【グリザイアの楽園】楽園Another~雄二はみんなのもの!~ 作:千月華音
空が高い。
手を伸ばして掴もうとする。届くわけがないが。
仰向けに横になって風を浴びていた。……気持ちいい。風にのって漂う潮の香り。鳥たちの囀り声。木々の揺れる音。
このまま昇天してもいいと思えるくらいだった。
……麻子。
おまえさ、最後に星を見ていたよな。
最近俺にも見えるようになった。
そろそろ後遺症が出たのかもしれない。だけど、おまえと同じ景色が見えるならそれも悪くない気がする。
死ぬタイミングを完全に失ってしまったよ。
情けないが、俺、美浜学園のみんなが好きになっちまった。
日本じゃ重婚は許されないだろうけど、ここは日本じゃない。
死ぬ前に、俺の子供をたくさん作りたいんだ。
おまえは呆れるだろうけど……。
「なに、見てんの?」
ぬうっと。
景色に割り込むように蒔奈の小さな顔が目の前に現れた。
思わず飛び起きる。顎に手をかけてしゃがみ込んで俺を見つめていた。
……そうか。
こいつは猫みたいなやつだった。
涼しくて気持ちいい場所だ。こいつが知らないはずがない。……ちぇ。せっかく一人になれる場所を見つけたと思ったのに。
「探したのよ、お兄ちゃん」
「探すって、俺をか」
「ほら、これ見て。じゃーん」
背後から。
蒔奈がハサミとコームを取り出した。そればかりか、ケープも。……まさか。
「おまえ」
「お兄ちゃん、髪だいぶ伸びたでしょ。切ってあげようと思って」
「……おまえが?」
「これでもみんなのカット、してるのよ」
チャキチャキ、とハサミを手慣れた様子で動かす。そういえば彼女たちはいつも丁寧にカットされた髪をしていた。学園にいた頃とほぼ変わらないくらい。
こんな島でどうやってるのかと不思議に思ったが、なるほど。
「おまえだったのか」
「へへーん。これ、なんだ? こないだね、免許取ったの」
美容師免許。しかも国際基準のやつだ。いつの間に。
他にも何冊か別のライセンス証書を取り出している。……ヘリ自家用操縦士、危険物取扱者免状、調理師免許、etc、……よくもまあこんなに。
「バラバラな資格だな。なんになるか決めてないのか?」
「いろいろ取っておけば後で困らないでしょ」
「それはまあ、そうだが。……なんでこんなにあるのに、ライフルの資格は取ってないんだ」
蒔奈の狙撃の腕は折り紙付きだ。俺と試し撃ちをしたことがあるが、あの時はその腕前に舌を巻いた。
教えたのが俺とはいえ、背筋が空恐ろしくなったほどだ。
「銃の免許はいらないの。だってお兄ちゃんから教わったから」
「俺じゃなんの参考にもならん。一応師匠から教わったが、ほとんど我流だ」
「いいのいいの。モグリのスナイパーってかっこいいのよさ」
……そうか?
おまえはまさか、狙撃手にでもなるつもりなのか。
座って、と近くの岩の上に手を引っ張り、肩を押さえて座らせてきた。……仕方ない、付き合おう。
ケープをかけられ、前髪から丁寧に切っていく。
蒔奈の小さな唇が目の前にあった。リップでもしているのか。ピンク色に光っている。こいつでも化粧するなんてな。
ふぅっ……と耳の中に息を吹き込まれた。思わず慄くと、蒔奈がクスクスと笑った。
おまえな。
そんなことするなら押し倒すぞ。
ちょうどいい、髪を切り終わったらこいつを抱こう。蒔奈とも久しぶりだが、あの柔らかで温かい体温を感じながらの挿入は、思い出しただけで下半身に熱が籠もる。
風の音を感じながら蒔奈の丁寧なハサミの音を聞いていた。
身を任せる安心感。この女の俺に寄せる信頼、愛情、……それをハサミの音で感じる。
コームで梳きながら整えていき、あっという間に終わってしまった。取り出した鏡で顔を見ると、プロ顔負けのカットされた髪がそこに映っていた。
「たいしたものだ」
「えへへ……。お兄ちゃんに褒められちゃった」
よほど嬉しいのか頬を染めている。その可愛さに蒔奈の腕を引っ張って胸の中に抱きしめた。
「ん、ん……っ」
「蒔奈、キスしてもいいか?」
唇を寄せると、蒔奈は躊躇うように指で唇を押さえつけてきた。
前はこうすると喜んで深く唇を重ねてきたが。
一応みちるに気を遣っているのか。可愛いやつ。こんな遠慮ができるようになったなんて。
代わりに蒔奈の耳朶を甘噛みして首筋を吸い寄せた。
「は、ぅん……」
「相変わらずおまえは猫みたいにあったかいな。また食べてしまいたくなる」
