「向こうで回復を図ってるみたいだけど、半再生のスキルは?」
「どうやらあの姿にその手の特性は存在しないらしい。特性はあくまでC.A.R.D.を使う上……ゲーム的な個性の為なのかもしれないな」
世にも恐ろしい光景だが残虐拷問殺人犯の二人を動じさせるには遠く及ばず、二人は冷静に分析する。
「二足歩行生物みたいな形してるし、中心核の位置は多分頭か胸か腹の三択だと思う……」
だが回復したアンプラム・アンブラは直ぐに【敗者】に照準を定め、腕を振るいあげると再び空間の壁を破壊し割れた鋭い欠片を降り注がせた。
「物分りの悪い奴だな。回復しようが攻撃しようが、貴様の勝ちは最初から式に組み込まれてなどいないというのに」
「中心核さえ見つかればユニゾン波で菌の影響を抑えられる。なら……」
レヴィは武器を握り締め立ち上がる。
アンプラム・アンブラのヘイトはより強く素体でもない【敗者】の方が上に決まっている。
ユニゾン波をぶつける為にも、レヴィは隠れ続けているだけではいけない。
(パターンは概ね見えた……なら、高速移動して決め込む!)
「ローズ・ヴァルキュリア!」
レヴィが叫ぶと空間が歪み、ローズウェポンの空輿……ローズ・ヴァルキュリアが姿を表す。
アイゼンハートを抱え乗り込むとローズ・ヴァルキュリアは風を起こしアンプラム・アンブラの攻撃を避けながら頭頂部まで一気に登っていく。
「まずは頭から――脳天カチ割る!!」
レヴィはその叫びと共にアイゼンハートを大剣に変え、ローズ・ヴァルキュリアから飛び出すと思い切り振り上げ、そして其れの撒き散らす空間の破片を転換しアンプラム・アンブラの頭部……に見えなくもない、歪な形の肉へ刃を刻み込む。
刃に貯められたエネルギーが一瞬で大きな光と熱に変わり、アンプラム・アンブラの体躯を縦に引き裂くが、しかし中心核に当たるものは在らず。
「チッ……」
レヴィは直ぐに退こうとローズ・ヴァルキュリアを呼び寄せるがアンプラム・アンブラの頭部に眼のような二つの光が輝くと、レヴィの頭上から光の矢が降り注ぐ。
「ッ!!」
レヴィは回避が間に合わないと察するが、それでも突破口を見出そうと空輿で進んでいった。
「うおりゃああああ!!」
グラン類似エネルギーが一気に活性化され、針の穴に糸を通すかのように繊細な動きで全ての天罰を回避すると、猛スピードで突っ込んでいった彼女を支援するため【敗者】が眷属を出して盾とする。
「くっ……膨らんだ胸元が一番怪しい気がするけど、数値に変化はないんだよね……?」
「あぁ。僕も胸元を考えていたが、先程攻撃を仕掛けても変化はなかった……」
「むむむ……」
レヴィはアンプラム・アンブラの背後に近付き再びアイゼンハートの転換を行おうとする。
しかしアンプラム・アンブラは体を沈めレヴィに振り返ると、その背後にある空間の壁を破壊し腕を伸ばした。
また栄養補給をするつもりなのか、とレヴィは思ったが、しかし今度掴んできたのは人ではなく黒い球体のようなもので。
「ブラックホールか?!」
【敗者】が端末の数値を見てその正体に気付いた瞬間、レヴィの視界がブツッと糸が切れたように途切れる。
「ッ?!」
「ブラックホールにより形成された空間が不安定になっている……このままでは崩れてもおかしくないが……」
「目が見えない!!」
どうして、とレヴィは焦り何度も瞬きするが視界は帰ってこない。聴力にも異常はない。まるで外にいる時と同じようにレヴィの感覚は的確に失われている。
「なんだと……?!」
レヴィの叫びに【敗者】は驚き、彼女を視界に映すが、彼女の姿を見て目を見開いた。
彼女の周りを黒い影のような物が覆っている。
レヴィはその中で外にいた時と同じ、瞳孔の肥大した光の失った瞳でおろおろと顔を動かしていた。
