【R18】少年が秤アツコの傷になるまでの話。 作:\コメット/
遅くなりました。最終回です。
逆転ありです。
DJステージが無事に終わった後も、アリウススクワッドと先生は他の催し事を全力で遊び尽くした。
ヒヨリのくじのリベンジ、射的、型抜き、飴細工体験、ミニゲーム、ステージを借りたMCサオリによる先生vsカナエのラップバトルなど、全員がクタクタになるまで騒ぎ、はしゃぎ、満足のいくまで動き回った。
「それじゃあ、私は二階の部屋にいるから。何かあったら呼んでね」
「了解です、先生」
「おやすみなさい」
「うん。サオリ、ミサキとヒヨリをお願いね」
「ああ。おやすみ、先生」
疲労困憊の足でなんとか予約していたホテルに辿り着いた一向。
両脇にぐっすりな二人を抱えるサオリは四階、単独で部屋を取っている先生は二階へそれぞれ移動し、三階のダブルベッドを予約していたカナエとアツコはその場に取り残された。
「眠いな...」
「んー...」
目を擦りながらもフラつく足取りで与えられた客室に辿り着き、扉を閉め、もう限界とその場にへたり込んだ。
両目を閉じ、側頭部を合わせ、繋いだ手の力を程良い加減にまで落とす。そうするだけで睡魔が促進され、互いに染み付いた花の匂いも相まって、すぐにでも寝息を立ててしまいそうになった。
このまま寄り添って朝まで寝てもよかったが、遊びはしゃいで汗をかき、海の潮風を浴びた今の状態で眠るのは流石に避けたい。
「アツコ...シャワー、シャワーだけ入ろう...」
「もう無理...動けない...このまま寝よう...」
「俺もそうしたいけど...ちゃんとしないと明日ミサキ姉さんに怒られるだろ...」
「ミサキも寝てたし...」
「きっとサオリ姉さんが起こして、風呂は強制してるよ...ほら、立って」
「んぅ」
壁に寄りかかりながらも、力を振り絞ってどうにか二人は立ち上がり、そのまま風呂場へ直行。
「髪、洗って欲しいな...」
「仕方ないな...そこ座って」
「わかった...ふわぁ」
小さい口であくびをし、純白水着のままそこそこな広さの風呂場の中央に椅子を配置し、ひょこりと陣取るアツコ。
キャペリンハットを外し、ポニーテールをほどき、お湯の温度を調整、適温になったのを確認してから、カナエは少女の薄紫色の長髪をシャワーで流し始めた。
潮風を受けたのもあって普段よりも質が低下しているが、それでも充分サラサラで、且つ良い匂いのする長い髪。
泡立ちを良くするべく手櫛でお湯を馴染ませ、同時に頭皮をマッサージしてやれば、アツコの口から快感の唸りが漏れる。
「あの時とは逆だな」
「ん?あの時...あ、もしかして初夜のこと?」
「そうそう。爪が剥がされてたから、アツコが洗うのを手伝ってくれたんだよな」
「懐かしいね...もう、ずっと昔のことみたい」
「確かに。まだ一年経ってないのにな」
「きっと、一緒にいる時間が長いからだと思う。あなたが私に、ずーっと愛情を注いでくれてるから...二人でいない時の方が少ないのに、全然窮屈じゃない思いをさせてくれてるから」
「俺も、たくさんキミに貰ってるよ」
「ほんと?───嬉しいな」
幸せを、今を、現在を実感するように、アツコはコクコクと頷く。
余裕の無い生活を送っていた少女に、手を差し伸べてくれたのが、少年。
空っぽだった少年の人生に、彩りと目的を与えてくれたのが、少女。
片方無くして、もう片方は存在できない。それぐらい二人の関係は密接で、強固で、不変である。
「目瞑って。泡で染みるかもだから」
「わかった」
注意喚起を施し、ホテルサービスを遺憾なく活用し手の平にシャンプーを4プッシュ。
ワシャワシャと揉みほぐしを行いながら、アツコの頭部の隅々まで泡と指の腹を行き渡らせるカナエはふと、以前理容室で店員からやってもらった頭皮マッサージを思い出し、それを実践してみようとする。
(たしかこうで...)
「ふあっ」
快感のツボを刺激されたせいか、甘い喘ぎが風呂場に響く。
出会った当初であれば少年はこの声を聞いた瞬間理性を飛ばしていただろうが、かれこれ少女とは両手足の指が5倍は欲しいくらいには体を重ねている。
なので、この程度ではもう動じない。
好反応が返ってきたのをいいことに、むしろ彼はマッサージを継続する。
「ん〜......それ、すごい気持ち良い...」
「こことかどうだ?ぐっ、ぐっ、っと」
「おぉ...っ」
額の上の生え際、耳の裏側、つむじ、うなじと、ポイントを押さえて優しく力を込めてやれば、なおも望んだ反応を彼女は見せてくれた。
カナエが両手を巧みに滑らせる。そのたびにアツコの身体が快感に震え、口からたらりと涎が一滴座る少女の膝に落ちるが、本人は気づかずに少年の指攻めを受け入れる。
入念に毛先まで洗ったのち、お湯で泡を流して頭は完了。
さて次は体の方を、と水着を脱がせようと肩紐に手を添えたところで、
(...あ)
彼は気づいた。
(焼けてる...)
