【グリザイアの楽園】楽園Another~雄二はみんなのもの!~ 作:千月華音
「あ、……あのぉ」
「なんだ?」
「場所、……変えない?」
真昼間の海岸。
人の気配はしないが、いつ誰が来てもおかしくはない。
……だが。
「おまえ、今までどこでもやってたじゃないか」
公共の場だろうとお構いなくセックスに誘い、俺も断らなかったわけだが。
みちるは今まで見たことがないような恥ずかしそうな顔をしていた。
…………。
こいつが羞恥心を覚えるとは。
むしろ島にいるときは、他の女たちに見せつけるかのように振舞っていた。所かまわずキスしてくるし、抱きついてくるし。
それはそれで可愛いと思ったが。
こういうみちるも、……なんかいいな。そそられる。
あれだ。デレてる由美子がこういう感じだ。恥ずかしそうにしながらも、俺を求めて乱れに乱れるんだ。
みちるもそうなってくれるのだろうか。
使うつもりはなかったが、念のために持ってきておいてよかった。由美子とのプレイでよく使う、SM用のロープを手荷物の中から引っ張り出した。
「な……なに? それ?」
「みちる、亀甲縛りって知ってるか?」
「はい?」
知らないのか。
なら都合がいい。このまま縛らせてもらう。
ビンッ――! とロープを伸ばし、慣れた手つきでみちるの足を開脚させてから股の付け根から縛り上げた。
「ちょっ……?! な、なにすんのっ?!」
「大人しくしてれば痛くはない。緩めに縛るからもう少し足を開け」
文句を言い始めたみちるの口を口づけで塞ぎつつ、みちるの尻の間にロープを通していく。何度も縛った経験があるおかげでキスしながらでも簡単に縛りあげることができた。
両足をがに股の状態にし、土手を盛り上げる形で膣口の間にロープを通していく……次第に乳房を絞りあげる形で見事な亀甲縛りに仕上がった。
最後に両手を頭の上で交差させて手首をまとめると、みちるは怯えたように俺を見上げた。
「な、……なん、なの? なんで縛るの?」
「由美子とよくこうやってプレイするんだ」
「……っ?!」
「縛られると感度が上がるらしい。見た目もそそられるが、あいつの中がうねっていやらしく纏わりついてくるんだ。それがまたたまらなく気持ちいいんだが、……みちる。おまえかなりスタイル良くなったな。俺に抱かれたせいなのか、それとも出産したせいなのか、それとも」
「……っ! も、もっとキツく縛って!」
「…………。いい子だ、みちる」
みちるが胸を突き出し、揺れる乳房を鷲掴みすると、悶えるかのように甘い吐息を漏らした。
震える乳首を吸い上げる。そうしながらも注文通りにロープの締め具合を強めると、もうみちるは艶のある表情しか浮かべなくなった。
思った以上だ。
こいつ、嫉妬が並大抵じゃない。
もう一人のみちるにセックスを譲るくらいだから、嫉妬してるかどうかも疑わしいものだったが。
隠していたのか。
あるいは嫉妬している自分を認めたくないのか。
こんなに感じてるみちるを見るのは初めてだ。由美子は自虐性があるマゾ気質だが、みちるの場合は――。
「はぁあんっっ!」
膣内に注射器を押し出した。
中にあるゼリー状のあの強い快楽神経を刺激するローションが、いまみちるの膣内に広がっている。
少しずつ押し出しながら奥の突っかかりを目指した。
届いた。……ここだな。
子宮の穴に突き挿した。
「あっ……んんぁぁっっ!!」
そのまま最後まで押し出した。
子宮の中を満たしていくローションに、みちるの顔がみるみるうちに赤く色づいていった。……そんなに刺激があるのか。確かに俺もあれで勃起がおさまらなかったが。
ズチュ……、とぐしょぐしょの注射器を取り出すと、みちるの足がもぞもぞと縛られているのに抵抗するかのように身じろいだ。
ハァハァ、と吐息を荒くするみちるの唇に口づける。すると舌を伸ばして絡ませてきた。なんとも積極的な仕草に、今までにはない色気を感じてしまう。
口を離すと、物足りなさそうに舌を伸ばしてきた。それに軽くあやすように絡み合わせると、みちるが泣きそうに喘いだ。
「あ、う……入れ…てぇ……」
「中が熱いか?」
「お、お腹のなか、もう爆発しそう……なにこれぇ」
「一姫が開発した催淫効果のあるローションだ」
