【グリザイアの楽園】楽園Another~雄二はみんなのもの!~ 作:千月華音
この島には図書館を呼べるほどの建物がある。
一姫が自らの蔵書を収納するために建てたもので、学園とは別棟になっていた。蔵書の数は把握しきれていないが、かなりの規模だった。
主に出入りしているのは俺だが。
由美子も借りに来ているそうだが、なぜかあまり鉢合わせしない。もともと読書好きなのは俺と由美子くらいだ。偶然会ってもおかしくはないのに、――避けられてるのか?
まあ、……あいつは前からそうだった。
本の頁をめくりながら以前の美浜学園にいた頃を思い出していた。俺のことは読書済の本を処分させるための道具くらいにしか捉えられていなかった。今でもたまに貸し借りをしているが、ほとんどあいつが俺に押し付けている状態だった。
パタン――、と本を閉じた。
この図書館には司書がいない。本の収容や蔵書管理はほとんど俺がこなしていた。いわば成り行きだが。
そろそろ一姫がまた余った本を持ち込んでくるかもしれない。
最近あいつが俺に読ませようとしてくる本の内容を考えると、ため息が零れた。ほとんど恋愛関係の小説だった。昔は哲学・宗教・科学・建築・生物学・サバイバル術、等々……多岐に渡る知識を与えようとしていたが。
俺が。
この島で複数の女と諍いなく愛し合えるように促しているつもりか。
恋愛のイロハでも叩きこもうとするつもりなのか。
余計なお世話だ、と言いたいが……。
あながち間違っていないわけではないのが悔しいところだ。
正直なところ、あいつらとどう接していいのか、わからないままにセックスしまくっている。こうして本でも読んで気を紛らわせているのがいい証拠だ。
もともと気を紛らせるために読むことなど、今までなかったというのに。
ガチャ――、と入口の扉が開く気配がして振り向くと。
一姫だとばかり思っていたが、意外にも珍しくそこにいたのは由美子だった。
「あ、……ごめんなさい。お邪魔だったみたいね」
手に持つ本の数を見て、返却に来たらしい。邪魔どころか返しに来たわけだからむしろ有難い。
逃げるように立ち去ろうとする由美子に近づき、持っている本ごと手を握りしめた。
「…あ」
「いいから。返しに来たんだろう。ほら、俺が持とう」
申し訳なさそうに本を渡す由美子にほんの少し笑みを浮かべる。
すると不思議そうな顔で俺を見つめて言った。
「なに?」
「いや……、前はこうして本を受け渡しするときに、ほんの少し指が触れただけで、虫でも追い払うかのような顔をしてたなと思い出した」
「……っ」
「今は指どころかもっと際どいところまで触れる仲だしな」
「あ、あのね……!」
「少しは俺も株があがったということかな」
「~~~っっ!! …………わ、悪かったわよ。そんなつもりだったわけじゃ……そんな顔、してた?」
可愛い。
素直に認めるところも、こうして窺うように首を傾げるところも、……以前のツンケンしていた由美子も、それはそれでそそられたが。
腰を引き寄せて抱きしめる。
持っていた本はそのまま机の上に放置して。――後で片づければいい。
由美子が戸惑うように身じろぎした。
「か、風見くん…」
「雄二、だ」
「……っっ」
「まだ名前呼びは抵抗があるか?」
「あ、あのね、こういうことするために来たわけじゃ」
「どうせ誰も来ない。来るのは一姫くらいだ。その一姫も、俺たちがこうしているのを見ても何も言わない」
「何も、言わない?」
「むしろ喜ぶが」
「ど、どうして?」
「あいつはな、俺とおまえらが好きなんだ。我が子……というほどでもないが、それに近い情愛を持っている。なぜだかわかるか?」
「……なぜ?」
「俺を救ってくれたからだよ。あいつが一番好きなのは天音だが、それと同じくらいおまえたちのことも好きなんだ」
うなじを引き寄せ、口づけた。
甘いため息を漏らす由美子の口内を優しくかき混ぜていく。……次第に縋るように手が背中にまわされた。抱きしめ返してくれる由美子にどうしようもなく愛おしさがこみあげ、髪を梳きながら口づけを深めていく。
はふ、と息を吐く由美子の耳元に、行為を促す言葉を告げると、コクン、――と嬉しそうに頷いた。
窓は開け放ったままだから、中を覗かれたら言い訳ができんな、これは。
まあいい。
由美子を抱き上げ、ソファのある読書スペースへと運んだ。柔らかなラグの上に横たえると、急いでシャツを脱いでズボンを下ろした。
由美子の手が。
ズボンの中から飛び出たものを見て、それに手を添えた。
まさか、……してくれるのか?
