【グリザイアの楽園】楽園Another~雄二はみんなのもの!~ 作:千月華音
ホテルを出ると。
個人用のスマホに着信が入った。……なんだ、みちるか。
頬が緩む。さっきまでの荒んだ行為をこいつの声で少し解されたかった。
「どうした? 一縷のオムツならおまえが替えてやれよ」
『そんなことで電話するか! ていうか、あんたいまどこにいんのよ! そんでいつになったら戻るの?!』
耳元に響くキーンとした金切声が、何故かとても愛おしい。
普段はこの声がウザいとしか思えないが、とてつもない清涼剤に思えた。やっぱり薬を打つんじゃなかった。しかしドラッグの力でも借りないとあそこまで出来なかっただろう。
「みちる。……愛している」
『……んなっ?! な、なによ突然…』
「今な、駐車場で車に乗ったところだ。俺一人しかいない。静かだろう?」
『そ……そうね。いや、そうじゃなくてね! そこどこなのよ!』
「前に話しただろう。おまえとトークセックスしたいって。……いましてもいいか?」
『はぁ?! ……い、いや、言ってたけど、そうじゃなくってぇ! ……えと、それ、どんなの?』
ノってきた。
前にピロートークで俺の言葉でおまえをイかせてやると言ったのが、まだ気になるらしい。
だから俺はおまえが好きなんだ。簡単に話を逸らせるところも、すぐにエロいことに興味を持つところも。
「いま、おまえ一人か?」
『あ、いや……後ろで一縷が寝てるけど……部屋にはあたしだけ』
「よし、全裸になるんだ。そして股を開いて陰唇を開いて中の襞を持ち上げて俺に見せつけるようにエロい恰好をしろ」
『ちょ……! あ、あんたね、それやれっての?!』
「スマホをビデオ通話にするんだ。撮影しながら俺に見せてくれ」
『……っっっ』
「……いやか?」
『う……わ、わかったわよ! ちょ、……ちょっと待ってね、いま用意するから』
スマホを見ると。
みちるがいそいそと服を脱ぎだした。心なしか嬉しそうだ。いや、これは完全に浮かれている。興奮しているといってもいい。
言われた通り全裸になると、ベッドに横たわり足を広げた。位置的にテレビ台の上にスマホを置いてるようだ。ちゃんとズーム機能でしっかり見えるようにしている。やるじゃないか。中の襞までよく見える。
指で陰唇を拡げながらスマホから目を逸らすように呟いた。
『こ……これでいいの?』
「みちる、濡れてるぞ。俺に見られてるだけで濡らしたのか?」
『あう……わ、悪いか! こ、こんなの、雄二にしか見せないんだからね!』
「よし、トークセックスをしてやる。……みちる、頭の中で俺のペニスを想像するんだ。いまおまえの膣内に入ったぞ。おまえがビラビラにさせているその襞を掻き分けて、ゆっくりと潜りこんでいる……」
『は……う……ゆ、雄二の、が……入って……』
「そうだ、その指を全部入れるほどの大きさだ。みちる……フィストファックするぞ。拳まで膣内に入れてみろ」
『そ、そんなの……無理』
「無理じゃない。おまえの膣内は一縷が出てこれたんだ。さあ、指をまず三本入れてみろ。足をもっと広げて、腰を持ち上げるんだ。……いいぞ、そのまま四本目だ」
『はぅ、ん……んああっ……キツいぃ……』
「みちる、いま亀頭が襞をずり上げたぞ。俺のを飲み込めるくらいおまえのいやらしい穴は広がるはずだ。ほら、俺のペニスはどんな形だったか思い出してみろ。おまえの中でどんどん膨らんで、ドクドクと脈打っているぞ」
『あ、あ……か、かたぁい……雄二の、が……すごく硬くなって……ぇ……』
「そうだ、その拳よりも硬いんだ。さあ、手を全部入れるんだ、みちる。そして指を奥の奥まで突っ込んでみろ。いつもおまえは子宮の口がすぐに俺のを咥えこもうと降りてくるぞ。どうだ、指は……口に当たっているか?」