脇から肩にかけて程よく食い込んだ肩紐をソッとどかすと、ほんの僅かに柔肌が日に焼けているのが見て取れた。
外出前、念入りに日焼け止めを塗っていたのを知っていたが、今日は時節億劫になるほどに日差しは強かった。事前のケアを貫通してしまうのは、仕方がない。
「...」
雪のように白い、アツコの背中。
滑らかで、艶やかで、引っ掛かりのない美しい背部。
そこに若干の赤みが帯び、白い水着の型がくっきりと出来上がっていた。
手が止まり、風呂の蛇口から落ちる水滴音が静かに鳴る中で、眠気に侵されていたはずのカナエの脳内は、アツコの普段見られない姿を見て唆られてしまい、熱をもって行動の抑制を取っ払った。
スルリと、少女の肩紐を欲情に任せて外そうとして、
「ダメ」
アツコに、止められる。
意地悪そうに笑う彼女になんで、と困惑の表情を浮かべるカナエ。
「身体、先に洗っちゃお?せっかくだし、水着で...ベッドで、一緒にゆっくりしたいな」
膨らんだ股間を触られた彼に、頷く以外の選択肢は無かった。
********************
風呂場を出て早々に、カナエはアツコを壁へと誘導した。
「あぅっ」
「ふー...っ、ふー...っ」
眠気はお湯とアツコの色気ですっかり飛んでおり、お預けを食らっていたのもあってか彼としては珍しく鼻息を荒くして、右手で彼女の両腕を頭上で押さえつけ、残った左手で小さな肩を掴む。
「もう、いい...よな?」
「...うん」
一応の確認を取り───拒否されても我慢はできなかったが───少年の左手はアツコの柔肌を堪能するべく這い回った。肩を、背中を、くびれた腰を、相手が簡易的な拘束で動けないのをいいことにソフトタッチを繰り返す。
やるなら水着で、というオーダーだったので今のアツコは純白のビキニ姿。いつもとは違う装いでの催し、それがカナエの性欲を更に昂らせる。
「ぁ...っ」
幾度となく体を重ねた。
なので、アツコの弱点をカナエは知り尽くしている。
単なるボディタッチでも、その一つ一つが少女の感応を呼び起こすスイッチであり、気分を高揚させるための手順だ。彼が指を滑らせる度に、心地良さそうに身体を震わせ、甘い吐息を漏らす。
激しく、ではない。優しく、優しく、商品である花を扱うよりも丁重に、少年はツボを刺激していく。
蒼井カナエは、Sである。
夫婦間の営みにおいて、アツコから気持ち良くしてもらうのは勿論嬉しい、願ってもないこと。
ただ、彼は見たいのだ。
幸薄げな儚い見た目のこの少女が、いつもの余裕を保った表情を快楽により歪め、崩し、蕩けて果てる様を、楽しみたい。
「ん...っ」
軽く突き出されていた小ぶりなお尻を撫でると、一層甘い声が口から漏れ出る。
ポリエステル素材のツルツルとした触感と、アツコ本来の臀部の柔らかさ。それらが合わさり、触っている左手の方が達する感覚に陥ってしまいそうになった。
サワ...サワ、スリ...スリ、とゆっくり白い桃を愛で、好反応をくれる彼女の背中に口付けをする。雪原の中に赤い花が咲いたかのように、アツコの背部をカナエが望む色へと染め上げる。
「昼、言ったよな。今日の夜覚えとけって」
「...たしかに、言ってた」
「アツコが悪いんだからな。あんな風に誘われたら、俺だって手を出す」
「誘い受け...ってヤツ。あなたの火をつけられたなら、よかった」
「やっぱり分かってて言ったのか」
「うん。カナエがどんな反応するか...カナエが、夜にどんなアプローチをしてくるのか、とても興味があって。効果は的面だった」
「満足?」
「今までにないくらい熱のこもったあなたを見れて、大変満足」
「そうか...じゃあ、この辺でやめとくか」
「ふふふ」
「なんだよ」
「できないくせに」
その挑発が、誘いが、煽りが、カナエの性欲に更なる燃料を投下した。
そう、ここで退くなど出来はしない。何も発散せず床に入れば、間違いなく一睡もできず朝を迎えることだろう。
そして、以降アツコにとって彼の暫くのあだ名はお預けチキンになるのも予想がつく。
