※ ※ ※
※ ※
※
「……ようやく気が付いた?」
勇者が目を覚ます。辺りを見ると何処か休憩室のような場所だった。何が起きたのか記憶を振り返り、勇者は目の前に立っているマルティナに敗れたことを思い出す。
身体も小さくなったままで、身体の中にも魔力を感じられない。今のままマルティナに挑んでも万が一にも勝ち目はないことは明白だった。
まだ生きていることに不思議に感じていたが、それよりも何よりも自分がベッドの上で寝ていたことにも大きな疑問があった。
もしもマルティナに介抱されたとするならば、こんな見るもエッチな魔物にされた今でも人間のときの感情がまだ残っていたのか、と勇者は淡い希望を抱く。
「ウフフ……、かわいいわね」
マルティナの顔が勇者の目と鼻の先までくる。吸い込まれそうな悪魔の瞳が見つめてくる。とっさに視線を逸らそうとするも、勇者の視線が下へと落ちる。
そこには魔物化していっそう大きく豊満になったマルティナの二つの乳房がバニースーツの隙間からぷるんと覗かせていた。
小さくなった勇者にとってはまた一段と大きく、頭ごと挟み込まれてしまいそうなくらいのサイズだ。早く逃げなくては、と本能が告げる。しかし、勇者の体は何かに縛られたかのように動けないでいた。
「どうしたの? そんなにジッとおっぱいを見つめて……いやらしい顔だわ」
妖しげな笑みを浮かべる。そのマルティナの妖艶なしぐさの一つ一つが勇者の心を魅了し、逃がさない。ただのまばたきでさえ、まるでサキュバスのウィンクのよう。こんな状況だというのに息が荒くなるほど興奮が冷めない。
「ねぇ、これは何? おちんちん勃っちゃってるわよ、勇者なのに情けないわね」
ベッドの毛布越しに小さな盛り上がりを見つけると、マルティナの手がそこへ滑り込む。手の中に収まるほど小さなソレを綿でも掴むように指先から優しく、そしてキュッと掴む。
「おちんちんまでちっちゃくなっちゃった? それとも元々こんなんだった?」
小馬鹿にするかのように笑う。そしてより身を寄せ、わざとらしく肌をくっつける。体格差がありすぎて、並ぶ二人の姿はまるで姉弟のよう。
「……ねえ」
不意に、小さくトーンの低い声でマルティナが囁く。
「アタシの母は早くに亡くなって、それからエレノアさまがアタシの母代わりになってくれたって話は覚えてる?」
魔物ではない、人間のような瞳で言葉を続ける。
「そんなエレノアさまから生まれたアンタはアタシにとって弟みたいなもんだってずっと思ってた。大きくなったらいっぱい遊んであげるんだって、さ」
涙がこぼれそうなくらいに憂いを帯びた瞳に、幼い勇者の姿が映る。
「16年前のあの日、魔物たちに追われてまだ赤子だったアンタを手放してしまって、ずっと死んだと思ってたの。アタシのせいで、弟が死んだんだって」
マルティナの両腕が勇者を抱擁する。
魔物とは思えないほど優しく、心が落ち着くよう。
「生きていたらどんな風に遊んでいたんだろう、どんなことをおしゃべりしていたんだろう、ってずっとずっと頭の中をぐるぐる回ってた。そしたら、アンタは生きていた。このグロッタの町で再会したとき、アタシはどんなに嬉しかったことか」
ギュッと腕の力が強まる。
締め付けられるくらい、力強く。壊されてしまうのではないかというくらい、加減ができなくなっていく。
振りほどくこともできず、もがくこともままならない。このまま腕の中でもがき苦しんで死んでしまうのかと思うほど。
すると次の瞬間、腕は容易く解かれる。危うく窒息しかけたところで勇者が慌ててマルティナから距離をとる。しかし息も絶え絶えに、のそのそとベッドの上を這うのがやっとだった。
「もう、逃がさないわよ♡」
勇者の背後からゾッとするような声が届く。狂気に満ちた魔物の嬉しそうな声。男の心をまどわす淫魔のような甘ったるいくらいのとろけた囁き。
「このときを夢見ていた。ずっと、ずっとずっとずっとずっと、叶わないと分かってても、叶うはずなんてないって心で分かっていたけどアタシは弟と……」
歪み、淀んだドス黒い感情の塊が吐露されていく。邪悪なソレは逃げなければ取って食われると直感が危険信号を鳴らしてくる。
勇者は必死にベッドを這い蹲る。しかしまるで意味をなさない。
ベッドの上ハイハイで逃げようとする勇者を背中越しで捕まえ、抱っこする。マルティナの怪力でなくとも小さな勇者は容易く腕の中へとすっぽりと収まっていた。
そして抱き寄せたまま勇者をくるっと向かい合わせにする。
すると勇者の目の前は突然、闇に覆われる。それとともに心地よいものが顔いっぱいに広がるのを感じていた。
ぱふ、ぱふ、ぱふ。
人間のものとは比べ物にならない魔物おっぱいが、体格の小さい勇者の肩から上を全て取り込み、大きな波のようにぷるんぷるんに揺さぶられては、ぱふ、ぱふ、ぱふを繰り返す。
