※この作品はR-18です。

異世界『TS出産』レビュワーズ ~産んでたらなぜか『聖女扱い』されてくんだが~   作:馬路まんじ……?

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就職、【出産テイマー】!

 

 

『チュゥ~チュゥ~、ママァ、ゴギャゴギャ……!』

 

「……最悪の目覚めだぁ」

 

 

 ゴブリンの巣を脱出してから一日。俺は魔女の屋敷で目を覚ました。

 

 これまでの全てが夢だったらよかったんだが……しかし。胸元には、乳に吸い付く子ゴブリンが。もうそれだけで夢じゃないとわかったよチクショウ。

 

 

『ムニャムニャァ』

 

「んンっ!? あっ、甘噛みすんなぁ……っ!」

 

 

 乳首はすっかり敏感になっていた……!

 

 ゴブリンによる監禁と輪姦。そして受胎による乳腺の発達により、いじれば甘い刺激と共に勃起し、射精感に近い快楽を伴いながら、ピュルピュルと母乳を噴出してしまう……!

 

 

「くそぉ、俺は絶対にお前なんて認知しないぞ!? おい聞いてるかゴブリン!?」

 

『ゴギャァ、ママァ?』

 

「ママじゃない!」

 

 

 俺は男だっつのと。そう教育しようとしていた、その時。

 

 

「――お、目覚めたか~!」

 

 

 屋敷の奥からバタバタと。泣きぼくろ最強ピンク魔女トゥルーデが、乳暖簾を揺らしながらやってきた。

 

 

「ちょっ、乳チラチラ見えるんですけど!? えっちなんですけど!」

 

「別にええじゃろ~。だってわらわたち、ママ友だし♡」

 

「ママじゃねーよ!」

 

 

 俺は産んでも男だからな!?

 

 

「まぁ細かいことはええじゃろ」

 

「出産は細かくねーだろ!」

 

「そんなことより」

 

「そんなことより!?」

 

「ほれ!」

 

 

 アホのピンクが指を振る。するとシチューの注がれた皿が廊下の奥から飛んできた。

 

 

「こ、これは」

 

「メシじゃよ。不慣れながら作ってみた」

 

 

 こ、この女がか。〝面白そう〟って理由だけで出産レビューなんぞしやがった女が、メシを?

 

 

「家庭的という言葉から一万光年離れたお前が、手料理を……!?」

 

「失礼じゃな! これでも産みたてホヤホヤの人妻じゃぞ♡」

 

「ゴブリン妻だろ……」

 

 

 受け取ったシチューを思わず覗き込んでしまう。変な具材は……おう、入ってないな。どれも元の世界にあったジャガイモやらニンジンやらだ。匂いも、変じゃない。むしろ甘さすら感じるほど濃厚で素晴らしい。

 

 

「ゴブリンとの暮らしは塩分とカルシウムに欠けておったからのぉ。その点、シチューはどちらも豊富に摂れるからな! おぬしの身体を考えてみたんじゃよっ」

 

「トゥルーデ……」

 

 

 素直に感動してしまう。まさかコイツにも人を思いやる気持ちがあったなんて……!

 

 

「というわけで、冷めぬうちにほれ」

 

「あ、ああ! いただきます!」

 

 

 受け取ったスプーンで早速いただく。どれどれ……って、おおおっ!? すっげーうまい!?

 

 

「うぅんっ! 甘くてクリーミーだな~! レトルトのシチュー粉じゃない、本物の乳を使ってる感じだ! いくらでも食えるよ!」

 

「そうじゃろ! 搾りたてじゃよ!」

 

「へーっ、もしかして乳牛でも飼ってるのか!?」

 

「いや、わらわの母乳を使った!」

 

「ふぁっっっ?!」

 

 

 ってお前なんてもう食わせてんだよ!?