「はい……?」
「おまえに分かりやすく言うとな、俺のペニスが欲しくて欲しくてどうしようもなくなるんだ」
「あ、うう……しょ、しょうれす……ほ、欲しい……ゆ、雄二の、それ、いれ、……て」
「ちゃんと言え。それじゃなくて」
「あ、い、いじわる」
「おまえの口から聞きたいんだ」
「ゆう、じの……お、……おちん、ちん……いれてぇ……ぐしゅっ」
「ほら、いま入れてやるぞ……」
泣いてるみちるの瞼に口づけながら、――亀頭の先端だけを咥えこませた。
「あああっっ! やだぁっ! もっと奥……!」
「みちる、いまおまえのここ、俺の先端だけですごくいやらしい動きをしてるぞ」
「ふえ…?」
ほら、と身体を起こし、がに股のみちるの膣口を目の前に突き出した。
……すごい。
うねうねと、蛇の口のように蠢いている。
正直これだけで射精してしまいそうなほど淫らな動きだ。
「あうう……、さ、先っぽだけなのに」
「一姫もこれほどの動きはしなかったぞ」
「……っ、タ、タナ子はあんたの姉だろがっ!」
「あいつとこのローションでさんざんさせられたんだ。ずっと勃起がとまらなかった。このローションのせいだけどな。……すごいな、この動きで根元を締められたら、おまえの虜になりそうだ」
「ほ……ほんと?」
「ほら、一気に……いくぞ!」
ズチュウッ――!
根元まで埋めた。
すると感極まったかのような悲鳴があがり、構わず奥へと叩きつけていく。
……変わらない。
膣口の動きが、うねりまくっている。時折震えるかのように痙攣し、なおも咥えこむかのような動きで吸い上げてくる。
今までのみちるにはなかった動きだ。
このローションのせいか。……いや違う。
それもあるが、由美子と一姫の名前を出してから、こいつの反応が明らかに変わった。
俺とセックスする女のことを想像して、嫉妬したのか。……いいぞ。その調子だ。もっとどんどん嫉妬しろ。
そうすればするほど、おまえの身体はますますいやらしく、淫らな動きになっていく。
「はぅ、あうう……っ!」
……ここか。
みちるの数の子天井。なんかいつもより感度がいい。捩じりまわすように動かすと、応えるかのように動きを捉えてきた。
今までここを突いてみちるがイったことはないが。
今回はなんかいけるような気がする。
みちるの身体を抱きしめ、下半身が深く繋がった状態でザラついたイボのあるそこをゆっくりと……。
抉りまわすように動かした。――すると。
ビクンッ――!
大きく魚のように身体が跳ねあがった。抑えつけ、なおもしつこく先端で抉っていく。もう摩擦で炎症でも起こしそうなほどの勢いをつけていた。だがとまれない。みちるが、……イきたがっていた。
「ああ、っ、……ふぇ、ぐすっ、やだぁぁぁっっ!」
「……イけないのか?」
「そこ、やああっ! おかしくなっちゃうぅ!」
「みちる、……ここな、俺のが一番気持ちよくなれるところなんだ」
「……ふえ?」
「ほら、ザラザラしてるだろ?」
「わ、わかんな……んんぁぁっ!!」
「他の女にはないんだ」
「そ……なの?」
「おまえだけだ。こんなにイヤらしいまんこなのは」
「……っ! そ、それ褒めてないでしょっ!」
「千鶴にも少しあるが、おまえほどこんなにたくさんイボはない。千鶴のここも俺が掻きまわしてやったんだ。そうしたら」
「……そうしたら?」
「子宮の口が下りてきて、俺のを咥えこもうとしてきた」
「…………」
「女の生殖本能を刺激したらしい。だけどみちる、おまえ、ぜんぜんそんな気配がないな」
「うぅぅ……っ」
「褒めてるんだ。おまえほど性に貪欲なやつはいないよ。……俺とのセックスは楽しいか?」
「はい?」
「楽しいかと聞いている」
「たっ、楽しいかって、遊んでるわけ?!」
「おまえはどうなんだ」
「あ、あたし……は」
みちるは唇を震わせ、舌を少しだけ伸ばした。それに応えるように舌を絡ませる。すると嬉しそうなため息が聞こえてきた。
「雄二のおちんちんがね、……もっともっと、ドクンドクンって固くなって欲しい」
「……ほう。いまの状態では満足してないわけか」
「だって雄二、ぜんぜん射精しようとしてないし……」
「いくらでも出せるが、おまえのこのイヤらしい天井を突くのが楽しいからな」
