「ここは……? うっ!? 何よ、この身体。なんであたし……」
地下迷宮の最奥にある牢獄の中で、ベロニカが目を覚ます。
自分の体が少女のように縮んでしまった現実を思い出し、戦慄していた。
早くこんなところからは脱出しなければ何をされるか分からない。
「メラ! ……メラっ! ギラ! ヒャド!」
ベロニカは目の前の鉄格子に向かい呪文を唱えるが、うんともすんとも言わない。魔力が底を尽きているのが自分でも分かってしまう。
「なんで魔法が使えないのよ! あのデブトカゲ!」
ふと、そんなときだ。
「よお、お嬢ちゃん。やっと目が覚めたか」
「――誰!?」
すぐ近くから声が聞こえ、ベロニカは思わずビクっと反応する。
どうやら近くの牢屋の中から声を掛けられたらしい。鉄格子ごしに周囲を見渡し、声の主を探す。するとすぐに見つかった。
「あ、アンタ! 女湯に入ってきた痴漢!」
「いやいや、違う違う! 確かに間違って入っちまったがそんなつもりは……」
その男はホムラの里の蒸し風呂屋でベロニカがデンダの子分と戦闘している最中に突然乱入してきた、あのときの男だ。
「ともかく、今はそんなこと言ってる場合じゃねえよ。あのデンダってトカゲ野郎がお嬢ちゃんから盗んだ魔力を使って何か企んでるみたいだからな」
「そうよ、あのトカゲ! あいつのせいであたしはこんな姿に……」
「聞いたとこによりゃあ、デンダって奴は人さらいしては魔力を奪っていたらしい。ま、オレは魔力がなかったから特に何もされず檻にぶち込まれたんだが」
苦虫を嚙み潰した顔で言う。このままだと魔物たちのエサにされるのだとか。
その一方で、ベロニカの方には極上の素質を秘めていることが分かっていたので、どうにかして全て奪いつくせないか画策中らしい。
「オレは大分後回しにされるみたいだし、お嬢ちゃんだけでも先に逃げた方がいい」
「そんなこと言われても、一体どうやって?」
「この鉄格子は大きい。元々大柄な野郎を閉じ込めるために作られたものなんだろ。不幸中の幸いにも、縮んだお嬢ちゃんなら抜けられるとこもあるんじゃないか?」
そう言われてベロニカは鉄格子の隙間を探る。確かに大きな隙間は多い。
少し前までなら通り抜けられはしなかったが、今のベロニカは小さくなっている。一番大きな鉄格子の隙間に無理やりでも体をねじ込めば――。
「――うんしょ、っと! 抜けたわ!」
「よくやったお嬢ちゃん!」
「ありがとね、おじさん。今、助けを呼びに行ってくるから!」
「おう、頼んだぜ! なるべく早くな!」
※ ※ ※
牢獄を抜け出し、あとはこの地下迷宮から脱出するだけ。
しかし、ここは魔物のアジトの最奥。すぐ近くにはデンダの子分の気配もあった。ただでさえ魔法も使えない状態。ベロニカも慎重にならざるを得ない。
冷たい石造りのダンジョンの通路を、息を殺し、忍び足で進む。
やはりあちこちに魔物が徘徊しており、曲がり角一つでも気が抜けない。
(この通路、魔物がいないわ。今なら……)
焦りもあったのだろう。ベロニカは誰もいない通路に足を踏み入れる。
だが、その選択は誤りであったことがその直後に分かった。
「――足場が、く、崩れる!? きゃあああああぁぁあぁぁあ!!」
ガラガラガラ……。
あろうことか、一見丈夫そうに見えた石畳の床が沈み、崩れ落ちていく。
落とし穴と気付けなかったベロニカは、瓦礫とともに転落していった。
「痛てて……、なんなのよもう……」
脱出どころかさらに地下へと落とされたベロニカの目の前に、ソレがいた。
水色の皮膚をした巨体。そのトカゲのような化け物は紛れもなくデンダだった。
「おいなんでこんなとこにいやがんだ。オメーら見張っとけといっておいただろ!」
運が悪かったとしか言いようがない。まさか落下先の部屋にデンダがいるとは。
あえなくして無力なベロニカはデンダの巨体に組み敷かれてしまう。
「ぐっ! は、放しなさいよっ! このデブトカゲ! 重いのよ!」
「お前を逃がすわけにはいかねえんだ! まだ仕込んでる最中だが仕方ない……」
徐に、デンダはベロニカの服を強引にはぎ取る。
幼い少女のような白い裸体が露になり、途端にベロニカの顔も紅潮しだす。
「い、いきなり何すんのよ、ヘンタイトカゲ!」
悲鳴のような声を挙げるベロニカをよそに、デンダはか弱い肉体を力で押さえつけ下劣な笑みを浮かべる。その股間には悍ましい肉棒を隆起させて。
「げっへっへ、ベロニカ。お前をオレの新しい壺にしてやる。オレ専用の肉壺にな」
有無を言わさず、というよりも、ベロニカから何をどうこう言われるよりも早く、デンダは自前の剛直をさらけ出されたベロニカの秘所に向けて突き立てる。
入るはずがない。腹を指で突いているくらいの感触だ。ましてや、今のベロニカは年齢を吸い取られて少女のように小さく縮んでいるので猶更。
「な、なにを……? やめなさい、そんな、そんなの、無理に決まってるでしょ!」
巨体に圧し掛かられて息苦しさすらある状態。デンダは諦める素振りも見せない。グリグリとねじり込むように、ブチブチとこじ開けるように、肉棒を押し込む。
「ぎゃあああぁあぁぁぁぁっ――!!」
絹を裂くように、ですらない、断末魔のごとく絶叫。
言葉通りベロニカは腹を貫かれるような激痛に意識が飛びかける。
棍棒と見間違うほどのデンダの剛直は、ベロニカの膣内には収まりきっていない。へその下がくっきりと肉棒の形に浮かび上がっており、今にもパンクしそうだ。
少しでも良心があるならば、血の滴る膣口から引き抜くだろう。
だが、デンダは所詮魔物。生易しい心など持ち合わせてなどいない。
グチグチ、ぬちゅぬちゅ。
傷口を広げるような強引さ。土足で踏み入れるどころではない遠慮のなさ。
デンダの凶悪すぎる竜ペニスは、ベロニカを内側からえぐり続ける。
「ちぃっ、やっぱ狭くて窮屈でダメだな。もっと広げてやらねえと入らねえ」
「ひっ、ぎいっ!? あぎぃぃ! し、しぬっ! や、やめ――うぎっ!?」
半分も入らないことにデンダも不満を覚えているのか、ベロニカの体を持ち上げ、あたかも道具のように抜き差しする。奥まで挿入しようと押し込む。
その暴力的なピストンに、ベロニカは悲鳴すらまともにあげられない。