いつもはそうしてくれと言っても、嫌がるが。
なんか頬もいつもより紅潮して可愛い……。これは期待してもいいかもしれない。
「あ、……う」
「そう、そこだ。先っぽを少しだけ爪で……そう、そのまま穿ってくれ」
先端から出る先走りに由美子が躊躇うように口づけた。
言われた通りに爪で穿り、中から染み出すそれを吸い上げる……ヤバイ、つたない動きだがそそられる。
手で棹を撫で、口で亀頭ごと咥えこむ由美子に、もう我慢ができず頭を抑えつけた。苦しそうに呻くが構わず喉奥まで押し込める。……いい。不器用だが必死に飲み込もうとする動きがたまらない。
本当はかわいそうだから出すつもりはなかったが。
由美子に味合わせてやりたくなった。数度扱かれただけで簡単に達した。噴射する精液を由美子が嚥下する音が聞こえる。
飲み込んだと同時に口を離して口づけた。自分の精液の味を味わいながら口内を余すところなくかき混ぜると、もう嬉しそうなため息しか聞こえなかった。
「あ、風見、くん……あ、味、濃い……のね」
初めて味わう男の精。その感想にむしろ興奮が増した。
「朝から抜いてなかったからな」
「それを……私が、飲んだ、のね……」
「いやだったか?」
「ううん……変な、味、だけど……いやじゃ、ないわ」
腕を伸ばしてしがみついてくる。それに応え、抱きしめ返すとそのまま服を捲りあげた。
ムアッ――と漂う女臭。それだけ由美子が感じてることが伝わり、感じやすいその部分を優しく手のひらで撫であげる。するとビクビクと瘧のように脚が震えた。
そういえば。
由美子と繋がるのは何日ぶりだろうか。
あまり積極的に迫ってくることはないから、忘れていた。先日の天音の豊満な肉体しか印象に残っていない。その前はみちるだったな。なんか着替えを手伝って欲しいとか言ってる途中であいつがサカってきて。
悪かった。
別に由美子を放っておいたわけじゃない。
むしろ、……こうして。
求めれば素直に応じてくれるおまえが、愛おしくてたまらない。
「……あ」
「由美子、……いくぞ」
足を割り開いて下着を脱がすと、すでに濡れている秘裂に先端を押し当てた。
グチュ、と陰部から漏れる雫の多さが感じてることを伝える。ゆっくりと、慎重に……感じさせてやりたくて、焦らすような動きで入れていく。
由美子がもどかしげに下半身を揺らした。
「もっと激しくして欲しいか?」
「……っ」
リクエストしてくれ、と耳元で言うと、恥ずかしそうに呟いた。
「あ、あの……」
「うん?」
「こないだ、周防さんに……したみたいな」
「こないだ?」
っていつだ。
ていうか、こいつ、見てたのか。
「か、海岸で、してたじゃない」
「……覗いてたのか?」
「あんなところでしてたら、誰だって見ちゃうわよ。……私が人払い、しておいたわ」
「それは済まなかったな」
「周防さんが、エビみたいにのけ反って、激しく感じてた……」
「騎乗位か。あいつが好きな体位だからな。俺のが深く入るのを自分で調整できるからって」
「私にも……感じるかしら?」
「やってやれないこともないが、天音が感じるのはどこかわかるか?」
「どこ…なの?」
「それを言ったら天音がかわいそうだ」
「え?」
「女には、それぞれ感じる部分がある。一人一人違うんだ。男にしか伝わらない」
「そうなの……?」
「俺しか知らないことだ。だから由美子……おまえの感じる部分を俺が引き出してやるよ」
「……ぅ、…ん」
「いい子だ、じゃあ……自分でそこを開いてくれ」
すでにカリまで潜り込んでいるが、由美子は指を使って引き込むように襞を広げた。
そんな素直な仕草にこめかみに優しくキスをすると、――一気に。
子宮の入口を叩きつけた。
「はう……っ!」
やはり。
前に由美子と繋がってなんとなくわかっていたが、こいつは子宮口が感じるらしい。
幸はむしろそこに触れられるのを怖がるが、今では逆に迎え入れようとする動き方をするほどになった。何度も根気よく感じさせてやったわけだから、むしろそうなってくれないと困るが。
由美子の場合は……。
ああ、やはり怯えている。異物を退けようとする動きだ。これはあれだな、幸と同じだ。ディルドを使いすぎて、子宮口が萎縮してしまっている。
ここはな、由美子。
男も感じる部分なんだ。女の子宮――そこを犯す感覚は、なんともいえない。
いつもはゴムをつけている。
だが今は何も付けていない。……ドクン。棹が一段階高く鳴った。
由美子が逃げるような動きをした。興奮が伝わったか。だが逃すか。腰をがっしりと掴むと、反転させ、背後から尻を高く持ち上げた。
あまりの恰好に由美子が戸惑うような顔で振り向いたが、その唇を塞ぐと、グイッ――と奥まで捻じ込んだ。
「あ、……うっ!」
「力を抜け、ほら、そこのクッションでもいいから抱いてるんだ。いいか、しがみついたまま、俺の動きだけを感じろ」
由美子の身体の下にもソファにあるクッションを挿し込み、身体を半分浮き上がらせる。
細い身体だ。こうしてみると、……抜群のプロポーションだった。
尻だけがデカいのが、またなんともいえない。背後からのほうがこうも艶めいているとは。ブラからはみだした乳房を揉むと、感じるような吐息が甘く伝わった。
初めは――ゆっくりと。
だが次第に強弱をつけていく。
濡れ具合は申し分ない。滑るような膣内がだんだん引き絞る動きに変わっていく。男の動きを捉えてきた。いつもの由美子の馴染む動きになるまで、焦らずに時間をかけて慣らしていく。
はあはあ、と由美子がクッションの隙間から荒い吐息を漏らした。背後から突かれる感覚に溺れている。いつもは全身を愛撫しながら抱いているから繋がる感覚だけを享受したことはないだろう。
どうだ……?