「だ、め……チルチルに……」
「みちるには言ってある。おまえたち全員を孕ませたいとな」
「……へ?」
「納得はできてないようだが、もう止めるつもりもないようだ。そんなわけで蒔奈、俺とセックスしよう」
蒔奈が目をクリクリと動かしながら大きく見開いた。
柔らかな巻き毛を撫でつける。そんなふうに驚いても愛おしくてたまらない。頭を引き寄せて激しく口づけた。
「んぅぅっ……んんっ、ぅうっ!」
何か言いたそうな唇を塞ぎ、咥内を荒々しくかき混ぜていく。……甘い。蒔奈の唾液はいつも媚薬のように熱くて甘い味がした。
次第に。
蒔奈の目が潤んでキスを受け入れてきた。キスというか、これはもうそれ以上だ。蒔奈の口の中を性器のように貪っている。
舌先を絡め、捩じりこむように引き上げる。歯列を激しくなぞりながら喉奥まで舌を伸ばしていく。
蒔奈の水を吸うような学習能力が、俺のレイプじみたディープキスを受け入れて応えようとしていた。
「はぁ、う……ふぁ……」
「蒔奈。おまえが欲しい。……返事をくれ」
こんなふうに翻弄しながら聞くなんて卑怯もいいところだ。
だがただ抱くのではなく、ちゃんとした答えが欲しかった。
「お、にいちゃ……はふ、……ふっ」
「このまま抱くぞ。オーケーなら俺のをズボンから引きずりだすんだ」
蒔奈の手を下半身に触れさせた。
ゴクン、と喉を鳴らす様子に、彼女も欲しがっているのが伝わる。
だが手が動く気配はなかった。
「蒔奈」
「……だ、ダメなのよ。さっちんとも話したんだもん。お兄ちゃんを困らせちゃいけないって」
「俺は困らない。それに幸はこないだ俺にフェラをしてくれたぞ」
「……うそ」
「幸も今度抱くつもりだ。……なあ、蒔奈。俺との子供を作ってくれ。おまえを俺のものにさせてくれないか」
我ながら。
なんという口説き文句だ。ほとんど欲望しか言っていない。
そもそも俺は女を口説くということが無理なんだ。
最初に味わった女が、あんな麻子じゃな……。
ちなみに一姫は数に入らない。初射精を一姫にされたせいで、俺の女性観はその時打ち砕かれた。
「さっちん……なんで」
「みちるとだいぶしてなかったからな。慰めてくれようとしただけだ。おかげで欲しくなった。幸だけじゃないぞ、由美子にももう思い切り中に出している。子宮が膨らむくらい出したから、近いうちに妊娠するかもな」
「……お兄ちゃん!」
「なんだ」
「ずるい、ずるい! みんなで話して、やっと諦められたのに、そんなの!」
「話したくらいで諦められるのか?」
「う……それは」
「蒔奈。俺はみんなのことが好きだ。というより全員愛している。おまえも含めてだ。俺が救った女たちだ。みんな俺のものだ。だから蒔奈、おまえの身も心も、俺のものにさせてくれ」
だから。
なんで俺はこう直接的な言葉しか言えないのだ。
仕方ない、本でいくら読んだとしても、そういう性分ではない。欲しいから欲しいとしか言えない。
蒔奈の手がおずおずとズボンのファスナーを下ろしはじめた。
「いい子だ。じゃあ蒔奈、ちゃんと言ってくれ。なにが欲しい?」
「お、……お兄ちゃんの……おちんちん」
「どこに?」
「言わなくちゃダメなの?」
「みちるはアナルセックスで悦んでくれたぞ」
正確にはもう一人のみちるの方だが。
さすがにそこまでしてるとは思わなかったのか、蒔奈は一瞬悔しそうに顔を歪めると。
耳元で、小さく「……おまんこ」と囁いた。
その言葉に満足し、蒔奈を抱きしめて下着の中に手を伸ばして素早く指でかき混ぜる。
もう熱いぬめりを感じとれた。蒔奈の中だ。他のどの女にもない蕩けるような熱さ。正直これだけでイきそうになる。
首にしがみつく蒔奈に、掴まってろ、と囁くと下着を下ろさずに隙間から男根を捩じりこむように挿れた。
「はぁぁっ……ぁぁ、あぅんっ」
「ふう、感じてるのが伝わるぞ。どうだ、久しぶり……だろ。俺のペニスの味は」
「あ、あぅ、……い、いい……っ! これ、これ欲しかった、のぉ……っ!」
「可愛いやつだ、そのまましがみついてろ。少し激しく動くぞ」
両脚を持ち上げて抱え上げる。
蒔奈の軽い身体をオモチャのように突き挿し、前後に激しく揺り動かした。
動かすたびにあうあうと悲鳴が零れる。喘ぎ声まで猫みたいなやつだ。にゃうにゃうと聞こえてくる。
軽く子宮口を突いただけで簡単にイった。
まだまだ、こんなものじゃないぞ。
このまま抜かずに気絶するまで突き上げる……!