亭主として、男として、ここで引くのは許されない。
一見元姫君に踊らされていると捉えるこの状況だが、主導権については花屋の少年が握っている。
数十数百、彼女を快楽で泣かせてきた手に。
むにゅっ
「ひゃうっ!?」
右手で乳房を大胆に揉みしだく。小ぶりな双丘が水着と共に波打ち、布越しでも丁寧な事前準備により少女の乳首が立っているのが分かった。
続いて、左手がパンツ越しに秘部を突く。
人差し指と中指の二本が、割れ目を交互にタップし、それを数秒続けると瞬く間に水音が聞こえてくる。
折れそうな華奢な体躯を、カナエは大事そうに抱きしめ、攻めを継続し、頸へとキス。くすぐったくもあり、同時に気持ち良くもある、そんな二つの感情を内包した喘ぎ声が聞こえたのを尻目に、左手が水着の中へと侵入した。
「そこ、はぁ...っ、あぅ...」
愛液が分泌され、ぬとぬとした秘部を直接イジる。
イヤらしい音が何度も部屋の中で繰り返され、その音が大きくなるのと比例して、彼女を支える両足は生まれたての子鹿のようにプルプルと小刻みに震える。
一滴、二滴、水着の股部分と内股を伝い、快楽により生じた液体は絨毯にシミを作った。
「んん...ん〜〜〜...っ」
唇をキュッと閉じ、その中で歯を食いしばり声を我慢するアツコ。
反抗したくとも、押し寄せる快感の嵐に耐えるために両手は壁に添えられたまま。ただただ身体を硬直させ、攻めに耐え続けるしか彼女はできなかった。
内股になり少しでも気持ちの良い波を逃がそうとしても、カナエが足を使って無理矢理に体勢を矯正させられる。
少年のテクニックに耐えかねて腰がカクカクと動き、突き出され、それすら直そうと秘部を攻める左手が柔らかなお尻をぐっと持ち上げた。
「ゔおぉ...っ」
その動作が奥底の子宮に重い快感を与えたらしい。僅かに揺らされ、更にネトネトした液体を伝らせる彼女の表情に、余裕は無い。
喘ぎ声に濁点をつけるほどヨガり感じまくっているアツコ、それに対して追い討ちをかけるべく、入り口の割れ目やクリトリスを愛液を使って揉み込んでいたカナエの指は、遂にゆっくりと秘部へ挿入される。
「痛くないか?」
「ん、んぁ...っ、あ、あぁ...っ」
「よかった。続けるよ」
快感に打ち震えるその声を返答と解釈し、長い人差し指をクチュクチュと出し入れする。中指も増やしてやれば、アツコの見せる反応はより良いものへと変化していく。
泉に例えられるほどの濡れ具合、キッカケは恐らく、鬼畜のような攻めの中に見えるカナエの配慮と優しさから。
痛みには慣れている。Mっ気を持つ彼女にとって、もしも彼との性行為の中でそういったプレイが取り入れられれば、問題なく少女は受け入れたことだろう。
だが、それはあり得ない。
蒼井カナエは、優しいのだ。
愛を育み、愛を確かめ合う夜の営みにおいて、彼は一瞬でも苦痛に歪む彼女の表情を見たく無い。
快感で余裕を無くして喘いでいるのを見たいのであって、痛みを訴えて涙を浮かべているのを見たいわけでは断じて無いのだ。
「んっ、んっ、ん...うぅ...」
「声、我慢しないで」
固く口を閉ざし、アツコは首を横に振る。
いくら回数を重ねようと、行為による羞恥は簡単に拭えない。
ならば、その殻を剥がしてやろう。
「激しくするよ」
「...っ❤︎」
膣壁に圧迫される二本の指に力を込め、高速で動かす。グチュグチュグチュと隠せないほどに淫らな音を曝け出してしまう少女は、手マンの速度を早くされてすぐ、どうにかして快感を逃がそうと腰を落とした。
しかし、それで何とかできるほどカナエのテクニックは甘くない。
長い指を生かし、膣の奥にあるGスポットさえも捉え、グリグリと刺激する。その更に奥、子宮口をも傷がつかないよう細心の注意を払いながら、犯されてしまう。
「ふ...っ、ふ...っ、あ、あぁ...あっ、あっ❤︎」
「すごい乱れてる。気持ち良いんだ」
左手が膣を攻めている間、右手は胸部から上へと移動し、アツコの口内───赤くテラテラと光る舌を、親指と人差し指を使い乳首攻めの要領でこねくり回した。