空間の歪みはアンプラム・アンブラの持つブラックホールと、そしてレヴィの周りに集中している。
彼女と外界の間を阻むその漆黒は物理法則を受け付けておらず、空間の狭間に当たった攻撃はまるで掃除機のようにあっという間に吸い込まれ、落ちていった。
「そうか、空間壁の破壊とブラックホールの影響でアンプラム・アンブラの精神世界で形成した異次元空間と現実世界の境界が曖昧になり、アンプラム・アンブラが齎した"膜"が剥がれているのか……!」
「膜ってどういうこと?!」
「アンプラム・アンブラは精神世界でのみ貴様の目が見えるよう、精神世界という状況を利用し盲目という概念を改変させそれが発生しなかった分岐点での状態をレヴィに付与し、世界自体が平行分岐しないように次元断層の膜を作っていた」
「そういう仕組みだったのか……」
「奴は元々ラグオルにいた上、異次元真空空間……ディラックの海の内部でダーカー因子を圧縮して作られた。その作成プロセスの中で奴は異次元空間を生成出来るようになった可能性がある。
もしくは、最初から奴にその能力が存在したか……」
レヴィは抑揚付いた【敗者】の語りを聞いて少しずつ心を落ち着かせ、深呼吸をした後再びアンプラム・アンブラの方へ顔を向ける。
「見えなくても大丈夫……コアのエネルギーさえ理解れば……!」
漆黒の中、レヴィがそう声を上げた瞬間彼女を覆う漆黒の中から幾つもの影が飛び出す。
「レヴィ!」
レヴィは猛々しく胸を張り、腕を伸ばしまるで指示を出すように手を広げた。
飛び出した黒い影達はアンプラム・アンブラへ近付いていき、幽霊のようにすり抜け、背部から空へ抜けていく。
クラゲか何かのようにたゆたい空を舞うそれらを見たあと、【敗者】はレヴィの方へ視線を移した。
「……ッ!!」
その瞬間、【敗者】にデジャヴのような景色が映る。
「其奴は、……なんだ……」
――光を通さない漆黒の中を色もなき白色の目玉が動く。
二股、もしくは三股に分かれた触手が風もなくゆらりゆらりと靡く中、無数の骸骨の上に盲目の少女が背を向ける。
長い金色の髪が宇宙の極彩色に散らばると、星の数々は色を失い闇の中に消えていった。
【敗者】は頭を覆う痛みの中で、空間の壁から光るガラスの欠片のような物が彼の視界に過ぎっていく。
彼はそれを反射的に掴んだ。尖ってはいるものの痛みはない。
だがそれを手に入れた瞬間【敗者】の頭痛は徐々に引き始め、彼は俯いて荒く呼吸を続けた。
レヴィはそんな彼の異常は気付かず頭の中に情報が注がれていくと、彼女の体はアンプラム・アンブラの腹部へ狙いを定める。
「中心核の位置が分かった!アイツの口の中、それもその奥スレスレ……喉みたいな所にあるみたい!でも、紐で閉じられた鞄みたいに中心核の周りを肉が覆って固まってる。開くには、あの肉を緩めるしかないみたい……【敗者】?」
「あぁ……、そうか……どうやって、緩めようか……」
【敗者】は体の不調の中でもレヴィの声を聞き届け、ゆっくりと深呼吸を繰り返し自らに落ち着けと言い聞かせ続ける。
だが【敗者】の曖昧な返事と息も絶え絶えな声色でレヴィは異変に気付き、急いで駆け寄った。
「【敗者】?平気?」
レヴィは【敗者】の背にそっと手を置きゆっくりと撫でる。彼の体温は異様に熱く、彼女は一瞬肩を跳ねたが、動揺するよりも先にアイゼンハートでガードしながら彼をローズ・ヴァルキュリアに乗せる方を選択した。
「ハァ、ハァ……、……僕は大丈夫だ」
「無理しないで!」
「構うな!嘘偽りなく大丈夫だ。ピークは過ぎた。後は落ち着くだけになる……」
【敗者】は髪をくしゃくしゃと乱し脂汗の滲んだ自分の顔を隠すとレヴィの肩を掴む。