先ほどまでの締め付けとは打って変わって、やさしく、そしてやわらかい極上の心地よさが勇者をおっぱいの中へと引きずりこんでいく。
「たーっぷり、遊んであげるからね♡ これからずっと、ずーっとね♡」
ぱっふん。その強烈な一撃で、何かが壊れる、そんな音がした。
勇者は体から力が抜けていくのを感じた。
逃げようという気すら起きなくなってくる。そんなことよりも、ずっとこのおっぱいの中に包まれていたいという感情が奥から湧き出てくる。
だらんと、おっぱいに身をゆだねる。とうとうマルティナのおっぱいに完全に魅了されたようだ。まさに骨抜きという言葉の通り、勇者は頭の先からつま先まで指一本動かせないくらいに脱力し、マルティナのぱふぱふをその全身で堪能し始めた。
勇者はその小さい身をすくめ、マルティナの中に沈んでいくかのよう。夢見心地のまま、魔性の魅惑の虜となって二度と戻れないところまで心が侵食されていく。
「うふふ……いい子ね。そんなにおっぱいが好き?」
コクリと、勇者が返事をする。もう意識があるのかどうかさえ定かではない。
ゆっくりとおっぱいの隙間からようやく現れた顔はうっとりとしていて、よだれも垂らしただらしない表情を浮かべていた。目の奥もハートマークが映りこんでいる。
かつて勇者といわれた面影などそこにはなかった。
そのまま頬を右から左からぱふぱふとすると、また心地よさそうに甘い吐息を漏らす。そんな表情を見させられて、マルティナも感極まってくる。もっともっといじめたくなるような嗜虐心が煽られてくる。
「もっとサービス、してア・ゲ・ル♡」
ぱふん、とマルティナがその胸でベッドに突き飛ばす。人形みたいに無抵抗に大の字でベッドに横たわる。その隠しもしない股間はパンパンに膨らんでおり、劣情が見て取れる。
すかさず、マルティナは勇者の下を脱がす。さっき触った感触の通りの小さいおちんちんがピンと勃ってマルティナの前に姿を現す。まださほど何もしていないはずだったが、小さいおちんちんの先は透明な汁で濡れていた。
「ぱふぱふだけでこんなになっちゃったの? 童貞ちんちんは弱っちくてしょうがないわね。こんなんじゃすぐに息を吹きかけただけでもイッちゃいそうじゃない」
わざとらしいくらいに悪態をつき、ふぅっと息を吹きかける。おちんちんがピクンと反応する。今の勇者は身も心もマルティナの虜にされてしまっている。もはやどんなことをされても本能が抗えない。こんなにバカにされているというのに、もっとされたくて仕方ないくらい。
「えいっ♡」
マルティナのおっぱいが、今度は勇者の小さいおちんちんを挟み込む。いや、飲み込むといった方が正しいか。おへそから下が全部おっぱいに包み込まれ、それと同時に勇者の背筋がビクンと反り、跳ねる。
「あは♡ もう出ちゃった? 精通おめでとう~♡」
おっぱいの間からピュッと白いソレが噴き出してくる。まるでおっぱいから射精したかのように。
「まだ挟んだだけなのにね。アナタ、本当に勇者? ああ、もう勇者じゃなくなったんだったわね♪ じゃあ思う存分射精しても問題ないわね♡ ほぅら、ぱふ、ぱふ、ぱふ♡ そぉれ、ぱふ、ぱふ、ぱふ♡」
マルティナの攻撃がとまらない。快感への抵抗力すら失ってしまったのか、ほんのわずかな刺激さえも絶頂のスイッチのように勇者は容易く射精を繰り返す。魔力もすっからかんになるほど吸い取られたというのに、これ以上まだ搾り取られていく。
「ほらほら、もっとピュッピュ射精しなさいっ♡ ぜぇ~んぶ搾り出して勇者だったことも二度と思い出せなくなるくらい真っ白に忘れさせてあげる♡」
二つのおっぱいが左右からギュウゥと締め付けてくる。魔物となったマルティナの魅力に、魔物級の強烈なぱふぱふに完全に敗北してしまったおちんちんは噴水のように射精をとめられない。
「アハ♡ さすがに早漏すぎない? このままずっとお漏らしし続けるつもり? ちょっとは耐えられないの? まあ無理よね。アナタはもう、ただのエッチなことしか考えられないドスケベボウヤなんだから♡」
またマルティナがあざ笑うように、淫靡な上目遣いで挑発的に言ってのける。
それでも勇者は苦痛にはならない。まるでここが地上の楽園であるかのように、今のこの状況を愉しんでいた。
何もかもが全て奪われて、幸せの絶頂の最中にいた。こうやってマルティナに搾り取られ、弄ばれていくことだけが生きる理由にさえなっていた。
「うふふ……これからもずっと一緒に遊びましょうね♡」
おっぱいを精液まみれにしたマルティナがフフフと淫らな笑みを浮かべ、そっと勇者の頬に手を伸ばす。
その瞳はもうマルティナの姿しか見えていない。
もはやマルティナのことしか考えられない。
勇者であったことも忘れ、魔王ウルノーガを倒す使命も忘れ、全部がどうでもよくなり、ただただマルティナのおっぱいの中にいられればそれ以外に何もいらない。
そして、夜はまだ明けない。
マルティナとの遊びはまだまだ始まったばかりだった――。