薄い唇を指で一周して弾力を楽しみながら唾液を絡め取り、柔くしなやか且つ若干のザラつきのあるベロを揉み、引っ張り、擽る。
少年の指を求めるように少女もまた舌を自分から絡ませてくるので、捕まえて見せろとカナエは口の中で自身の指を遊ばせた。頬の裏を、真っ白な歯を、歯磨きの行き届いた歯茎を、舐めるべく動かされる舌から逃れながらいじくり回す。
逃亡劇の末、指は捕まってしまうが既に口内の全てを網羅したあと。下半身に刺激を受けながら必死に指を追いかけた代償に、舌までも疲弊し満足に舐めとることもできなくなっていた。
そんな彼女のクタクタになったベロを今更捕まえ、再度弄ぶ。
「えぁ...うぁ〜...?」
ジュポジュポ、一頻り口内を蹂躙し、糸を引いて右手が外気に晒された。こっちの手が下の秘部をいじっていたのでは?と思えるほどにねっとりとした唾液が付いており、それを活かして今度は乳首を攻め立てた。
水着を着けたままの状態で右手を侵入させ、ピンピンに張った先端を弾くと、同時に少女の身体が跳ねた。その後は指にまとわりついた唾液を使い、乳輪を円を描きながらねちっこくいじり回す。
「ふぅ...っ、あぅ、んゅ...あっ、あぁ...っ」
その間にも下半身は手マンの餌食に、虜になっている。
「こんな敏感になって、ずっと可愛く喘いで。そろそろイキそう?」
「う...うぅ〜....っ❤︎」
「なら、一回イッとこうか」
アツコの耳元で囁きながら、攻め手を強めるカナエ。
「ふ...ふゔぅっ」
耳を舐め、乳輪を周回し時折乳首を弾き、泉と形容できるほどに濡れきったマンコ、硬くなっているクリトリスをコリコリといじってやれば、
「ん゛あ゛あ゛ぁっ❤︎」
今日一体を跳ねさせて、少女は達した。
水着から左手を引き抜くと、栓代わりになっていた手が退いたことで大量の愛液がまるで漏らしているかのように内腿を伝い、流れてくる。
足に力が入らなくなったアツコは堪らず座り込もうとするが、それをカナエは許さない。水着の上から左手で臀部を持ち上げ、今なお放出され続ける愛液を股間全体に塗りたくりながら、アツコが膝を地面につけようとするのを阻止する。
「こんなに漏らして、ホテルの人に何て言われるか」
「ゔぅ...っ❤︎」
「一緒に謝るよ。うちの嫁さんがエッチな気分になってお漏らししちゃいました、すみませんでしたって」
チカチカと白と黒が点滅する思考の隅で、鬼畜と少年を罵りながらも彼が発揮する征服感に少女は塗り潰されてしまう。
「...あ、あぁ...しょ、しょれだめ...っ」
布越しにアナルをカリカリされ、昇天の余韻に再び火がつく。
マン汁を潤滑油代わりに、窄んでは緩んでを繰り返す柔らかなアツコの菊門をこれでもかといじめ、
「アツコ」
「ひゃ...れうぅ」
キスをせがみ、自身の舌で彼女の舌を捕まえる。
「あむ...ちゅ...れろ...」
「んあ、あぇ...えぅ...❤︎」
感応が、こじ開けられる。
一切の妥協をしない愛撫は、一つ、また一つとアツコの性感帯を敏感にし、快楽から逃げることをゆるさない。
胸を、秘部を、乳首を、クリを、耳を、脇腹を、臀部を、アナルを、唇を、舌を、口内を。
ぐ〜〜〜っ♡
「ん゛あっ❤︎」
お腹を、子宮を、ポルチオを。
余すことなくテクニックの餌食にし、快感という名の暴力を与え続ける。
もういいだろうと、弱りに弱ったアツコを見てそう判断したカナエは、彼女をお姫様抱っこの要領で抱え、寝台へ。
二人で寝る用の、特大のダブルベッド。その中央に満身創痍のアツコをうつ伏せに寝かせ、運んだ本人はその背後を取った。
「フー...ッ❤︎フー...ッ❤︎」
潮を吹かされ、休む間も無く攻め続けられたせいか、枕に顔を埋める少女の息は荒い。
「大丈夫か?深ーく吸ってみな」
カナエはアツコの腰辺りを手のひらで摩りながら、深呼吸を促す。
耳には届いているようで、言う通りに長く深い吸って吐いてを繰り返すアツコだったが、呼吸が落ち着くにつれて新たな違和感が生じた。
(なに...ぃ?)
