予報ピッタリの時間に降り出す白い雪。
クリスマスの直前にはピッタリの景色で、硬い床にはまばらに雪が落ちていく。
アークスシップの人工気象制御装置による奇跡もありがたみもない現象でありながらも、この船で一生を暮らす市民は喜んでおり、管制によってもたらされた冬の到来を暖かく迎えていた。
そんな涼やかな空気の中、むわりとしたいやらしい雄と雌の芳しい匂いを放ち、まるで夏のように汗を垂らしていた。
「はっ、はっ、はっ、……」
激しく荒い呼吸と共に、レヴィは赤いリードを引っ張られて上着を開く。
服のあちこちが濡れ染みの付いた作業着が覗き、その上乳首が固く勃起した大きな胸はさらけ出され、ズボンのジッパーは外されて中からクリトリスと生殖器の筋が見えている。
「はぁあ……♡ぁっ、はっ、……はぁっ♡」
タクシーは家のかなり近くに停めた。
しかし、
「どうだ?こんな姿を見られたら貴様の社会的地位の回復も最早1000年は遠のく事だろう?」
「一生、むり、……っ、へへ、だ、だったらぁ……♡あは、っ、ふふっ……♡」
レヴィは足をガクガクと震わせたまま作業着と共に内側に着込んだクルーネックのシャツを脱ぎ、完全に上半身を晒した後、さらにズボンにも手を付けようとする。
「貴様は頭がおかしいのか?……さすがに下は履いておけ。上着で隠せないだろう」
【敗者】はレヴィの露出狂ぶりにドン引きしながらもアドバイスをするが、レヴィは全く聞く様子もなくズボンを脱ぐと生足と共に完全に生殖器が晒される。
「えへ、ずぼんってじゃまだなぁ……♡作業着も、スカートにしなきゃダメだね……♡」
「はぁ……僕の話など聞く気もないと。本当に最低最悪、低俗の極みのような犬畜生だな」
【敗者】はリードを引っ張り彼女を家の中へ連れ込もうとするが、レヴィは僅かに足が引っ張られてもその場に留まろうとしており、【敗者】の腕を引っ張って物干しげに見上げた。
「もっと……もっと見てぇ……?」
「仕方ないな……」
【敗者】は傘を使いレヴィをなるべく隠しながら、彼女を凝視する。
レヴィは周りをキョロキョロと見たあと、この雪も降る寒さだと言うのに全く気温が気にならないのか恍惚に目を細めながら性感帯をすりすりと触って刺激している。
「そと、……外で、こんなとこみせてるぅ……♡はぁはぁっ、はぁっ、きもちぃ、はぁはぁっ……♡」
「貴様の身体は軟弱だろう。こんなことをしてクリスマスに風邪を引いたらどう責任を取るつもりだ?今こそ人工臓器の出番だとでも言うのか?度し難く常軌を逸した思考回路だな。いや、思考だけでは止まらないか。唯のキチガイ、頭のおかしい被虐性癖の変態露出狂だ」
「へんたい?へへ……っ、そぉ、へんたいだよぉ……♡」
レヴィは【敗者】の足に股ぐらを押し付けて腰をヘコヘコと揺らし、高級なズボンの艶めく生地でクリトリスを扱きよがっていた。
「あっ♡ぁっあ♡すぐイッちゃいそ……♡」
【敗者】は呆れて言葉も返さず百年の恋も冷めるかと思いきや、やっていることは彼女のために周りを監視することであり呆れる言葉に反して逸物はガチガチに硬くなっていて思考は別の色々な言葉で埋め尽くされていた。
相反するようないくつもの言葉が【敗者】の中から浮かんでは衝突し、正しい感情を見つけるのも難しい。
卑しい、可愛らしい、みっともない、面倒臭い、いやらしい、好き、嫌い、軽蔑、愛情。
彼の語彙で思いつく限りの百を超える言葉が彼の思考を著しく乱す。
いくら高い演算能力を持ちオラクルの管制を握っていた存在といえどありえない速度で発生する巨大なエラー処理に対抗出来るだけの脳のメモリは持ち合わせていなかった。
「イク♡イク……♡はぁはぁ……きもちぃ……♡」
「レヴィ……さっさと行くぞ」
【敗者】はいい加減にしろと言わんばかりにレヴィの頭にゲンコツを落とし、包むように上着を着せ担ぎあげる。
「うえっ?!」
「こんな公衆の場で貴様の変態行為に付き合わされるのはウンザリだ。やるなら僕の家でやれ」