「中心核を覆う壁を破壊し喉元まで着くことが出来ればいいが、あまりに硬い場合はその周りの筋や神経を切り、弛緩させるのがいいかもしれない。奴は肉の塊だ」
「【敗者】……」
レヴィはゆっくりと手を離すと、【敗者】が彼女の背をポンと押した。
「そんなに僕が心配なら、ぐずぐずするんじゃない」
【敗者】の揶揄うような声にレヴィは頷くと、そっと彼から離れる。
空間の歪みは著しい物になっていき、このままでは本当に空間が壊れてしまうだろう。
【敗者】は自分の不調を治しつつもレヴィの視界を奪うブラックホールを破壊し、空間を修復……いや、グラン類似エネルギーの力で再構築する必要があると感じた。
「先程貰った力を全て使えば、この空間を制御出来るようになるだろう……!」
【敗者】は胸の中を吐きそうなほど熱い何かが駆け巡り、全身が熱を帯びていく。
レヴィはそんな中アイゼンハートを銃に変えアンプラム・アンブラの喉元を撃ち抜くがやはり引き締まった肉の壁は硬く、銃弾はボールのように容易く跳ね返った。
(やっぱり筋や神経を切るしかない……)
レヴィは【敗者】の呼吸音を聞いたあとすぐにアンプラム・アンブラの方に向かっていく。
だがアンプラム・アンブラ程の強大なエネミーで、弱点部位が中心核のみとなると感じられるエネルギーはあまりにも膨大であり、筋や神経のような繊細な肉体の構造を視覚情報なしで読み取る事は困難だった。
(だったら、口の中やその横を全部刻んじゃえばいい!!)
「ブラッドローズ!」
張り巡らされる糸の武器、ブラッドローズを取り出すと、レヴィは直ぐに腕を振り上げ、殺戮の糸を編み込んでいく。
束ねられた糸が途切れ、長い箒の先端のようになるとさらにレヴィは武器を取り出した。
「これをヴァリアントローズとブラックローズの力で……!」
ヴァリアントローズはローズウェポンと他の武器を組み合わせる事で力を発する銃だ。
ヴァリアントローズとブラッドローズの二つでは、銃に糸が巻き付いた広範囲の立体移動が出来るようになる移動補助が使用可能になるが、ヴァリアントローズのユニオンは二種の武器のみに囚われない。
力をほとんど失ったブラックローズは他二つのローズウェポンに支えられながら杖の形になり、石突きへ細かく切られたブラッドローズの糸がまとわりつく。
その先端を変形したヴァリアントローズが覆いかぶさり、三つの武器が一つの形に固定された。それはさながらバラ鞭……しかし叩く部分は臓器も骨も引き裂く強靭な糸。細かく多く切り裂くための広範囲攻撃に向いたものだ。
「うおりゃぁああああーー!!!」
バラ鞭と言えど持ち手は長く、レヴィは旗を振るかのように大振りに横薙ぎすると今度は縦に切り裂いていく。
「切って切ってぇぇえええーー!!ひき肉にしてやるんだからぁぁぁあああー!!!」
盛大な叫び声と共にアンプラム・アンブラの体表面を鋭く削っていくレヴィ。
やすりを掛けたようにざらつき、細かい肉が飛び散る様はヒトならとてつもない痛みだっただろうがアンプラム・アンブラは叫ぶこともなくただ妨害しようと天罰の雨を降らせる。
しかしその雨はひとつたりともレヴィにも糸にも当たることはなく、全てが地面に落ちていくとアンプラム・アンブラは腕を伸ばし再び隕石を振らせようとした。
だがそれが割れた空間の穴に手を伸ばした瞬間、壁が再構築されガツンと拳がぶつかる。
『何を……!?』
アンプラム・アンブラが動揺していると、突然レヴィの視界にまたパッと光が取り戻される。
「どういうこと……?!」
レヴィは振り向くと、そこにはキラキラと光を纏い手を翳す【敗者】の姿があった。
彼のその大いなる力とオーラはまるで星のようであり、彼はレヴィを強く見つめる。
「グラン類似エネルギーの力の活性化及びマジックである運命改変の発動条件は強い祈りと明確なプロセス……ならば、この状況において僕がそれを使えない道理などない!」