それは、丁度カナエが手を置いている腰部分...撫でる行為が止み、小刻みに軽く叩かれていた。
トン、トン、トン
お尻の上あたり、一つ一つの刺激は少ないものの、それが下腹部の奥底へ重くのし掛かり、脈打つように響く。
「今叩いてるところ、仙骨っていうんだ。気持ち良いだろ?」
「ん...」
確かに、気持ち良い。
曰く、仙骨付近には太い血管が集まっているらしく、温めほぐしてやれば美容や睡眠に良い効果を施してくれるとのこと。
このくすぐったくも奥に響くマッサージは癖になってしまいそうだ、と呑気に腰トントンに身を委ねること数分。
「...っ❤︎...ぇ?」
一瞬、ほんの一瞬、子宮が歓喜に震えた。
甘く、熱い電流が仙骨から駆け巡り、根底を捉えたのである。
本当に一瞬の出来事だったため気のせいかとも思えたアツコだが、徐々に増す快感、発汗、発熱がそれは否だと教えてくれる。
自身でも正体不明な弱点を猫舌でゾリゾリと引っ掻かれているような、そんな感覚に陥り、ただ腰を押す、撫でるだけの行為に恐怖すら感じた。
得体の知らない気持ち良さに耐えるべく、枕に顔を埋めて声と吐息を抑えるが、じんわりと広がっていく熱の前には無力。
「あ゛ぁ...っ❤︎」
プシュッ
秘部を直接触られているわけではないのに、幾重にも重なる波が大きな津波となり、脳と子宮を喜ばせた。
「ゔー...ゔー...」
ぐったりと力尽きたアツコを見届け、カナエはローションとコンドームを荷物から取り出すために立ち上がる。
保護者代わりの先生から、避妊については耳にタコが出来るほど言い聞かせられているので、二度目の目合い以降は準備を欠かしていない。
アツコの膣は幾度となく交わった今でも相当なキツさであり、入念の愛撫とローションは必須事項だ。
面倒と思ったことは一度もない。気持ち良くヨガって欲しい、愛する存在に施したい、可愛がりたい、これらの目的が丁寧な前戯とマッサージと一致しているのである。
(たしかこのあたり...)
体位はどうしようか、水着を着ての行為は初めてだから楽しみだ、と想いにふけながらガサガサと手荷物を漁る。
そんな時だった。
ズルッ
「え」
不意に下半身が涼しくなり、何が起こったかわからないと間抜けな声がカナエの口から出た。
勃起したちんこが顕に、それが恥ずかしくなってすぐさま脱げた水着をあげようとするも、
「うわぁ!?」
バランスを崩され、強制的に両手をベッドにつける態勢へと変えられてしまった。
背中に温もり、ブツを握る柔らかな手、その正体は寝台から忽然と姿を消していたアツコだった。
「あ、アツコ!?」
「ふー...ふー...おかえし」
何を、と問う余裕は無かった。
「あうっ!?」
ひんやりと冷たい小さな手のひらが、カナエのソレを扱き始めたのだ。
しかも少年が準備していたローションを絡めて、である。
「あ、アツコ!だめ、だめだから...っ」
中途半端な四つん這いの状態、背後を少女に取られたまま、チュコチュコとイヤらしい音が不規則に鳴り始める。
剥けた皮が上下することで発生する摩擦が、勃起し敏感になったちんこへ休むことなく刺激が与えられ、咄嗟の反撃に心を乱したカナエは抵抗もできぬまま一方的に弄ばれた。
背中に当たるアツコの吐息も相まって、ゾクゾクと悪寒ではないナニカが込み上げ、彼を離さない。
「お風呂の時からカナエのここ、ずーっと元気だったから...上がったら抜いてあげようと思ってたのに、いつも通り主導権取られちゃって」
「うぅっ」
遅くなってごめんね、と亀頭の先端を人差し指でなぞられ、情けない声が漏れる。
「ここからは、私の番。気持ち良くなって欲しいな」
アツコの左手が、カナエの睾丸へと添えられ、ローションを使いこねくり回された。手のひらの中で二つのキンタマが転がり、柔肌を行き来するごとに精液が生成されるのがハッキリとわかった。
「カナエの腰、すごくカクカクしてる...気持ち良いんだ」
「い、言うな...っ」
天使のような笑顔に嗜虐的な面も併せつつ、間髪入れずに次に左手が狙いを定めたのは乳首。
胸筋から張るピンク色の小さな突起、その二つある内の片方をクリクリと、指と指で絡めとる。
「カリ...カリ...クリ...クリ...」
「うぅ...っ」
「女の子みたいな声...男の子でも、おっぱいって感じるんだ。それとも、カナエが特別敏感なのかも?」
両膝が床に付き、足が快感に耐え切れず小刻みに震え出すも、アツコの攻勢は止まらない。
指の腹を使って連続で、執拗な攻めによりぷっくりと張ったカナエの乳首を弾く。弾く。弾く。
「うっ、あぁ!?あっ、あっ、あぁ...っ!」
日頃の恨みなのか、それとも感謝なのか、弱りに弱る少年の喘ぎ声を聞いても、少女が攻め手を緩める気配は一切無い。
