【グリザイアの楽園】楽園Another~雄二はみんなのもの!~ 作:千月華音
――5時間前
……来ないな。
ヘリに乗り込んで幸を待っていた。
蒔菜に話があるので先に行ってください、と言っていた。とはいえ幸を連れて島に戻らないといけないので、とにかく待つしかない。
先にJBに連絡しておこうか。
いや、あの雌犬をたぶらかす必要があるから、幸にも聞いてもらいたい。
あまり聞かせたくはないが……。
どっちなんだ。
まあいい。
待つのは構わないが、ヘリなら数分で着く。あと1時間くらいしか寄港していないが、1時間もかからないだろう。
時間は……とポケットからスマホを取り出してみる。何気なく画面を開いたそのときだった。
なんだこのファイル。
アプリに交じって何かのフォルダが画面にある。ファイル名は……MICHIRU……みちる?
ああ。
思い出した。
みちるとトークセックスしたときの動画だ。
録画しておいたんだった。あとで抜くとき用に取っておいた。みちるのあられもない姿があいつ自身で撮影した動画をそのまま保存した。誰にも見せるつもりはない。この動画は俺だけが楽しめればいい。
…………。
ちょっとだけ見てみようか。
まだ幸も戻って来ないようだし。
みちると会話しながらだったから、あまり映像を見ていなかった。スピーカーフォンにしていたが、細部まで見ながら話していたわけじゃない。あいつの表情を見ながらからかうように話していた。
どれ……。
動画を再生する。
俺の声など聞きたくはないから、音声は無しだ。みちるの声もカットされるが、あいつの淫らな姿が見れればいい。
…………。
…………。
……すごい。
いや、……すごいな、これ。
そこらのAVなんかより抜ける。みちるの膣内どころか子宮孔に突っ込んだ指の埋まり具合まで鮮明に映し出していた。
こいつ……子宮の内襞を掴んでいる。
それであんなにビクビク悶えているのか。おい、中の襞を引っ張り出したぞ。初めてのくせになんて大胆なフィストファックだ。
うお……、あんなに孔が広がって……いや俺が拡張したんだが……それにしてもなんて動きだ。みちるの指を飲み込もうとする動きだ。いつも俺自身が感じてる動きだが、実際に見るとこんなにいやらしく蠢いているのか。
まるでイソギンチャクが獲物を飲み込もうとする動きに似ている。
……そうか。俺、あんなふうに飲み込まれていたのか。みちるの子宮があれほど獰猛な動きをするなんて、こうしてアップで見て初めて知った。
――ゴクリ……
知らず、喉が鳴った。……興奮が湧きおこる。
ついさっきまで幸を抱いていた。蒔菜にも妊婦にも関わらず激しく撞木ぞりで腹部を押し上げエビぞりに突き上げたほどだ。それでも足りずにこれからJBに言うことを聞かせるために抱くことを考えている。
みちるには慰めてやることを考えていた。泣くほど俺が恋しいのかと思うと、あまりに愛おしく、ただ優しくしてやりたいと思っていた。
…………。
間違っていた。
こいつは慰められることなど望んじゃいない。
俺のセックスについてこれるほどのやつだ。みちるが頑丈なのでつい無茶な抱き方をしてしまったが……。
いつのまにか。
あいつはそれを悦んでいた。
快楽にすり替えていた。あいつは俺のペニスを、もっと貪欲に味わおうとしている。
むしろそれは蒔菜のほうだと思っていたが、蒔菜はただ享受することで悦んでいる。与えられるものを水を吸うかのように全部受け入れるだけだ。それで満足しているのが蒔菜で。
みちるは。
この女は、――もっと強欲だ。
――ゾクッ……!