「【敗者】?!」
「
【敗者】の叫びと共に一本の剣が貫かれ、中心核を隠していた筋の全てが的確に切られていく。
渦巻くそこが緩んでいき、大きな大きな赤いコアが露出した瞬間、レヴィは目を見開いた。
「すごい……一発でやったっていうの……?」
「これが輝く感覚か……。末恐ろしい力だ」
【敗者】は追い求めていた。グラン類似エネルギーとマジックの価値を。何より、自分がそれを扱える時が来ることを。
レヴィは特別で、彼女がグラン類似エネルギーを活性化すればどんな困難でも乗り越えられてきた。
だが、彼女が苛立ち、怒り、迷い、自分のたどり着くべき場所を見定められていない時、その力を使うことは出来ない。
一方【敗者】の中には最初からずっとその道が分かっていた。だから、彼の中に刻まれたグラン類似エネルギーは彼の強い意志に答えた。
そして今の彼は強い高揚感と幸福感に包まれており、今なら何でもできるような気がすると思えるほど自信に満ち溢れている。
「レヴィ、行け!」
アンプラム・アンブラはその攻撃で完全にダウン状態に陥っており、其れはぐったりと倒れ込んだまま抵抗することが出来なかった。
「わ、わかった……!」
レヴィは【敗者】の様子に驚きつつもアンプラム・アンブラの口に乗り、コアの位置を確認する。
「……!!」
そのコアの中にはあの時見たアンプラム・アンブラ……瓜二つの自分が目を閉じて埋まっていた。
コアの周りを囲う肉は目玉のようにギョロギョロと動き、レヴィの方へ視線を移す。
「ユニゾン波を伝播させる、つまり、気持ちを伝える……一緒に居たいという気持ちと、わたしの体を奪わないで欲しいという気持ち……」
だがレヴィは酷く緊張していた。
言って伝わるものなのか。この気持ちが、アンプラム・アンブラに理解されるものなのか。
本当は分かり合えないものなんじゃないか……
肩を強ばらせ動き出せない姿を見て、【敗者】は直ぐに彼女の方へ飛んでいく。
「怖いか?」
レヴィは頷いた。
【敗者】は彼女から伝わる波を感じてそっと肩に手を置く。
それもそうだ。こんなおどろおどろしい怪物の、しかも自分を模した相手に対し、自分が奪われるかもしれない極限の状況下で相手を説得しないといけないのだから。
「わたし、前に言ったよね。あんたとは別々でありたいって。あんたが勝手にわたしの器を使ってたこともあったけど、わたしは残骸を見ただけで実際あんたがわたしの体を使って何をしてたのかは、見てこなかった」
レヴィは息を整えようとするが、心臓の鼓動は鳴り止まない。彼女のグラン類似エネルギーは非活性状態であり、このままではユニゾン波も伝播できないだろう。
「でも、大いなる陰がわたしと同じ姿で、わたしと違う表情をして、わたしのしない動きをして、そしてわたしの心臓を撃ち抜こうとした時……わたしは自分が奪われることがどういう事なのか、それを理解させられた」
レヴィにとっては死ぬか生きるかの細い縄を渡る話ではなかった。彼女からすれば、自分が最も嫌う相手である自分を模した存在という、あまりにも得体の知れず、そして受け入れ難い物と交流しなければいけないということに恐怖を感じていたのだ。
【敗者】は彼女の不安げな表情を見たあと、肩から手を離し、代わりに彼女の手を絡めゆっくりと握り締める。
その恐怖が何なのか、【敗者】はレヴィよりもより潜在的に見抜いている。
「お前の人生は、誰かに自分を奪われ続けてきた。ルビィの妹や最弱のアークスという言葉で常に比較され、お前はいつも誰かの下位互換になるための比較材料にされてきた。
お前は今、大いなる陰の考えに過去の恐怖を重ねている。
ルビィの妹、最弱のアークス、そして今度は誰かが入る為の都合のいい体。