 

 

「だって、わらわもおっぱい出るんじゃモーン」

 

「モーンじゃねえよ!?」

 

「おぬしと違って産んだ魔物は預けてきたからのぉ。吸わせ先に悩んでたんじゃよ。そこで、おぬしが寝てる間に『チュ~チュ~♡』させたり、料理に使えばいいと思いついたんじゃ~!」

 

「お前寝てる間に吸わせてたの!?」

 

 

 おっげーっ、アホピンクの乳で育っちまった! 頭パーになる!

 

 

「お前それ、立派な眠姦だぞ……? 訴えてもいいんだぞ? 出るとこ出るぞ?」

 

「ぎゃはははは! ガキひり出したメスがなんか言っとる!」

 

「ぶっ殺すぞテメェ!?」

 

 

 お前も一緒に出しただろうが!

 

 

「そんなことより」

 

「そんなことより!?」

 

「レーテよ。おぬしこれからどうするつもりじゃ? 心が折れたなら、飼ってやっても別によいが」

 

 

 試すような眼で魔女はこちらを見てきた。

 

 は。これからどうするだと? 心が折れただと? 馬鹿を言え。

 

 

「決まってんだろ。男に戻るために足掻くだけだ!」

 

「ふははっ、そーかそーか! そりゃぁいいわ!」

 

 

 何が愉快なのかトゥルーデは笑って頭を撫でてきた。ぬあーっ触んな!

 

 

「戦いまくって稼いでやるよ。この世には『魔宝具』って不思議アイテムがあって、それを手にすれば性別も変えられるんだろ?」

 

「おぉそうじゃよ。ただしそれほどの効果を持つ魔宝具は高いぞ~? よほど稼がねばならんと思うが」

 

「上等だ」

 

 

 魔物を狩りまくって男に戻ってやる。二度と出産レビューなんざするもんか。

 

 

「ふむふむ。ならば強くなりたいところじゃよな? そんなおぬしに良いニュースがあるぞ~!」

 

 

 なんだと?

 

 

「レーテよ。もしかしたらおぬしにも【天職】が宿ったかもしれんぞ。わらわの乳吸いながら全身光ったし」

 

「俺おっぱい吸いながら全身光ったの!?」

 

 

 ち、恥辱だ! いやまぁ孕ませ出産に比べたら恥ずかしくないが……!

 

 

「で、【天職】だったか。なんか昨日も言ってたよな。なんだそれ」

 

「うむ。この世界の人間は十四になると、それまでの経験に応じて【天職】というのが神から与えられる。このトゥルーデの場合は【魔女】じゃな。理学知識に優れておるとなる」

 

「へー。魔女って自称じゃなくて、決められたものだったのか」

 

 

 最初イタい人かと思ったわ。実際はヤバい人だったが。

 

 

「【天職】に就けばお前みたいに不思議パワーが使えるんだよな。で、何の職になったかはどう調べればいいんだよ?」

 

「うむむ。本来は【神官】に長ったらしい時間をかけて『判定の儀』を行ってもらわねばじゃが……おい『廻魂の天輪(サンサーラ・ハイロゥ)』、おぬしならわかるじゃろ?」

 

〝解:イエス、トゥルーデ。神の遣いなれば容易です〟

 

 

 ぬわぁ頭の輪っか喋った!? 今までだんまりだったのに!?

 

 

〝謝:そのうち死ぬと思って寝ていました。アナタ様のしぶとさに謝罪です〟

 

「相変わらず微妙に失礼だな……。で、俺の【天職】ってのはなんなんだよ?」

 

〝告:アナタ様は、【出産テイマー】になりました〟

 

「【出産テイマー】!?!?!?」

 

 

 なんだそれ頭おかしいんじゃねーの!?

 

 

〝祝:おめでとうございます。魔物操術の使い手【テイマー】の強化職です。通常、【テイマー】は何か月も調教した魔物しか従属化に置けませんが、【出産テイマー】であれば、産んだ魔物を瞬時に操ることが出来ます〟

 

「それ産む方がめんどくさいだろ!?」

 

 

 何が強化職だよ。むしろ狂化じゃねーか。

 

 

「クソジョブになっちまった……! おいトゥルーデなんとかしてくれっ。職業変える方法はないのか!?」

 

「ぶははははははははは~! ヒキニートが【出産テイマー】に就職しおった~~~~!!!」

 

「爆笑してんじゃねーよ!?」

 

 

 テメェおっぱい引きちぎるぞ!?

