ご覧頂きありがとうございます。
再び起ったキャラ暴走に投げ出したくなりましたが、毎度のご都合主義で無理矢理1話作って繋ぎました。
(しかも前話から1年以上経ってました…)
次話には本筋のお話しに戻れそうな?感じです。
はてさてどうなりますことやら…
是非、ご批評、コメント等をお願いします。
Ayanami Type No.6 拝
[ご注意]
このお話は性的表現を含む部分がございますのでR-18とさせて戴きます。
従いまして対象年齢以下の方は閲覧出来ません。
また苦手な方や耐性の無い方はご遠慮下さいませ。
*作品毎のR-18指定が出来ませんのでシリーズを分けて掲載いたしました*
ー それでは始まり始まり小笠原
<概 説>
アディショナルインパクトを阻止しエヴァの無い世界を創世したシンジ。
彼と共に再び第3村に戻ったアスカとレイ№6。
しかしそこは未だにニアサードインパクトの影響が残ったままでした。
また3人も使徒やエヴァの呪縛から完全に解き放たれてはいませんでした。
彼・彼女等は無事呪縛から逃れ開放されるのでしょうか?
3人を中心に村人を巻き込んでの日常と葛藤の物語が始まります。
第 1 部
<第19話>
続・アヤナミ・レイ 歓喜と喪失
それは彼等が再び訪れた村の日常に慣れ親しみ行く中のとある一日のことでした。
【 某所、街中 】(初夏、昼過ぎ)
<一番線に○○方面行き普通列車がまいります。危険ですから白線の内側までお下がりください>
そのアナウンスに意識を取り戻した様にシンジは目覚めます。
シンプルではありますが爽やかさを伴った入線メロディーが流れる中、稍もすると8両編成の列車がホームに滑り込んで来ました。
しかし彼はホームのベンチに座ってその列車に乗降する人々を虚な眼差しで見ているだけでした。
そして[メリーさんのヒツジ]の発車メロディーが流れる中、彼はベンチに座ったまま列車を見送ったのでした。
シンジは首元に手をやり、ブルーグレイベースにシルバーのレジメンタルストライプのネクタイを少し緩めると「ふぅ…」と小さく一息吐きます。
すると突然!背後から目隠しをされてしまいました。
「だ〜れだ⁉︎」
聞き覚えのある声にシンジは慌てること無く軽く微笑むと「胸の大きなイイ?オンナ…」と応えます。
「ご名答!」と嬉しそうに応えた彼女でしたが、直ぐに我に帰る様に真顔になり言います。
「今、イイ、オンナってトコ…チョット躊躇した感じしたんだけどぉ!」と彼女は膨れっ面で問い詰める様に言いました。
彼は「冗談だよ!」と軽く
「もう!」と彼女は膨れっ面で文句を言いながら座っているシンジの前に回り込みました。
そして膨れっ面を解くとニコリと微笑んで手を差し伸べて言います。
「さあ、行こう!シンジくん!」
「うん!行こう!って…何処へ?」シンジは戸惑いながらも彼女の手を握り立ち上がりました。
「いいから、いいから!」
彼女は尚も微笑みながら含みを持たせて言うとシンジの手を引き階下の改札口へと向かいました。
【 某所、街中 】(つづき)
改札を出た二人は先の大戦で敵艦載機の.50口径AN/M2航空機銃の地上掃射によるM8徹甲焼夷弾の貫通痕が数多残る鉄道高架の鋼製橋脚を横目に大通りの交差点を渡ります。
そして住宅や商店が混在するポプラ並木の緩やかな上り坂を歩きます。
穏やかな季節風にポプラの葉が擦れ合う音を聴きつつ二人は無言で歩いて行きます。
やがて上り坂の頂点の手前まで来た時でした。
シンジは見覚えのある景色にハッとします。
「こ、ココって…」
そこは以前にレイの何気無い仕草を見た時に蘇ったあの鐘楼のある大きな教会でした。
「シンジくん!ココ、ユイさん…お母さんと来た事…覚えて無いかな?」
「えっ?あっ、う、うん…」シンジは曖昧な返事をします。
しかしシンジは彼女の言葉から朧げな記憶の中の人が母である確証を得たのでした。
『やっぱり…あの人は母さんだったんだ…』シンジは心の中で呟きます。