『あ、あたってるぅ……人差し指、……チュウチュウ、吸ってるよぉ、雄二……』
「なんだ、片手くらい余裕で入るじゃないか。おまえの手首まですっぽり入ったぞ。すごい恰好だ。さあ、みちる……指を子宮の穴に入れるんだ。おまえのその穴はいつもだらしなく涎を垂らして俺のを咥えこむぞ」
『やだ、涎なんて、出てないもん……ああ、ぅ……なにこれぇ……し、子宮に入っちゃったぁ……』
「みちる、おまえの子宮はな、もう俺のモノ仕様になってるんだ。そこに入るのは俺のペニスだけだ。だから入ってくる異物を俺だと勘違いして咥えこもうとしてるんだよ。さあ、想像するんだ、いま咥えこんでいるのは俺の亀頭だ。いつもおまえはここからどうしていた?」
『い、やあ……な、なんで雄二……こんな状態がわかるのよぉ……』
「いまおまえを見ながら俺もおまえに突っ込んでるイメージをしてるんだ。ほら……もっと手首を深く挿れるんだ。その手は俺の手だ。いまおまえの子宮を掴んだぞ。コリコリした穴の入口がわかるか?」
『う、んっ……、あぁぁ……、ここ、雄二が……いつも入るトコ……こ、こんな形なんだぁ』
「いいか、そこは敏感なところだから、ゆっくりと指を動かせ。……そうだ。そうやって慣れさせていくと、次第に吸いつきが強くなってくる。イメージしろ、おまえのその指は俺のデカくてギンギンに猛った亀頭だ。そうやっておまえはいつも優しく受け入れているんだ。……みちる、さあ、遠慮なくイくんだ」
『あ……あっ……あぁぁあああっっ!!』
手首まで膣内に突っ込んだ状態で、ついにみちるは盛大な潮を噴いた。
ビクンビクン、と震える足が絶頂の余韻を見せている。なんだ、こいつ、普段よく自慰でもしてるのか。こんなに簡単にイくなんて。
『あぅぅん……手、手で、……イっちゃったよぉ』
「泣くんじゃない。ほら、ゆっくりと手を抜いて、……そうだ、膣内を優しく撫でるように抜くんだ。いつもそうしてるだろ?」
『はぁ、はぁ、ふぁ、……ぬ、抜けた……うわぁ、びしょ濡れ……』
「凄まじいイきかただったな。普段もオナニーでこうなのか?」
『こんなん初めてだわ! ……でも、すごく良かった』
「そうか、それはなによりだ。……ところでな」
『はい?』
「蒔奈が妊娠したんだ。なのでしばらくあいつと過ごすことにした。出産まで戻らないから、それまでの間、一縷を頼むぞ」
『……んなぁっ?!』
通話を切った。
さっきの映像はきっちりと録画しておいた。みちるに会いたくなったらこれを見よう。今まで見たオナニーの中でも最高に抜ける映像だ。
すぐに折り返しみちるの番号が表示されたが、無視をして着信拒否した。いま話してもどうせ聞きやしないだろう。追々、納得させるしかない。
あとはJB、任せた。
……さて。
蒔奈を放っておきすぎた。早く戻らないと。こんなエロトークしてる場合ではなかった。
エンジンをかけ、マンションへと向かう。……嫌な予感がする。何事もなければいいのだが。
……あそこね。
沢田はマンションの一室を小型照準器で見た。こちらに背を向けて窓際にいる栗色の頭頂部が見える。警護対象を確認。
近くにいたSPらしき男の死体は床に転がっていた。見張るために排除したが、あとでこの始末をしておく。今は監視が優先だ。
ふぅ、と息を吐いて対象――入巣蒔奈の様子を見た。後ろ姿だが何をしているのか、身体が小刻みに揺れている。自慰でもしているのだろうか。肩もはだけている。こうしてみると、母親の清夏によく似ていた。線の細い肩筋などがそっくりだ。
あれ……?