蒔奈の下腹部が俺の形で膨れていた。小さな身体に巨根は大きすぎる。だが遠慮なく割り開いて引き裂くほどの勢いで動かしていった。
「あぁぁっ、かた、……ぁああいいっ!」
「かたいだけじゃないだろ? ほら、おまえの熱に煽られてどんどん膨らんでいくぞ」
「しゅ、しゅごい……はぁう、あう、あぅぅっ!」
「蒔奈、足をもっとがに股にするんだ。……そう、いいぞ、そのままバネみたいに動かせ。ほらほら、動きがもっとよくなった」
「お、おにいちゃ……っ! こ、われ、……ちゃうっ」
「おまえは壊れないよ、柔軟な身体だ。言った通り毎日ジョギングとストレッチしてるようだな、えらいぞ」
「はぁんっ、んっ、んっ、いい、気持ち、……いいっ!」
「前より淫乱になったな。いいことだ。ほら、そろそろ出すから、子宮の口を開くんだ」
グリグリと押し込むと、蒔奈の子宮が下りてきた。パクパクと金魚の口みたいに開いて俺のを待ち望んでいる。
みちるのはだらしなく開いて迎え入れてきて、由美子は吸い上げるように絞りこんでくる。蒔奈はいまかいまかとばかりに開閉を繰り返して俺の精子を欲しがる。
……本当に、女によって全然違うな。
それにこの膣内の熱さ。突けば突くほど増していく。それだけ蒔奈が感じている証だが、俺のもそれに煽られる。血流がこみあげ、輪精管を刺激する。
もうたまらず、二度三度、口を亀頭に引っかけてそのまま奥まで貫いた。
目を剥く蒔奈の唇を吸い上げながら、子宮内へと棹の半分ほど押しこみ、そのまま精液をぶちまけた。
子宮姦は初めてではないが。
蒔奈にしたのはこれが最初。それだけこいつに俺の本気を思い知らせたかった。
口の中でもがく蒔奈に構わず、熱い飛沫をたっぷりと味あわせた。受精しろ。俺の子種で身籠るんだ。
そうしたらやっと蒔奈を俺の女にしたという実感が湧く。
やがて気持ちよさそうに目を細める蒔奈を、そっと地面におろして、今度は上から見下ろすように身体を折り曲げて接合部を曝け出した。
グチュグチュとかき混ぜていく。一度も抜かず出した精液を子宮内に満たそうとずっとかき回していた。
「あ、う、ぅ……ん」
「蒔奈。どうだ、子宮内射精は初めてだったろ。気持ちいいか?」
「しゅ、ご……い……らめ、なのぉ……」
「完全に目がイってるな。よし、もう一度だ。今度はもっと出してやるからな」
まーきなー!
遠くから。
天音の声が聞こえる。
探しに来たのか。こんな状態を見られると面倒だ。……続きは今夜にするか。
「おい、蒔奈。天音が探しに来たぞ」
「ふぇっっ?!」
「残念だが、一旦中止だ。今夜おまえの部屋に行くからな」
「……ほんとっ?!」
「ローションをたっぷり持っていくから、おまえも恥ずかしい下着でも着て待ってろ。そうだな、こないだおまえが通販で取り寄せたエロ下着があったろ」
「み、……見たの?」
「乳首と陰部だけ開いた、あんな下着とも呼べないもの、よく買ったよな。俺に見せたかったのか?」
「あぅ……」
「よしよし、可愛いやつだ。あれを着たおまえを一晩中可愛がってやるぞ。ほら、立てるか?」
ちゅぽ……と膣から抜くと、蒔奈は物欲しげに勃起したペニスを眺めた。
すっかり憑りつかれた蒔奈の欲情した顔に唇を寄せた。軽くキスを交わして宥めていく。
もしかしたら。
俺の性技を一番早くマスターするのは、こいつかもしれないな。
入巣蒔奈。
俺の一番弟子であり、愛する女。将来性が未知数な才能を持ち、そしてそれも魅力的な美しさを感じていた。
らめぇ、を書いてみたかっただけです。(エロい意味で)
蒔奈はなんでも幸といるけど、まさか雄二とエッチするのも幸とセットとは思わなかったです。最高でした。
というわけで蒔奈とのエッチは激しくしてみました。この子ならどんなプレイでも付き合ってくれそう。