エッチな事をすると強くなるヒロインって可愛くない 作:可愛いは最強
人気ない森林に囲まれて男女が二人、異様な空気で見つめあっている
男の方は『壇之浦神(だんのうらじん)』、どこにでも居るような黒髪の冴えないぼっちの勇者であった。だが勇者とはいえど、勇者のパーティからは追い出されてもう何年も過ぎた。
女の方は『有川紗理奈(ありかわさりな)』、赤髪で明るめなメイクをしたギャルで友達もたくさんいる女神様だ。第一ボタンの空いたブラウスからは『Hカップ』くらいはある、たゆんとした胸の谷間が見える
そして短すぎるスカートからは鍛えられて可愛らしい太ももはもちろん、赤色で派手目のレースのついた下着や『胸よりもデカい尻』が丸見えである
そんな二人は神の妹の友達という関係で個人的に深い付き合いをしているわけでもなかった。神はあまり女子と関わろうとせず孤独を好むそんな彼に彼女は訪れた。つまり深いわけがある事を察することはできた。
沈黙の後紗理奈から話しかけた。沈黙から何分かが経過していた。
「やっと見つけたわ。アンタが噂の治療術師の勇者ね」
「ああお前は、紗理奈か懐かしいなぁ!!でここから出ていってくれないか。お前がいると動物が怖がって震えている」
静かな森の中人間は誰もいないが動物はいた。普段ならもっと活気が良くてうるさいが、紗理奈が見れて神のお友達とわかり歓迎してくれている。だが紗理奈は武器を持っているためやや震えている。
「私よりここにいる動物の方が大事だっていうの?」
「……ああ」
と神は頷いた。ここまでほど都合の悪い展開に紗理奈は嫌気がさしている。だが彼女も治療の勇者に頼らないといけないのだ。それは女神として果たす使命だった。そのためならイヤイヤボッチでダサい彼だとしても付き合うしかなかった。
「アンタねいい加減にしなさい。これは国の一大事なのよ」
「俺は戦いに関しては何もできないぞ。俺ができるのは治療のみだ。それに俺は忙しい」
そう神は動物のお世話をする大事な仕事がある。彼がいなければこの動物を管理出来る人材はいない。何故なら動物は姿を変えているがモンスターであった。モンスターの弱々しい体を治したから懐かれている。
「治療の勇者に命令するわ」
「命令は聞かぬ。勇者は唯一女神の命令を従わなくてもいい人間だからな」
その言葉に勇者に命令をできない事に紗理奈はすっかり忘れていた。だがなんとしても彼の協力が必須。今の紗理奈では女神としての責務を果たせないのだから。
「悪かったわ。でも貴方にお願いするしかないの?実は私呪いにかかってしまったの!!」
「……なるほどだから治療して欲しいと!!俺を城から追い出して無能の勇者というレッテルを貼り付けながら、助けに来いと」
それは紗理奈がまだ女神ではなく見習いだったころで実質関わったことではない。
「それはごめんなさい。何故ああなったかは知らないの!でもl私は一人の聖女としてきたの。責務を果たすためなら謝罪なんて何回もできるわ」
「分かったいいだろう話を聞こう」