おかしい、明らかにおかしい。
彼女は最近の彼女とは違い彼をきちんと"見て"いたが、その瞳はぼんやりと緑色に発光していた。
何かに操られていると考えるのが自然な話だが、レヴィのその瞳は別のものになっているというよりかは内側にあるものを無理やり引き出されているようで、彼女の顔が限界まで近付くと【敗者】は瞬く間に彼女の舌を唇にねじ込まれていた。
「ッ!!」
レヴィなら最初から舌を入れてくるなどありえない。本物のレヴィなら唇が触れるだけのキスでキスした気になりつつ満足できないような誘う目でこちらを見てくるはず。
そう分かってはいるのだが、【敗者】は突き飛ばして拒絶しようとしてもレヴィはビクともしなかった。
「レ、ヴィッ……」
【敗者】は口を塞がれる僅かな隙間で彼女の名前を呼びかけた。彼の面はどう歪んでも眉目秀麗の形を崩さないが今の彼の表情は喜んでいるとも嫌がっているとも言えないような複雑な形で強ばり、レヴィに舌をねじ込まれている内に彼も自然に顔が赤らんでいく。
「っ……ん、……は、っ、ん……」
にしてもいつもよりエロエロすぎる。
レヴィは唾液を移して【敗者】に飲ませたり、舌に思い切り吸い付いて囲うように舐め回したり、明らかに攻め慣れているような挙動だ。
「【敗者】、……【敗者】、っ、【敗者】……」
縋るように体を押し付け、【敗者】の肩をギッチリと押さえ込み、レヴィは【敗者】の舌を舐り喰らい尽くす。
「ッ、は、っ、……はぁッ、はぁッ……」
「……」
暫くの長い接吻の後、レヴィはようやく唇を離した。
だが【敗者】の上から退く様子は一切なく、彼女は少し目を合わせると、今度は彼の胸倉を掴むと無理やりネクタイを外し、シャツのボタンに手をかける。
「ッレヴィ!目を覚ませ!」
犯される。【敗者】はそう確信すると衝動的に叫ぶが、レヴィは止まらない。
彼の話など聞いていないどころかその音すら耳に入っていないかのようにボタンを外していき、スラックスに仕舞い込まれたシャツも引き出しブチブチと剥がす。
「肌、……【敗者】の、……」
レヴィはボソリと小さく呟くと、彼が内側に着込んでいた黒いインナーを見て首を傾げた。
まだ脱がせたいという意味合いなのかと【敗者】は考え、彼女にとっては構造不明な内部インナーをどうやって今の彼女が脱がせるのか少し知的好奇心が湧き出る。
こんな危機的状況でも常に知識を求めてしまうのは、【敗者】にとって皮肉なものだろう。彼が知識欲を貪欲に求め続けた結果、組み敷かれたとて相手の未知に己の欲望を見出してしまうのだから。
(クソッ、僕は何をやってるんだ……)
レヴィはそっと手を伸ばすとシャツの中に手を滑らせあちこちに触れてみる。
そこでもない、そこでもない。いや、そこでもない。
【敗者】は内心そう呟きながらレヴィにされるがままで見守る。
素面だというのにまるで泥酔してしまったみたいに、抵抗すべき場所で抵抗せず、己を失っているようなフリをして彼女に主導権を渡す。
主導権を渡すという余裕を見せることで、逆にこの場の主導権を握っているという鶏が先か卵が先か分からないような状況で【敗者】の心は不思議と殺したいくらい高い情動に襲われていた。
「あ……」
レヴィがようやくインナーの核を見つけると、ジッパーを外すように金具を持って下へ引っ張る。
先程まではピッタリとはまったタイルのように継ぎ目など何処にも見えない服だったが、一度引かれればあとはホロホロと解けていくようにインナーはあっという間に脱げ、シャツの下に小さなパーツだけがコロンと転がった。
レヴィは興味無さそうにそれを手で払い除けるとすぐに彼の胸元に顔を近付け、思い切り頬を擦り付ける。
「はぁぁぁあ……【敗者】……♡」
前髪がチロチロと当たりくすぐったいが、レヴィは構わず彼の硬い胸筋を揉むと顔を近付け胸の間からちゅっちゅと啄むようにキスし始める。
「……ッ、……」
