夢の先の景色 〜3年後のアイドル達とのハーレムな日常〜 作:tonoka
(基本的に番外編以外はエロ無し+エロ有りの2話構成になる予定です。)
「ふーっ。いや、偶にはしっかり身体も動かさないとなあ……あー、健康的だ。」
バシャバシャ ちゃぷちゃぷ
平日の真昼間。ホテルの中に入っているリゾートプールのプールサイドで、Pはトロピカルなジュースなんぞを脇に置きつつベッドチェアに横たわっていた。
まだ人も少ない時間だし、適度に運動でもと思ったのだ。そして軽く泳ぎ終わって寛いでいたところなのだが。
……うん、日差しが眩しい。サングラスを持ってくるんだった。
P「……甘っ。このジュースも失敗したな。俺じゃセレブの気持ちになれないわ。」
色々とダメダメだがまあ仕方がない、多分、性じゃないのである。
金と時間はあっても使い方も良く分からない。……そもそも実はここの代金すら伊織が突き返してくるので、ここでも使えていないのだ。
P「やだよー。亜美真美にまたヒモデューサーとか言われるー。」
ゴロゴロ
とは言え、一度手にした生活水準を下げるのは難しく、何より伊織がそこだけは絶対に譲らなかった。
『この条件だけは絶対に呑んで貰うからっ!!』
そう言われてから早2年。ホテル住みはともかく、色々渋っていたのは結局最初だけな辺り人間は慣れるのである。
P「さってと、せめて伊織に運動不足だからって外に引きずられないようにしないとな……。」
そう思ってPは再び泳ぐ為に立ち上がろうとした……その時だった。
「はああああああぁにいいいいいいぃ!!!!」
P「あっ……(察)」
その瞬間、全てを察した。プールに響く聞き慣れた声。そして、それを確認するより早く。
「見付けたのーっ♪」
バッ!
ダキッ!
ばたーんっ!!
P「ぐふっ……!」
美希「あはっ! ハニー捕まえたのっ☆」
バッと舞ってぎゅっと抱いてどんがらがっしゃーん!
……とまでは行かないものの、眼の前から飛びついて来た金髪美少女、765プロの元トップアイドルにして、現在は765プロ『モデル部門』の18歳現役人気モデルである『星井 美希』に押し倒され、Pは再びベッドチェアに逆戻りしてしまっていた。
まあ、声を聞いた瞬間にこうなる事は分かっていたけどな!
美希「3日振りのハニーなのっ! ミキすっごく我慢したのっ!」
P「そ、そうかっ! でもな美希っ、ここは人前……!」
美希「ハニーっ♡♡」
ぎゅうううぅっ!!
むにゅんっ♡ ふにゅんっ♡
P「ぅっ!」
P(で、でかいっ、柔らかいっ……美希の奇跡のFカップがっ! 滑らかなスベスベ肌がっ!! っていうか美希も水着かっ!!)
視線を下げると、そこにはとんでもない光景が広がっていた。
まだあどけなさが残っているのに、どこか蠱惑的で、少女と大人の境目を感じさせる成長した顔立ちの美少女が、完全に無防備な表情で抜群のスタイルを正面から押し付けて来ている。
白いビキニに包まれたFカップは昔よりもサイズ感が増し、数値上もEカップ相当から成長していた。
そしてその大きな胸がむにゅんっ♡っとこちらの胸板に水着越しに押し付けられて形を変えている。その弾力と柔らかさはダイレクトに伝わり……。
P(や、ヤバいっ、勃っちゃう。)
美希「ハニー? ……あはっ♡」
P「嬉しそうにするなっ!」
美希「だって嬉しいの。……んっ♡」
P「おまっ!」
くいっ
スルリっ、と少しだけ体勢を替え、脚を僅かに絡ませるように抱きつかれた。
ヤバイヤバイヤバイ。美希の細い腰のくびれと細いスベスベの脚が押し当てられるのもヤバいが、一番危険な部位……正直今勃っている水着の股間部分に、美希の水着のそこが完全に重なっていた。いや、重ねられていた。
そして、胸板の上で。
美希「ハニー……♡」
スリスリ♡ ゴロゴロ♡
P「」
P(あ、無理だ。)
美希「!! …………♡」
この765プロ最強小悪魔美少女へと成長した美希の前では、もはや理性など塵に等しい。
P(………しかしっ、しかし流石にこれ以上は不味い!! 犯罪者になるっ!!)
