遅くなりました、ごめんなさい
どうも夢見が悪かったみたいで到着する時間より二時間早く起きてしまった
自分の個室で残った駒を確認し、アルと喋り、精神世界で戦いながら寛いでいた
汽笛のかん高い音が車内に響く
ようやく列車が止まる
…到着したか、長かったな
時空を超えているんだ、仕方がないさ
そっか、とりあえず降りるか
そう思い荷物…って言っても空間に放り込んでいるから、意味無いか
車内の個室から扉を開け
列車から降りエレベーターに向かいスイッチを押す
「あっそういえば、髪の色変えないと、アル変わってくれる?」
わかった、変わるぞ?
「はぁ、これでいいか?」
おう、しばらくは我慢してくれ
「…ユウスケじゃあるまいし、誰がやるか(燃やすか)」
…OK、今日のユウスケさんはバイオレンスですよ?、
「落ち着け、俺が悪かった、ほら到着したみたいだから、落ち着いてくれ」
うい、落ち着いた、
エレベーターに乗り、地上に向かう
扉が開き、エレベーターから出て、階段を上る、デパート中、そしてガラスで出来た扉が開き、日の光が目に入り込んでくる
「…これが太陽、本物の日の光、暖かい……何年ぶりだ?冥界で、目が日の光に慣れてない」
目を慣らすため、しばらく立っていると周りから、ひそひそと声が聞こえる
なぜ自分の周りから?
「…あの子、あそこから動かないわ?どうしたんだろ」
「…みてみて、迷子かな?…心配だな」
「…本当だ!心配だし話しかけてみようか?」
今のユウスケの体じゃ十歳ぐらいの子供
心配してくれるのはありがたいが中身は28歳の大人だぞ
マズイ、これが日本人のおもてなしの心か!?(パニック)
「に、逃げるが勝ち!!」
何処に逃げる?ユウスケ!!
久々だな~日本の建物、この空気、人々…
…駄目だ!?懐かしすぎてに考えがトリップしてやがる!!
こうなったら走れるところまで行ってやる!
息を切らしながら、しばらく走ると人気の無い公園があった
遊具は三つぐらいでベンチが二つ
真ん中に時計があり時刻は昼の十二時位
腹を空かせた猫が俺に擦り寄ってくる
ポケットを探る振りをして空間に接続いろいろ出してみる
キャットフード、魚肉ソーセージ、カニカマに缶詰のマグロササミチーズその他もろもろ取り出し
すぐ近くのベンチに置く、もちろん缶詰の蓋は開けてある受け皿も設置済み
反対のベンチに腰をかけ、売店で買っておいたペットボトルの水を開け飲む
しばらくすると猫が鳴き草むらから、わらわらと他の猫がたくさん出て餌に群がる
その光景に驚き猫の玩具を出して置く、黒と白の猫がこっちに来たから猫じゃらしで遊び
満足したのか黒い猫は餌の置いてあるベンチに、白い猫は俺の手に頭を擦り付け餌に飛びつく
その様子を見届けた後、ユウスケが話しかけてきた
アルは猫がすきなのか?
