ご覧戴き有難う御座います。
前回予告でR-18表現アリとしましたので無理矢理エロいトコ盛り込んでしまいました…
また、前話の[第11話]はR-18の表現はございませんがこの物語りの重要な部分(書きたかったこと)が盛り込まれておりますので是非ご一読くださいませ。
今話のレイのカヲルとの思い出話は処女作の「生誕祭前夜譚」がベースになっています。
「生誕祭前夜譚」は元々このシリーズのプロローグ的な短い話でしたが、執筆中に綾波のキャラ暴走が始まり結果あの様な話しになってしまいました。
あとがきに「生誕祭前夜譚」の作品URLがございますのでこの機会にご一読賜われば幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
[ご注意]
このお話は性的表現を含む部分がございますのでR-18とさせて戴きます。
従いまして対象年齢以下の方は閲覧出来ません。
また苦手な方や耐性の無い方はご遠慮下さいませ。
*作品毎のR-18指定が出来ませんのでシリーズを分けて掲載いたしました*
ー それでは始まり始まり古湊まり ー
第 1 部
<第12話>
アヤナミ・レイ 魂の記憶・後編(R-18制限)
それは彼等が再び訪れた村の日常に慣れ親しみ行く中のとある一日のことでした。
【N109棟跡内】(前回からの続き 午後)
『碇クン…どれが好きかな…?』
レイはN109棟跡でおやつデートの続きをする為にテーブルにランチョンマット代りの古新聞を敷き、その上に貰った菓子類を一つ一つ袋から取り出しながら嬉しそうに並べて行きます。
その時、中に入っていた小さなハトロン紙の袋から黒い何かがテーブルにこぼれ落ちました。
「あっ!」
シンジは廃墟の突端で釣りの準備をしていましたがレイの驚いた声に振り向き近付きます。
「どうしたの?」
「袋の中に…ね、猫のオソマが…!」
「えっ!?」シンジは驚いてテーブルの上に目を遣ります。しかしそれは黒糖で覆われた花林糖でした。
「綾波、それは食べていいオソマだよ?」
「えっ?えっ!た、食べてイイ…?オソマ!?」
「うん!」
「そ、そうなの…?」
「うん。ほら!」シンジは溢れた花林糖を一つ摘み上げると自分の口に放り込みました。
その様子にレイは「ギョッ!」としますがシンジはポリポリと噛み砕き美味そうに食べてしまいました。
それを見てレイも恐る恐る花林糖を摘み上げ繁々と眺め回すと鼻に近づけ匂いを嗅いでみます。
『アレ…?何だか美味しそうなイイ匂いが…』そして意を決して口に運びます。
途端に少しほろ苦く香ばしい甘さと揚げ油のコクが口の中いっぱいに広がりました。
「ねっ!」シンジは彼女の様子を見てニッコリと笑いました。
レイは赤い瞳が溢れ落ちんばかりに大きく目を開き「ケラピㇼカ!」と叫ぶ様に言いました。そして「ヒンナ、ヒンナ…」と嬉しそうにポリポリと花林糖を頬張りました。
『綾波…どうして【金カム】なんて知ってんだろ…?』とシンジは自分のコトを差し置いて不思議に思っていました。
【N109棟跡内】(続き)
「あっ!そうだ!」
シンジは思い出したかの様に持って来た雑嚢の中を漁ると例の黒い保冷ケースを取り出しました。
そして「綾波…あのコレ…」と少し気恥ずかしさを混じえながらレイに差し出します。
「なにコレ?」受け取ったレイは不思議そうに眺め回しています。
シンジは「いや…あの…ケ、ケンスケや、その…トウジ等が協力してくれて…その、アレを…」とボソボソと気不味さを滲ませながら言いました。
このシンジの心情は理解出来ます。
他人の精液を持ち運んで異性に渡すなんて…医療に携わる者でも滅多に無い事ですし…お寿司。
「アレって?」そう言いながら彼女はケースを開き中の透明樹脂製の小さな試験管を一つ摘み出しました。
レイは試験管の中の液体が何なのか直ぐに気付きました。
そして「コレ…あの人たちの?」と確かめる様にシンジに尋ねました。
「う、うん…」シンジはまたも気恥ずかしさを憶えながら答えます。