P「み、美希っ! 周りを見ろっ!!」
美希「? ……あっ。」
お、おい、あれ……モデルの星井美希じゃないか!?
えっ!? あ、ホントだ!! か、可愛いーっ♡♡ え、なになに撮影中!?
お、男に抱きついてないか? え、ど、どういうことだ!? 映画!?
美希「………。」
P「………。」
美希「……失礼なのっ!! ミキは仕事でもそれ以外でもハニー以外に絶対抱き着いたりしないのっ!! 不愉快なのっ、フーヒョーヒガイなのっ、絶対NGなのっ!!」
P「……えぇ、そこかよ。」
美希「いっちばん大事なことなの!! ハニーがミキを置いてプールに行くのが悪いの。お部屋に居ればこんな暴言言われずに済んだって思うな。」
P「言ってる場合かっ! と、とにかく逃げるぞ!」
美希「ガッテンしょーちなのっ! あはっ☆」
………
……………
トントントントンッ♪
P「……新鮮だ。エプロン姿の美希とは……。」
美希「思った通りなの。やっぱりハニーはこういうの好きなのっ♪」
あの場から何とか逃げ出して着替え、Pの部屋に帰ってきた後、美希は家から持って来たらしきピンクのエプロン姿になってキッチンに立ち、軽快な音を響かせ始めていた。
お昼ご飯の材料も既に買ってきていたらしく、プールに来る前に整理したらしい自前の調理器具を慣れた様子で使っている。……恐らく、今日はこの為に来たのだろう。
……うん、新鮮だ。非常に。
美希「ん〜っ………ん? あはっ♡」
P「…………。」
美希「んっしょ♪」
美希はこちらの視線に気付いたのか嬉しそうに笑うと、ポケットからヘアゴムを取り出して長い髪を一纏めのポニーテールにした。
美希に料理のイメージはなかったが、その姿と慣れた手付きで、それは既に古いイメージだったのだと分かる。
美希「〜〜〜♪」
P「美希、料理出来たのか。」
美希「ふふんっ、今日の為にママとヒミツ特訓してたの! 期待してて良いよ、ハニー♡」
P「お、おお……。」
ママさんお墨付き、と言う訳か。メニューは何だろうか。焼き始めの良い音が聞こえてくる。
そして暫くして調理を終えると、美希はそれを机に並べてくれた。
美希「はい、ハニー♪ 召し上がれっ。」
P「ハンバーグとサラダとおにぎり……盛り付けまで凄く良く出来てる。これを美希が……。」
美希「ただのハンバーグとサラダじゃないの、ハート付きなの! おにぎりもミキお手製なのっ!」
確かにハンバーグにはケチャップでハートまで書かれていた。サラダにはマヨネーズでハートが描かれている。愛情はこれ以上なく感じる手料理だった。実際、とても美味そうだが……。
P「美希、なんでそっちにしか箸がないんだ?」
美希「決まってるの! はい、あ~んっ♡」
P「やっぱりか!」
美希「当然なのっ! これの為にお料理覚えたのっ!!」
P「うぐっ……そう言われちゃ仕方ない………あーんっ。」
美希「あ~んっ♡ あはっ♡」
ぱくっ
これの為にと言うのは、俺の為にという事である。
恥ずかしいが誰が見ているわけでもないし……と、覚悟を決めて美希の作ってくれたハンバーグを、美希の手で食べさせてもらった。
もぐもぐ……
美希「……どう? ハニー。」
P「…………。」
P「う、美味い……っ! え、これ美希が作ったのか!? 凄いじゃないかっ!?」
美希「えへへ、やったのっ。ハニーの為なんだから、当然だって思うな♡」
P「じゃあ次はおにぎりを……。」
美希「はい、あ~ん♡」
P「え? ぜ、全部やるのか!?」
美希「トーゼンなの! あ、ミキも椅子ごとそっち側に行くね。だから、ハニーもミキにあ~んして♡」
P「マジカ。」
お皿と椅子を二人分並べ、なんなら新婚夫婦でもやらなそうなやり取りをしながら、大好きオーラ全開の美希の笑顔を前に愛情たっぷりな手料理を完食した。これを誰かに見られたら恥ずかしくて悶絶してしまう。
とはいえ、それ以上に嬉しく思ってしまうのはもう自分も毒されているのかも知れない。