ようやくトリップから目が覚めたか、疲れたぞ俺
ゴメンゴメン、懐かしくてつい…どうなんだ?猫
兄弟が犬ならって、おもってな…実際俺、猫好きだし
そうか今日はいい天気だなぁ
言葉につられ、つい空を見上げると青く、鳥が大空を飛んでいる
すると、一瞬鳥の影が視界を遮ると、座っている俺のベンチの横にフードをかぶった人物が座って現れる
「やぁ、お隣失礼するよ」
「ああ、どうぞ?ってもう座ってるじゃねぇか」
「ははは、これは失礼した、じゃあ座ってます」
「もうどっちでもいいよ、…で、この俺に何の用かな?知り合いってわけじゃなさそうだ」
「かなり有名人だよ悪魔さん?、自己紹介を私は人間のアサシンをやっています、悪魔祓いとは違うね?」
「へぇ~、そのアサシンが俺に何のようだよ、人間?」
「殺し合いに…ってのは冗談、いきなりなんて魔力の量を噴出するんだ、血が滾るよ」
「暗殺者で戦闘狂で快楽主義者かよ、救われないなお前…」
「いやーゴメン、強そうな悪魔を見つけるとワクワクしちゃってさ、お誘いをかけないと失礼でしょ?」
「また今度な?今、猫と戯れてるから忙しい」
「つれないなぁ~私、お誘いをかけるの初めてなんだけど、いつもは死んじゃうからね」
「ふーん、興味ない、もうちょい強くなってから出直しな、あと視線でばればれ」
「そっか、いや~ショックだな~、そういえば私猫好きなんだよ」
「おっマジか?わかってるなお前、いいよな猫つぶらな眼に愛くるしい鳴き声、かまってくる時なんか吐血もんだ」
「そうそう逃げ惑う姿がかわいくてついつい殺したくなる」
「…お前いい加減にしろよ?わかった相手してやる、あとこれ以上猫を殺すとか言ったら問答無用でぶち殺す」
「こわいこわい、じゃ場所を変えよう」
フードが立ち上がり影がフードの足元に集まっていくそして俺も影に覆われる
視界がはれ、辺りを見渡すと森の中にいるみたいだ
「じゃっ準備はおっけぇ?」
「ああ」
答えた同時に相手の手首から白煙漂う
「ぐっ」
撃たれた、とわかったときにはもう目の前にいない、風で揺れる木々だけが目に映る
急いで辺りを見渡すが
パスッと音が俺の首、腹、両手、に矢が突き刺さる
「がぁ、の どが…」
痛みに顔を歪めるアルの後ろにフードが、そして手首から突き出ているブレードを振りかぶる
風きりの音が耳に届くが遅く、アルの首が胴体と切り離された
どさっ 何かが倒れる音
静かに赤い液体が流れていく
「…あっけない。なにこれ?そんなもんじゃないでしょ!私と戦ってくれるんじゃなかったの!!」
一人喚き散らす大声が森を揺らす
ただ何にも起こらない
「……」
風がフードを揺らし顔が見えた、鷹のような鋭い目だったが涙で滲んでいるみたい
サイド、アル
いや~ビックリした、返事し返したら、急に暗くなったから空間に逃げ込んで人形放り込んで
公園に出てきたわけなんですが、猫がいない…
ちょっとがっがり、けど気まぐれの所がいい!
「とりあえず後片付けしとかないとばれそうだ」
片付けをしていると、人形の反応が消えたので速やかに行動
なぁ兄弟、バージルの噂を考えていたんだ…多分だけどあいつが忍の生き残りなんじゃないか?もしくは末裔
まぁ…考え無くはないが、神器の影を使っていたようだし近いものだろう
今詳しい情報は無い、…後回しにするか、もう帰るか?ユウスケ目的は果たせたから
いや、最後に神社行きたい、教会でもいいよ、ちょっと暴れたいし…
はぁ…じゃあ姿代わるわ、あのフード追いかけてくるかも知れないし
OK グッと親指を立てる
姿が代わり、歩き出す
「さてと、何処に行こうか」
公園の時計を見ると今は二時位をさしている
結構時間が経っている…
お腹が空き、腹から音が鳴る…どこか飯食える場所に行こう
ユウスケ飲食店探し中
「いいとこないかなぁ~とりあえず腹に何か入れたい…ん?」
何処かで誰かがキレタ気が…
気にしないで飯食うぞ
ああ、わかった、もうつらい
アルと話しているとちょうどいいファミレスがあった
「ここでいいか」
ドアを開け入るとベルが鳴る
いらっしゃいませ~と出迎えには来ないが混んではいなかったため席に着く
メニュー表を開き、片っ端から目に付いたもの十品ぐらいを頼む
しばらく待つと運ばれてきたので食い始める
20分ぐらいで全部食べ終わり会計を払う
あ、ありがとうございました…驚きが隠せないようで声に出ていた
「いや~食った食った、さてと神社といえば山に向かえばあるかな?」
んーあると思うが、まさかしらみつぶしで探す気だったのか?