そして前庭の聖母像の穏やかな面差しを見つめるのでした。
【 教会内、礼拝所 】(つづき)
二人は
そこは説教台と
大聖堂の内部は正面の十字架と荘厳なヴェルシュエレン社製のパイプオルガンの譜面台以外の照明は落とされており薄暗く辺りには誰もいませんでした。
左右の壁面の上部には数枚の大きなステンドグラスが嵌装されています。
色ガラスの厚みで抑えられた昼過ぎの陽光は慎ましく、けれども鮮やかな彩りを添えた柔らかな光を礼拝所の中に映していました。
二人は
そして前席の背もたれに聖書入れが付いた北欧調の長椅子に並んで腰掛けます。
油引きされた床板の独特の匂いを微かに感じながらシンジはぼんやりとした懐かしさを覚えました。
呆けた様に前方を見詰めるシンジに彼女は問い掛けます。
「で、どうなの?」
「えっ?」シンジは何の事か解かりませんでした。
そのシンジの返事に少し苛立ちを滲ませ彼女は言います。
「えっ?じゃ無いわよ!どうなのよ!」
「う〜ん…まだ新規の契約が中々取れなくてね…」シンジは現況を語りました。
すると彼女は呆れると同時に強く否定します。
「はぁ⁉︎…ったく!誰が君の営業第二部第1グループの成績のコトなんて聞きたい訳⁉︎」
「えっ…?」
「そうじゃ無くて〜!あっちの方よ!」
「…?」
「もう!」彼女はムクれた様に文句を言いました。そしてまた強く言います。
「だ・か・ら・!姫は?ゼーレの暫定パイロットさんは?どうなのよ!」
その彼女の言葉でシンジは急に現実に引き戻された感覚に襲われます。
『そ、そうだ…ボクは…ボクは…』
「君がまだ終わってなんかいない‼︎…置き去りにした皆んなを…皆んなを助けたい、救いたいって言ってまたあの村に戻って行ったんじゃない!」
彼女のその言葉でシンジはそれまで失っていた第3村での記憶が甦り取り戻したのでした。
『そう…だ…』シンジは心の中でそう呟くと云い知れぬ焦燥感に駆られて行きます。
彼女は呆れと不満が混じり合った表情で問い詰める様に言います。
「だからその進捗具合を、姫や皆んなの様子を聴きたいんだけど⁉︎」
【 教会、礼拝堂 】(つづき)
「うん…それが…実は…」
シンジは村での皆の様子や生活、出来事を話出します。
シンジの話を聞きながら彼女は「ふ〜ん…姫はあの居候してたケンスケって男んトコで何とかかんとか元気でやってるんだ…」と、安堵と少し淋しさを含んだ笑みを浮かべて懐かしむ様に小さく頷きながら言いました。
そして確認する様に言います。
「シンジくん…。シンジくんはそれでいいの…?」
シンジは少し躊躇いますが、意を決したかの様に「うん…」と小さく頷きました。
「そっかぁ…」マリは素っ気なく言うと「それで?」と続きを促します。
「それから…綾波なんだけど…」
シンジはレイが未だにLCL崩壊を繰り返している事を話しました。
「それで…ケンスケやトウジ等が薬の代替とし…その…精液が…効果あるって…綾波に話したんだ…」
「 へぇ〜!で?」
「で、ボ、ボクが…その…綾波に…」
シンジは羞恥と躊躇いを滲ませながらレイの手指と口唇愛撫で絶頂に至りながら精液を供給してる事を話しました。
「ありゃ〜!そんなコトしてんだ!向こうで⁉︎」
「あ、いや、まぁ…でも…まだ効果が…あまり…」
シンジは困り顔で俯いてしまいます。
彼女はシンジのその様子を見てある提案をしました。
「シンジくん…場所、変えようか…?」
【 街中、ポプラ並木道 】(つづき)
二人は教会を出ると来た道を戻ります。
暫く進むとマリは左手の住宅街の細い道へと入り更に奥へと進みます。シンジもそれに続きました。
その小径の右手奥に植栽が施された水路に水車が回る小さな喫茶店が見えて来ました。
喫茶店の前まで来ると彼女は何の躊躇いも無くその店の扉を押し中に入ります。
「カランコロン…」とレトロな店内にこれまたレトロな音色を奏でながらカウベルが来客を知らせました。