レヴィが片方に狙いを定めるとゆっくりじっとりとそこへ近寄っていき、遂に到達点を発見すると大きく舐め上げる。
「〜〜ッ!!」
【敗者】の平たく凹凸の薄い乳頭を周りの乳輪ごと大きく舐め上げると、レヴィはにやりと微笑む。
「あはぁ♡」
レヴィの目は卑しく歪み、両親指で彼の其処に触れると左右にしつこく擦りながらレヴィは絶えず彼の胸元に唇を落とす。
「ッ、レヴィ……」
「あは、ふふ、フフ、……欲しい、ホシイ、ゼンブ……」
胸から全身に拡がっていく強い違和感。
レヴィは【敗者】の表情を覗き込みながら妖しく笑い、硬い胸筋に吸い付いて鬱血痕を付けていく。
快感なんてないというのに……だのに、【敗者】の反応するものは反応し、胸の頂はピンと硬くなっていた。
「……♪」
レヴィは彼の体をつぅとなぞるように滑らせるとそのままゆっくりと体を退かし、下半身に迫っていく。
「やめろッ、レヴィ……ッ」
まるで獣のように目を凝らせながらガチャガチャと音を鳴らしながらベルトを外していく。
「【敗者】、……【敗者】……ッ♡♡♡」
「くっ……」
レヴィを止めるべきだと言うのはわかっている。だが、無理に抵抗しても彼女に無駄な傷を付けるだけだ。
【敗者】は自分にそう言い聞かせ納得するが、その間にもレヴィは【敗者】の下半身を晒し上げ萎えた逸物を顔に擦り付け恍惚の笑みを浮かべていた。
「あはぁぁぁあ……♡♡えっちなにおいしゅるぅ……♡♡」
下品なスケベ声を上げながら【敗者】の睾丸の裏に顔を埋め、舌を伸ばすと彼の秘孔をつつく。
「ッん、やめ、……ッ」
ビクン、と【敗者】の体が跳ねると、レヴィは両手で彼の尻をがっしりと掴み秘孔の皺に擦り込むようにしつこくキスをする。
ちゅっ、ちゅっ、と己の下から聞こえる甘い音と啄まれるくすぐったい感覚に【敗者】の羞恥は限界へと達し、逸物をギンギンに勃起させながら我慢汁を彼女の背に垂らしていた。
「もう、……やめろ、……レヴィッ、……勃った、……ッ、勃ってる、から……」
「はふ……♡んふー……♡」
【敗者】の雄の匂いを鼻から肺の奥までしっかりと流し込み、レヴィは満足するとようやく彼の睾丸の下から顔を見せ、今度は怪しげに微笑み【敗者】の胸元に顔を寄せた。
「ちんぽおっきくしちゃったね……♡」
そう言ってレヴィは我慢汁の滴る鈴口をつついてから、彼の乳首に吸い付いた。
「ッ、……」
レヴィは荒く息を吐きながら手は【敗者】の逸物を扱き、頭はひたすら彼の乳首にしゃぶりつく。
ねっとりと乳輪をなぞるように舐めてはちゅっと啄むように吸い付き、咥え込むとちろちろと先端をつつくように舌を動かす。
「ぁ……、うぁ、……」
片方ばかり執拗で、【敗者】は胸元に僅かな快感を感じると焦れったくなった。
左ばかりずるい。右乳首が寂しい。
右も、右も、右も……
「っぁ、んんっ、……」
【敗者】の伸びた手は自然に空いた己の胸元をくすぐり、指を立てると爪でカリカリと引っ掻く。
(違うっ、違う違う違う、僕は、僕はこんなものでは、乳首なんかで感じているわけじゃ、違うんだッ、だが、だが片方だけなんて可笑しい、そうだ!そう、違和感を消すために僕は仕方なくやっているだけだ、決して気持ちいい訳では……)
「あっ、ア、……♡ぁっ、ひ、……ひッ、……んひ、ッ、……レッ、……レヴィ、……ッ……♡」
「……♡」
【敗者】の小さな堪えるような声を聞くとレヴィは楽しげに笑みを浮かべ、衝動的に動く彼の指を見つめた。
「もっと気持ちくしてあげよっか?」
「ハァッハァッ、……ハァッ、……」
レヴィの舌が離れると【敗者】はようやく衝動的に動かしていた指を離すことが出来たが、今度はピンと乳首を固く勃起させながら惚けたようにどこか遠くを眺めていた。
そんな彼の耳にレヴィは顔を近づけ、ふぅっと息を吐いてから優しく囁く。
「【敗者】にいーっぱい優しくよしよししながら両方のお胸をいーっぱいカリカリされたらどうなっちゃうと思う?」
