赤楽学園は5つの学園の中でも特に規模が大きく、そして優秀な異能者が多く在籍している。毎年夏に行われる学園対抗戦では3年連続で優勝しており、今年の大会でも線賀セイラ率いる白久万学園を圧倒してその実力の高さを見せ付けた。
その一番の立役者は史上最強と呼ばれる生徒会である。伝統的に学園で最も強い5人の学生を生徒会員にする赤楽学園だが、なんと今年のメンバーはSランク1人とAランク4人で構成されている。昨年まで四強として赤楽を率いていた4人のAランク。その彼女達を入学早々に下し、高校生離れしたカリスマで従わせたSランクの一年生の話は当時大きな話題になった。
火神ラン。
最年少のSランクであり、炎を操る絶対的な女王。常に自信に満ち溢れ、当たり前のように他者を惹きつける姿は正に英雄で、将来日本を背負うのは彼女であろうと誰もが確信していた。
赤楽学園生徒会室。
歴史ある学園の中でも最強の5人しか所属する事ができない場所である。その部屋の壁の目立つ場所には額に入れられた大きな写真が飾られていた。写っているのは優勝旗を掲げる5人の女子学生だ。その中心に立つのは他の4人と比べると小柄な少女だった。
制服の上からマントを羽織った桜色の髪の少女は、腰に手を当てて堂々と立っている。一見、可愛らしい女の子にしか見えないが、その顔からは自分こそが頂点だと信じて疑わない尊大さが伺える。この少女こそが赤楽学園の生徒会長・火神ランだ。
──その過去の栄光とも呼べる写真を眺めていた
生まれたままの姿になった彼女達は、脱いだ制服と下着を体の前に畳んでいた。それはまるで、服を
数分前に行われた彼女達の戦いは僅か数秒で決した。生徒会室に押し入った
目の前で自分達のトップが何も出来ずに無力化されるのを見た彼女達の「恐怖」と「混乱」の感情を膨らませる。それだけでぬるま湯に浸かっていた学園の異能者達は戦う事ができなくなった。最強の学園の、史上最高の生徒会はそうしてあっという間に壊滅させられたのである。
ランは何故か異能が使えず、取り巻き達も呆気なく敗北したのを見て
「……ねぇ、黒城フウカをやったのもアンタ……?」
土下座を続けるランは、
敗者のそんな態度が気に食わなかった
「そういえばそんな名前の学生を昨日あたりに虐めたかしら。それがどうしたの?」
「……Sランクを立て続けに襲撃する目的は何? て言うか、そもそもアンタはどこの誰なのかしら」
「その問いに答える義理はないわよね? 貴女は自分を特別視しているようだけど、ワタシからすれば有象無象の三下に過ぎないの。この状況で、この力関係で、自分の知りたい事を教えてもらえると思っているなんて、随分と幸せな思考をしているわね」
「……ッ、目的の為に邪魔になりそうなSランクを潰しているのか、それともSランクを潰す事自体が目的なのか。それだけでも答えてちょうだい」
「ふぅん。じゃあ、もしワタシが学園島で虐殺を行うのが目的で、その最初のターゲットがSランクの貴女達なのって言ったらどうする?」
興味本位で
「──アンタを殺すわ。何をしてでも」
「へぇ」
幾つもの死戦を越えてきた
室内の温度が一気に上がったような錯覚を覚える。
それを見抜いた
膣の穴を刺激し、陰核の根本を擦り上げる。そんな行為が無言のまましばらく続けられた。
──クチュッ
愛撫され続けたランの秘所が淫らな汁で濡れ始める。膣口には
「…………ッッ」
無言の愛撫が始まってから数分後。ランの女性器は静かに震え、そして弛緩した。殺気を向ける相手にイかされた屈辱に、表情を歪ませるランだったが、そんな彼女に待ち侘びた質問の答えが返ってきた。
「──ワタシの目的はこうして貴女達Sランクを辱めてプライドを折る事よ。それ以外の学生には興味ないわ」
立ち上がりながらそう口にした
目の前の謎の強者のターゲットが無差別ではないと知ったランはその瞬間、殺気を霧散させる。被害に合うのは自分と、あと3人だけ。であるならば、仲間や学園の者達を巻き込んでまで戦う必要はない。そう判断したのである。
「──アンタの言葉、信じるわ。私の事は好きにしなさい。敗者として全て受け入れるわよ」
「潔いわね。貴女は前の2人と違って見込みがありそう。ユキムラの後継者になるのはきっと貴女ね。────なら、今徹底的に潰してあげないといけないかしら」
「……ッ、何をする気?」
「フフッ、そうねぇ……」
「丁度いいのが4人もいる事だし、貴女には仲間に裏切られる恐怖を味わわせてあげることにするわ」
★
「あグッ、ガッ、うゔっ」
1人の少女がランの顔面を殴打する。更に間を置かず別の少女は腹部に蹴りを、また別の少女は股の間を強打した。ランをトップと認め、共に学園を率いて来た彼女達だが、恐怖の対象である
加えて、彼女達の中にあったランに対するほんの僅かな負の感情を増幅されており、振るわれる暴力に手加減は一切ない。ランは仲間だと思っていた少女達から本気の敵意を向けられ、殴られ続けると言う地獄を味わっているのだ。
「グッ────」
顎に蹴りをモロに食らったランの身体から力が抜ける。顔を見れば薄く開かれた瞳から光が失われていた。意識を飛ばした彼女の股の間からチョロチョロと液体が流れていく。しかし、仲間のそんな姿を見ても少女達は攻撃の手を緩めようとはしなかった。
彼女達は意識のないランの身体を抱え上げると何度も何度も殴り付けた。拳をボロボロにし、疲労や恐怖、憎悪や罪悪感のないまぜになった苦しげな顔で仲間を痛め付ける姿は見ていて気持ちの良いものではない。だが、
「──フフッ、良い見せ物だったわ」
だが、
「貴女達、最後の命令よ。────その子をどこか目立つ場所に晒して来なさい。彼女がこの学園で積み上げてきた名声や信頼。その全てが無に帰すようにね。もう二度と顔を上げて歩けなくしてあげるのよ。貴女達の手で、ね」
その命令を最初に拒否した少女が肉体的にも精神的にも破壊され、尊厳を踏み躙られると、残る3人は泣きながらランの身体を運び始めた。
その後、一般の学生達は玄関ホールで晒し者にされた自分達の生徒会長の姿を目撃するのだった。