『こ…此処は…⁉︎』彼女に続き店に入ったシンジはまたも記憶の奥底から湧き上がる情景を目の当たりにしていました。
彼女は然も当たり前の様に水車の見える窓辺の席に腰掛けると「ほら、シンジくん?」と、彼に向かいの席に就く様促します。
シンジは戸惑いながらも席に腰掛けると見覚えの無い筈の店内の装飾を何故か懐かしさと郷愁の中で見廻していました。
「いらっしゃいませ!」
クレリックのショールカラーが付いたスモーキーパステルピンクのワンピースにクリームベージュのミニエプロンがよく似合う小柄でチョットお茶目な感じのウエイトレスがおしぼりとお冷やを運んで来て二人のテーブルに置きます。
そしてトレーを体の前で両手で抱える様にしてオーダーを待ちました。
「シンジくんは…アレでイイわよね?」彼女はシンジのオーダーを勝手に決めてしまいました。
『えっ?』シンジは困惑しながらも「う、うん…」と返事してしまいます。
彼女は「じゃあ私も同じのにしよっかな〜」とウエイトレスにウインクで合図してオーダーを通しました。
ウエイトレスはニッコリ微笑むと無言で頷きカウンターへと戻りました。
「ユイさん…教会の帰りにはよくココに寄ってたの…。このお店…好きだったんだよね…私も何回か連れて来てもらったから…」
「シンジくんと3人で来たコトもあるんだよ〜。まぁ、まだ小さかったから覚えて無いか〜」
彼女はそう言うと少し愁いを含んだ目で表の水車を眺めていました。
暫くして先程のウエイトレスが二人のテーブルまでやって来ました。
「お待たせしました〜!」
そしてテーブルに紙ナプキンを敷き細長い18-8ステンレス製の先割れスプーンを置くと運んで来た背の高い旧式のグラスにフルーツが彩り良く盛り付けられたチョコレートパフェをサーブしました。
「ごゆっくり…!」
ウエイトレスは目を細めて笑顔で言うと運んで来たトレーを小脇に抱え踵を返してカウンター前へと戻って行きました。
シンジは目の前に置かれたチョコレートパフェに驚きます。そして『マ、マリさん…なんでチョコレートパフェ…⁉︎』と、思いながらも何故か懐かしさが込み上げて来るのでした。そして前に座る彼女を見ます。
マリは『ねっ…!』と言わんばかりに小首を傾げて微笑んでいます。
「さぁ、シンジくん!食べようか?」マリはスプーンを手にします。
「う、うん…」シンジも吊られる様にスプーンを持ちました。
シンジは運んで来たウエイトレスの後ろ姿を見送りながら先程のその少し吊り目で微笑む顔を『なんか見覚えがある様な…』と思っていました。
すると向かいに座るマリはシンジに「あの娘…チョット似てない?」と笑いを堪えた眼差しをシンジに向けて問いました。
「えっ?う〜ん…なんか見覚えが…」
「ふ、ふ、でしょ?思い出せない?じゃあヒント!」
「えっ?ヒント⁉︎」
「アニメ…」、「ゲーム…」、「任天堂…」
「あっ!ポケモンの…⁉︎」
「ご名答!」そう言うと彼女はカウンター前のウエイトレスに目線を向け微笑んでいます。
シンジも吊られる様にウエイトレス方に振り向きました。
カウンター前でマスターと小声で話すウエイトレスはマスターの冗談話しに手足をパタパタさせながら笑っています。
シンジはウエイトレスのその愛嬌ある仕草を見て思わず「エネコだ…!」と呟く様に言いました。
マリは「でしょ⁉︎なんかカワイイのよねぇ〜!胸の名札にも[エネコ]って書いてあるし〜!」と言いウエイトレスを笑顔で見詰めています。
そして感慨深げに静かに呟きます…
「まだ居たんだ…あの娘…」
【 水車のある喫茶店 】(店内 続き)
「さっきの話しなんだけど…」そう言いながら彼女はパフェを長いスプーンで突きながらデコレーションされたフルーツを食べ始めました。
シンジもアイスの上のホイップクリーム頂部に乗せられたチェリーのヘタを摘むと口へと放り込みました。
「やっぱりそこから食べるんだ…」彼女はポツリと言いました。
「えっ?変かな…?」シンジは戸惑います。
