※この作品はR-18です。

狩りの終焉 二部   作:伊駒辰葉

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エロシーンがあります。
BL警報!


あっち行ったりこっち行ったり大忙し 1

 愛らしい外装の家から少し離れた公園に入ったところで順はくるりと振り返った。水輝が厳しい表情のまま立ち止まる。

 

「そんなわけでえ。付き合ってもらうよ?」

 

 そう言いながら順は右手を振った。現れた青い刀をつかむ。特殊な形をした刀の柄をつかみ、順は刃先を水輝に突きつけた。

 

「優一郎を置いてか」

 

 酷く硬い声で水輝が問い返す。順はあはは、と水輝の言ったことを笑い飛ばした。夢魔の作り上げた繭の中のただの夢だ。例え優一郎を置き去りにしたところで問題はない。少なくとも中で順が暴れるよりはましなはずだ。

 

 順は注意深く刀を水輝に向けたままそう説明した。すると水輝が目を細めて順を睨む。その背には透明な虫を思わせる四枚の羽根がある。案の定、今の水輝に記憶はないようだ。

 

「……正直ね。放置してもいいかなって気分になっちゃったよ。でも、姫君たちとの約束があるんでね」

 

 夢魔の繭に入った瞬間から、順は思い出したくない記憶を引きずり出された。見たくない夢を続けざまに見せられ、自分からそれを破壊し続けた。そして漸くたどり着いた優一郎の夢の中では、水輝と当の夢の主が幸せそうな夫婦を演じていた。

 

 でも、と順は笑って首を傾げた。

 

「ご同行、願おうかな。まだオレにはやることが残ってるんでね」

 

 そう告げて順は片手を水輝に差し伸べた。諦めたようなため息を吐いて水輝が順の手を取る。順は左手に水輝の手をしっかりと握ってその場から舞い上がった。少しは自分で飛んでよ、と笑って空を目指す。

 

 不意に視界に真っ白な光が飛び込んでくる。順は右腕一本で刀を揮った。強烈な青い力が前方にすっ飛んでいく。順はためらいなくその光に飛び込んだ。

 

 視界が晴れるとそこは繭の外だった。咳き込みながら水輝が床にへたり込む。順は額に流れた血を腕で拭って自分の胸に手を突き入れた。紅の宝珠を取り出して唇を寄せる。

 

「頼むね、火藍ちゃん」

 

 そう囁きかけて順は床に静かに紅の宝珠を据えた。戸惑いの面持ちになった水輝の腕をつかんで強く引く。

 

「ほら、行くよ」

 

 いつものように笑って順は水輝を伴ってその場から転移した。正確に奈月の気配を辿って空間を渡る。揺らいだ視界が晴れたところで順の目に見知らぬ景色が飛び込んできた。どうやら奈月と桜は一時的に学の元に避難していたらしい。確かに清陵の吉良瀬の屋敷も全て凍りついていて使えないだろう。そのことに納得しつつ、順は水輝を引きずって奈月に近づいた。小さな木で出来た部屋にいるのは奈月と桜、別室には学と文がいるらしい。順は気配を読みつつ右手の刀を宝珠の形に戻した。

 

「ほら。返すよ」

 

 平然を装って告げてから順は奈月に青宝珠を放った。椅子に座って呆然としていた奈月が慌てたように宝珠をつかむ。

 

「それで、姫君は何をお望みなのですか?」

 

 不意に声が聞こえてくる。順はのろのろと声のした方を振り返った。開いたドアのところにいつの間にか文が立っている。あー、と呻いて順は奈月に手を伸ばした。驚きに息を飲んでいる奈月の腕をつかむ。

 

「悪いね。後悔反省その他のことは後にしてくれる? オレ、ちょっと急いでるんだ」

 

 それだけ言って順は水輝と奈月を連れてその場から跳んだ。一瞬で空間を跳んで木村の本邸の地下に入る。黒妖牙は紫をどこかに匿ってくれているようだ。今は誰もいない実験室に現れた順は真っ先に奈月から手を離した。

 

「ごめんね。ちょっと乱暴な方法かもだけど、アンタがいないと始まんないしさ」

 

 そう言いながら順はぐったりとしている水輝をベッドに放り投げた。置かれたアタッシュケースを慌ただしく探る。奈月は宝珠を両手に握ったまま、愕然とした面持ちでベッドの脇に立っている。

 

「わたしは、何をすればいいのですか?」

 

 真剣な奈月の声を聞いて順はぴたりと手を止めた。小さく笑って目を上げる。

 

「アンタはそこで見ててくれるだけでいいよ。水輝ちゃんが戻るかどうかもアンタ次第ってわけ」

 

 そう言ってから順は目的のアンプルと真新しい注射器を取り上げた。手早くアンプルの中身を注射器に吸い上げて水輝の服を剥がす。脱力していた水輝は肛門に注射器を差し込んだところでびくん、と身体を震わせた。

 

「はーい、いいこでしゅねー。じっとしてましょうねえ」

 

 ふざけて言いつつ順は注射器のピストンを一気に押した。低く呻いてベッドに這いつくばった水輝に二度、三度とアンプルの中身を注入する。用意してあった全てのアンプルが空になったところで順は自分が着ているものを剥ぎ取った。

 

「ほーら、水輝ちゃん。オレのこと、食いたいしょ? ばっちり、面白い夢食えそうだしね」

 

 ベッドに上がった順はそう言って水輝に尻を振ってみせた。それまで俯いて呻いていた水輝が順に飛び掛る。傷だらけの身体が痛むのを堪えて順は下半身から力を抜いた。硬く窄まった肛門に強引にペニスをねじ込まれる。歯を食いしばって痛みを堪えてから順はのろのろと奈月に目をやった。

 

「水輝……さん?」

 

 硬直した奈月が呟くように水輝の名を口にする。だが獣のように順に突き入れている水輝にその声は届かないらしい。順は苦笑して震える腕を伸ばした。アタッシュケースを乱暴に引き寄せて中からピンク色をしたリングを取る。快楽に勃起した自分のペニスの根元に無理やりにリングを嵌め込んだところで順は深く息を吐いた。




順、働き過ぎw
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