衣擦れの音と、か細く儚いマリンの声。息遣いは先ほどからずっと荒い。興奮したまま抑えられないのだろう。
「もぅ……ガマン、できないから、いっかいだけ……いっかいだけでいいの……♥」
ようやく暗闇に目が慣れてくる。そこには思ったとおり、マリンがいた。
何故か服を脱いでいて、うるんだ瞳でボクの身体の上に四つんばいになるような体勢だった。
肉食の猛獣に捕食されるような草食動物のような状況だが、何故か襲い掛かっているマリンの方がボクに食べられてしまいそうな感じだ。
ルビーほどのケダモノっぽさがないからだろうか。
おぼつかないままボクの身体の下の方、下半身、下腹部に摺り寄せるように、抱きついてきた。
ルビーだったら遠慮なしにボクのおちんちんにしゃぶりつくなり、自分で生やしたおちんちんをボクのお尻に挿入れていたところだが、マリンは耳まで顔を真っ赤にさせて、この後どうしようという面持ちで、ボクのおちんちんに鼻息をかけていた。
もうこれ以上はガマンできないと思っている一方で、まだこの期に及んで理性を保とうとしているみたいだ。
でもそんな弱々しい心の抵抗はあっさりと快楽をほしがる心に飲み込まれたかのように、ちろり、と舌をボクのおちんちんに這わせる。
そのたった一回を許した途端、心の枷が外れてしまったのか、ヘビのようなちろちろとした舌遣いが犬のようなぺろぺろに徐々に変わる。
それがどんどん大胆になり、気がついたらマリンはボクのおちんちんにしゃぶりつくようにまでなっていた。
「もう、いい、よね……、これくらい大きくなった、ら……」
マリンがうわ言のように何かを呟くとボクのおちんちんから名残惜しそうに口を離す。口元からよだれがだらしなくこぼれてしまうほど、まだしゃぶっていたかったのかもしれないが、身体は次を求めていたようだ。
マリンは身体をひねり、仰向けに倒れているボクに背中を向け、ちょうどボクのおちんちんを股に挟んだ状態でボクの身体の上に座り込む。
勃ってしまったボクのソレはマリンの足の付け根、その割れ目を摺り上げてしまう。にちゃ、ぬちゃ、マリンは一回、二回と内股で摺る。熱く、掠れそうな吐息を漏らすと、そっと腰を浮かせた。
「ぁ……ぁぁ、おしりぃ……おしりにぃ……♥ ひぅぅ……♥」
浮いた腰が何かを探すように、前後に揺れる。
そうしてそれをようやく見つけたのか、腰の動きが止まる。マリンのお尻の穴に、ボクのおちんちんの先端がつけられ、そしてマリンの腰が下りた。
ズブズブなんてゆったりした動きではない、ズボリと奥まで突き挿すような、そんな勢い。よほど堪え切れなかったのだろう。
「ぅあああぁぁっっ!! ぁ……はぁぁ……、これ……、しゅごぃ……、おしりしゅごぃぃ……っ!!」
ボクのおちんちんを根元まで飲み込んだところで、マリンが弓なりに仰け反り、そのまま停止する。途方もない絶頂に腰が砕けてしまったかのよう。
一方のボクは不思議な感覚だった。
ボクのおちんちんの根元はギュウッと強く締め付けられるような感じなのに、その先がまるで何もない。
そうだった。マリンの体内はほとんど空洞なんだった。何処まで奥深くまで突いたところで、ソレが壁に辿り着くことはまずない。それがとても、奇妙な感覚だった。
「フェルくぅぅん、おっきぃぃ、おっきいぃぃよぉぉぅっっ……」
マリンの身体がガクガクと痙攣し始める。
そして今朝のように舌ったらずで狂ったように、悦びに笑い出す。やはりまるで克服できたというわけじゃないらしい。
身体の奥から染み込んでくる快楽の波には抗えないままのようだ。
そして今、辛うじて抑えていた魔法も制御できず切れてしまったのだろう。また、たがが外れてしまう。
しかし今は今朝と状況が違う。磔にされていたときと違って、今、マリンは自由に身体を動かせるのだ。
マリンの両手がお腹の前の方にいく。背中越しでよく分からないが、マリンのクリトリスがある位置のような気がする。
それはちょっとひねるだけでお尻に……。
そこまで気づいたときにはもう遅く、根元まで飲み込まれたボクのおちんちんがまたギュゥッと一層締め付けられる。ジュボボとまるでおちんちんを追い出すかのよう。
するとマリンは腰を一度浮かせ、ズブブと抜けかかったおちんちんを再び一気に根元までズボリと飲み込む。
「ぁはは……、これ、ぃぃ……」
改造されたマリンの身体は、あのクリトリスを弄ることで無理やり排便させることができる。しかし、今のマリンのお腹の中には排泄すべき肥料はない、空っぽだ。
あるのはボクのおちんちんだけだ。
つまり、ただクリトリスでオナニーするだけで強制的な排泄の快感を味わうと同時にまた挿入することで無限にこの快楽をむさぼれるのだ。
きっとただ抜いて挿しただけじゃ味わえない感覚だろう。
マリンがクリトリスをいじる。ボクのおちんちんが急激に締め付けられて押し出される。すかさずマリンの腰がおちんちんを逃がさない。この繰り返しだ。
「ズボズボって、ぁはは、ずっとズボズボ、ずっとうんちできりゅぅぅ……ひゃははぁぁ……きもちいぃいよぉぉ、ずっと、ずっときもちいいのぉ、ああぁぁ、とまんらないよぉ、もうだめ、これとまんらいぃぃ、もうずっと、ずっとこれしたい、これしかしたくらいのぉぉ……ひぃぅぅぅぁぁ……、もう、イッてるのに、ぜんぜん終わらないのぉ、はひぃっぅ、もっともっと、イッちゃうぅぅ……」
マリンはもうこの快感の虜になってしまったようで、ずっとイキ続けているようだ。身体中、体内ごと性感帯にされているのだから無理もない。
一体ボクの何倍、何十倍の快感を味わっているのか。ボクもそろそろイッてしまいそうだった。だが、この状況、まずいんだ。とても、まずいんだ。ボクがイッちゃうとまずいんだ。
ボクにはルビーの呪いがいくつも掛かっている。
それは大体ルビーと夜に交わるときに使われるものが多く、その中の一つに、爆射の呪印なんてものがある。
バカげた呪いなのだが、これはボクが射精したとき、とんでもない量の精液が出るというもの。
定着してしまうと、おちんちんを入れているものの中身を満タンにするまで射精が続くという呪いだ。