変だ、身体の揺れ方が、……何かおかしい。
常に一定の動きだ。それに、なんだあの細い……糸のような……。
「私を見てたのってあんただったの?」
「……っ?!」
振り返ると。
監視していたはずの蒔奈が後ろにいた。まるで気配が感じなかった。いや、そもそもここにいるということは。
あれは……ダミーだったというの?
蒔奈は床に転がる死体を足で蹴り飛ばした。
「こいつら殺したの、おばさん?」
「おば……っ!」
「じゃあ覗いてたのはこいつらか。始末してくれてありがとなのよ。まあ……あんたもすぐ死ぬけど」
――パシュッ……!
乾いたような音とともに沢田は床に倒れ、絶命した。
心臓に銃弾を撃ち込まれ、即死だった。それを見ながら蒔奈は、面白いオモチャでも見つけたかのように沢田の服から転げ落ちたスマホを取り上げた。
「えっと、顔認証して、と……う、重いなこの女。よし、ロック解除。セキュリティは戻してと。……あー! やっぱりパパの名前が履歴にある。もう、浮気すんなよなぁ。メール来てるかな、……あった。殺したの、マズかったかな。でも疑われるようなことしたそっちが悪いんだからね」
これで最後の動線は消した。
あのマンションはダメだな、外からこんなにたくさん見られてるようだと。
パパの関係者かな……。まったく敵が多いんだから。そういうところもまた、たまらないんだけどね。
とりあえず戻るか。これで誰もいなくなったわけだし。
パパもそろそろ帰ってくるはずだ。……なにチルチルと楽しくエロ会話してんだよ。フィストファックってなんだろ。同じことやってくんないかなぁ。実際にパパの手でして欲しい。
「……あ、帰ってきた」
スマホの地図アプリのGPSレーダーがマンションの駐車場に着いたことを示していた。
床に転がる死体には見向きもせず、蒔奈はその場から立ち去った。
いない。
部屋のどこにも蒔奈がいなかった。どころか、窓際にあるあの精巧な蒔奈によく似た……ダッチワイフ? どこからあんなもの……あ、由美子のエログッズか。蒔奈のヘアピースまでつけて、服まで着せている。肩だけはだけているが。
糸で吊るしてあった。滑車で振り子の先に重りをつけてある。……なるほど、外から見ればひとりで自慰をしているようにしか見えない。あいつがこれ作ったのか。なかなかよく出来ているが。
こんなものを作ったということは、……あいつ、これを囮にして、まさか。
そう思った直後に、ドアが開く音がした。
急いで玄関に行くと、靴を脱いだ蒔奈の手には、――拳銃が握られていた。
「おまえ、……まさか」
「全部で5人いたのよさ。一人はすでに殺られちゃってたけど、そいつも始末してきたのよ」
「……女か」
「パパが頼んだんでしょ、私の護衛にって。ごめんね? 殺しちゃった」
てへっ、と舌を出す蒔奈は、全然謝っていなかった。いや……むしろ。
怒っているようだった。
「パパ、浮気はダメなのよ? チルチルとか、由美ちゃんとか、サッちんとか、天姉ぇとか、チヅチヅとか、JBの姉御とか、あとタナトスの姉御とかは、別にいいのよ。パパが好きな人なんだもん。でも好きでもないやつとの浮気は、私が許さない。……ね、パパ。お母さんとあんな激しいスカトロしたのは、なんで? ……なんでよ!」
……まさか。
ここまで知ってるということは、どこかに隠しカメラを仕込んでいたのか。
「ああ、うん。……そうなのよ。パパにあげたでしょ、万年筆。あのクリップの先端にある宝石ね、カメラなの。パパ、胸ポケットにいつも入れてるでしょ。ずっとそれで見ていたし、聞いてたのよさ」
「いつから……だ」
