惑星ナベリウス上空。
本来、ダークファルス・エルダーの討伐戦は二段階の作戦になっており、惑星レベルの巨大なダークファルスと戦うため、先に眷属であるファルス・アームを討伐し本体を消耗させるのがセオリーになっているが……ソロで戦うレヴィにとってファルスアームを倒している時間の余裕などない。
だから彼女は他のアークスより不利な状態で【巨躯】を独りで相手する必要があった。
とはいえ、一応【巨躯】は模倣体。
本物かつ万全な【巨躯】完全体のサイズはおよそ1500キロメートル、惑星ナベリウスと同等程度だが模倣体はそれより小さく1000キロメートル程度らしい。
どのような攻撃を仕掛けてくるかは失明前に映像資料で確認しているが、普段アークスが討伐する際の【巨躯】は50メートル程度なのであまり参考にはならないだろう。
(そういえば……今この状態で"見えちゃいけない物"が見えたらどんな風になるんだろう?)
レヴィは該当ポイントまで移動する道中、そんなことをふと思った。
レヴィの視界に時々映る高次元や低次元の領域……それは彼女が移動したとしても視覚ベースで追従してくるが、盲目の今ならどうなるのか予測が付かなかった。
真っ暗な視界にそれだけ見えるのか、それとも視界ベースのそれも見えなくなるのか……
後者だとすると目の予後によってはトリリオン情報体が二度と手に入れられなくなるかもしれない。
だが、もし菌でそれをコピー出来ればトリリオン情報体に関しては量産可能になる。
あくまで見えてはいけない物も年単位に不定期で最悪50年越しにしか見えないなんて事も有り得るのだ。そうなれば量産体制を考えておくのは当然だろう。
そうやって思考を続けていると、船から自動音声が鳴り響く。
《まもなく、当艦は着艦体制へ移行します。目標座標のダーカー因子汚染量は甚大で非常に危険な為、着艦を許可する場合はセーフティロックを解除して下さい》
そんな音を聞いてレヴィは操縦席から立ち上がると、端末を取り出し声を掛ける。
「セーフティロックを解除して」
盲目の状態で操縦席にある膨大な量のボタンを操作するのは困難だ。
間違って変なボタンを押して管制に位置情報が伝わる、なんていう最悪なシナリオが起きないよう端末越しに音声で操作できるプログラムは既に存在している。
本来の用途は反フォトンの力でエンジンが停止されないようにするための措置だが、この状況でも素晴らしいほど役に立ってくれている。
「大丈夫……一人でもやれる。
そもそも【敗者】は風属性で減衰の掛かる【巨躯】とは相性が悪いんだから……」
レヴィは自分にそう言い聞かせた。
元の作戦では同時に戦闘しなるべく早く済ませることにしていたからこそ【敗者】と二人になる方が効率的だったが、元から応対するのは一人でやるつもりだったのだ。だから今の状況とそう変わりない。
この作戦に【敗者】は必要ない。
レヴィはそっと深呼吸をして、キャンプシップの搭乗扉を掴む。
「わたしだって【敗者】の役に立ちたい……【敗者】のために頑張りたい……」
「だから、絶対に勝つ!」
開いた先は破壊された宇宙の庭。
ダークファルス・エルダーのおどろおどろしい気配と膨大なダーカー因子が辺りを覆っており、センサーを誤魔化さなければすぐにでもアークスが飛んでくるほど強いオーラが埋めつくしていた。
「これがダークファルス・エルダー本体の気配……ナベリウスで会った時とは桁違い。
あの時はついでで遊ばれてたって事ね……」
エルダーは確かにそこにいる。
其れはレヴィというフォトンもない弱々しい存在に気付くことはなく、レヴィは殺意も何も感じない中この異様なオーラの覆う空間で眉を歪ませた。体表を覆い尽くすファルス・アームが蠢き、その見た目はグロテスクながらあまりにも巨大であまりにも恐ろしい。
「全く、討伐戦に行ったこともないってのに初回が独りでしかもメクラ?ほんとありえないんだけど」
レヴィは冗談交じりでそんな軽口を叩いてからアイゼンハートを掴み、グッと足を踏み込む。
地面から浮き上がったローズ・ヴァルキュリアに乗り込むと、レヴィはダークファルス・エルダーの居るその宙域まで飛び込んだ。
「……よし、行くよ」
レヴィは使えそうな宇宙航行用強襲
今回の作戦、ダークファルスエルダーの大きさ故にレヴィはファルス・アーム討伐用に使用されていたいくつもの揚陸艇をハッキングし、移動しながら戦わないといけない。
そのため端末は戦闘フィールドと言う名の揚陸艇操作で精一杯であり、他者に連絡どころかステータスすらろくに見えない。
「エルダー!」
レヴィの声に、ダークファルスエルダーはようやく振り返る。
エルダーは少し退屈そうな声色で、レヴィの小さな姿を見つめると光の広がる宇宙へ目を移した。
『何だ?この脆弱な気配は……』
「脆弱ね。ダークファルスの癖に人を見る目はわたしより数段下って言いたいの?