「44番艦は公衆の場じゃないって?」
「少なくともここよりかは人が少ないだろう。貴様が恍惚に浸っている間僕が監視をして補助もしているというのに、話一つ聞く気がないと言うのはどういうつもりだ?」
「だったらもっと大きな声で話したら?」
「そうしたら変態行為に勤しむ暇もなくなるな。僕の肉盾で精一杯になるだろう」
「むぅう……」
そんなことを言われながらも集合住宅の階段を登り、レヴィの家の中へ入っていく。
ある程度の荷物は移したからか中はがらんと空いているものの残されたものはあちこちに落ちており、部屋は世辞にも綺麗とは言えない。
彼女が布団代わりにしていた薄く小さな毛布を手に取ると【敗者】は顔を顰め、レヴィの方に振り向いた。
「こんなもので寝ていたのか?これでは牢屋の就寝環境に文句を言わないのも当然だな」
「そうだけど……」
【敗者】は薄い毛布を手から離し、はらりと落ちたところを足で踏み締めてぐりぐりと動かす。
「あっ、ちょっと!」
「なぜこんなものに執着する必要がある?僕の下僕になってから、破格の待遇を与えてやっているだろう」
「違くてぇ……でも……」
「ソファも無し、椅子も一つ、おまけに空調設備は何年前の物だ?故障されたまま放置されているじゃないか」
埃を被り一年どころか十年放置されていると言ってもおかしくないほどの空調装置のせいで、部屋の中は冷たい。
しかし、痛覚を遮断していた時期は極端な温度感覚も損なわれており室内の温度がマイナスになっていようがレヴィは気にしていなかった。その結果がこれである。
「べつにえっちならどこでもできるし……」
レヴィはぶつくさ呟きながら窓の外を眺めた。
【敗者】は洗濯機を探しに部屋を見渡している。
この窓の外から見える大きなモニターには、アークス新生パレードの振り返り映像が映し出されておりアナウンサーが解説をしていた。
あのモニターからレギアスが顔を見せて話した瞬間から、レヴィの生活は大きく変わったのだ。
レヴィはパレードの映像内に映し出された飛行船やフロート車に乗った六芒均衡達の姿を見て顔を顰めた。
そして、映像にルビィが映った瞬間振り返り部屋の中へ進んでいく。
――耳障りな言葉などいらない。
善を気取るものが暴を纏い誠を謳って生も尊厳も破壊してくると言うのならば、嘘でも利用されてもいいから優しさを振り撒いてくれる悪の方へ縋りたい。
勧善懲悪は罪ある者の社会復帰を阻害し、正義心のみで無実の人の首を切り、体のいい言葉で善意を装う利権に飲み込まれていくだけである。
アークスの言う正義とは、"それっぽっち"の事なのだ――
「【敗者】…」
いらない。いらない。いらない。レヴィは何度も頭の中で繰り返した。
正義も理性も理屈もいらない。
彼といるその瞬間に、己を突き刺す光の槍に目を向けたくなどない。
ただあるがまま、この体が作るように、人として生きて、人としての欲望を全うしたいだけなのだ。
そのために、レヴィは己にまとわりつく布など邪魔でしか無かった。
「【敗者】……?」
「レヴィ……」
【敗者】は振り向くと、そこには裸体を晒して彼の足にまとわりつく少女のような女が居た。
その小さな肢体と幼げな顔つきでは、とても頭のおかしい大犯罪者だとは到底思えない。
しかし、彼女が大きな胸を押し付けて腰を持ち上げ、少し不安げな上目遣いで【敗者】を見上げた瞬間、彼は確信する。
この女はたちの悪いファム・ファタールである。
「貴様がまともな家に住んでなかったのが悪いんだぞ?なぜ僕がそのような目を向けられなければならない」
「やぁ……、やっ、【敗者】……早く……」
子供のような駄々に【敗者】は彼女を蹴り倒し、倒れ込んだ彼女の腹に足を置いてぐりぐりと動かす。
「これで痛いのなんの喚かないのであれば、その硬い床で相手してやろう」
「いいから、早く……」
【敗者】にとっては嫌がらせのつもりだったがレヴィは特に気にしておらず、【敗者】からの足蹴を受け入れながら湿っぽく彼を見上げていた。