「いいや、変じゃないけど…」彼女はそう言うと自分のパフェからチェリーを摘むとシンジのパフェに乗せます。そして返す刀でシンジのパフェのグラスの縁に掛ける様に飾られたウサギカットのリンゴを失敬しました。
「あっ!」とシンジは小さく声を上げますが何故かマリの強制フルーツ交換も懐かしく思うのでした。
USENのヒーリング・クラシックの静かな音楽が流れる中で二人はパフェを食べ進めました。
暫くしてマリは口の端に付いたチョコレートソースとホイップクリームを舌でペロリと舐め取ると先程の続きを話し出します。
「精液を…経口投与してるんだよね?しかしまだ効果があまり出ないと…」
「うん…」と小さく頷くとシンジはそのまま俯いてしまいました。
マリはスプーンを咥えたまま「う〜ん…」と唸る様に言うと何かを思案します。そしてある考えに至りその結果をシンジに伝えます。
「シンジくん!それならいっそのことダイレクトエントリーしてみれば?」
「ダイレクトエントリー…?」
「そう!彼女の胎内に直接注入…!」
「えっ?そ、それって…⁉︎」
「そう!SEX!」
「でも…そ、それは…」シンジは困惑と躊躇いを隠せませんでした。
「彼女…助けたいんでしょ?」
「うん…」シンジは尚も俯いて小さく頷きます。
「好き…なんでしょ?」マリはシンジの顔を覗き込む様に言いました。
「・・・・」シンジは俯いたまま黙ってしまいます。
「なら抱いてあげて!そして君の思いと一緒に彼女に…いっぱいいっぱい注ぎ込んであげて!」
シンジは暫く黙っていましたが、やがてゆっくり顔を上げるとマリに哀愁を帯びた目で語り出します。
「夢を見たんだ…」
シンジはあの夢の中での母との性行為に至った話しをしました。
「だから…だから綾波を抱くのは…それは母さんを…母さんを穢すのと…」
シンジは自責と後悔の中で苦悶の表情を浮かべています。
「ふ〜ん…なるほど…」
マリはスプーンを持ったまま腕組みして頷いています。そして「禁断の愛…ってヤツね!」と少し茶化す様に言いました。
「禁断の愛って…そんな…!そんなんじゃ…」マリの言葉に不快感を覚えたのかシンジは憤り反撥します。
「お母さんと…かぁ〜。う〜ん!なんか燃え上がるじゃない‼︎」と、マリはテーブルの上に身を乗り出す様にしてシンジに迫りました。
「ええっ⁉︎」シンジはマリの予想外の反応に混乱し慌てます。
「しかもあんな綺麗なお母さんと…う〜ん…いいじゃ〜ん‼︎アリだわ!アリ!」
「ええ〜‼︎あっ、アリって…?で、でも…」
マリの燥ぐ様な言葉にシンジは尚も混乱し動揺します。
するとマリは身を乗り出したまま右腕を伸ばすとシンジの額にデコピンをかましました。
「痛ッて〜!」
マリはシンジの狼狽え振りを戒めるが如く強い口調で言います。
「な〜に甘いコトを言ってんのよ!あのねぇ〜、世の中には人の数ほど愛の形ってのがあるの!」
『あ、愛の…かたち?』
シンジはその言葉の意味を理解しようと心の中で反芻します。
マリはシンジの憂慮の真相を既に理解していました。
そして諭す様に話し出します。
「シンジくん…!心配しなくてもゼーレの暫定パイロットさん…確かにあの娘はユイさんの残された情報を基に生み出されてはいるけど…あなたのお母さんとは違うハズよ」
『母さんとは…違う…?』
「幾らゲンドウ君や冬月先生でも完全な復元なんて出来ゃしないわよ!ゼーレの暫定パイロットさんの構成要素が足りなくて崩壊を繰り返すのが何よりの証拠じゃん?」
「で、でも…」シンジは未だ納得出来ません。
「シンジくんは…」
そう言うとマリは少し間を置き言い直します。
「シンジくんは本当のお母さんの愛情を知らずに小さい頃から今までの多感な時期を過ごして来たんだよね…そしてあの過酷な戦いの中でも迷いや葛藤を乗り越えここまで立派に成長した…。だけどそんな経験をして来た君は君自身が気付かない心の奥底で母の…母性に対して
「君の夢に出て来たユイさん…お母さんは君のその心の