ま、どうだっていいけど……」
レヴィはエルダーのそんな様子に構うことはなく。
アイゼンハートを先程と同様のブーツに変えるとイノセントローズを取り出し、構える。
「ショータイム……ッ!!」
ダークファルス・エルダーの撃破プロセスについてはある程度下調べ済みだ。
まず重要なことは、ダークファルス・エルダーには第一形態と第二形態があること。
形態移行には攻撃の変化や腕の増加などがあり、今回の捕獲作戦では体力おおよそ60%以上を保持するため第二形態への移行は望ましくない。
つまり、基本は腕部分のコアに狙いを定めつつも腕を全て破壊しないように、もしくは第二形態に移行したとしても体力を削りすぎないように動かなくてはならない。
とはいえ体力の保持にこだわりすぎて捕獲に失敗しても意味がないのだが、理想は80%程だろう。
「とりあえず腕……」
そんなことを呟くレヴィだが、左斜め前へ強く風が吹くと彼女はエルダーの挙動を察した。
右手をかざしそのまま突き出す攻撃が来る、と。
レヴィは咄嗟に揚陸艇を動かし左側へ避けると予測通り彼女の横を超大質量の腕が通り抜けていき、彼女がコアに向かって近付こうとするとそれを邪魔するように上部の手からレーザーが発射される。
「くっ……」
(図体デカイから小回り効く方が有利……ってならないのがダークファルスなんだよね……)
どれだけ体が小さかろうが当たらなければ無意味。
体を滑らせて前方へ攻めたところで最弱点である腹のコアは守られているし、ギリギリで避けても連続の攻撃が命を奪うことになる。
「ぐうぅぅっ……!!」
レヴィの体が吹き飛ばされると、瞬間ポケットの内側から光が漏れ出し向き直る。
衝撃でぐちゃぐちゃになった臓器も粉砕した骨もあっという間に置換され、黄金色に輝くヒトガタの数が一個減るとレヴィは剣をすぐに構えた。
――アルケミストドールの自動使用だ。
レヴィがここぞという時だけに使うそれは他の何よりも高額な代わりに頭が潰されない限り自動使用でダメージを無かったことに出来る。
デメリットは極端な状況での使用を前提としているため軽い脳震盪でも発動してしまうことと、通常のハーフドールやスケープドールの"自律起動"とは完全に違う、"自動使用"という仕様上 *1、タイミングを測れない急激なダメージ置換により身体に対する負荷が大きく、記憶障害、肝機能障害、最悪の場合末梢神経の障害で麻痺して動けなくなってしまうなんていう可能性がありえることだ。
それでも死ぬよりはマシ。
「今なら……!」
レヴィは無理やりの置換でまだ全身に痛みが残り続けてはいるものの、エルダーは攻撃の勢いで一瞬体を止めているため、今こそまさに隙の時だ。
しかしエルダーの腕コアをイノセントローズで刺してみたが、案の定うんともすんとも反応しない。
だが大剣だけでチマチマ刺して勝てる戦いではないとレヴィも当然分かっており、他11人分の攻撃を負担するためレヴィはアイゼンハートに力を入れた。
このエリアのいい所はアイゼンハートの転換対象があちらこちらに転がっているところ。
清廉潔白の象徴のようなマザーシップ中枢とは違い破壊の痕跡が残るナベリウス上空はゴミだらけ。
