ったに違いない。
船の中なら逃げられないはずだ。
乗り込んできたそのときが最後だ。カタをつけてやる。
船室に着いた途端。
みちるは開いた口を閉じないまま驚いたように固まった。
「どうした?」
「ちょっと……ホントに……ここ?」
「そうだが」
「なに、この部屋……あのホテルより豪華なんですけど」
そりゃ一泊600万はする最上級の部屋だからな。
この部屋にしたのには理由がある。船の最上層だからだ。ここならば刺客も入ってこられない。
それにドアのセキュリティはしっかりしていた。網膜照合と指紋照合のダブルロック。プラスチック爆弾でも破壊されない頑丈なチタン製になっている。
クローゼットを開けると、あらかじめ頼んでおいた荷物が届いていた。中身を確認する。PCと衛星回線、それと狙撃用ライフルと各種武器。
それらを一通りチェックしてから、カモフラージュにクローゼットに掛けてあるドレスを取り出した。
「みちる。今夜劇場でオペラを見に行くから、そのときこれを着ていくといい」
みちるに手渡すと、オペラという言葉に「うっ…」と顔を顰めた。わかりやすいやつ。苦手なのはわかるが。
「行かなきゃダメ……?」
「寝るなよ。ボックス席だから眠くなりやすいといえるが」
「あ、あたし、寝ちゃいそうだから、雄二ひとりで」
「ダメだ。一緒に来い。ほら、同時通訳のイヤホンやるから。そう難しく気構えなくていい。おまえでもわかりやすい演目だから」
「どんなの……?」
「コシ・ファン・トゥッテ。二人の男が、自分の恋人を試そうとする話だ。違う男に靡くのかどうかをな」
「そ、それでどうなるの?」
「心変わりする。それも恋人の男とは真逆のタイプを選ぶんだ。それを知った恋人の男はどうなると思う?」
「え……? うーん、……痴情のもつれよね、それって。いや、騙してそうしてるわけだし、恋人の男も悪いんじゃない?」
「そう思うだろ。ところが最後はハッピーエンドだ」
「えええっ?! どうなればそうなるわけ?!」
「それは見ればわかる。どうだ、行ってみる気になったか?」
「うん……!」
単純なやつだ。あっさり乗った。
だがこれで劇場に連れだせる。
狙うとするならここしかない。……あらかじめ下見をしておくか。
「ふわ……。あたし、少し眠ってもいい?」
「ああ、夕方になったら起こしてやるから、ゆっくり寝てるといい」
みちるがベッドに横たわると。
近寄り、毛布をかけながらこめかみに口づけた。
みちる。今夜も寝かせないからな。
これから俺とおまえを狙うやつを仕留めてやる。それが済んだら――。
おまえはこの船旅の間、ずっと俺のものだ。
案の定。
オペラの序曲が始まったと同時にみちるが船を漕いだ。
その前にやったピアノ協奏曲でも眠っていたが……。やれやれ。
肩を引き寄せて抱きしめる。胸の開いたドレスはみちるらしからぬ色っぽさと肉体美を見せていた。俺が選んだ。……こうするために。
「……ん……」
うたた寝をしているみちるの目を覚まさないようにドレスの胸をはだけた。プチン、と前を止めているホックが外れ、中から溢れ出た豊かな乳房を曝け出す。同時に腰まわりを撫であげ、スカートの裾を捲り上げた。
ボックス席だ。辺りには誰もいない。
オペラは二人の女のアリアが始まっていた。それに紛れるようにみちるの喘ぎ声が漏れる。できるだけ起こさないよう、優しく撫で続けた。
膝の上に乗せ、下着の紐を取り払った。ハラリ――と落ちたショーツの下から、昨夜さんざん慣らした膣が現れ、股を広げさせてその中に指を差し込んだ。それでもみちるは眠いのか、目が覚める気配がない。
大股を拡げて膣内を曝け出す。ちょうど足元は壁になっていて見えないが、覗こうと思えばみちるのあられもない姿が丸見えになっているはずだ。
わざと見せていた。
刺客が狙うとするなら、この場所しかないからだ。
『ちょっと……! アンタ、なんて恰好させているのよ!』
耳の中に入れた無線から聞こえる女の声に、チッと舌打ちをして小声で答えた。
「方角はわかっている。狙撃するならいまみちるが座っているこの場所を狙うはずだ」
『だからって、何もそんな恰好……っ!』
「みちるじゃなくておまえでもよかったんだけどな。金髪女でグラマーならおまえが適任だ」
『……っっ! ……2時の方角よ。いま撃鉄をおろした。舌を舐めている……見入ってるようだわ』
「狙い通りだ。そのまま監視しろ。合図を送ったらやれ」
そのまま膣内でゆっくりと指を掻き混ぜた。
刺激しないよう、優しく、丁寧に……。中は次第に愛液が滴り、気持ちよさそうにみちるが吐息を漏らした。
この場所でおまえらは五つのミスを犯した。
