ここ円卓にはローデリカとネフェリ・ルーの他に若い女性が一人いる。
どこか妖艶な雰囲気を醸し出してるのはフードを被った金髪の美女。
ローデリカから彼女には注意するように言われたが、その意味がようやく分かった。
ベッドに腰掛けている彼女に挨拶に行くと、たおやかに微笑みながらこう言ってきたのだ。
「私はフィア。故あってこの円卓に身を寄せています。時に英雄様、不躾なお願いではありますが、ほんの一時、私に抱かれてくれませんか?」
まさかのお誘い。出会って五秒で合体するというS◯D系の企画内容を実現させようとする人がいるとは思わなかった。
ローデリカが言っていた気をつけて発言は、彼女が痴女だからか。
そして、股間に向けて言っていたんだな。
「貴方の生きる力──意志を、私に分けて欲しいのです。そうすることで私は英雄の温もりを知り、貴方には帳の恩寵がもたらされるでしょう」
なんか難しいことを言ってるが、要するにセックスしたいんでしょ?
いくら女好きで移ろい易い俺でも、誰から構わず股を開くヤリマンはちょっと……。
まあ、どの口が言ってるんだってツッコまれたら、何も言えなくなるけど。
でも俺は、セックスしたいから惚れるのではなく、惚れたからセックスするんです!
「卑しいと、お思いですか? けれど私の故郷では、これが聖なるやり方なのです」
俺の白い目に気づいたのだろう。目隠ししてるけど。
文化の違いをこんな形で経験するとは思わなんだ。
だけど、聞いた感じ、何か目的を持ってセックスしてるような感じがする。
「故郷では、私は死衾の乙女と呼ばれていました。数多英雄の温もり、生きる力をこの身に宿した後、貴い方の遺体と同衾し、再びの偉大な生を与える。私は、そのための存在だったのです」
死者と寝るんか。そんな世界があったとは……。
でも理屈は通っている。つまりは生者から抜き取った精気を同衾することで分け与え、最終的に死者蘇生を目指すということ。一種のネクロマンサーか?
そのために精気が漲っている英雄たちと褥をともにする必要があるのか。
「……けれど私は、貴い方が再びの生を得る前に、祝福により目覚め……故郷を追われました。お察しください。それでも私は、死衾の乙女でありたいのです」
彼女にとってセックスはただの手段に過ぎないのだろう。言うなれば、仕事のために風俗嬢をしているようなものか。
いや、貴い人と言ってたから聖人とかを死者蘇生するのかもしれない。大義名分的には風俗嬢よりずっと清らかかも。
ヤリマンビッチと勘違いしてすまぬ。
「その人のこと大事に思ってるんだ」
「それはもう。それが私の存在意義ですから」
うーん、ここまでくると好き嫌いの範疇を超えてるな。
だが、そのような切実な理由があるのなら応えてあげるのも漢というものだろう。
後でローデリカたちに土下座だな、と頭の片隅にメモしておきながら防具を脱いでいく。
「あぁ……ありがとうございます、英雄様」
俺の行動で察したフィアもロープを脱いでいく。
恐らく彼女は俺以外の褪せ人とも体を重ねてるだろうし、今後もこの関係を続けていくんだろうけど。
セックスしたからといって俺の彼女になる訳じゃないからNTRではないし。美人とセックス出来ることそれ自体に役得感はあるけど、ローデリカたちに対する情愛と比べると明らかに好きとまでは言えないし。
正真正銘ただの協力者という間柄になるわけだけど……。
……。
あーもー! すっげぇ微妙な気分!
「あんっ」
取りあえずチ○コを苛立たせた責任を追及した。
1
扉を閉めていたとはいえ、ローデリカの仕事場はフィアの部屋の目の前なわけで。
当然ながら壁越しに響いた嬌声について言及された。
いつの間にかネフェリ・ルーも立っており俺の釈明を待っている様子で、三角関係が発覚した旦那の立場である俺を憐れむような目で見ながら、一人鍛冶に没頭していたヒューグの姿は忘れない。
それはさておき、俺の肉体的浮気を知ったローデリカは悲しげな表情を浮かべ。
「気を付けてくださいって言いましたのに……」
と、落ち込んだ声で呟いた。
その姿に我関せずのスタンスを取っていたヒューグお爺ちゃんが、鍛えたばかりの剣を取って『分かっているな、小僧……』と殺意を乗せた目で睨んでくるの止めてほしい。いや、俺が悪いんだけど。
対するネフェリ・ルーは──。
「色を好むのは英雄の証だ。双方合意だったのであれば問題あるまい」
とアマゾネスチックな脳筋判定。
取りあえず俺は予定調和の土下座を敢行し、何故フィアと体を重ねることになったのか。俺の心情も含めて素直に打ち明かした。
美しい人ではあるが、あくまでもボランティアでありそこに恋愛感情はない。
俺が好きなのはローデリカとネフェリ・ルー、メリナの三人だけだと断言し、取りあえず理解は得られた。
「今後も求めに応じるつもりですか?」
中々、痛い質問を投げ掛けてくるローデリカ。
首を振りたいところだが、誤魔化したり嘘をつくのは誠意に欠けるため、小さく頷いた。
「……フィアがそれを望むなら」
「確認ですが、フィアさんのことはどうも想っていないのですよね?」
「嫌ってはいないよ。でもそれだけだな、うん」
「……まだ、私は雷斗様の恋人ではありませんから、これ以上は問いません。ですが、その……」
フィアさんを抱いたら私も抱いてください。好きな人から他の方の臭いがするのは、やっぱり、ヤです……。
そう言ってちょこんと俺の裾を摘まむローデリカ。顔を赤らめながら甘えてくるその姿に、ときめかない男の子はいない!