背筋が慄いた。
麻子では得られなかった快感が、こんな近くにあったとは。
いや、俺が……みちるを変えたのか。
こんなふうに、俺を求めるほど――。
……みちる。
待ってろ。
すぐに迎えに行く。
望みどおり、――おまえの欲しいものをくれてやる。
「……雄二」
「ん?」
「そ、……それ、なに?」
みちるとキスしながらポケットから取り出したもの。
それを見た途端顔を引き攣らせたみちるに微笑み、こめかみに軽くキスをした。
心配するな。
別におまえを壊すつもりじゃない。
「ちゅ……注射器……だよね?」
「よく見ろ。針がないだろ。中の液体を注ぐために先端がゴムになっている」
「あ……ほんとだ。……って、そうじゃなくて! なんなのそれ?!」
「ただのローションだ」
一姫のいた船室から拝借してきた。
サンプルなのか何本か箱の中に入っていた。一姫が特許申請中だとか言っていたあのローションだ。本当は二度と使うつもりはなかったが。
みちるの、あの……子宮孔の動き。
あれを最大限感じるために使わせてもらうぞ。
「足を開くんだ」
「……ゆ、雄二」
「言っただろ、ただのローションだ。膣内に入れてやるから、ほら、足を開いてこっちを向け」
「い、いや、あの、そんなの今まで使ったこと」
「みちる。気持ちよくしてやるからな。大丈夫だ、おまえ、何も入れなくても手首まで突っ込んだだろ」
「あ……っ、あれは雄二がっ!」
「俺が、なに?」
「……っ」
思い出したのか、みちるが顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。
それに追い打ちをかけるように言葉を続ける。
「おまえのフィストファックしてる映像な、録画して俺のスマホに保存してる」
「……っっ」
「最高に抜ける動画だ。あんなエロいみちるを何度も見れるんだ。どうだ、見てみるか?」
「誰が見るかっ!」
「……みちる」
覆いかぶさり、両手を掴んで間近で顔を見つめた。
俺の真剣な眼差しに気づいたのか、驚いた顔をしているみちるに触れるだけのフレンチキスをした。
「おまえさ……セックスして欲しいって、言わなくなったな」
「……」
「一縷を産む前は、俺にしょっちゅう言ってただろ。風呂に入ってるときも、読書中も、昼寝してても、おまえ俺の近くに来てセックスをねだったじゃないか」
「う……」
「あんなに俺を独り占めにしたがっていたくせに。まあ俺もおまえばかり構っていなかったけどな。毎日幸とセックスしてたし、千鶴とか由美子とか天音とか、……蒔菜とか」
「…っっっ」
みちるが。
悔しそうに唇を噛み締めた。そう、みちるが蒔菜にとくに嫉妬しているのは知っている。
蒔菜が妊娠したのを、こいつがどう思っているかを知りたかった。
「だ、……だって! 蒔菜と二人で住むなんて……ずるい! あたしだって雄二と一緒にいたいのに!」
「…………」
「蒔菜が言ってたもん! 雄二を取ったりしないって! なのに……!」
「みちる、……バカだな。蒔菜を保護したのはあいつの家の事情があるからだ。無事に出産が済むまでの間だけだ」
「ほんと……?」
「もちろん一緒にいるわけだから、やりたい放題やってはいるが」
「ほらあっ! やっぱりそうなんじゃん!」
「だから蒔菜だけじゃなく、おまえも連れて行ってやるって言ってるんだ。おまえだけじゃなくて、他のみんなも呼ぶけどな」
「ほっ、他のみんなも?」
「全員孕ませるつもりだ」
「あのねぇっ!」
「みちる。おまえがセックスをねだらなくなった理由はなんだ?」
「…っ」
「俺が答えてやろうか。セックスしたくないわけじゃない。……するのが怖いんだろう」
「……」
「物足りないんだろう? あんなフィストファックでイっても満足できないのはわかってる。俺とやったらどれだけイってもイき続けても満足できなくなるのが怖いんだろう?」
「うぅ……ぐすん」
「泣くな。俺のせいでもあるからな。おまえには容赦なく激しくやってたから、もう普通のセックスじゃ満足できなくなったんだ。だから自分を責めるんじゃない」
「ぐしゅ……、あ、あたし、……もうダメかもしんない」
「ダメなものか。むしろ俺にはありがたい。俺の師匠のことは知ってるよな。あいつもな、まともなセックスができなかったんだ。薬の後遺症のせいで」
「そ……なの?」
「イってもイっても、満足なんてしなかった。だから自傷行為でやめざるを得なかった。俺が未熟なせいであいつを満足させてやれなかったんだ。今でもそれは悔やんでいる」
「…………」
「それをみちるにすることができるんだ。おまえに快楽の極致を味合わせてやるよ」
「ふえ……?」
「ほら、鼻をかめ」
ティッシュを渡すと、ぶしゅっ、と鼻水を出したみちるに笑みを浮かべた。
言ってる意味がわかってないな、これは。
だけどまあ、やりながら……こいつには言葉よりも行動で示したほうがわかりやすい。
みちるの足を開いた。
注射器に入っているローションを見ても、もう怯える様子はなかった。おずおずと股を開いてどことなく期待をこめた眼差しを浮かべるみちるに、――優しく。
太腿の内側をそっと撫でながら、膣口へと先端を潜らせた。
続きます。
途中できっちゃってすみません。この先も書いたんですが、長くなりそうなのでいったんここまでにします。
蒔菜とのセックスはすらすら書けたのに、みちるは難しい……。
お待ちいただけると嬉しいです。