P「ふぅっ、ご馳走様でした。いや、マジで美味かった。頑張って練習したんだな、美希。」
美希「えへへっ。あ、お片付けするね。」
P「いや、それくらい俺が。」
美希「だめっ、ハニーはソファーにでも座ってて!」
P「あ、ああ、分かった。」
P(な、なんかマジで新婚みたいなノリだな。)
美希「〜〜〜♪」
ランチが終わって上機嫌で後片付けをしてくれる美希の後ろ姿を眺めつつ、そんな事を考えながら美希の片付けを待つ。
美希は終始鼻歌交じりに、その纏めたポニーテールとエプロンの結び目を揺らしていた。
P「あれ、そう言えば今日って平日じゃないか?」
美希「そうだよ? でもお仕事はお休みなの。」
P「いや、仕事はそうだけど学校は。」
美希「今日はサボりなの。」
P「ま、またか……大丈夫かそんなんで。」
美希「ミキにとってはハニーと一緒にいる方が大事なのっ。それにちゃんと補修テストで良い点取ったから卒業も余裕だよ?」
P「ああ、まあ、それなら……。」
良いかどうかはともかく、安心はした。
美希は忙しくてあまり学校に行く時間がない事も考慮して、特待で入れて融通の利く伊織と同じ市立のお嬢様女子校に通っている。
とは言え、本人はあまり通う気がないようなので伊織がやよいを見習って欲しいと愚痴っていたのを思い出す。まあ、勉強はその伊織が見てくれているようだったので問題はなさそうだが……大学は行くつもりがあるのだろうか?
P「美希、お前大学は行くのか?」
美希「いかないよ? ハニーと逢う時間が減るの。」
P「だよなあ。」
美希「ふふん、卒業したらもっと会いに来れるのっ。はい、お片付け終わりっ。ハニーっ♡」
ぎゅっ♡
そんな風に胸を張りながら美希は片付けを完了して、今度はソファーに隣り合って座り、腕を絡めて来た。
本当にベッタリである。アイドル時代からそうだったが、辞めてからはひとしおだ。正直悪い気はしないし、寧ろ嬉しい。……嬉しいが。
P(……美希がアイドルを辞めて、もう2年以上になるのか。)
美希「ハニー? どうかした?」
P「いや……ちょっとな。」
美希「?」
美希は、俺の退職と同時にアイドルを辞めた。
『なら、美希も辞めるの。』
そんな、あっさりとした発言を皆の中で真っ先にしたのが美希だった。
他の皆の反応は様々だった。俺の退職に驚く者、何も言わない者、知っていた者、困惑する者、止める者、受け入れてくれた者……。
しかし美希は、俺の発言に対してそれ程大きな衝撃を受けた様子もなく、誰よりも普段通りにそう言ったのだ。
『夢の先を見てみたい。見付けてみたい。』そんな曖昧な俺の言葉に、ただ一人普段通りだった。
そしてそのままアイドルを辞め、社長や律子に引き止められる形でモデルをやっている。モデル部門は、美希の為に作られたと言っても良いだろう。それからは美希なりに、新しい仕事も楽しんではいるようだったが。
P「…………。」
P(俺がプロデューサーを辞めなかったら、美希はまだアイドルをやっていたんだろうか。)
美希「〜〜〜♪」
P「なあ、美希。モデルは楽しいか?」
美希「え? うん。アイドルのグラビアとはちょっと違うけど、まあまあ楽しいの。ミキ、撮られるのは嫌いじゃないし。可愛い服着られるし。」
P「そうか。」
美希「まあでも、正直モデルの仕事がちょっと忙し過ぎて困ってるの。ミキ、ハニーに会いに来たいのに。学校とモデルであんまり来れないの。」
P「今も週に2回くらいは来てるだろ。」
美希「もっと来たいし、もっとお泊りしたいのっ! お泊り週に1、2回くらいじゃ全然足りないのっ!」
本当に美希は昔から変わらない。その好意も、発言も。プロデューサーとアイドルではなくなっても、遂に今まで変わらなかった。
しかし……本当に今のままで良いのだろうかと考えてしまう。美希は俺にばかり気を取られて、本当にやりたい事を見失ってはいないだろうか……美希の可能性を潰してはいないか、と。