直ぐ様、お姫様抱っこしたローデリカを自室に運ぶと、ネフェリ・ルーも楽しげについてくるのであった。
「ちょっと暑苦しくない?」
「なにを言うか。これでも物足りないくらいだぞ」
「そうですよ。本音を言うなら一つに溶け合いたいくらいなんですから」
自室として割り当てられた部屋のベッドに腰掛け、両脇に二人の美女を侍らしている俺。
右には気心の知れた仲になってきたローデリカ。情事の名残を感じさせる艶やかな美乳を腕に押し付け、肩に頭を乗せて甘えてくる。
左にはエキゾチックな褐色美女のネフェリ・ルー。こちらは第三戦を希望なのか、豊満な乳房で俺の腕を挟みながら耳を舐めて来る。
つい先ほどまでベッドを軋ませていたというのにまだ満足していないとは。彼女たちの性欲は俺以上かもしれない。
メリナも含めて堂々と三股をするなんて、前世では考えられないハーレムだよなぁ。ていうかビジネスライクのフィアはカウントされるのだろうか。
しかし、まだ本命が決まっていない。早く決めないとなぁ……。
なんてことを考えていると愚息が立ち上がり始めた。このまま三回戦に突入してもいいのだが、もうそろそろメリナの元へ帰還しないとペチペチメリナが降臨してしまう。
断腸の思いで立ち上がり、いつもの鎧に着替えていると、残念そうな声を上げながらも甲斐甲斐しく手伝ってくれる。
一人で出来なくもないが鎧の着脱はなにかと面倒なため、結構ありがたい。
それに、こんな美女に尽されると、男としての自尊心が満たされるね!
「そうだ。ローデリカにお願いがあるんだった」
ポーチから『霊クラゲの遺灰』と『はぐれ狼の遺灰』を取り出す。
「調霊って遺灰を強化出来るんだよな。ならクララと狼たちを頼むよ」
この子たちの出番は専らボス戦になるが、調霊でどこまで強化出来るのか知りたい。
カンストしたら姿形も変わるのだろうか。クララは騎乗出来るレベルになって、狼たちは合体してケルベロス的な変身を遂げたりしてな。
なんだか夢が広がリンクス! なんて希望を抱くのだが、彼女は申し訳なさそうな顔で頭を下げた。
「残念ながら、調霊に必要な『墓すずらん』が不足してまして。少しは強くすることは出来るでしょうが……」
「大丈夫だ、問題ない」
素材なら俺に任せとけ!
もはやチート特典と見做している欲張りポーチから、『墓すずらん』と名のつくものをドバッと取り出す。
全部調霊に必要なものだろうから、全部渡しておくか。
「こ、こんなに……! 見たことのないすずらんまで……。良いんですか雷斗様?」
「俺が持っていても宝の持ち腐れだし。大いに役立ててくれ」
ポーチに入っている『墓すずらん』各種千輪。さらには上位版の『霊姿の墓すずらん』も渡した結果、木箱が五つ満杯になった。
文字通り山積みとなった墓すずらんを前に狼狽を隠せないローデリカ。
遠慮せずどんどん使って、ローデリカの足しにして欲しい。そう言うと彼女は嬉しそうに顔を綻ばせ俺に身を寄せてきた。
「ローデリカだけズルいぞ。私には何もないのか?」
これだとローデリカだけ贔屓しているように見えるか。
しかし、女の子に贈り物をしたことなんて前世含めてないんだけど……ネフェリ・ルーだし、戦闘関連のものにするか。
「ネフェリ・ルーって片手斧の二刀流だよな。じゃあ、これなんか使えるんじゃない?」
防御力が心許ないだろうから、物理ダメージを大幅に軽減する『竜印の大盾のタリスマン』をプレゼントする。
効果を教えると喜色満面の笑顔を浮かべたネフェリ・ルーに思い切り抱き締められた。
タイプは違うが二人ともすごく良い匂いがして、視覚的にも嬉しいこの状況。
……。
ペチペチメリナ降臨確定だわ!
エルデンリングはどこまで知っている?
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ストーリー考察含めて大体熟知している
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本編クリア済だが難しくてよく分からん
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本編未プレイだが、考察動画で大体履修済み
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大雑把な概要だけ知ってる
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タイトルは聞いたことがある