「そう…ありがとう」そう言うと彼女は瞼を閉じて慈しむ様にケースを胸元にそっと抱き抱えました。
シンジは彼女のその姿や表情を見て突然ある光景が記憶の彼方から蘇りました。
それは閑静な住宅街にあった鐘楼を供えた立派な教会で、その礼拝堂の正面前庭で天蓋を模したアーチの下で花々に囲まれて立つ聖母の像でした。
その姿は清楚で慈愛に満ちた穏やかな面差しで訪れる人々を迎え入れていたのでした。
シンジはその聖母像と傍らの人を交互に見ながら「ソックリだね!」と言った事を思い出しました。
ただ、それが何時だったのか…誰と訪れたのか…また場所すらも思い出せませんでしたが…
『あれは…もしかして…』シンジは傍らの人が母親だったのでは…?と思いましたが
その傍らの人は柔かに笑う口元以外の表情は朧げにしか浮かび上がって来ませんでした。
シンジは懐かしさと寂しさを伴った不思議な感覚で傍らのレイをじっと見詰めていました。
軈て彼女は「ふっと」顔を上げてシンジに向き直りました。そして憂いだ瞳でシンジを見詰めて言います。
「あの…碇クンのは…?今日は…貰えないの?」
「えっ?あ、いや…そんなコト無いけど…」
「じゃあ…」
「う、うん…」
【N109棟跡内】(更に続き)
シンジは例の赤いコカコーラのベンチに移り腰掛けます。
レイは彼のその脚の間に跪き彼の男の物をジャージのズボンから引き出すとその余皮を根元に手繰り寄せました。
「クリン!」と剥き出されたシンジの男の頭部はその刺激で亀頭環を張り茎部を大きく硬くし反り返らせます。
レイは片方の手で余皮を根元に押えもう一方の手で茎部を優しく、けれども素早い動きでリズミカルに扱きました。
『碇クン…先っぽより棹の方がイイのね…』
レイはシンジとの体液摂取を重ねて行く中でシンジの身体の反応を覚え、彼ににより良くなって貰う為にと学習していました。
軈てシンジは「はぁ…はぁ…」と喘ぎ出し鈴口に透明な粘液を滲ませます。
その粘液が徐々に球状に溜まるとシンジは「あ、綾波…」と合図の様に声を掛けます。
レイはシンジのその声を聞くと其処に溜まった粘液に唇を寄せて吸い取ります。
その吸い取った粘液と自身の唾液とで唇を潤すと徐にシンジの男の頭部を口腔に含み唇と舌先で刺激します。
シンジはその刺激でビクンビクンと男の物を更に膨らませ震わせました。
レイは暫く唇と舌先で彼の男の頭部を刺激すると今度はゆっくり深くシンジの男を咥え込みます。そして緩やかに抽送を繰り返します。
シンジは局部が蕩ける様な淫靡な刺激で益々昂まって行きます。
そして愈々達しそうになるともう一度「あ、綾波!」と合図します。
その合図で彼女は頭全体を激しく上下に揺すり、口腔内に負圧を掛け啜り上げる様にして絶頂へと導きます。
シンジは先程とは違う彼女が齎らす下半身全体にビリビリと走る強烈な快感に「はぁ!あう!」と声を上げ我慢の末に溜め込んだ体液を彼女の口腔に勢い良く迸らせました。
「ん、んんっ…コクッ…コクン!」
レイはシンジの放った体液を呑み込み体内に摂取します。
そしてシンジの男の物を優しく扱き尿道に残留している体液を搾り出すと大事に舐め取りました。
シンジは彼女のその姿を見詰めながら思います。
幾ら彼女の身体の為、彼女が望んでいるとしても普段の無垢であどけない彼女のその手その口で絶頂を迎える度にシンジは天使を堕天使にして行く様な…そんな
彼女はどんな思いでこの行為をしているのだろうか…またこの行為の本来の意味を理解しているのだろうか…
シンジはどうしても気になっていたのでもう一度彼女に尋ねました。
「あの…綾波って…その…どうして知ってるの?」
「ナニが?」レイはシンジの両膝の間から何時ものあどけない表情でシンジを見上げて聞きます。
「いや、その…男の人のコト…とか…」シンジは彼女から少し視線を外して俯き加減で尋ねました。
「男の人のコト?性器への性的刺激による射精誘導の事?」彼女は
「えっ!あ、いや…う、うん…」シンジは彼女の余りにも直接的な表現に更に俯いてしまいました。
