【グリザイアの楽園】楽園Another~雄二はみんなのもの!~ 作:千月華音
「…………」
みちるが。
そっぽを向いて膝を抱えていた。
ロープは外したらしい。がに股に縛っていたのも外したのか。まあ両手は自由にさせていたわけだし。
みちるの背後から肩を掴み、羽織らせた上着を取り払うと、バシッ――とその手を叩かれた。
「みちる?」
「あたし帰る!」
「帰るって、どこに」
「一縷のとこに決まってんでしょっ?! こんなとこでセックスばかりしてる暇は、…ひゃうんっ!」
背後からみちるの胸を鷲掴み、乳首を思いきり引っ張った。
引っ張るなんて表現は生易しい。絞りとるほどの強さだ。ギュウッッ――! と勢いよく乳房から乳首にかけて痛いほど締め上げると、ジュワ……と先端から乳白色の液体が出てきた。
「ちょっ……やめっ! 痛いっ!!」
「全部ここで出すんだ。俺が絞り取ってやる」
「な、なにすん……はぅんっ! ちょっ、す、吸わないで!」
みちるの母乳に喰らいつく。
絞れば絞るほど溢れてきた。身体を正面に向けさせ、構わずに両胸を鷲掴みながら吸い上げた。……はっきり言えば不味い。まだこいつの愛液のほうが美味いくらいだ。だが構うか。胸が張っているのならここで俺が吸い上げてやる。
……次第に。
みちるが悶えだした。吸われて感じている。見るまでもなく股の間から愛液が染み出してきているのが匂いでわかった。
そうか。
ここも性感なのか。一縷にやたら授乳するのも、これが気持ちいいからなのか。
そういうことはもっと早く言え。
俺がいくらでも気持ちよくしてやったのに。……ほら、乳首の先端が固くなってきた。コリコリと硬度を増して震えている。ほらもっと感じろ。不味い母乳だが、飲んでるうちに俺もクラクラしてきた。
ふう……。
手で口元を拭きながらみちるを見下ろすと、アヘ顔のままイっていた。
その開きっぱなしのだらしない口に口づけ、痺れているような舌を引っ張り出す。絡みとると、素直に応えて動きを合わせてきた。
もう抵抗する気はないようだった。
そろそろさっきの続きをやらせてもらうぞ。
「ゆ……うじ……」
「ん?」
「学園長と……セックス……するって言ったの?」
…………。
あの距離だ。聞こえているわけがない。だが会話の内容を察したのか。
みちるは悔しそうな顔で俺を見上げている。
こんなふうに拗ねるみちるは、実は何度か見ている。だが一縷が産まれてからはついぞ見たことがなかった。
もう一人のみちる。
あいつとセックスした後、決まってみちるはこんなふうに悔しそうな顔で俺を見つめた。
「言ったが」
「……っ」
「千鶴も孕ませるつもりだからな。もっとも今はみちる、――おまえが欲しい」
「……は?」
「別に二人目が欲しいと言ってるわけじゃない。妊娠してもそれはそれで嬉しいが、そういうわけでもない。俺はな、みちる……おまえに溺れている」
「……は、……い?」
「正確に言うとおまえの性欲にあてられた。俺の理性を壊した。だからもう容赦しない。師匠は女には優しくしろと言ってたけどな、できるだけおまえには優しくしていたが、もう無理だ。――さあ、やるぞ」
「な、なにを」
「セックスに決まってるだろう」
みちるの足を持ち上げる。
膣口の周りの土手を優しく撫でると、それだけでみちるの身体がビリビリと痺れたかのように震えた。
「おまえだって我慢の限界だろう」
「あ、あのね……! あたしが言いたいのはそういうことじゃなくて!」
「俺が千鶴をどう思ってるのかを知りたいのか?」
図星か。
みちるの表情がそう言っている。
なあ、麻子。
あんたこういう女のあしらい方、だいたいJBへの対処法として教えてくれたよな。
だけどあしらいたい訳じゃないときは、どうすりゃいいんだ?
みちるには本当のことを伝えたい。
そういう時は、どう言えばいいんだ。
……そうだったな。
俺、麻子にはいつも本気で言っていた。
むしろ俺のほうが麻子にあしらわれていた。
今ならわかる。
麻子、あんたも……あしらいたい訳じゃ、なかったんだな。
みちるの柔らかな金髪をひと房掬い上げ、それに恭しく口づけた。
「雄二?」
「おまえと同じだ」
「同じって?」
「俺はみちるも含めて島のみんなを愛している。この島にいる女たちは全員、俺のものだ。みちる、――おまえもだ」
「ずるい、よ……」
「ずるい?」
「そんなふうに言われたら、何も言えなくなっちゃうじゃない……」
「本当のことだ。俺が救ったんだから、俺のものだ。おまえたちに救われたのも俺だ。だからみちる、おまえは俺を好きにしていいんだ。言ってくれ、何をして欲しい? おまえが求めることならなんでも言う通りにしてやる」
「……ほんと?」
「ただしひとつだけな」
「えー?」
「そのひとつだけ欲しいものも、もうわかっている。……俺だろ?」
「…っ」
「俺にしかできないことだからな。さあ、足を広げるんだ」
みちるがおずおずと。
だが嬉しそうに微笑んで股を広げた。
そんなみちるの頭を抱きしめ、尻を両手で持ち上げた。
……みちる。
ちょろすぎるぞ。
俺がいまやろうとしていることを知ったら、さっきみたいに逃げるに決まっている。
逃がすものか。
今の状態のおまえを抱くためならいくらだって引き留めてやる。
膣口に亀頭の先端を押し当てた途端、みちるが怯えたように顔を向けた。
俺のがいつもより熱いのが伝わったらしい。
先走りが出っ放しだからな……、無理もないが。
頭を鷲掴み、貪るように口づけると、みちるは息を荒げて顔を背けようとした。それを許さず舌で喉奥まで届くほどかき混ぜていく。
「みちる…」
「ふぁ?」
「歯を食いしばれ」
――ズッ……チュゥッ……!