「ッ!最悪の気分だ……」
【敗者】はそんなことを言うと端末を開き、目にパッと入った布団を購入してすぐに倉庫から取り出す。
「っわぶっ?!」
そのまま彼女を押しつぶすように丸ごと掛けると、【敗者】は自分の服に手をかけて一枚ずつ脱ぎ始めた。
「僕が脱ぎ終わるまでに布団を整えておけ。さもなくば死刑だ」
「っわ、……」
レヴィはゴソゴソと布の下から這い出てくると、【敗者】の筋肉をチラチラと見ながら布団を整えその上にちょこんと座り込んだ。
科学者だというのに戦士のような筋肉だ。
硬い体、雄の象徴、エロティックな肌の鈍い反射……その肌に血を掛けて、ベルトで引き締めて、湧き出た汗を舐めたらどんなに心地いいだろうか……
「はぁぁあ……♡♡ステキ……♡♡」
レヴィが恍惚に染まり目の前に広がる絶景を眺めていたのもつかの間、視界を肌色が埋めつくしたかと思えばレヴィは【敗者】に押し倒されていた。
「るぅ……」
【敗者】の特徴的な大人の色気とスパイスのような危険のある匂い。
レヴィは思わず顔を近付けると彼の喉仏を舐め、そこに吸い付いた。
「ッ……」
「【敗者】、……【敗者】好き……【敗者】のことしか考えたくない……」
レヴィは外から差し込む光や飛行船から見える極彩色を隠すように【敗者】の肌に食らいつき、耳障りな音を彼の心音で誤魔化す。
「僕の事以外も考え……、……いや。今は僕の事だけでいい」
【敗者】はレヴィに対して武器の制作や戦士としての姿勢、ハッキングに自分の体のことなど考えて欲しいことはいくらでもあったが、人ではない彼でも一応空気は読めたのだ。
「るぅ……♡【敗者】♡るーさぁぁ……♡」
人ならとっくに喉仏を噛みちぎられている事だろうが、【敗者】の肌はレヴィからすれば柔らかいグミのようで彼女の歯は皮膚を貫通することはない。
しかし【敗者】も無感覚という訳ではなく、自分の首筋を執拗に舐められ喉仏をつままれるような感覚はくすぐったくて仕方なかった。
「ッ、レヴィ……やめろ…」
「はぁはぁ……」
ぐちゃ、と【敗者】の腹に濡れたような感覚が当たったと思うと、レヴィは彼に足を絡めて抱きつき今度は肩口を全力で噛み始めた。
人間なら加減して優しく噛まなければいけないところを、全力を使って噛み付いても感じるのは柔らかい感覚と肌の味のみ。
レヴィからしたら大層気持ちいい事だろう。
【敗者】にはその行為は甘噛みでしかなく、逆に【敗者】が噛み付く時は非常に力を抑えて咥えて少し歯を立てるだけに過ぎないが、もし全力で噛んだらレヴィがどうなるだろうか、とも考えた。
皮膚や肉を容易に裂き、もし噛んだ場所に骨があったなら砕け、噛んだ場所が抉り取られ止まらぬ出血に見舞われることになる。
そんなことを考えていると、【敗者】は自然に逸物が固くなり我慢汁をレヴィに垂らしていた。
「……」
「はむ……んむ、るーひゃ……♡おいひ……」
「レヴィ」
【敗者】は声を掛けると、レヴィは口を離しぽかんとした表情で【敗者】を見つめる。
彼がレヴィの後頭部を包むように触れたかと思えばそのまま姿勢をぐるりと返し、レヴィが上になった。
「わっ?!」
レヴィは慌てて起き上がるが、彼女の首輪に繋がれた絡まったリードを引っ張るとされるがままにレヴィの体は引き寄せられ、したり顔で見上げる【敗者】と目が合う。
「たまには貴様が動いてみたらどうだ?」
「え?いいの……?」
「好きにするがいい」
「うん、ふふっ、好きにしちゃう♡」
レヴィはすぐに【敗者】の逸物にぐちゃぐちゃに濡れた柔らかい恥丘を乗せると、彼の胸に顔を近付けて乳首に舌を立てる。
「好きにしろとは言ったが……そう言われてやることが無駄な行為とは呆れるな」
ちろちろとしつこく舌を動かし、空いている方の指は乳首をなぞってくるくると回す。
「だって……んむ、るーひゃの乳首……平たくて、少しだけツンってしてて、なんか好きなんだもん」