「うっ、ぁ、……ぁ、っ……」
「おちんちんきもちくびゅーってしたいでしょ?ね?」
こんなのおかしい絶対可笑しいおかしいに決まっている。
【敗者】の頭の中はそんな言葉が何度も繰り返されていたが、彼はそれを言葉に発することができないままぼんやりとした頭でカクカクと縦に頷いた。
「いい子……♡」
レヴィはそんな言葉を言ってから彼の耳の内側へ舌を伸ばすと、ジュルジュルと音を立てて舐り始める。
「っうぁ、アッ、あっ!!」
「ぢゅる♡んぢゅ♡んふ♡ちくびもちんぽもカチカチだね♡かっこいい♡」
【敗者】はされるがまま喉の空いた声を上げる中レヴィは彼の両胸に手を置くと両の乳首をスリスリカリカリと指で扱い始め、少し口元を離したかと思えば今度は耳たぶを甘噛みしぢゅーぢゅーと吸い付く。
「う゛ぁッ、やめ、ッ、んぎッ♡♡んう゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ッ♡♡」
【敗者】は上半身に襲いかかる快感から逃げようと腰が独りでに動き、体を捩らせるようにあちらこちらに揺れるが逃れられることはなく、レヴィの腹に逸物がぶつかる度に彼女は恍惚に顔を歪めながらもっと激しく責め上げた。
「ん゛ッ♡♡ん゛あ゛ぁ゛ッ♡♡殺してやる゛ッ♡♡殺してやるぅ゛ううッ♡♡」
彼の瞳は鋭く尖り、眉を顰め彼女をキツく睨みつける。
その目には快楽と同じくらい大きな怒りと憎悪が宿り、自分が何回りも年下の小さな背丈の女にここまでの辱めを受けているという苛立ちと男の不必要な部位で快楽を得ているという羞恥心が彼の炎を燃やしていた。
「あはぁぁっ♡♡それ♡……それをもっと……♡♡」
だがレヴィは臆するどころかむしろその瞳を見て股ぐらをじゅくじゅくと濡らし、唾液で濡れた耳から顔を離すと殺意の籠った彼の表情を恍惚とした目で見つめてそっと手を翳した。
「もっと、もっと……!!」
彼女は両の手にローション液を引き寄せ、手のひらをぬめらせると逸物をにゅっと握り締める。
「ッ、」
「えへ、……ふふっ、殺したいくらい気持ちくなってね……♡♡」
そして空いた手は睾丸を滑って下を通り、先程しつこいほど口付けた秘孔の方へ近付いていく。
「ッレヴィ!!貴様殺すぞ!!」
「殺したいなら……刺せばぁ?♡♡」
レヴィは牽制の声に挑発的な笑みで返すと、その濡れた指を彼の秘孔に二本もねじ込んだ。
「ッう゛!!」
「ふふ、ごめんね?わたしにもおちんぽ生えてたら、【敗者】のこともっといっぱい気持ちくしてあげられるんだけど……」
レヴィはいたずらっ子のように微笑みながら奥まで突っ込んだ指をグッと曲げコリコリと硬く疼くソコを押し込む。
「ッんぎぃっ?!!?!!♡♡」
前立腺を突き上げられた衝撃で【敗者】の体は強ばり、拳をぎゅうと握り締め堪えようとするがレヴィは追い打ちをかけるようにぐにぐにと執拗に押し込む。
「わたしよりあなたのこと良くできる性別が存在してるってことが不愉快だから、これが終わったら男を全員抹殺しよっかな♡ふふふっ♡」
「あ゛ッ、レヴィ、やめ、ッ、う゛ッ♡♡やめ、ろ゛ォッ、レヴィッ♡レヴィッッ!!」
だがレヴィが止まる様子など微塵もなく。
レヴィは雄叫びを上げ悶え苦しむ【敗者】の様子を見て嬉しそうに、その背徳感を愉しむかのように激しくごちゅごちゅと音を立てながら責め上げていく。
「ぁ゛ッ、……ッ、レヴィィイイイッ……ッ!!貴様だけは、貴様だけは絶対に、このぼくがっ、ぼく、が、ッ、うぎゅ、ッ、う゛ぁあッ!!」
【敗者】が手を出そうとした瞬間、レヴィはそれを遮るかのように胸に手を伸ばしぎゅうと乳首を抓りあげる。
「っひぃいいッ!!」
「貴様だけ?ふふっ、……そんなにわたしの事がキライ?憎い?ふふっ……♡あは♡じゃあわたし以外考えられないかぁ♡いい子♡【敗者】いい子だね♡」
そのままレヴィは片手で前立腺を刺激しながらもう片手で乳首をカリカリと引っ掻く。