レイは少し含羞む様に微笑むとシンジの逸物を大切にジャージの中に仕舞い込みました。
そしてゆっくり立ち上がりシンジの隣に座ります。
彼女は膝の上で組んだ手を見詰めながら静かに言います。
「アダタマ…」
「えっ?アダタマって…?」シンジは初めて聞く言葉を不思議に思い彼女に振り向きました。
「ゼーレの…彼…」レイはまた静かに言うと組んだ手を見詰めていました。
「ゼーレ…の?」
「副司令がそう呼んでた…ゼーレの少年って…」
「ゼーレの少年?」
「碇クンと、13号機に乗ってた人…」
「…えっ?カ、カヲル君!?」シンジは驚いて声を上げレイを見ました。
彼女は同じ姿勢で続けて静かに言います。
「リリンのコト…男の人と女の人のコト…SEXのコト…。夜…ワタシの待機部屋やアトリウムとかで教えてくれた…互いに求めて高め合うんだって…。そして[その先]にあるものを育むって…」
「カ、カヲル君に!?あ、綾波は…その…カ、カヲル君と…その…」
『したの…?』シンジはレイとカヲルの関係を邪推していました。
「・・・・」レイは黙ってゆっくりと顔を上げシンジに向き直りました。そして続けます。
「でも、彼は言ってた…私や彼には[その先]は存在しないんだって…」
「そ、それって…」シンジには彼女のその言葉に漂う意味にうっすらと気付いていました。
「でも、カヲル君がアダタマって…なんで?」
「カヲル…?」
「うん、カヲル…渚カヲル」
「そう…カヲルって言うの…彼…。そう言えば碇クンは彼の事そう呼んでたわね」
「うん…」
レイは愁いだ眼差しで先程と同じく俯くと薄っすらと淋しい笑みを浮かべ呟きます。
「彼はワタシと同じ…碇クンや他の人達とは違うから…」
「な、何が?」
「魂…」
「魂…?」
「ワタシ達の魂は碇クンや他の人…リリンとは違う…彼はアダムの魂…ワタシにはリリスの魂が宿されているの…」
「・・・・・」シンジには彼女の言葉の意味が今一つ理解出来ませんでした。
レイは再び顔を上げシンジを見て言います。
「だから彼はネルフでワタシの事、いつもリリタマって…ふざけて呼んでた…あだ名だって…。だからワタシもアダタマって…あだ名付けて言い返してた…」
そう言うと彼女は「クスッ」と小さく笑いました。
「そ、それは笑うところでイイの…かな?」シンジはそう言うと戸惑いながらも連れ笑いを返します。
「でも、リリタマって…ちょっとカワイイあだ名だけど…なんか、ふりかけみたいだね…」シンジは思い付きで余計なコトを言いました。
「フリカケ?」しかし彼女には通じませんでした…
「いや…何でもないよ…」シンジは少し反省しました。
「ねぇ、綾波とカヲル君って…その、ネルフでは…ど、どんな関係だったの?
・・・・こ、恋人同士…とか…?」
シンジはレイとカヲルの関係に突っ込んだ聞き方をしました。
「関係?」
「うん…」
「恋人…?わからない…ただ…」
「ただ?」
「ハラカラだって…」
「ハラカラ?」
「同じ様に…運命を仕組まれた者同士…
「
シンジはカヲルとの会話を思い出していました。
「そして待ってた…」レイは静かに言います。
「何を?」
「命令…」
「命令…か」シンジはネルフでの彼女の
「ワタシ達にはそれしか無かったから…」レイはまた淋しげな表情で下を向いてしまいました。
「・・・・」シンジは黙って彼女を見詰めます。
レイはゆっくり顔を上げ正面の湖の対岸の草木に覆われ始めた廃墟を見詰めながら言います。
「だから彼とは…碇司令や冬月副司令とは違う…何か別の繋がりを感じてた…」
「そうなんだ…」シンジも同じく対岸を見ながら独り言の様に言いました。
そして『恋人とかじゃ無いんだ…』と何故かほっとしていました。
「ねぇ、カヲル君と綾波は…その…仲良かったの?友達みたいな?」
「友達?仲…判らない…ただ、お茶…一緒にお茶飲んだり…ピアノを弾いて聴かせてくれたり…リリンのコトとかお話ししてくれた…」
「ふ〜ん…」シンジは気の無い返しをしました。しかし心の中では『結構仲良しじゃん!』と少し焼き餅を焼いていました。