一つ、暗殺は相手に気づかれたら終わりだ。二つ、罠であることに気づいていない。三つ、狙撃するポイントがひとつしかないことに気づかなかった。四つ、閉鎖された船上という空間だ、任務の可否を知るために同じ船内にいることはわかっている。五つ、いまおまえが見ている女は、俺の女だ。命はないものと思え。
「ん……ぅ」
「みちる、眠ってろ。キスをしてやるからな……」
口づけながら背後から32口径のワルサーを取り出す。その間も乳房を揉み、足をどんどん広げさせていった。
入れたい気持ちをグッと堪え、JBに合図のための腕時計のボタンを押すと、反対側の客席から一瞬だけ光が届いた。
いまだ。
正確な位置がわかると同時に発砲した。何かが倒れる様子が向こう側の客席から見える。――仕留めた。
ちょうどオーケストラの音とサイレンサーの音が紛れ、舞台のクライマックスになり、客席から拍手が沸き起こった。
「うぇええ?! な、なにこのカッコ?!」
「起きたか」
「ちょ、ちょっと、あんた、なにしてんのよっ?! し、下着どこっ?!」
「ほら、これだ。まだ起きないなら挿れるつもりだったが、いま1幕が終わったぞ。休憩になるから化粧室でなおしてこい」
「……っっ! か、返して! こ、こんな場所で、なにすんのよっ!」
「眠ったお前が悪い。次にまた寝たら上演中にヤるからな」
「~~~~っっっ!!」
顔を真っ赤にしたみちるが客席から出ていった。
眠っていてよかった。起きていたら誤魔化す手段がないので、気絶でもさせようかと思ったが。
無線で確認をとった。
「JB、後始末は頼む」
『わかったわ、あなたはどうするの?』
「これからやつを始末しに行く。正体はつきとめた。みちるのことはよろしく頼む」
『松嶋さんに何て言えばいいのかしら……』
「適当に誤魔化しておけ。俺はトイレでも行って抜いてるとでもいえば文句もないだろう」
『……。気をつけて。船内で騒ぎは起こさないでね』
「わかっている。油断している今がチャンスだ。ヘリは来てるんだな?」
『ええ。待機しているわ。あなたの要望通りにしたけど』
「連れてきたか。もうスタンバイしてるか?」
『いま回線を繋げる。……小嶺さん、突入して』
『了解しました。風見さん、いつでもどうぞ』
「助かる。あとでご褒美におまえも旅行に連れてってやるからな」
『は、はい……! お待ちしております!』
『いいから突入して!』
走りながら会話し、ヘリポートに到着した。すでにそこで乗り込んでいた蒔奈がライフルを手渡してきた。
「お兄ちゃん、ずるい! 私もハネムーンしたいのよさ!」
「おまえも連れてってやるから。幸の次な。いまはみちるとだ、我慢しろ」
「はい、これ。スコープは調整済だから、サッちんが武力突入したらこの赤外線暗視ゴーグルをつけて」
「よし、おまえは正確な位置を報告しろ。天音、ヘリの操縦はまかせた」
「オッケー! しっかり掴まっててよ! 少し荒く飛ぶわよ」
「風見くん、ねえ、この船室って、あなたたちがいる部屋の真下でしょ?」
「そうだ。俺がバルコニーから突入したら、おまえがこの発煙筒を投げてくれ。ターゲットを仕留めたら合図を送るからこの自動リールで引き上げろ」
「小嶺さんは? どうするの?」
「あいつなら心配ない。ガスマスクをしてるし、隠密行動には慣れている。ヘリポートに戻ってるはずだから、終わったらすぐに引き上げてくれ」
「でも……。騒ぎになるんじゃないかしら」
「心配ない。音は漏らさないよう装備に工夫はしている。由美子、島までの帰路を頼むぞ」
「わかった。……旅行、楽しんできてね」
「おまえも、みんなも、一人ずつ連れていってやるよ。土産はなにがいい?」
「何もいらない。無事に帰ってきて」
「そうだぞ、ユージ。みちると一緒に楽しんできなさいよね、じゃないと承知しないんだから!」
「すんげぇ船、うらやましいぜチルチル。お兄ちゃん、二人目早く作るのよさ」
「そうする。おまえらも早く妊娠しろ。じゃ、――行くぞ!」
――ガチャ……
ライフルの弾を装填しながら。
なぜか麻子の顔が思い浮かんだ。……あいつはいつも一人で戦っていた。
俺には仲間がいる。
それもとびきり上等の女たちだ。
ドン・アルフォンソは女はいつでも心変わりするものだと言ったが。
こいつらだけは信頼できる。
みちる、待っていろ。
やつを始末したら、すぐにおまえを抱きに行くからな。
ラストはみんなでみちるを助けるという形にしたかった。
あと五つのミスは、麻子が言っていた狙撃手の心得です。百の安心より五つ失敗があると思えば撤退する。それが長生きの秘訣だと。
たしかグリザイアの残光だったかな。声優が桜井さんなのがよかったです。
いずれ番外編も書きたいですね。
誰かが身籠る話とかもいいな。
妄想は尽きませんが、これで終わりにします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。