ギンギンに勃起した逸物から絶えずカウパーが流れ出し股ぐらが粘着質な液で満たされながら、【敗者】はひたすらに男が感じるべきでない場所を責められ続け顔を真っ赤に染めながら呻き続けていた。
「ッあ゛ッ、やめろ、どっちでも、いいッ、どっちでもいいからやめろッ!!」
【敗者】の振り絞った声に、レヴィはきょとんと目を開き、しばらく彼の目をぼんやり見つめたあと……こてん、とあざとく顔を傾ける。
「え?どっちもいいから止めるのを辞めろって?ふふっ♡じゃあもっと良くしたげる♡」
それは天使のようで、しかし悪魔のように悪どい笑み。
レヴィのその視線が【敗者】を貫くと……彼女はパッと乳首から手を離したかと思えば、勢いよく逸物を咥え込んだ。
「ッ?!」
「んぶっ♡♡んぢゅ♡ぢゅるるるるっ♡んぶっんぶっ♡んぅうう……♡♡」
レヴィお得意の悪辣な亀頭責め。
口元にたっぷりと溜め込んだ唾液をジュルジュル音を立てて激しく吸い付きながら舌をねっとり動かし、秘孔の内側がギュウウウっとキツく締められてもレヴィの指が止まることはない。
圧倒的な劣等感と羞恥。それによって湧き立てられる怒りと苛立ち。
「あ゛ッ!!あ゛ッ、ぐッ、やめろぉ゛おおおッ!!!ふざけるなッ!!ふざけるな雌豚がッ!!この醜いゴミカスがッ!!殺してやるッ!!殺してやるぅ゛ううううッ!!!」
【敗者】はガクガクと腰を震わせながら手の内に血が滲むほど酷く抵抗を続ける。
部屋の中には怒号のような悲鳴のような嬌声が響き、汚い声で怒鳴り散らしながらも股ぐらの方はもうぐちゃぐちゃに蕩けきっていた。
「ぢゅるるるる……っ♡♡」
「ッぐぅううううッ!!」
襲いかかる圧倒的な快楽。稲妻。全てが的確で、その緩急すら全てが正しい。
「ッが!!」
ぢゅぶっ♡ぢゅぶっ♡ぢゅぶっ♡
レヴィは口を窄め喉奥の細まった感触を味合わせながら搾り取るように激しく吸い付く。
淫猥な口オナホの感触と前立腺から襲いかかる津波のような快楽に【敗者】の睾丸はパンパンで昇ってきた精液を抑えるので【敗者】は限界だった。
「やめろっ、やめ、も、も゛無理だ、もうッ、もう焼ける、ッ、僕の、僕のチンポが、あ゛ッあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ッ!!射精る、ッ、射精るぅううッ、……」
「いいよ♡おいで♡」
地獄の溶岩に焼かれるような全身の熱さと共に天に昇るような強い快楽が襲い、前立腺への強い刺激が体を貫いた瞬間、【敗者】は体を激しく跳ねさせ思い切り果てる。
「〜〜〜〜ッ♡♡」
びゅ〜〜〜〜っ♡♡♡と噴き出すような大量の射精の最中、秘孔もぎゅうぎゅうと激しく締まり【敗者】は口をはくはくとさせ快楽に打ち震えていた。
「ふふ、ここもきゅぅーってしてたよ?いっぱい気持ちくなれて偉いね♡いっぱいびゅーびゅー出来てかっこいいね♡【敗者】えらいこ♡よしよし♡♡」
「ッうぁ、ぁッ、あ゛……」
レヴィがようやく尻から指を抜くと、そこには泡立った粘着質なローションがベッタリと付き、レヴィはそれを舐め取ると【敗者】の尻を回すようき撫でる。
「この硬くて平たいお尻もだーいすき♡♡ふふ♡」
レヴィは微笑みながら楽しげに【敗者】の体にまとわりつくが、【敗者】は顔を俯かせたまま息を整えるように何度も深呼吸を繰り返していた。
二章で大体どれくらいの話数になるかを計算していた所、それなりに長くなりそうなので三章もしくは四章以降を続編という形で作品を分けるか検討しています。話数が長すぎると管理が少々面倒なのと、読者からしても見にくいのでは?と思ったため。
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続編として作品を分ける
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分けないで一つの作品でまとめる