【敗者】に快楽はないとはいえ、弄られても完全に無反応という訳ではなく乳首自体は硬くなる。
レヴィはそれを感じると嬉しそうにニコニコと微笑みながら腰を揺らし、【敗者】をあざとく見下ろした。
「ね、っ、きもちーぃ?わたし、【敗者】のこと気持ちくできてる?」
「あいにく僕はそこを性感帯としていない。貴様と違ってな」
「ほんとに?体は正直だよ?」
「あぁ、快楽を得ていない事が見て分かるだろう?」
レヴィは顔をむすりと顰め、【敗者】に顔を寄せる。
「わたしがヘタクソだって言いたいワケ?」
「上手下手の問題ではなく誰がやっても無意味だということだ。貴様のような雑魚であろうが、触れられて快感を得ない部位だって存在するだろう」
レヴィはそう言われるときょとんと目を丸くし、【敗者】の手首を掴んで己の胸に触れさせる。
「その……わたしは、【敗者】に触れられるならどこでもすごく気持ちいよ?」
「……」
自分にとって都合の悪い返事をされた面倒さとどう足掻いても悪意としては受け取れない男を喜ばせるような褒め言葉に、【敗者】は口を閉じ耳先を赤くする。
どうしてこうも耳触りのいい言葉しか吐かないのか。どうして都合の悪い言葉なのにこんなに気分がいいのか。
【敗者】はレヴィが彼を知らないながらにも根源を見透かしているような気がして、もっと興味深く、そして愛おしく感じた。
「わかったわかった……」
【敗者】は降参したように声を出すと、レヴィの頭をくしゃくしゃと撫でる。
「なにがわかったって……」
「こういう事は一朝一夕で出来るものじゃないという話だ。そうだろう?」
【敗者】はレヴィの腹の下に指を入れ、クリトリスをなぞるとレヴィの体がビクンと跳ね上がる。
「るぅ……」
「ここは具体的な繁殖プロセス自体には意味が無いが、ほとんどの雌において共通の性感帯であるということは、膣液の分泌を促し性交痛を和らげ膣内を守るという意味合いもあるだろう」
「んっ、えーっと、つ、つまり……?」
レヴィが首を傾げると、【敗者】は手を自分の胸に寄せて彼女によって刺激された乳首に触れる。
「男のこの場所も同等に繁殖において無価値だが、性感帯として機能する個体も居るということはそういう意味が存在しても可笑しくないんじゃないか、と荒唐無稽な与太話を作れる訳だ」
「あー……あっー!なるほど!なるほどなるほど……んふふっ、ふふっ♡なるほど〜♡」
レヴィは【敗者】の言っている意味を理解すると上機嫌になり、腰を揺らし自分のとろとろに解れた膣口で竿を扱きながらにやにやと狡く微笑む。
「ようは、気持ちいい方がお得でしょ?って話ね♡ふふっ♡」
「多少語弊もあるが……まあいい。そういう事だ。無意味かつ無価値であるがこれも人の傲慢の一つかもしれないな」
「そもそも避妊してるのにエッチするのが一番無駄なんだから♡ねぇー?繁殖行為をしないとか言ってるダークファルスさん?♡」
レヴィが腰を少し上げ亀頭を捉えたかと思えばすぐにヌプヌプと挿入されていく。
暖かく液で満たされたトロトロの膣のナカに逸物はあっという間に埋まり、珍しい騎乗位での感覚に双方新鮮な快楽を覚えていた。
「お゛♡っ、はぁはぁ……っ♡」
「……んッ……」
レヴィは、昔の拷問と言ってもおかしくない程体の芯から貫かれているような感覚を覚える。
しかし、拷問とは違い釘刺しにされた部分から発せられるものは痛みと圧迫感による強い快感なのだ。
「あ゛♡ぁっ、あぁっ、あ♡」
レヴィは腰をカクカクと揺らし、繊細に亀頭を子宮口やポルチオに当てる。
ごりゅ、ごりゅ、と押しつぶされながら無理やり快楽を送られる感覚は堪らず、レヴィは体重に乗せて少し押し込んだかと思えば痙攣しビクビクと腰を逸らしていた。
「〜〜ッ♡♡♡」
そして、逸らすと逸物がGスポットに当たるのだ。
「お゛♡お゛♡お゛♡ここ♡ここぉ♡」
深く咥え込んだまま腰をグラインドさせ、前後に動かしたりグネグネと回し的確に気持ちいい部分に押し当てる。