 

 

「ふっ、ふひひ。まぁよかったではないか。通常の【テイマー】は魔物に裏切られることもあるからな。魔物には人間を殺すか凌辱したくなる本能があり、他の【天職】ならば、従属など絶対にさせられぬほど狂暴なのじゃ。【テイマー】だろうと油断してると害される」

 

 

 ってこっわ!? 危ないじゃねえか【テイマー】!

 

 

「じゃが【出産テイマー】となれば話は別じゃろ。相手が『ママ』なら魔物もなつき度マックスじゃからなぁ。おぬしの子も、ほれ!」

 

『ゴキャキャ~! ママァッ! チュ~チュ~ッ!』

 

 

 ぬああああっ人前で乳吸うな~!?

 

 

「ふはは。親殺しを忌避する動物的本能もあるからの。愛してやれば、決して裏切らぬナイトになってくれるだろーよ」

 

 

 ぐぬぬ……頼りたくはないが、素人の俺が前に出るよりはマシか。にしてもテイマー職ってのはどんなふうに戦うんだ?

 

 

〝告:従属下にある魔物を強化して戦闘させます。アナタ様はテイマー系統共通の天技として、第壱級天技【筋力強化(ムスクルシオ)】【防御強化(ディフェンシオ)】【敏捷強化(クルーシオ)】を習得しました〟

 

 

 って、天技だと? そういえばトゥルーデもそんなの使ってたっけか。

 

 

「うむ。天技というのは職業の持つオリジナル技じゃな。大気中のマナを取り込み、物理法則を超えた現象を起こすのじゃ」

 

「ほほう。お前も突然氷出してたもんな」

 

「ただしマナは毒素と同じじゃ。種族にもよるが、取り込みすぎると疲弊するから要注意じゃよ」

 

 

 へえ、MP限界みたいなもんか。ゲームみたいだな。

 

 

〝続:レーテ様。アナタ様は【出産テイマー】限定の天技として、【妖魔召喚(アデアット)】【妖魔送還(アベアット)】を習得しました。発動起点は下腹部となります〟

 

「ぬあっ!?」

 

 

 急に俺のお腹が光った! 服をまくって見てみると、下っ腹のあたりにハートマークみたいな紋様が……!

 

 

「って淫紋じゃねーか!?」

 

〝褒:お似合いかと〟

 

「似合ってたまるか!」

 

 

 クソボケ輪っかが! お前やっぱしばらく黙ってろ!

 

 

〝了:では最後に説明を。【妖魔送還(アベアット)】と唱えることで、血縁の魔物はその淫紋に吸い込まれていきます〟

 

 

 あっ淫紋って言った!?

 

 

〝続:淫紋内は栄養に満ちた温かな異空間です。致命傷もその中なら癒えるでしょう。そして呼び出したい時は、【妖魔召喚(アデアット)】と唱えると……〟

 

 

 魔物が出てくるのか。そりゃ便利だな。

 

 

〝続:はい、子宮から出てきます〟

 

「って子宮から出てくるの!? えッ、淫紋じゃなくて!?」

 

 

 なんで入口と出口がちげーーんだよ!? もう一回出産しろってのか!? おい説明しろぉ!

 

 

〝終:黙ってろと思われたので黙ります。さようなら〟

 

「あっおい待て輪っか!?」

 

「ぶひゃひゃひゃひゃ!!! ガキ出し入れできるメス初めて見た~!!!」

 

「お前は笑うなクソ魔女ぉ!」

 

 

 あーーーもう! 俺の異世界生活どうなるんだよぉ!?

 

 




ポケモンみたいな話。


◇次回、恐怖・6穴征服のスライム編――!


↓皆様からのご感想&評価と、活動報告にて『相手役になってほしい魔物』、待っておるぞ!(トゥルーデ)
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=314698&uid=151111
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