「…すいませーん、この近くに神社がありますか?」
…探す気だったんだな
親切な人たちに道を尋ねて聞いて回ると姫島さん達が管理している場所が近いと教えてもらった
神社に続く長い石段の手前について、辺りを魔力で探す
「へぇ、神聖な気は感じるが邪な奴らのお陰で入れるようだ…急ぐか」
長い石段を駆け足で登り頂上、神社が見える広場にたどり着くと黒い羽が生やしている男達が親子を囲んでいる
男の手が光の槍を出す前に魔力弾で阻止をする
「誰だぁ!!」
男が俺の方を振り向き怒鳴る
「…子供?」
母親が疑問に声を出す
「なんだ、悪魔のガキか、今俺たち忙しくてね、構って上げられないからどっか行きな」
囲んでいる男達も便乗して笑う
「…うるせぇ、少し黙ってろよ。カラス共が」
俺を笑う声が止まる
「…なんだと?この糞ガキが、俺たちをカラスだと?」
「御託はいいからさっさと来いよ、今、運動したいからさ」
ただ自分の魔力を解放しただけ、風がうねり木々が揺れる
男達の動揺が手に取れる、一応親子の所に親父直伝の結界をかける
「な、なんだその魔力の量は!?子供の持つ量じゃないぞ!!」
「そこの親子そこから動くなよ?…さらに倍」
空間から剣鞘を取り出す、そして宝具の力で掴み神器化
石畳に亀裂が入り、空が淀むように雲で覆われる
「…い、息がぁ!…詰まる!」
立っている奴は光の槍を放とうとしていた男だけ
後の失禁している奴に失神している奴らだけ
「…おい、まだ立っている奴」
「クッ、な、何だ…ハア、ハア」
「これ以上は人間界に(俺のせいで)迷惑がかかる…だからさ、死んでくれ」
鞘から剣が飛び出し掴む、神器化、飛翔する剣にし、手から離れ浮かび男の腹に貫き刺さる
新たに剣が飛び出す、男に走りながら掴み、神器化、分裂する剣にさせ、男の羽に突き刺す
また剣が飛び出す、掴み、神器化、刀身が延びる剣にし、右腕を切り落とす
剣を投げ捨て、また新たに剣が飛び出す、掴み、神器化しようとした時
空から雷か俺に目掛け落ちてくる、急ぎ、絶縁体で出来た剣で斬る
「誰?もしかして…ハッ」
冷や汗を掻き、空を見る黒い羽を持った男がそこにいた
「…貴様、悪魔だな?なぜここにいる」
「観光中、神社で御参りしようと人に聞いて、この神社に、なんか襲われていたから腹ごなしで、けんか売った」
魔力を収め神器化を解除、鞘を空間に入れた
男に突き刺さっている剣と投げ捨てた剣、手に持っている剣も壊れる、景色が戻り、風と揺れが収まる
「……本当か?朱璃?」
「ええ、彼が私達を助けてくれたの」
「そうか、生きててくれてよかった…」
抱きしめあい涙を流す
なんかいい感じになってきたからこのまま帰ろうと思い帰ろうとしたら
裾を引っ張る女の子がいた
「…帰っちゃうの?」
捕まった、ヤバイどうしよう
「おう、帰ろうかと考えてる」
女の子に話しかけると
「いや、悪魔とはいえ助けてくれたんだ、礼をさせてくれ」
「えっ!?いやいやお構いなく、もう帰りますから、宿を探さなきゃいけないので」
これは、お泊りムード!?マズイ
「あなた、どうしましょうか?」
「私はお前達を助けてもらったんだ、大丈夫だろう、朱乃はどうだ?」
「とまる?」
やっぱりヒロインの姫島朱乃にそのお父さん、バラキエルとお母さん、姫島朱璃じゃないですか!?
「いっいやお気持ちだけで結構です、俺、アサシンに狙われていますし」
「「泊まりなさい」」
「…はい」
この後、姫島家にお泊りをすることになった…
お待たせしました
原作ヒロイン(幼女)登場です
この後の展開どうしよう