つまり、いくら転換しても良い。
「大丈夫……殺さない程度に転換する!」
レヴィがそう叫ぶと、彼女の背後からフォトンの剣が現れエルダーへ一気に刺さっていく。
ただしエルダーはあっという間にレヴィから離れていくと、今度は右手を使ってネズミを追い出すように手を動かした。
全てのパーツが大柄な分だけ盲目でも音は聞きやすい。
レヴィの中で点が面になると一気に攻撃を避け、イノセントローズを離しアイゼンハートの力で一本の腕へ集中的に攻撃する。
だがこのままでは12人どころか1200人必要なエルダーの腕が破壊できる訳もなく。
レヴィはあまりにもリスクが大きいと避けていた手段を使うしかなくなった。
(転換したそばから全て消費していくなら理論上大丈夫なはず……!)
レヴィはそう祈るように思考すると、アイゼンハートの転換対象を、ダーカー因子に定めた。
そして、その転換先はフォトンだ。
「おりゃあああッ!!」
ダークファルス・エルダーを構成するあまりにも大量すぎるダーカー因子がアイゼンハートにものすごいスピードで集っていく。
しかしそれらは入った傍からフォトンへ転換され、剣先から溢れ出すとそのまま吐き出すようにフォトンエネルギー丸ごとエルダーの腕へ注ぎ続けた。
「まだまだぁああああーー!!!」
エルダーが腕を離しそうになるとレヴィは刃を食い込ませ、甲板を動かし腕に張り付きながらひたすらアイゼンハートをぶつけ続ける。
強く熱を持ったその武器がレヴィの手を焼き、皮を剥がし、肉を焦がしても彼女は止めず、ただひたすらに、腕が壊れるまで長く長く転換し続け……
ついに腕が綻んで破壊されると、レヴィはその出力を保ったままもう一本の腕にも斬りかかる。
しかしエルダーは腕にダメージを入れられながらも力任せにフィールドから離れていき、レヴィは追いつけなくなりアイゼンハートがエルダーの体表から離れた瞬間、転換を終了させダーカー因子の供給をせき止めた。
「はぁッはぁッ……う゛ぅぅうううっ……!!
痛い゛痛い゛ッ……痛い゛イイィィッ……!!」
レヴィは肘の先から焦げて赤黒い肉の見えた腕でどうにか武器を掴もうとしたが、あまりの激痛に体がビクビクと震え上がり、そしてふらつく。
その間にエルダーは音も聞こえないほど遠くへ離れ、その500キロほど先の場所で腕を広げた。
(離れた……??どういうこと?!)
レヴィはエルダーが前方に居ることしか分からないためアイゼンハートをブーツに変え痛みを我慢してイノセントローズを構えた。
見えもしないのに目を血走らせ、唇を噛み締め、腕の痛みを全身の切り傷や打撲のような軽い傷に集中して気のせいだと言い聞かせながら、どうにか武器を手放さないように押し付ける。
だが、敵が現れたのは前方ではなく後方で。
「ッ〜〜?!!」
突然ファルス・アームが四体ほど後方に現れると、叩き潰そうとレヴィの方へ一斉に飛びかかってきた。
レヴィは瞬間的にイノセントローズからアイゼンハートに持ち替え盾にして無理やり耐えるが、四体分の重量は圧倒的でありレヴィは押し潰されそうになる。
(ダメ……ここで復活したとしても力が抜けて押し負ける!とにかく出ないと!)