それはレヴィの感情や望みを無碍にした、虐待に他ならないものだろう」
「……!」
「だがレヴィ。お前は生きていく中で、ただ奪われ続けた訳じゃない。お前は努力した。高度なプログラミング能力と人体に対する高度な知識や医療技術、学校にもろくに通えない中で文字を学び、計算を行い、そして不当に虐げられる環境の中、誰よりも不利な状態で誰よりも優れる為に人一倍の課題を背負い、成果を出そうとしてきた。それは今でも変わらない。
僕がレヴィを肯定し、どれ程の価値があり、どれ程お前が素晴らしいのかを言い続けても、お前は努力することが出来、他人から貼り付けられたレッテルや偏見を超える為に、いつでも行動を起こすことが出来る」
【敗者】の言葉の一つ一つはレヴィの中に深く深く響いていく。脳の底まで揺らされるような感覚の中で、レヴィは奪われたくないと心の声を呟いた。
【敗者】はそれを聞き、しっかりと重く頷く。
「レヴィ、お前は誰にも奪われない。お前の中で自分を守りたいという気持ちがある限り、例えどんなに強大な闇でも、お前から己を奪うことは出来ない。だから大丈夫だ。
お前がするべきことは単純。ただあの高慢ちきで自分本意な俗物を、殴って怒鳴って叱りつければいい。アレは繭であり、雛でもある。
大人じゃない。貪欲で利口の欠けらも無い子供のような相手だ。大人としてきちんと教育してこい」
「【敗者】……」
レヴィは彼の瞳を見たあと、同じように染められたアンプラム・アンブラのコアを見る。
彼の言葉を聞いたあとだと、あのおどろおどろしいコアはまるで小さな魚の卵のように見えた。
だから、あの中にいるのは人の真似をしようとする子供……そんな相手に、自分を奪われる恐怖に囚われる必要はない。
レヴィの目が明るくなると、【敗者】は彼女を抱きしめる。
彼の体を包む輝きがレヴィにも移っていき、彼女は【敗者】の体温と祈りの熱に照らされて、今は誰よりも幸せな気がした。
「自分らしくあれば大丈夫だ。貴様が誰にどう定義されようが、本当のレヴィはここにいる」
【敗者】の低く自信に満ち溢れた優しい言葉に、レヴィはぐっと拳を握り締め、決心する。
変えよう。最初に人を殺した時のように、裏社会の世界へ入っていった時のように、両親に一矢報いた時のように。
今まで何度でも変えられたのだから、これからも変えられる。自分のまま、自分として生きていくために、レヴィは重い一歩でも踏み出せる。
「そうだね。わたしはわたしらしく……わたしのやりたいようにする」
レヴィはそう声を掛けると、【敗者】を抱きしめた後離れていった。
そして中心核の前に立つと、レヴィはそっと手を開く。
『素体を……カラダを……!!』
ダウンから直りアンブラはレヴィごと中心核を飲み込もうとするが、制止するようにレヴィが声を掛ける。
「違うよ」
確信付いたような落ち着いた言葉にアンプラム・アンブラは動きを止めた。
「あんたがわたしを食うんじゃない……
わたしがあんたを包み込むの」
レヴィの体は真夜中の一等星のようにキラキラと輝き、アンプラム・アンブラの中心核を抱きしめる。
すると辺りが真っ白な光に包まれ、重い扉の開く音がした。
二章で大体どれくらいの話数になるかを計算していた所、それなりに長くなりそうなので三章もしくは四章以降を続編という形で作品を分けるか検討しています。話数が長すぎると管理が少々面倒なのと、読者からしても見にくいのでは?と思ったため。
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続編として作品を分ける
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分けないで一つの作品でまとめる