「ーーッ♡♡イク♡イクッ♡きもちぃいい……ッ♡♡」
レヴィは独りよがりに何度も雑魚イキする中、【敗者】はレヴィの様子を見守っていた。
ギュウギュウと締まる膣の刺激も気持ちよく、裏筋をひだで擦られると強い快感を得ることが出来るが、流石に扱かれないと射精感はやってこない。彼はレヴィの自慰をしているかのようなよがり方を見ながら自分の乳首に触れ、すりすりと撫でてみた。
やはり乳首自体に快楽はない……。
しかし、妙に己の生殖器が敏感になりレヴィのグラインドの刺激も過分に受け取れているような気がした。性感帯の開発というのはある意味脳の錯覚のようなもののため、こういう物なのだが。
「は、ッ……、……」
「はぁはぁ……♡」
ほとんど上下運動もしていないのにレヴィはくたびれており、挿入したままゼェゼェと息を吐いて汗だくで【敗者】の方に倒れ込むと腰がずれてクリトリスが擦れ体がびくりと震える。
「疲れ……あっ♡」
「はぁ……流石に雑魚すぎじゃないか……?」
【敗者】は倒れ込んできたレヴィを抱き締めると下から突き上げるように腰を動かす。
「あっ?!あっ♡あっあぁあああっ♡だめ♡だめぇ♡」
「散々一人で楽しんでおいて何がダメだ?」
「ちがっ、ちが、あっああっあっ♡」
窮屈な膣に空気が混じり、凶暴な逸物が濡れ滑りいやらしい音を漏らす。窮屈な部屋の中に蒸れた汗とフェロモンの匂いが満ちていた。
レヴィはこの部屋の中で過ごした孤独で苦痛で無意味なように感じた人生が男性器一つで塗り替えられていく事を理解し、一つ突かれる度に一つ苦痛な思い出が昇華されていくように感じる。
「るぅっ……おっ♡おっおっおん♡ぉっ♡るぅさっ♡るぅさーっ♡♡」
「はぁ、ッ、……どうして貴様はここまで僕に都合がいいんだ……ッ、ここまで、ココまで……ッ、こんな所までッ!」
「やめ、おっ♡おっ♡」
【敗者】は激しく腰を打ち付けたかと思うと荒く息を吐きながらようやく落ち着き、彼女を抱きしめたままため息をついた。
「貴様に動かせたら本当に独りよがりだな……」
「だっ、だってぇ……」
「また"でもでもだって"か?相手を見ずに一人で勤しむだけなら自慰行為と何も変わりないだろう」
「うぅー……」
レヴィが縮まって抵抗したかと思うと【敗者】は体を動かして彼女を剥がし、彼女が崩れたまま動揺しているところをあれやこれやと動いて彼女の足を持ち上げた。
「え?」
「変態の癖に体位に詳しくないのか?松葉崩しだ」
「わたしへんたいなんかじゃ……お゛っ♡」
深く挿入されたかと思うと【敗者】の腰がネチネチと巧みに動き、膣の弱い所を責め始める。
片足だけ持ち上げられていると何故か物として扱われているように感じレヴィの膣はきゅうと締まった。
それをすぐに実感し、【敗者】は目を細めて彼女を見下ろす。
「そんなに嬉しかったのか?ならば今日は、実践形式で体位の勉強でもしようじゃないか」
「じっ、じっせんって、どれだけするつもり、あっ♡そこや、あっああっ♡」
「どれだけとは……少なくとも日は跨ぐだろうな」
【敗者】は外の夕陽をちらりと見たあと、彼女の足を掴んで深い律動を始める。
「むり、そんなっ、そんなにょむりぃっ♡♡」
レヴィの言葉も鼻で笑うだけで、【敗者】は己の生殖器がはち切れそうなくらい膨れ上がり征服感に悦んでいるのを感じてさらに膣を虐めると共に逸物を扱きあげる。
「このスケベ女が……♡」
【敗者】は彼女の乳首をつまみ、くりくりと動かす。
無反応に受け入れていた彼と違い、レヴィのそこは酷く敏感で、【敗者】の指が触れるだけでも反応すると言うのに、つまんだりなんかしたら堪らない物だ。
「ふぁあああっ♡やっ♡あっ♡しぬっ、しんぢゃッ♡♡♡♡」
レヴィは潮を噴き上げ、ナカを締め付けてどくどくと収縮させながら激しく絶頂する。
腰を反らし、【敗者】から離れようとするが彼はそれを許さず、レヴィの目を覆うように掴んで引き寄せるとラストスパートをかけるようにしつこく打ち付けた。