レイは暫くの沈黙の後にポツリと独り言の様に言います。
「でも、それは…ワタシの記憶じゃ無いのかも…」
「えっ?どう言うコト?」シンジは彼女の言葉に驚きます。
「魂の…記憶…」
「何それ?」
「解らない…別のワタシのかも…」
「べ、別の…?」シンジは彼女の言葉の意味に少し気付き始めました。
「ただ、彼の姿が見えない時でもいつも存在は感じてた…」レイは少し照れた様に微笑みながら言います。
「ふ〜ん…そうなんだ… ソレってなんか…友達と言うより…」シンジはまた気の無い返しをしましたがふとある思いに気付きました。
『
そして彼女に振り向き思った事を伝えます。
「兄妹!そう!兄妹みたいだね!」
「兄妹?ナニそれ?」
「そうか…知らないんだ…。そうだな〜…えっと〜…あっ!トウジとサクラさん!あの二人は兄妹なんだ。家族の中で」
「家族?」
「うん!家族。父さんと母さんから生まれた間柄…。委員長がツバメちゃんの次に赤ちゃんを産んだらその二人が兄弟姉妹になるんだ」
「そう…彼やワタシにはそんな人なんて居ないから…」
そう言うとレイはまた淋しげに俯いてしまいました。その様子を見てシンジは彼女を気遣う様に言います。
「あっ!イヤ、血は繋がらなくても、その…縁や絆で繋がる兄弟とか姉妹ってあるんだ」
「そう…」彼女はシンジのその言葉に嬉しさを感じていました。
「彼と…兄妹…」レイは優しい心持ちで呟きます。
「そう!カヲル君がお兄さん!」シンジは柔かに言いました。
「お兄さん?」
「うん!トウジと同じ」
「お兄さん…」レイはそう呟くとその言葉が自身の中に染み込んで行く様な感覚を覚えました。
「君は彼の妹だ!」
「妹…?」
「うん!サクラさんみたいに」
「妹…」レイはまた呟きます。
その言葉は先程と同じ様にまた自身にゆっくり深く染み込んで行きました。
「…そう。何だか解らないケド…少しココがポカポカする…」
レイは胸元に両手を充てがうと含羞む様に微笑みます。
「・・・・」シンジは彼女のその仕草にちょっとしたカタルシスを得ていました。
しかし彼女は急に振り向くと不安気な眼差しでシンジを見詰めて問います。
「あの…彼は?彼はどうなったの?」
「えっ!?」シンジは動揺します。
「死んじゃったの…?」彼女は哀しげな表情を向けて言いました。
「いや…その・・・」シンジは更に動揺しますが暫くして覚悟したかの様に小さく頷きました。
「うん…」
「そうなの…」彼女は哀しげに呟きます。
「ボクの代わりに…ボクの為に…」
シンジは固く握った拳を震わせ悔しさと悲しみと無念さの狭間にいる様な苦しく切ない表情で俯いてしまいました。
レイはシンジの苦悩に満ちたその姿とカヲルの運命を思うと「そう…」と哀しげに小さく呟く事しか出来ませんでした。
「・・・・でも、今は…」
シンジはそう言うと固く握った拳の力を抜き全身の緊張を解くと涙を溜めた瞳でレイに振り返ります。
「今は?」彼女は徐々に穏やかさを取り戻したシンジに問いました。
シンジは落ち着き穏やかに答えます。
「今は別の所で畑仕事してる…君と同じ様に…」そして彼女に微笑みました。
「そう…」レイもシンジのその様子に安堵して微笑みます。
シンジは彼女に聞きます。
「逢いたい?」
「ううん。別に…元気ならそれでイイ…」
レイは少し侘しさを含んだ穏やかな瞳で湖の対岸の山の更に先にある山脈の稜線に流れて行く白い雲を眺めながら独り言の様に呟きました。
その後、二人はレイが貰ったおやつを食べながらひと時を過ごしました。
それからレイはもう一度シンジから体液を摂取しました。
何時もより少ないのはケンスケやトウジから貰った分があったからでした。
【N109棟跡からの帰り道】(夕暮れ時)
シンジはレイを村外れの踏切跡まで送って行きます。
踏切跡に着くとそこで二人は別れてお互いの家路に就きます。
「じゃあ、綾波…また」シンジはそう告げると彼女に微笑みました。
「うん…また明日…」レイは名残惜しいのか少し寂しげな笑みを浮かべます。
