誤字報告もメッチャ助かってます。
一部修正しました。
探索場所が増えた件について。
情報料として更に十万程握らせ、影の地や各地の詳細について覚えている限りの話を聞いた。
なんでも、おっちゃんは元々、ここ狭間の地ではなく影の地出身らしく、数百年前にこっちへ越してきたらしい。
冒険家として狭間の地を歩き、丁度アルター高原の地図を作っていた頃、空から黄金の流星が現在の王都ローデイル付近に落下した。
その隕石は瞬く間に大樹へと成長し、たった数年で世界樹レベルに成長。その時期に影の地からマリカがやって来たと言う。
これまで狭間の地は主神である竜の神様が治めていたが、いつの間にか姿を消していたため、その後釜を狙って各勢力の神々が争っていた。
狭間の地にやって来たマリカは、一緒に影の地からやって来た同郷者たちとともに、神としての力を見せつけて蛮族の王である戦士ゴッドフレイに認められる。
その後、なんやかんやで結婚し黄金樹勢力を結成。主神の座を懸けて各勢力と争い、見事勝利をもぎ取ったらしい。
主神の座についた彼女は黄金律なるものを掲げ、最初の世界の法則の書き換えが行われた。他の神々はこの黄金律によって力の大半を封じられ、以後姿を見せなくなったのだとか。
黄金樹が誕生する前は蘇りなんてものは存在せず、死んだらそれまで。死人は二度と生き返らないのが常識だったのが、死んだ肉体と魂は黄金樹に還り、黄金樹を経て復活する環樹という概念が生まれたのだ。
実質の輪廻転生。故に、エルデンリングという世界のシステムが構築された後に生まれた人は黄金樹をリソースにしているため、生命維持活動が停止すると粒子となって黄金樹に還る。死んだ人が粒子となって消えるのはそういう仕組みらしい。
しかし、マリカは死という概念をこの世界から取り上げたことで、この世界に生きるものは永遠の命を手に入れたらしい。
まあ、そのせいで環樹に歪みが生じ、死後も生き続ける『死に生きる者』というアンデッドが爆誕したんだがな。と皮肉るおっちゃん。あのスケルトンやゾンビたちはそういう経緯で生まれたのか……。
それはさておき、次にマリカはゴッドフレイとともに、火の巨人たちに戦争を挑んだ。火の巨人たちは先住種族の一つで、黄金樹を燃やそうと躍起になっていた勢力。
事実、彼らが扱う火は黄金樹を焼くことが出来るとのこと。そうした経緯があり巨人戦争勃発。結果、マリカ勢の勝利に終わる。
その後、ゴッドフレイとの間に三人の子を儲ける。長男をゴッドウィン、双子の次男と三男はモーグ、モーゴッドと名付けられるも、双子は忌み子だったためひっそりと隠される。
その後、大いなる意思の神託を受けたと言うマリカはラダゴンと名を改め、更には性別すら変えてリエーニエへ宣戦布告。
二度に渡りリエーニエと戦争をするが、ラダゴンは敵将である女王レナラと禁断の恋に堕ち結婚。第二次リエーニエ戦役が終結する。
そうして、ラダゴンとレナラの間に、後の最強のデミゴッドと謳われるラダーンとライカード。そして我らが主であるラニ様が産まれるのだ。
その後、ゴッドフレイの侵略が進み、彼はエルデの王となるのだが、何らかの事情があって狭間の地を追放される。その際に、彼が最初の褪せ人となったらしいが、詳細はさしものおっちゃんも知らないらしい。
ここまで淀みなく語り聞かせてくれた、生き字引のおっちゃんですら知らないことがある事実に、寧ろ驚いたわ。
いつの間にか隣で正座して聞いていたメリナも少なからず驚いているっぽい。
実質マリカなラダゴンは、ラニ様のお母上であるレナラ様を捨て──捨て!?
す、捨てて空席であった玉座に座り、二代目のエルデの王となる。なんて野郎、いや女郎だ……! ラニ様のお母様に対しなんという不義理を……っ!
メリナからペチペチを貰い、なんとか平常心を保つ俺に、どこか引いた目を向けながらも続きを語ってくれるおっちゃん。
ラダゴンに捨てられたレナラ様は心が壊れてしまい、以後産まれ直しの禁忌に耽る。結果、女王を欠いたカーリア王家は衰退していったとのこと。お労しや母上様……。
その後、姿を消した神の一柱から運命の死を授かった宵眼の女王が、神肌の使徒を率いてマリカを狙うも、彼女の義弟であるマリケスにより撃退され、その力ごと封じられる。
チッ、そのまま死ねばいいものを……。
ラダゴン──もうマリカでいいや。マリカは、黄金律原理主義を提唱して、今までの黄金樹に対する盲信を捨てさせ、理をもって信仰することを宣告。そうして黄金樹の全盛期が到来したらしい。
その後、マリカはラダゴンとの子を──……!?