「はぁっ、はぁッ、……」
「あ゛っ♡♡く、イく、〜〜ッ♡♡♡」
「孕め……!!」
激しい一打の後精液がレヴィの膣内を容赦なく埋めつくし、膣の脈動が最後の一滴まで絞り出す。
「はぁはぁ……」
体液に塗れ、ぐちゃぐちゃになった二人は目を合わせるとクスリと笑う。
髪はぐちゃぐちゃで濡れて歪んだ顔だというのに、どうしてかそれが美しく愛おしくてたまらない。
「ふふ、これではお前の家がカビてしまいそうだ」
「ちゃんと掃除するもん……」
「とはいえ、だ。一度風呂に入ろうか……」
そう言った瞬間、突然レヴィは【敗者】から目を逸らした。
「あの……トイレとか風呂とか、ない」
レヴィの言葉に【敗者】は目を丸くした。
「ない、だと?」
「だって……公衆トイレ借りて風呂は水浴びだったんだもん……こんなぐちゃぐちゃになって外に出るとか想定してないし……」
レヴィのボソボソとした言い訳を聞き取ると、【敗者】は顔を顰め考え込んだ。
「キッチンはある訳だしな。体を少し拭いて、……と言っても、難しいか。僕が公衆浴場に行けるわけがない」
「うぅー……」
「こうなると分かっていれば船でヤッたんだが……今言っても無駄だな」
レヴィの自宅は宇宙船以下である。
商船の方が広く、トイレも風呂もあり、寝床もある。
「どうしよう……」
普通に考えればテレパイプを使えばいいだけの話だがレヴィはそういかない。
それに74番艦はあのルビィのホームタウンの上、10年前の襲撃により他のアークスシップより全体的に設備が新しい。
【敗者】が転移すればアークスに気取られるかもしれない。
「船をここまで持ってきて下ろせたら……いやムリかぁ、うーん……」
レヴィは【敗者】の手を誘導し抱えながらぼんやりと考える。
そのまま外に出る、というのは難しい話だ。
夜中まで耐えて水浴びに行くというのが無難だろうが、プライドの高い【敗者】が水浴びをしてくれる線は考えられない。
かといって、タクシーを呼び寄せても移動できるのは市街地だけで船に戻るためロビーエリアに向かったら視線を集めることになる。
この部屋と船を繋げられればいいのだが。
「例えばだけどさぁ……例えばね……」
レヴィはブツブツと呟きながら頭の中で自分の部屋を組み立てた。
――そこの端に洗面所の扉が出てきて、そこからきちんと風呂にも繋がって、それこそ船の風呂と扉越しに繋がったりしたらいいんじゃないか。
確か、創世器の中でもポータルのような役割を持つものがあったはず。
あれもまたフォトンによるものだが、もしレヴィが再現するとしたら空間を歪めてくっつけるのが無難だろう。
早く風呂に入ってセックスしたい。疲れてはいるがまだ満足していない。
「こう、……む、むむむ」
レヴィは段々体がムラつきで熱くなっていくと、我慢できずに思考を中断させ【敗者】の手を持って自分の股ぐらに持っていこうとした。
「貴様はどうしてまともに意思疎通が取れない時に限ってそうなるのか……発動条件に関わっていそうだな」
しかし、【敗者】の言葉に意識を取り戻し、レヴィが振り返って【敗者】の方を見上げた。
「……?」
「貴様もまだ楽しみたいという意思があるのはよく分かった……」
【敗者】は抱擁を解いたかと思えば立ち上がり、レヴィの腕を引っ張って立ち上がらせる。
「【敗者】?」
「ほら、……早く行くぞ」
「え?あ、うん」
部屋の隅にいつの間にか扉が出来ていることに気づき、レヴィは【敗者】に連れられてそこに入っていった。
次回まで話の進行しないエロシーンになると思います
二章で大体どれくらいの話数になるかを計算していた所、それなりに長くなりそうなので三章もしくは四章以降を続編という形で作品を分けるか検討しています。話数が長すぎると管理が少々面倒なのと、読者からしても見にくいのでは?と思ったため。
-
続編として作品を分ける
-
分けないで一つの作品でまとめる