P「………美希。」
美希「ん? なーに?」
P「美希には、目標とかないのか?」
美希「目標?」
P「あー、まあ、目標でも夢でも、何ならキラキラでもいいぞ。何かないのか? やりたい事とか。」
美希「あるよ? あるに決まってるの。」
P「え? そ、そうなのか!?」
正直予想外だった。てっきり特にないのかと……。
しかし、その後の発言はどこまでも俺の知る美希だった。
美希「そんなのハニーのお嫁さんに決まってるのっ!」
何を今更、分かりきった事を。美希の表情にはそんな言葉がハッキリと書いてあった。
美希は、どこまでもいつも通りの美希だった。
……しかし、それは嬉しいと同時に、後ろめたかったのかも知れない。
P「…………。」
美希「ハニー?」
P「美希。俺は伊織を始め、亜美と真美や、他の何人かとも関係がある。」
美希「うん。知ってるよ?」
P「それでもお嫁さんになりたいのか?」
美希「なりたいの。」
全て、当然だという表情。何も変わらない。
P「美希、あのな。この状況は俺が招いた事だし、今更一人だけと……って言う程、俺は男らしくも格好良くもないぞ? ぬるま湯に浸かりきってる。美希はお嫁さんになりたいんだろ? 俺は重婚なんて出来ないし、お前達を皆背負っていく様なそんな度胸もない。」
美希「…………はぁっ。」
P「呆れたか?」
美希「呆れたの。ハニーなんにも分かってないの。そんなんじゃミキ以外の皆には愛想尽かされてポイってされるって思うな。」
P「美希はポイしないのか。」
美希「するわけないの。そしたらチャンスなの。それに、なんでハニーがそんな事を言い出したのかも、ミキにはちゃんと分かってるの。」
P「…………。」
本当に美希には見透かされているのかも知れない。美希はきっと、俺よりも俺を良く見ている。
美希「ミキ、ハニーと重婚なんて考えてないよ? ハニーがお嫁さんって認めてくれればそれでいいの。」
P「は?」
美希「重要なのは、神様に二人で誓うことでしょ? 国に出す届け出なんてミキは要らないよ? そんな紙切れ一枚より、ハニーの言葉の方がミキは一生信じられるの。」
P「………!」
美希「お嫁さんってそういうことでしょ?」
P「そ、そうか。そうかもな……。」
その一言で、もしかしたら美希は、俺よりもずっと、愛とか恋とかを知っているのかも知れないと思った。
同時に、自分が本当に恥ずかしくなる。……俺が、この子の好きな人で本当に良いのだろうか? 未だにこんな事ばかり考えてしまう自分で……。
美希「ハニー? まだ何かあるの?」
P「いや……。」
美希「…………♡」
ぎゅっ
美希「いいよ? ミキに全部言って?」
流石にもう情けなさ過ぎて終わりにしようと思った瞬間、美希が、正面から胸に抱き締めてくれていた。
……幾度となく抱き締められてきた中で、一番優しい抱擁だった。
P「……本当に、凄いな美希は……。俺は皆が好きだけど、そんなに強く誰かを好きになった事なんてないからな。」
美希「あはっ♡ なら良かったの。これからミキを大好きになればいいの。そうしたら、ミキがハニーの一番の女の子なのっ!」
P「……なあ美希。昔にも似たような事を言ったが、俺より格好良い男も優しい男も沢山いるんだぞ? 美希も大人になって、もう分かってるだろ?」
美希「うん。分かってるの。ハニーよりかどうかは知らないけど、探せば居るかもしれないの。」
P「ならさ。面倒臭がらずにちゃんと探せば、俺よりも美希の理想に合う人も見つかるんじゃないのか?」
美希「んー。ハニー、ミキは別に面倒じゃないよ?」
P「そうなのか?」
美希「そうだよ?」
P「なら……。」
美希「でも、その誰かってミキの好きな人じゃないよ?」
P「………!」
美希「ミキの好きな人はハニーだよ? ハニー、まだ分かってなかったの?」
ぎゅっと抱き締められた場所から、美希の体温の暖かさが強く伝わってくる。
美希は暫く、んー、と考えてから再び口を開いた。
