※この作品はR-18です。

狩りの終焉 二部   作:伊駒辰葉

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エピタイの通りですが!
実は書いた時期というか、作者が古い人(年がいってる)ので内容がおかしいところがあります。
今時はつかわねーだろwww というところはスルーしてください(汗)


桜、ベビー用品売り場で悩む

 ベビーベッド……。

 

 桜はデパートのベビー用品売り場の前で固まってしまった。何故、ベビーベッドというものはこうも種類が色々とあるのだろう。しかも店員は嬉しそうにベッドの解説を傍でしている。誰も頼んでなどいない、と桜は内心で呟いてため息を吐いた。

 

 これ、と桜が指差した商品を見て店員が嬉しそうに頷く。これはどこの会社の何年製です、などといった説明を始めた店員を桜はきっぱりと制した。

 

「解説は結構です」

「は、はあ……」

 

 それまでにこにこと人好きのする笑みを浮かべていた女性店員が戸惑ったような表情になる。桜はそんな店員を余所に次の品物を見るために移動した。今度は乳幼児を入れるための籠を探す。ちなみに商品名はクーファンというらしい。桜はほどなくベッドの近くに商品が並んでいるのを見つけることが出来た。

 

 ……だがこれもまた種類がいくつかある。ピンク、水色、黄色に緑色。淡い色合いのそれらを前にして桜は再び固まった。これはベビーベッドとどう違うのだろう。乳幼児を入れるものという意味では同じに思える。第一、この値段は何なのだ。桜は商品の並ぶ棚の前で悶々と考え続けた。

 

「あの、お客様?」

 

 難しい顔で考え込んでいる桜を訝ったのか、店員が控え目な声をかける。桜は険しい表情のままで店員を睨むように見た。

 

「これはベビーベッドとどう違うのです? 赤子の入れ物という意味では同じ用途に使われるべきものでしょう?」

「い、いえ、あの、こちらの商品はですね。お子様を寝かせたまま運べるという利点がありまして」

 

 まだ年の若い店員が助けてくれ、という目でフロアの奥を見る。が、桜が相当に変な客だと踏んだのか、他の店員は出てこようとしない。桜は難しい顔で手元のメモと商品を見比べた。奈月に申し付けられた以上、どんなに疑問があっても購入すべきなのだろう。

 

 桜はため息を吐いてこれ、と目の前の商品を指差した。すると慌てたように店員が頷いてメモを取る。だが桜はそんな店員の様子も見る事なく次の商品を目指して移動した。

 

 ベビーチェア、ベビータンス、シェルフにバスケットにベビーゲート。それらの家具用品を買い付けてから、桜は店員の脇を過ぎて今度はハンガーにかかっている服を見始めた。

 

 産着に肌着、おむつカバー、布おむつと紙おむつを一式。それらをまとめて購入してから桜は眉を寄せた。メモに書いてあるものの意味がよく判らないのだ。再び難しい顔で考え込んでから桜は仕方なくメモを店員に見せることにした。すっかり桜のペースに慣れたのか、最初は怯えていた店員がにこやかに頷いて桜の手元を覗き込む。

 

「あ、おむつを一時的に入れるバケツですね、それは」

「バケツ……?」

 

 店員に言われた意味が判らず桜はしかめ面になった。すると店員が丁寧にわかり易く説明してくれる。どうやらこのバケツは蓋のついた変わったものらしい。洗濯前のし尿の付着した布のおむつを一時的に入れるためのバケツなのだそうだ。それを聞いた桜は思わず感じたままを言いそうになって慌てて唇を引き結んだ。何しろ生まれてくるのは龍神なのだ。ヒトと同様にし尿を垂れ流すわけではない。が、この店員にその説明をしたところで無意味だろう。それに何より、奈月の注文を記したメモにはしっかりとそのバケツの名前が書かれているのだ。

 

 おしり拭きなるアイテムや専用の洗剤などを買い付けてから桜はまた移動した。さすがに一気に商品を買う上客と判断したのか、店員の愛想はどんどん良くなっている。

 

 次はミルクだ。粉ミルク、哺乳瓶、替えようの乳首、専用の洗浄ブラシ、消毒器、哺乳瓶はさみ、保温ケース……。それらの商品を次々に買ってから桜は漸く会計のためにレジに向かった。だがそこで店員が桜に声をかける。

 

「あの、ベビーカーはお宜しいのですか?」

「あら。うっかりしていたわ」

 

 そういえばメモにはベビーカーというものも書かれている。桜は手っ取り早く店員に好きなベビーカーを選ばせて会計を頼んだ。奈月から預かった財布を取り出して桜は言われた金額を支払った。ついでに商品は全て吉良瀬の屋敷に配送するように頼む。一気に転移して持ち帰れない訳ではないが、こんな場所で力を使えば後々に面倒なことになる。

 

 店員全員のありがとうございましたという挨拶に見送られて桜はデパートのベビー用品売り場を後にした。




今は布おむつとか使わないご家庭の方が多いかと思います。たぶん。
赤ちゃんをいれるカゴの名前とか判らなくてそのまま書いてしまいました。
クーファンというらしいですね……知らなかったです(汗)
当時の作者! 調べろよ!!w
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