一気に子宮口まで貫いた。
一瞬で届いた肉棒の長さに驚く暇を与えずそのまま子宮奥を叩きつける。
みちるの甲高い悲鳴を聞きながら両尻を思いきり掴み、今までしたことがない勢いをつけて内壁まで捩じりまわした。
ふう……。
思った通り、ローションの影響で子宮内が肥大化している。これならいくらでも動ける。
いや。
そればかりじゃないようだ。
子供を産んだからだろう。妊娠前よりもみちるの子宮は拡がっている。こんなふうに攪拌しても余裕がある。ほら……簡単に抜けた。
穴の口からカリをズリュッ……と引き抜くと、その動きだけでみちるの呼吸が止まった。イく一歩手前のいつもの挙動。
いつもならここでみちるをイかせるために動いた。
だけど簡単にイかせやしない。おまえがこれくらいで満足するわけがないからだ。
「…ぁっ、あぅっ、や、やあっっ!」
「みちる、イきたいなら俺のカタチを中で捉えろ」
「ふぇ…?」
「ふん……っ! ほら、また中に入ったぞ」
「はうぁっ!」
「おまえのせいでこんなに硬くなってるんだ。いくぞ、……ほらっ!」
「ひゃうううっっ!」
自然と。
みちるの足がひき蛙のようにがに股になった。
バネのように動く足を助けにしながらこっちも思いきり突き動かしていく。……そういえば昔、こうやってミリエラを犯したことがあった。あいつは途中で根をあげたが。
みちるはたいしたものだ。子宮内を抉るように突いているのにちっとも動きが弱まらない。それどころか吸引する動きがどんどん激しくなっていく。
…………。
ミリーはこの段階で泣き叫んだ。
みちるはといえば、顔が悦びっぱなしだ。もっと、とねだるように動かしてくる。
なんてやつだ。
蒔菜なんかよりも、よっぽどタフじゃないか。
そういうことなら……。
「あぁぁ――っ!」
もっと気持ちよくさせてやる。
子宮口に引っかけた状態で射精した。この裏側のザラついた部分がこいつの一番感じるところ。そこに擦りつけるように浴びせていく。
みちるが、……イきそうだ。
目に涙を浮かべて悦楽の極みを昇ろうとしているその瞬間、ピタッと射精をやめた。悪いな。これでも俺は射精をコントロールすることができるんだ。
「あ……ぅ、ぅ……なん、……で」
「みちる、代われ」
「へ?」
「もう一人のあいつにだ」
「……っ!」
「おまえいつもこのタイミングで代わってただろ」
「んなっ?! なん、で……知って」
「俺が気づかないとでも思ってたか?」
「…………ぅぅ」
「いいから代われ。あいつと話がある」
「ゆ、雄二……怒ってる?」
「怒ってない。みちる、おまえがなかなかイけないのはな、あいつにイかせてやってたからだ。だからちゃんとイかせてやる。……ほら、交替しろ」
「…ぅう」
みちるの額に軽く口づけると、目を開けたもう一人のみちるが、バツが悪そうな顔で見上げてきた。
「よう、久しぶり」
「……ごめんなさい。みちるを怒らないであげて」
「怒ってないって言っただろ。これはあいつの病気みたいなものだ。いつも人に気を回す、バカだけど優しいみちるだからだ」
「続き……するの?」
「当然だ。おまえ、みちるの中でみちるの感覚を共有してるのか?」
「さすがにそこまでは……」
「ならいい。今回はみちるをちゃんと満足させてやりたい。協力してくれるか?」
「どうすれば?」
耳元で囁くと、呆れたようなため息をついたが、やがて苦笑いを浮かべた。
「あなた、本当にみちるのことが好きなのね」
「おまえもな。今度はおまえもちゃんと抱いてやるから」
「…………。私も、あの子たちと同じなわけね」
「何か勘違いしてるようだけどな、俺はおまえもあいつらも全員、愛してる」
「はいはい、わかりました」
スゥ――、と瞳が閉じられ、再び泣きそうな顔をしたみちるがそこにいた。
「な、なにを話したの?」
「交替しようとしても代わるなって言っておいた。おまえの中で意識を閉ざしてるからもう呼んでも出てこないからな」
「…………」
「みちる、続きをするぞ。俺もおまえと一緒に達したい。一人でイくより、そっちのほうがよっぽど気持ちいいからな」
「そう、……なの?」
「そうなんだ。何度も抱いてやってるのに、そんなことも知らないのか」
「…………だ、……って……ぐすっ」
「よしよし、泣くな。おまえの悪い癖だが、そんなおまえが好きなんだ。じゃあ続けるぞ」
これで。
正真正銘、誰にも邪魔させない。
こいつの逃げ道なんて与えるものか。
逸る興奮をおくびにも出さず、みちるの身体を抱きしめた。