美希「んー……あのね、ハニー。ミキがハニーを好きなのは、別にハニーがミキを事故から守ってくれたからだけでも、いつも優しいからだけでも、アイドルでキラキラさせてくれたからだけでもないの。でも、そんなとこも好きなの。」
P「………。」
美希「ライブの時に格好良いとこが好きなの。普段自信がない格好悪い所も好きなの。」
美希「ミキが抱きつくと、誤魔化そうとするけどエッチな顔になるのが好きなの。でもミキがエッチなの嫌いだから、そういう話題はしない優しいところが好きなの。」
美希「ミキを子供扱いするところは、むーってするけどやっぱり好きなの。春香のクッキーで喜ぶところは、イライラするけど笑ってるのが好きなの。」
美希「ミキの事信じてくれてるところも、ミキと一緒の時おっぱい見ちゃうところも、たまにお酒を飲むとぐでーってしちゃうところも可愛くて好きだよ?」
P「美希……。」
美希「でもね。それと同じ事を他の人がしても、ミキは絶対なんとも思わないって思うな。だってそれ、ミキの好きな人じゃないの。ハニーじゃないの。」
P「……っ。」
美希「ミキが好きになった人はハニーだけなの。ミキにこんなに大好きって気持ちをくれた人は、世界でハニーだけなのっ! だからミキは、ハニーが大大大好きなのっ!!♡♡」
ぎゅうううぅっ♡♡
そして、強く強く、美希は胸に抱き締めてくれた。段々と我慢できなくなって、話している途中にも強くなって……。
美希「ハニー、もう分かった?」
P「……ふっ、ふふっ、あはははっ! 好き好き好きって、美希は昔から本当にそればっかりだなっ。」
美希「! あはっ♡ やっと分かったみたいなのっ! ハニーはほんとにしょがないハニーなのっ♡」
P「いやいや結局、美希が俺の事好きって以外何にも分かんないじゃねーかっ!?」
美希「え? それじゃダメなの? それ以外に何が分からないの?」
そして再び、美希はいつもの調子で可愛らしく小首を傾げた。本当に、他に何が問題なのかなんて頭にもないような表情で。
P「っ! あ、あははははっ!! いや、いいんだ……。そうか、そうだな、俺が間違えてた……。」
……そうか、美希は俺が好きなのか。そんなに好きなのか……。
美希「そうなの。ミキずっと言ってるの。そこに関しては昔からハニーがわからず屋なだけだって思うな!」
P「あー、好き好き言われ過ぎて麻痺してたんだな……。」
美希「好きな人に好きって言っちゃダメなの? ミキ、アイドルしてる時それが一番嫌だったのっ! ハニーのそこが一番不満だったのっ!」
P「そうだったな。何度も怒ったなあ……。」
ああもう、なんだか良く分からなくなってきた。アイドルってなんだったっけかな………いや……アイドルじゃないのかもな、大事なのは。
美希にとって大事なのは。アイドルをしていた時から、ずっと。
……ヤバいなあ。もしかしたら俺は、その内一生美希には勝てなくなるのかも知れない。
でもまあ、今はまだまだ格好良いところを見せてやりたい。俺は、美希の期待に応えたいのだ。この子のキラキラした笑顔が見たいのだ。
美希「…………♪ ハニー♪」
スリスリっ♡
P「……なあ、美希。」
美希「?」
P「いつか、結婚式しような。」
美希「っ!!? はっ、はにいいいいぃぃっ♡♡♡」
がばっ! ドサッ!!
P「ごふっ!?」
美希「ハニー♡ ハニー♡♡ ミキっ、ハニーと二人っきりでやりたいのっ♡ あ、でもでも皆は居たほうが良いかなっ!? なら神父さんは社長にやらせるのっ!!」
P「あ、ああ、そうだな……でも美っ。」
美希「んーっ……♡」
ちゅうぅぅっ♡ ふにゅぅ♡
P「」
美希「……あふぅっ♡ あはっ♡ ハニー……おっきくなったのっ……♡」
P(あ、ダメだわこれ。もう勝てないんだ、俺。)
……いや、良く良く考えたら、俺が美希に勝てたことなど一度もなかったんじゃないだろうか?
そうだ。ただそれが、これからも続くだけのことなのだ。