むしろ、普段聞くことのないSっ気のある夫の別側面を見れたことで好奇心に火が点き、更なる開拓をせんと右手の扱きを早らせた。
そそり立ち、硬さを帯びる男性器。しかし、あと一歩足りないのか射精する気配は見られない。
「むむ」
それを面白くないと不服に感じたアツコは、そうだと手近の荷物からある物を取り出し、暫しの間何やら前準備を施したのち、
ちょんっ
用意した代物を、カナエに対する予告としてお尻の穴へと当てがった。
「...ぇ、うおぉ!?」
反応を示した直後、むちゅ〜っと少年のアナルの中に液体が注入される。
いつも前戯や挿入のために使う、先ほどカナエに使用されたローションだ。
冷たく粘っこい、ドロドロとした液体。量は容器の1/3、お尻の内壁を隙間なく満たす。
「傷つけちゃうとダメだから。それじゃ、いくね」
「い、いくって...」
「いつも私に使ってるでしょう?」
アツコがカナエに見せびらかすのは、普段のプレイでアツコのアナルをいじめ抜く役割を担う玩具、アナル用バイブ。
小さい球体が10個連なっているピンク色のそれには既にローションが塗られており、天井のライトにより怪しく刀身を光らせる。
「お尻、力抜いて。多分すんなり入るから」
「む、無理だよ...そんなに大きいの、入らないって」
「私で入ったんだから、大丈夫。自信持って」
「自信も何も無いだろぉ...」
「3、2」
「う、ああぁ...」
カウントダウンを始められ、決心せざるを得ない状況。
仕方ないと大きく息を吐き、同時に体全体の力を抜く。
「せーのっ」
ちゅこっ♡
「あぅんっ!?」
今までで一番の、女子のような喘ぎ声が部屋に響き。
一つ飛んで、二つ目の球体がカナエのアナルを犯していた。
事前の準備が万全だったのが功を奏したのだろう。予想以上にスルッと挿入り、続いて三つ目、四つ目、五つ目と、偶然にも少年の鼓動とタイミングを重ねて、次々と中に入っていく。
「お...お゛ぉ〜...お゛ぉ...❤︎」
「わぁ...!カナエ、すごい可愛い。そんなに気持ち良いんだ。よかったね」
初めての感覚であるにも関わらず、カナエに痛みは無かった。
それどころか内肉と入口を刺激され、濁点も付いた喘ぎを隠すことなく曝け出してしまうほどに、虚しくも彼は感じていた。
ヨシヨシ、と撫でられるのは頭ではなくカクカクと動いてしまう臀部。次いで、バイブが根元までの挿入に成功。なら引き抜かないと、至極当然のようにニュポ、ニュポ、と中のローションと共にピンク色の球体が姿を見せては、再度アナルの中に消えていく。
「おちんちんと一緒に、いじってあげるね」
「だめぇ...アツコ...だめぇ...」
「大丈夫。カナエは安心して、私に体を預ければいいんだよ。はい、しーこしーこ」
「ゔあぁ❤︎」
まさかの逆転を許し、男としての尊厳を破壊されながら快楽の波に溺れるカナエ。
右手がちんこを扱けば、左手はバイブの抜き差しを繰り返す。
カリ首を捉えた手コキが彼をヨガらせれば、アナルの奥に眠る普段刺激されることのない前立腺とを隔てる壁を球体がゆっくりと削る。
ベッドに接触した口元から涎が分泌されシーツを濡らすが、本人は全くそれに気づかない。
突き出された下半身がヘコヘコと、少女の手の動きに合わせて上下するのを、嬉しそうにアツコは見つめる。
聖母のように、慈愛を手向けるように、その光景を目に焼き付けるべく、ニコリと微笑みながら攻めの速度と、弱点を突くギアを上げた。
(ひ、引き抜かれるたびに、扱かれるたびに、頭、お、おかくしくなる...っ)
いつ射精してもおかしくない現在、無論カナエに余裕など残されていない。
頭の中でフラッシュが何回も焚かれ、アルコールを摂取したわけでも無いのに身体は火照り、アツコの匂いで酔いが脳を満たす。
好きな少女。大好きな少女。愛する少女。
施し、愛で、報いたいと思える少女。
そんな存在に全てを掌握され、今や射精のタイミングまでも握られている。
その事実は、カナエは顔から火が出るのではないかと思えるくらいには恥ずかしく、忘れたいモノだったが、そんな思考すらも扱きとイヤらしい音の一度の動きで飛んでしまう。
「ほっ❤︎ほっ❤︎おぉっ!?」
前立腺を球体が擦り上げた。
それがトリガーとなり、射精への体勢が一気に整えられていった。
腰が突き上げられ、アナルがキュッと締まり、おちんぽ全体が熱く、硬くなる。
ガクガクと体が震え、ゾクゾクと背筋を通して脳へと予感が這い上がる。
「やばい❤︎アツコ❤︎イクっ、イッちゃう❤︎」
「うん、いーっぱい出して。私、カナエが女の子みたいに可愛くイッてるところ、見たいな」