『母さん…』シンジはあの時に母が自身の胸の上で零した涙の意味を悟ります。
「ねっ!だからさっさとダイレクトエントリーして助けてあげて!」
「・・う、うん…」シンジは漸くマリの諭しを受け入れ心を落ち着かせました。
そして『綾波は…綾波なんだ…』と心の中で自身に言い聞かせるのでした。
マリは乗り出した身体を椅子の背もたれに戻しました。そして続けて言います。
「それと大事なコト言っとくけど…もうあまり時間が無いよ〜!ぐずぐずしてると戻れなくなっちゃうよ〜」
【 水車のある喫茶店 】(店内 更に続き)
先にパフェを食べ終えたマリはシンジに少し意地悪な笑みを湛えて聞きます。
「で、夢の中のお母さん…どうだった?」
「えっ?」
「夢の中で…逝ったんでしょ?」
「いっ、いやぁ…」シンジの顔は真っ赤になっています。
その様子を見てマリは「ふ〜ん…良かったんだ…」と呟く様に言いました。
「や、やめてよ〜!」シンジは恥ずかしさを誤魔化す為に少し怒りを滲ませて言います。
しかしマリは表の水車を愁だ瞳で見詰めながら「はぁ〜羨ましいコトで…」と呟きました。
「えっ?」しかしシンジには意味が判りませんでした。
マリは尚も水車を見詰めています。そしてまた呟きます。
「愛のかたち…かぁ…」
【 水車のある喫茶店 】(店内 更に更に続き)
「よし!さてと…じゃあ帰ろっか?」
マリは席から立ち上がるとテーブルの上の伝票を引っ手繰る様にしてレジに向かいます。
「あっ、マリさん!ココはボクが…」シンジは慌てて立ち上がります。
「いいから、いいから!」と、言いながらマリは会計を済ませてしまいました。
「ありがとうございました〜!」
レトロなWalther社製のレジスターの前で先程のウエイトレスが少し吊り目の笑顔で見送ります。
シンジはその彼女の笑顔を見てマリが言ってた名札の名前の事を思い出します。
そして去り際にチラリと横目で彼女の胸元の名札を確認しました。
しかしそこには[エミコ]と書かれていました。
【 某所、街中 】(ポプラ並木の道)
住宅街の路地から表通りのポプラ並木の坂道で二人は別れます。
「じゃあシンジくん!」
「うん!あの…パフェ、ご馳走さま!」
「ふふん!君が元気取り戻したならお安いご用だにゃ!ほら、早く行かないと電車来ちゃうよ〜」
「うん!じゃあ!」シンジはポプラ並木の坂道を急ぎ足で駅まで戻りました。
マリは街路樹の脇に佇みシンジの背中を見送ります。
シンジが坂の下で見えなくなるとゆっくりと振り返りました。
振り返った坂道の上の生い茂るポプラ並木の葉蔭から初夏の青空に突き出す様に聳える大聖堂の鐘楼を彼女は見上げます。
見上げた空にマリは寂しく囁きます…
「ユイさん…これで…これで良かったんだよね…」
(つづく)
【 次回予告 】
またもやシンジは意識を取り戻します。
そして目覚めると其処には…(デジャヴ?)
*作品毎のR-18指定が出来ませんのでこのシリーズにて掲載いたしまします*
<第20話>
続々・アヤナミ・レイ 歓喜と喪失 (R-18限定)
乞うご期待!
<チョイあとがき>
ご覧戴きありがとうございます。
前回の<ユイさん大暴走‼︎>のおかげ?で話の本筋に戻す為、プロットに無いお話しを丸々一話膨大な時間を掛けて無理繰り捻り出しました次第で御座います…
(気が付くと一年以上放ったらかしてました…)
その割には毎度の表現力の乏しさから来る無理矢理感とご都合主義な解釈で始終した感は否めませんが何卒ご容赦くださいませ。
この作中のモデルとなった街や建物、シチュエーションは拙の幼少期の体験や経験した中の実在または実在していたものを一部脚色を交えてはおりますが引用させて頂きました。
拙の数少ない良き思い出として書き留めたかったのです。
さて、第一部も終盤に近付いてまいりました!
ここ迄お付き合い頂きありがとうございます。
引き続きお楽しみ頂けましたら幸いです。
宜しくお願いします。
Ayanami Type No.6