「だからっ! イヤらしいってゆうなっ!」
「なら望み通り固くなってやる。射精衝動を抑えていたが、もっと我慢すれば固くなるからな」
「そうなの?」
「ほらみちる、上から突いてやるから尻を持ち上げろ。手だけ縄を外してやるぞ」
「はう……ん、あ、あたしのあそこが、丸見えぇ……」
「よく見ろ、俺のを咥えこむ力がちっとも緩まないんだ。自分がどれだけエロいかわかるだろ」
「ぐす……」
「よしよし、泣くな。もっと気持ちよくしてやるから、……よいしょっと。じゃあこのまま突き挿すぞ」
まんぐり返しにしたみちるの身体を見下ろし、舌舐めずりした。
いまみちるは最高の状態だった。
俺のペニスをまだ足りないかのように飲み込み続けている。
イけないんだ。なぜかみちるの満足感がいつまでたっても得られていない。ローションのせいもあるだろう。だが。
こいつの快楽は本能を超えてきやがった。
麻子がハイになってセックスしまくってた頃とよく似ているが、麻子ほど自覚しているわけではないからタチが悪い。
いや。
むしろやりがいがある。
みちるを――満足させてみせる。
「――いくぞ」
上から突き挿した状態で本格的な前屈挿入をしようと硬度をあげたそのとき。
みちるが背後を見て青ざめた。
「……ゆっ、雄二っ!」
「なんだ?」
「……ひ、……ひとが、……っっ」
見ると。
遠くから人が海岸のほうへ近づいてくる。次第に見える人影に千鶴だとわかった。
そういえば。
千鶴に他の皆の説得を頼んでいた。こっちに来ることは伝えていたから、そろそろ迎えに来るだろうとは思っていたが。
みちるが震える手で俺の手を掴んでいる。早く離れろということらしい。
…………。
このままセックスを続けて見せつけてやるのもいいが。
千鶴はともかくみちるが泣いてしまうかもしれん。
仕方ない。
だがこいつとのセックスは続けさせてもらう。
いまが一番いい状態なのにやめられるか。
みちるのこめかみに軽くキスをすると、繋がってる膣口から勢いよく抜いた。
「あう……っ!」
「みちる。千鶴にちょっと話をしてくるからここで待ってろ」
「え、あ、あの、話って?」
「すぐ済む」
みちるに上着を羽織らせ、近づいてくる千鶴にこっちから歩いていった。
シャツだけを引っかけた状態で。
案の定、千鶴が下半身を見て息を呑んだ。
「あ、……もしかして」
「そう、みちるとしていたところだ」
「ご、……ごめんなさい。お邪魔だったみたいね。松嶋さんと仲直りできたのね」
「相当ヤキモチ妬いてたけどな」
「……そりゃそうでしょ。全員妊娠させるなんて、無茶苦茶なこと言うから」
「無茶じゃない。千鶴、おまえも避妊はやめろ。おまえの危険日はわかっている。今が生理直後だってこともな」
「……っ」
「俺の、どう見る?」
「ど、……うって?」
「今な、みちるとヤって物凄く興奮してるんだ。ほら、見てみろ。こんなに裏筋が張ってる状態なの、初めて見るだろ」
「…………」
「生唾を飲むな」
「だ、誰がだっ!」
「欲しいんだろ?」
「…………う」
「欲しいって言え」
「ま、松嶋さんとしてるあなたとなんか、誰が!」
「千鶴。疼いているのはわかっている。おまえの股がいまものすごく濡れているのも知っている。そんなおまえだから好きなんだ。我慢しなくていい。欲しいのはわかってる」
「う、……ぅ」
「俺がみちるとした後、萎えると思うか? おまえが股を濡れに濡らしている状態でこれよりもっとビンビンに勃たせてからおまえを貫いてやるぞ。……ベッドで待っているんだ、いいな」
「……ほんと?」
「せいぜい下着をびしょびしょにして待ってるといい。おまえが濡らせば濡らすほど激しく抱いてやる」
千鶴が赤面して俯いた。
ちょろいものだ。
愛の言葉なんかより、こういう直接的な卑猥な言葉責めのほうがこいつには効果的だ。
「あ、あの……松嶋さんとは、ここで?」
「2時間で終わらせる。しばらくその間、海岸はプライベート空間にしてくれるか」
2時間後には潜水艇に戻らないといけないが、そんなことは伝える必要はない。
悪いな、千鶴。
今はみちるとセックスするほうが大切なんだ。
嬉しそうに立ち去る千鶴を見送り、これで邪魔は入らない――とみちるの元へ向かった。