通常のアークスが
しかし反フォトン体質の彼女は単に置換するだけであり、無敵状態に移行することはない。
だからいくら残機があるとはいえレヴィは復活するタイミングを慎重に測る必要があった。
つまりこの状況で潰されてからどうにかするなんて行動は実行不可能。
レヴィはどうにか風を感じると重なり合うファルス・アームに僅かな指の隙間があることに気付き、彼女はアイゼンハートをギュッと握りしめた。
瞬間、ファルス・アームの掌が凍結し、氷のようにつるりと滑るようになると、レヴィはそれに合わせてアイゼンハートの盾を上へ押し付けながら一気に走り出し、指の隙間をくぐり抜けると今度はイノセントローズを突き立てて指を貫く。
ファルス・アームの指を千切りながらなんとか脱出を謀ったものの、次の瞬間レヴィの体は完全に硬直していた。
体を包み込む極冷の感覚、足元から頭の先まで動かせない状況……
(エルダーのやつ……ファルス・アームから抜けるのに合わせて天罰を投げてきたってこと?
――でも待って……エルダーの天罰って第二形態じゃ……?!)
レヴィはフリーズ状態でエルダーの異常に勘付いた瞬間、真上からエルダーの拳が降り掛かり叩き潰されそうになる。
(マズイ……!!)
絶体絶命のその瞬間、幸運にもレヴィの氷が砕けると彼女は衝動的に叫び声を上げた。
「トルパス!!」
その声に反応して辺りをピンク色の強い光が包み込み、ダークファルス・エルダーは無理やり座標を後方へ移される。
「はぁッはぁッ……チッ!」
なんとか抜け出すとレヴィはイノセントローズに触れた。
いくら大物に対応できるとはいえ、イノセントローズの能力ではエルダーに対応しきれない。インジュリーのような上限を削るような力は捕獲を目標としている現状とは相性が悪かった。
「どうせほとんど試作品なんだから好きな物使ってやんなきゃ損でしょ……!」
そう叫ぶと、レヴィはイノセントローズを仕舞いアイゼンハートの武器変化を解除すると、トリメイトを喉に流し込む。
自己治癒力の高まりであっという間に腕の怪我が治っていく中、レヴィはその途中のまだ痛みの走る手で懐を探り、あるものを取り出した。
「ヴァリアントローズ……!」
一丁の銃として現れたそれは直ぐに変形して鎌となり、レヴィが構えると懐のブラッドローズが反応する。
ヴァリアントローズはホワイトローズと同様銃の武器だが、その能力は大きく変わる。
ヴァリアントローズの特殊能力は"ユニオン"……他ローズウェポンと組み合わせることで様々な能力を発揮することだ。
レヴィは導かれるままブラッドローズを取り出すと、ブラッドローズの糸の塊がヴァリアントローズに吸い込まれていく。
するとヴァリアントローズに糸が巻き付き、ユニオンが発動した。
(ヴァリアントローズとブラッドローズのユニオンは移動補助……糸を利用した立体機動かつ高速移動が可能になりエルダーのようなデカブツ相手でも高所が取れる上糸によって防御も出来る!)