涙腺を破壊し、おまけに全ての感応スイッチをONにする少女の優しさを受け、限界が近づく。
涙が両目から溢れ、ガチガチと歯が鳴り、ゔーゔーと唸りを上げ、乳首をピンと張り、腰に力が入り、足は快感に耐えるべく内股になり、攻められる二点はそれぞれ絶頂を待った。
「ゔ...あぁ、あ〜〜〜❤︎」
そして、その時は来た。
視界と思考が真っ白に染まり、秤アツコの施し全てをその身に受けて、顔面を涙と鼻水、涎でぐちゃぐちゃにし、カナエは昇天した。
「い゛っ❤︎い゛く゛うぅぅぅぅっっっ❤︎❤︎❤︎うぁっ、ああぁぁぁぁっっっ❤︎❤︎❤︎」
大量に、勢い良く、シーツへとぶち撒けられた白濁液。
「びゅ、びゅー...♡びゅー♡いっぱい出そうね♡」
アツコの手は止まらない。耳元で囁き、イッて尚も射精を促進させ、搾り尽くさんと手を、バイブを動かす。
そうするだけでびゅるるる、と止めどなくカナエのおちんぽから精液が溢れた。じっくりと、丹念に奉仕を受けて精製され外へと出されたソレは、とても濃いモノで。
それだけ感じてくれたのだと、アツコは大変気を良くした。
「もーっと、もーっと♡」
「うああっ❤︎」
その勢いで、両手を使い亀頭を手のひらで擦る。
シコシコ、チュコチュコ、ぬちゅぬちゅ。未だ硬いカナエの男性器に、射精のその先を出せ、と促す。
亀頭から伝わる痺れ。伝播し男根、キンタマ、前立腺までそれは届いた。
「や、やめ...っ❤︎」
ぐちゃ❤︎ぐちゃ❤︎ぐちゃ❤︎ぐちゃ❤︎
「や...あぁ...っ❤︎」
喘ぎは、先ほどの絶頂よりも小さい。
だが、確かにカナエはイッていた。
ぷしゃああああっ♡
「ふあぁ...あぁぁぁ❤︎」
痙攣、そして彼の陰茎から勢い余って放出されたのは、射精ではないもの。
俗に言う、男の潮吹きなるモノだった。
「ふふふ、いっぱい出せてえらいえらい。すごく可愛かったよ、カナエ」
「はーっ❤︎はーっ❤︎」
「抜くね」
「あひっ❤︎」
アナルバイブが抜かれ、ちんぽへの攻めも止み、自身の出したザーメンのことなどいざ知らず、へたり込むカナエ。
球体を形取り微小に開いた菊門がヒクついており、余韻なのかぴゅるると精液が漏れた。
「カナエ...♡」
自分を救ってくれた、大切な男の子。
格好良くて、真面目で、ふんだんに愛を捧げてくれる男の子。
そんな彼が、まるで女子のような声を上げてヨガり、イキまくった。
その一部始終はアツコの脳裏に焼き付き、今後も焦褪せることはないだろう。
そして、
(...驚いた)
ベッドへ寝かせる彼を見て、アツコは驚愕する。あれほどの責苦を受けてなお、カナエの陰茎は元気に反り立っていた。
無論カナエ本人は目を虚に天井を見上げているが、本気射精、限界を超えた潮吹きを経ても、未だにライフは尽きないらしい。
「なら、今日は私が動くね」
床に散らばるコンドームの一つを手にし、カナエのちんぽへと装着。
「え?」
する直前、その手はカナエに止められていた。
「アツコ...」
「カナエ?どうしたの?」
何か話したいらしく、アツコは同じく寝そべりカナエと視線を合わせる。
お互いイキ狂ったせいか、頬は赤い。汗もかいて、エアコンの冷房が意味をなしていない。それぐらい行為に没頭、熱中、二人は目の前の相手に夢中だったのだ。
「俺、俺な?」
「うん」
「アツコとの...キミとの、子供が欲しい」
「...ぇ」
心臓が高鳴る。
子宮が、キュンと疼く。
柔らかな頬に少年の大きな手が触れ、撫でた。
「いけないことだってのは、わかってる。俺たちはまだ子供で...先生にも止められてるし、きっとミサキ姉さんにも怒られる」
「...うん」
「何より、アツコはまだ身体が小さいから...出産の時、すごく辛い思いをすると思う」
「...考えて、くれてるんだ。ありがとう」
カナエの額に、元姫君のキスが刻まれた。
幸福の一瞬に意識を取られるも、どうにか踏みとどまり、彼は続ける。
「でも...俺、もっとキミとの繋がりが欲しい。子供を通して、キミを通して、子供を...アツコを愛したいんだ。それで幸せに暮らせればいいなって、思うんだ」
我儘で、傲慢かな。
不安げに問いかける少年に、少女は首を横に振り、彼の意見を肯定した。
「私も、欲しい。カナエとの繋がり...私たちの間に生まれてくる、新しい生命」
「アツコ...」
「それに、元々興味はあって...何より、私が待てないんだ」
だから、しよう。子作り。
快楽目的じゃない、本当のセックス。
「うん、うん。俺も待てない」
傍らのゴムに手を付けず、生の状態でカナエは自身のちんぽをアツコのマンコに当てがった。
体勢は変え、二人の大好きな体位、正常位へ。
白い水着をズラし、
「挿れるよ」
「うん...っ」
にゅぷ...