そして踵を返すと一人寂しく村中へと続く道を進んで行きました。
シンジは彼女が畑の突き当たりで曲がるまで見送ります。
曲がり角でレイはシンジに振り返ると小さく会釈をします。シンジはその彼女に右手を挙げて返します。
それを認めた彼女は再び歩みを進めて生垣のある道に向かいました。
シンジは彼女が生垣で見えなくなるまで見送ると来た道を戻ります。
シンジは歩きながらあの特撮スタジオでの最後の会話を思い起こしていました。
あの時、シンジはレイ№6に「新しい居場所」に戻る様に促した事を思い返していました。
果たしてそれは彼女の為になったのだろうか…
今、彼女は説明が付かない肉体崩壊を背負いながら精一杯生きようとしている…
彼女は自分の意思でこの世界(村)に戻り留まる事を、そして人として生きて行く事を決心したのだろうか…
それともあのまま昇華させてあげた方が良かったのだろうか…と。
今、シンジが創世したこの世界は彼自身の未熟さや迷いの為に不完全な物となっていました。
また、その不完全で過酷な状況の世界に又しても人々を置いてしまったのです。
そして何故自分もこの世界に戻って来たのか…
この世界は彼自身が創世した事は自覚していましたが全ての状況を把握している訳では有りませんでした。
自身が望んだ【エヴァの無い世界】で今のシンジには特別な能力や力は無く唯々目の当たりにする事象に翻弄されているだけでした。
その中でこの世界の人々を自身が出来る事で少しでも役立ち助けになるならと甚だ微力ながらも彼は努力しつつ日々を送るしか無かったのでした。
そしてレイへの精液の供給。
快楽の果てにあるのは常人には到底耐えられない幾度となく続く射精の苦痛…それによる肉体的な疲労…そして苛まれる心…
これがシンジに掛けられたエヴァの呪縛なのでしょうか?
【踏切跡からの帰り道】(同、夕暮れ時)
レイもまたあの時の特撮スタジオでの会話を思い起こしていました。
「君の願いや望みを叶える事だよ」
しかしレイはあの時のシンジの言葉の意味を充分に理解出来ていなかったのでした。
そしてN109棟跡の廃墟の先端でシンジとの永遠の別れを覚悟したのでした。
彼女は最初にこの村を訪れ、そしてシンジの目の前で消えてしまう前の願いは三つでした。
それは「稲刈り…してみたかった…」これはもう直ぐ叶います。
それと「ツバメ…もっと抱っこしたかった…」これも今は負んぶに抱っこ三昧です。
そして「好きな人とずっと一緒にいたかった…」この願いもほぼ叶った様なものです。
彼女の願いや望みは叶いつつあります。
「碇クンが好きだから」
今の彼女はあの時の「好き」とは違う感情をシンジに抱いていました。
それは彼女の中の「好き」が恋愛感情の「好き」になっていたからです。
そして今、明確になった彼女の一番の願いや望み…
それは「碇クンと一緒に…一緒に幸せになりたい!」なのでした。
一方シンジもレイ№6の事を愛おしく思っていました。
しかし二人はお互いに「好きだ」と言う事を口にはしませんでした。
それはシンジは自身が何故この村に戻って来たのか…そしてその先に何があるのかが判らなかったからでした。
またレイは自身の身体を保つ為に今は大胆な方法でシンジの精液を直接摂取していますが、シンジとの恋愛の末、彼を迎えそれを身体で受け取ったとしても・・・・
レイはそれに気づいていたのでした。
だからシンジは恋愛感情を示すキスを彼女にはしませんでしたし、レイもまたそれを求めませんでした。
それらの感情を表した瞬間に何かが始まり何かが終わる…
そんな不安を二人とも感じていたからでした。
(つづく)
【 次回予告 】
アスカがヤラかしたあの晩以来、二人の間に滞留する気不味い空気…
その憂鬱な空気を払拭する為、アスカはある作戦を立てます…が、果たして!?
*作品毎のR-18制限が出来ませんのでこのシリーズにて掲載いたしまします*
<第13話>
そして、今この世界にいる・アスカとケンスケ(R-18制限)
乞うご期待