レヴィは飛び出すと直ぐに糸を放ち、ファルス・アームに狙いを付けると、再びまとまって踏み潰そうと折り重なってくるそれらに向けて糸の先端を付け、踏み潰される前に飛び出して思い切り円を描くようにぐるりと回った。
箱を梱包するかのようなその大きな動きはファルス・アームが地面に到達する瞬間糸がそれらの体躯を一周し、鎌を思い切り引くとグンと締まりファルス・アームたちは一斉に締め付けられる。
「変なものボンボン投げてくるならこっちだってお返ししてあげるんだから!」
レヴィはそう叫ぶとアイゼンハートを投げる。
アイゼンハートはレヴィのイメージに合わせて巨大なパチンコのような形になり、縛られたファルス・アームたちを中央に据えると転換によって紡がれた雷を纏いレヴィは飛び上がって思い切り発射レバーを踏み込む。
「フィーバー!!」
レヴィが離れると同時にファルス・アームは雷を纏って射出され、ダークファルス・エルダーの頭部コアに真っ直ぐ的中した。
コアに攻撃の当たる子気味いい音と振動を感じると……レヴィは思わず跳ね上がった。
「うやったぁ!!!うわわぁあああーー!!大あったり〜〜!!」
ストレート真ん中直撃の快感にレヴィは思わずえへへ、なんて言って楽しそうにしているが、エルダーの方も攻撃されたというのに楽しそうにしていて。
『何だこれは……?!面白い……面白いぞアークス……!!』
「ふんっ!そんなこと言ったって、ボーナス確定してるだけなんだからね!」
エルダーが再び接近してくると、レヴィはすぐに鎌を握り突き出された腕を避けてコアに刃を立てた。
曲線の刃がめり込むと体を回し、まるで丸鋸の刃のように高速で回転してコアを割いていく。
「っ!」
エルダーの上腕が頭上に差し迫ると刃の先を突き刺して飛び上がり、ヴァリアントローズを
「おりゃッ!!」
腕を避け飛ばされてきた天罰の隕石を打ち返し、ファルス・アームが襲いかかってくるとヴァリアントローズを銃に変えて撃ち込む。
だが応対する攻撃の全てをエルダーは受け止め、レヴィへレーザーを放った。
「ッッ!!!」
レヴィの上半身にレーザーが食い込み分離した瞬間、ちぎれた先から縫合していくようにアルケミストドールのダメージ置換機能が発動し、噴き出た血が落ちる頃にはレヴィの体は元通りになった。
身体中に切断の痛みが走り抜ける中レヴィは眉を顰めながらも体は止めず、振り返るとアイゼンハートを突き立てコアに刃をめり込ませる。
「貫けぇええええッ!!」
アイゼンハートの刃がぐんぐんと伸びコアを突き抜けた瞬間、レヴィは足に力を入れ真横に切り裂いた。
なればと振り返り完全に斬ろうとするが、エルダーは復活させようと他の腕で切断しかけの腕を包み込み回収しようとする。
「止まらないっての!!」
レヴィは瞬時にアイゼンハートを掴んで爆弾へ変え、転換能力でフォトンを纏わせながら退いていく腕の中へ投げ込む。
ドオオオン、と激しい轟音の後に包まれた内側で最大限の衝撃と共に爆発した腕は切断面も分からないほど木っ端微塵になっており、レヴィが指を寄せるとアイゼンハートはあっという間に形を取り戻してレヴィの手の内へ収まった。
だがそこで終わりでは無い。
腕を包み込み防御に使っていたこの瞬間こそ、間違いなくエルダーの隙に等しく。
「今しかない……!」
レヴィは頭部コアを睨み、手を翳して……
「ルシェラ!!」
エルダーを眩しいほどの光が包み込むと高度がグンと下がり、レヴィの乗る甲板に頭部のコアが間近まで接近する。
それを機にレヴィは一気に飛び出してアイゼンハートを長い剣に変え、大きく振り上げた。
頭部コアを破壊しダウンを取れば捕獲装置を作用させられるかもしれない……
――が、その時。
頭部のコアが光を放ち、黒い影が現れると……
「う゛ッ?!!」
レヴィの腹に衝撃が走り、彼女はアイゼンハートが手の内から滑り落ちたかと思えば、次の瞬間地面に向かって思い切り叩き付けられていた。
「う゛ぁぁああッ!!」
ドールによる強制置換で霞む視界の中、レヴィに映っていたのは、ファルス・ヒューナル。
つまるところ……このタイミングはエルダーにとっても絶好のチャンスだった訳だ。
「チッ……はぁッはぁッ……ほんと、聞いてないんですけど……!」
『まだ生きているか。
しかし、その身代わりも限りはある……我を長く愉しませよ、アークス』
二章で大体どれくらいの話数になるかを計算していた所、それなりに長くなりそうなので三章もしくは四章以降を続編という形で作品を分けるか検討しています。話数が長すぎると管理が少々面倒なのと、読者からしても見にくいのでは?と思ったため。
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続編として作品を分ける
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分けないで一つの作品でまとめる