えっ、ちょっと待って。マリカはラダゴンで、ラダゴンはマリカなんだよな? 完全に性別が違うとはいえ自分で自分のDNAを合体させたわけ!?
いや、受精は出来るかもだけど……頭極まってんなァ。
んで、完全同一性妊娠で長男のミケラと長女のマレニアを出産と。
王都ローデイルにて大古竜が襲来するがこれを退治。以後、大古竜は王都に晒され続け、古竜勢がブチ切れる。
古竜戦役が勃発するも、マリカの第一子であるゴッドウィンが古竜フォルサクスに打ち勝ち、友となった。これを契機に王都で古竜信仰が広まり、古竜戦役終結。どっかで聞いたことのあるシナリオだな。
それから時が過ぎ、マリカの長子であるゴッドウィンが死亡。後に陰謀の夜と呼ばれるようになるそれは、我らが主のラニ様が首謀者であると言われている。
おっちゃんの推測だと、黄金律により死が除去されているため、環樹をさせないで完全な死を与えるには、マリケスが管理していた運命の死が必要になる。
なので、同じく陰謀の夜に加担していた暗殺組織の黒き刃が死のルーンの一部を盗み、ラニ様が実行したのではないかと推測しているらしい。
まあ、ラニ様にどのような思惑があったか分からないが、俺的には「ふーん」な感じ。ゴッドウィンとか昔の人なんて知らんし。
そしていよいよ、エルデンリングは砕けてしまう。
どのような事情があったか分からないが、他ならぬマリカ本人が砕いたらしい。
マリカはエルデンリングを壊した罰として、今も黄金樹に囚われているのだとか。何がしたいのかサッパリ分からん。
砕けた黄金律の破片はデミゴッドたちに宿り、彼ら彼女らは再びルーンを一つにして壊れたエルデンリングを修復しようと動き出すが。
その絶大な力に酔いしれ、魅了され、呑まれたデミゴッドたちはルーンを求めて戦争を起こす。
後に破砕戦争と呼ばれる大戦争は、狭間の地に大きな傷痕を残した。リムグレイブが全体的に退廃しているのは、かつての戦いの名残りらしい。
他の地域も大して変わらないって言うけど、破砕戦争の規模が分かるような分からないような……。
破砕戦争は互いに疲弊するだけで終わり、黄金律の修復は叶わず。あれは見るに堪えなかったとおっちゃんは語る。
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「悪いな、なんか話が逸れた上に長くなっちまった」
狭間の地での歴史をざっと振り返り、そういえば影の地の話だったなと豪快に笑うおっちゃん。
この地で生きた記憶がない俺にとって非常に興味深く、大変面白い内容だった。十万ルーンで良いのか聞きたいくらいだわ。
「いやいや、すごく貴重な話だったよ」
「えぇ……。それにしても、女王マリカが狭間の地にやって来るよりも前から生きているなんて……今でも信じられないわ」
確かに。神より長生きって、もはや神じゃね?
「ハッハッハッ。逃げ足だけは誰にも負けねぇからな! そうそう、その影の地の地図だが、其処に行くにはモーグウィン王朝に行かなきゃならねえ」
「モーグウィン王朝っていうのは……」
「デミゴッドのモーグが治めている小せぇ国さ。今や影の地は黄金樹の影の中だから物理的にたどり着けない状況でなぁ。時空の歪みを利用すりゃ行けるだろうが、丁度場所がモーグウィン王朝なんだよ。影の地に行くにはモーグをどうにかしねぇとならねえだろうが……」
瞬間、鋭い目で斬るように視線を向けてくる。
背筋が泡立つような感覚がこの身を襲い、思わず腰の刀に手が伸びた。
「──まあゴドリックを倒した褪せ人様なら楽勝だわな!」
だが、それも束の間。ニカッと豪快に笑うおっちゃん。
一瞬だけ感じたあの感覚は間違いなく歴戦の猛者のもので、忌み鬼のモーゴッドや接ぎ木のゴドリックすら上回る気配だった。
逃げ足だけは誰にも負けない? 冗談言うなよ、絶対におっちゃん強いわ。下手すれば、他のデミゴッドたちよりも……。
思わず凝視した俺の視界には『放浪する商人 LV.589』という文字が浮かんでいるのだった。
※影の地は当分先の予定です。
エルデンリングはどこまで知っている?
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ストーリー考察含めて大体熟知している
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本編クリア済だが難しくてよく分からん
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本編未プレイだが、考察動画で大体履修済み
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大雑把な概要だけ知ってる
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タイトルは聞いたことがある