「最初っからだけど、パパが監視を調べに行ったときは途中で着替えたみたいで、ずっと車に置きっぱなしでそれだけはわかんなかった。でもあの女におしっこ飲ませてたのは見てたのよ。あとお母さんを縛って、アナルを舐めさせてうんちを食べさせたのも見てた」
「……っっ」
「すごかったのよさ……見ていて興奮しちゃった。お母さんがあんなに乱れるなんて、思ってもいなかったのよさ。ねぇ、シャワールームに行ったときもしたんでしょ? どんなふうに出したの? お母さん、パパのおしっこを嬉しそうに垂れ流した?」
「…………」
「黙んなよ! ……私ね、別に怒ってないの。ただ許せないの。パパがあんなふうに女を痛めつけて善がってる姿、初めて見たのよ。そんなパパを一度も見せてくんなかったのが、悔しいのよさ。別にお母さんと何しようと、そんなのどうでもいいの。ただ、私にもしてくんないの? ……ねえ、して。あんなふうにパパを狂わせたいの」
「……して欲しいのか」
「うん! そだ、チルチルに言ってたフィストファックって、なに? それもしてぇ。パパぁ」
車での会話も聞いている。
……俺は。
蒔奈を侮っていたわけじゃない。むしろこいつは誰よりも油断がならないやつだと思っていた。思っていたが、ここまでは想定しなかった。失敗だ。蒔奈の性癖を刺激してしまった。
腰にまとわりついてくる蒔奈の頭を優しく撫でる。……おまえには知られたくなかったよ。だけど全部見られたのなら、今さら隠しても仕方ない。
望み通りに全部してやろう。ただし……。
「おまえの出産が終わったらな」
「えー? そんなに待てないのよ」
「いまそんなことをしたら確実に流産するぞ。それくらい危険だ」
「でも、チルチルには妊娠初期からばんばんしてたんでしょ?」
「そりゃ流産しない程度にだ。おまえのしたいフィストファックだって、衝撃が強すぎる。子供に影響したらどうするんだ」
「それくらいで流れるような弱い子、いらないのよさ。私の子だもん、激しいセックスにだって耐えられるっしょ」
「己惚れるな。おまえが考えてるほど甘いものじゃない。……それでもやるつもりか?」
「パパ。やらなきゃあのスカトロの映像を、チルチルに見せちゃうよ。それこそチルチルがショックで壊れちゃうかもね」
「…………」
「こんな脅し、別にしたいわけじゃないの。だけどそれくらいの覚悟はしてるつもりなのよ。パパの言う、甘い考えなんて端から持ち合わせてないのよさ。……今すぐ、して」
「……わかった」
「ほんとっ?!」
「ただし。その前にやることがある。……おまえ、殺してきた後始末はしてきたか?」
「うんにゃ? そのまま」
「もう警戒されてるはずだ。今から殺しに行くから、おまえもついてこい。援護を頼むから、その場所で待機していてくれ」
「オッケー。相手はわかってるの?」
「ああ、道すがら話す。それとな、……もう殺しはするな。これ以後は二度とするなよ」
「……うん、別に私だって殺したかったわけじゃないんだけど」
「腹いせなのはわかっている。あんなスカトロ見せられたわけだしな、気持ちはわからなくもない。……じゃ、行くか」
「うん!」
蒔奈の肩を抱き寄せる。
もうこうなれば、全部話してしまおう。俺の過去、因縁、そして――。
それでも俺はおまえに惹かれているのだということを。
やっと蒔奈とマニアックなプレイができるー!
これがしたくて書きました。
ということで書くのはもう少し後になりますが、お待ちください。
ちなみに裏で書いた24.5話は非公開とさせていただきます。
清夏との食糞なんて誰も読みたくないでしょう。
一応、活動記録のほうに連絡先書いてますので、読みたい方はそちらからどうぞ。