「ふあっ」
久しぶりの生挿入。
身を焦がすほどの快感を、更新し続ける愛情を、引き締まる膣で、包まれた肉棒で、浸り、感じる。
「熱い...あついよ...っ、それに、気持ち良い...❤︎」
「うん...すごい、気持ち良いよ...っ。キスして、いいか?」
「しよっ、いっぱい...たくさん、したいなぁ」
目線が混じり合い、しばしお互いの表情を堪能した後、ゆっくりと唇を付けた。
ぷるぷると求肥のように柔らかで、カサ付きの無い潤った赤い宝石。チュ、チュ、とソフトな口付けを繰り返し、舌を絡める。
再び泣きたくなるほどに少女の想いを感じ取り、腕を彼女の背部に回せば、カナエに合わせてアツコもギュッと抱きしめてくれた。
心臓の音。
トクン、トクン、トクンと、細身でありながらも女の子特有の柔らかみを全身に受け、腰を動かし始める。
水音と肉体を打ちつける音、そして少年少女の息遣いと甘い声が、本来静かであるはずのホテルの一室で響き渡った。
一般的なホテルの壁は意外にも薄い。
きっとこれらの物音も声も聞こえているだろうが、そんなのは二人にとってどうでもよかった。
カナエとアツコは、ただただ愛を捧げ、叫び、届け、深く沈みたいだけなのだ。
「すき...すき、すき」
「俺も、好きだよ...大好き」
もっと色々な言葉を囁きたかったカナエだが、愛に溺れる頭には簡単な語彙しか思いつかない。それはアツコも同じのようで、ただ好きを連呼するだけなのだが、そのふた文字には不変の愛情を聞いてとれた。
なので、大丈夫。
このまま好きを伝えられれば、それで。
「すき、す...あぁっ♡」
「イキそう...?俺も、ヤバい...っ」
「いい、よ...射精して、奥にぃっ♡一緒に、イこぉ...?」
「うん...っ!」
パチュッ、パチュッ、パチュッ
ピストンが加速する。
少年の精子を求めて下へと降りてきた子宮口を、パンパンな亀頭が突き、膣をにゅるにゅると掻き分ける。
「ゔううぅっ♡」
「アツコ...っ!」
「あむぅ♡」
ギューッとハグをし、熱いキスを同時に注いだ。
そして、
「〜〜〜〜〜〜っっっ♡♡♡♡♡♡」
「んむぅ.........っっっ♡♡♡♡♡♡」
同じタイミングで二人は果て、本気の射精を、熱々な精液を、カナエはアツコの子宮に届けた。
繋がりを意識して、必ずこの行為が新たなる生命を生むと信じて、届けた。
「...ひゅき」
「...ん」
先生には何て言われるだろうか。
ミサキ姉さんにはどれだけ怒られるだろうか。
ヒヨリ姉さんはどんな反応をするだろうか。
サオリ姉さんは喜んでくれるだろうか。
子供の名前は、どうしようか。
男の子か、女の子か、もしかしたら双子かもしれない。
これから大変なことが待ち受けているのは、分かっている。
だけど、二人でなら、それらを日常に変えられると思うのだ。
きっと、キミとなら。
アツコ。
これからも、一緒にいてくれ。
実は、怖い夢を見たんだ。
サッちゃん達が亡くなって、私とカナエの二人で逃げ続ける夢を。
その後の世界の終わりの中で、あなたはずっと、私の手を握ってくれたね。
変わらず、私の手を引いて、守ってくれたね。
夢の話なのに、それがどうしようもなく嬉しかったんだ。
...ね、カナエ。
あなたが子供を作りたいって言ってくれた時、本当に嬉しかった。
ずっとずっと、一緒に...いたいんだ。
だから私の手を、離さないでね。
───約束。
これにて完結です。
読んでくださりありがとうございました!