なかなかいいものだろう?
しきりと腰が逃げたがっているが、もう痺れてそれも引き込む動きになっていることに気づいていないようだ。
どれ、……そろそろ。
中に入らせてもらうぞ……!
「あ、あっ……!」
由美子の手に手を絡ませ、怯えたように硬直したその入口をこじ開けた。先端を凶器に変えて、みちるにしたときと同じように内部を穿るように叩きつけながら入れていく。
……小さいな。
最初に感じた感覚はそれだった。蒔菜より一回り小さいくらいだ。だが、……狭いのも悪くない。
子宮内は由美子の怯えがそのまま伝わるような振動だった。だがそこをグイグイと回すように抉っていく。そうすることで俺の形を覚えさせようとすると、やっと由美子が感じる声をあげてきた。
「う、……はぁ、……んんぁ……っ」
「由美子、ほら……俺の膝の上に。そこのソファに座るからな、自分の体重で俺のを咥えこめ」
もういいだろう、と子宮に押し込めたまま座位になり、由美子を背後から抱きしめた。
すると泣きそうな顔をした由美子が背後を振り向き、腕を伸ばしてキスをしてきた。
「……ん」
「もう、……出なさい、よ……なんで、こんな膨らんでるのに」
「いいのか?」
「まるで、私が……風見くんをイかせてないみたいじゃない」
「ゴムしてないぞ」
「……ぅ」
「このまま直接注ぐことになっても、いいのか?」
「……っ! いい、から……! 出してぇ……っ!」
「よし、言質取ったからな。しっかり中で受け止めろ」
ギュッと由美子の腹部に手をまわして抱きしめると。
グリグリと棹の半分まで子宮を犯した状態で、遠慮なくすべてぶち撒けた。
……あ。
やべ。
今日はまだ抜いてなかった。あんなフェラじゃ出したうちに入らない。つい本気モードになった。
子宮内を満たす自分の精子に、かなりの量を出しているのがわかったが、今更とめられるわけもなく。
ビクビクと注ぐごとに感じてるらしい由美子の身体を持ち上げ、さらに出そうとグリグリと奥まで捻じ込んだ。
まるで赤ん坊を放尿させているかのような恰好。
だが今までにないほど感じている顔をしている由美子を見下ろし、気持ちよさそうなその表情につい見惚れて口づけた。
ふと――。
視界の端に。
窓の外からこっちを見ている蒔菜の目と目が合った。
どころか、あいつ、スマホを翳している。
正面からあられもない俺たちを撮っている。……まあいい。あとでそれは没収する。
由美子はまだ気づいていない。気づかせるわけにはいかない。反転させ、今度は背後からソファに身を沈めて男根を上向きに突き上げた。
「はあぁう……っ!」
「ふぅ、はあ、由美子……また出すからな」
「あ、ほんと……?」
「可愛いやつ。受精してもいいんだな?」
「あ、あんなに熱いの、初めて……」
「朝から抜いてなかったと言っただろ」
「それだけ、なの?」
「おまえの子宮がイヤらしいからだ」
「なぁ…っ?!」
「蒔菜より狭くて、みちるより熱い……エロすぎるぞ」
「やだ、そんな、他の子と比べないでぇ」
「褒めてるんだ」
「そんな褒め言葉いらな……はぁあんっっ」
「ほら、俺ので中の精液を掻き出してやるからな」
波打つ子宮の襞――もうここは俺のものだ。
子宮の口も必死に俺のを咥えこんで愛撫している。たった数度の侵入でこれだ。幸はもっと慣れさせるのに時間がかかったが。
由美子。
おまえ、かなりエロいぞ。
興奮が増した。もっとこいつを感じさせたい。
窓の外にいる蒔菜に目配せすると、次は私、とジェスチャーしていた。仕方ない、諦めたように頷くとやっと退散してくれた。
まあ、俺も。
由美子だけで終わらせる気はないけどな。
「避妊はしてるか?」
「……してない」
「いいんだな?」
「こういうのは神様の領分だから……」
「俺がその神になる。おまえは俺の子を孕むんだ、いいな」
「……はい」
「ほら、だいぶ掻き混ぜてやったぞ。今度はおまえが俺のを出させるんだ」
「どうやって……?」
「教えてやるから、もっと足を広げて、俺のを咥えこめ。……そうだ、限界まで広げるんだ」
グチュ……。
すっかり慣れた膣口を指で優しく撫でると、由美子は。
もっと、とせがむように俺の指に手を添えてきた。
そもそも全員を孕ませるつもりなので、もうゴムは付けようとしてないです。
一応由美子には「後で文句言われたくない」ので、あらかじめ子づくりを宣言してます。