※この作品はR-18です。

狩りの終焉 二部   作:伊駒辰葉

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エロではないのですが、グロ……というのもアレですね。
出産シーンが苦手な方は逃げてください。


ゆう、がんばって産む 3

「でも姉様。龍神なのですから、尿は……」

 

 佑の足を押さえていた犬の一人が言う。すると呉羽はにやりと笑って佑の股間に顔を寄せた。

 

「色々過敏になってんだろうねえ。ぷっくり膨らんでたよ」

 

 くすりと笑って呉羽がカテーテルを佑の尿道口に静かに入れる。痛みとは違うものを感じて佑は思わず吐息を漏らした。だがその間にも佑の腹はゆっくりと膨らんでいく。

 

 ほどなく細い管を通って何かが出たような気がした。その瞬間、呉羽がするりと佑の膣内に指を挿入する。先ほどとは違い、優しいタッチで触れられて佑は反射的に腰を跳ね上げた。だがそんな佑を周囲の五人がベッドに押さえつける。

 

「佑さん、しっかり!」

 

 懸命な面持ちで奈月が声をかける。佑は激しい痛みに襲われつつ、全く別の感覚を味わって泣きそうな顔で奈月を見た。佑の肩を押さえる奈月は顔にありありと頑張って、と書いている。

 

「だい、じょう、ぶです。僕は、くぅうう!」

 

 歯を軋らせて佑は全身に力を入れた。シーツを握る手が力を入れすぎて白くなる。

 

「ほーら、出てきた」

 

 佑の膣内で指を動かしながら呉羽が言う。言いようのない感覚に晒されて佑は断続的な声を上げた。細い管を通った透明な液体が一気に袋に溜まっていく。

 

「くうんっ! ふああああっ!」

 

 あっという間にカテーテルに繋がった袋がいっぱいになり、弾け飛んだかと思うと、今度は管を通った液体が飛沫になって周囲に飛び散った。

 

 にやにやと笑う呉羽の手元を傍の犬が覗き込んで赤くなる。

 

「さすがは龍神だねえ。人とは違うわ」

 

 感心したように言って呉羽が佑の膣から指を抜く。静かにカテーテルを取り去ってから呉羽は押さえていた五人に佑をそっと横に倒すように言った。

 

「佑さん、大丈夫ですかっ!?」

 

 心配顔で奈月が言う。佑は呆けた顔をしてされるがままに身体を横に向けた。痛い筈なのに何故か下腹部が疼く。

 

「あー、心配ない心配ない。臨月くらいまで腹は出たし、後は陣痛だけかな」

 

 呑気に言いながら呉羽が佑の腹を撫でる。その頃には呉羽の言う通り、佑の腹は妊婦のように膨らんでいた。自然と呼吸が浅くなり、定期的に激しい痛みに襲われる。

 

「くああぁぁ! 水輝さんの、甲斐性無しぃ!」

 

 痛みに任せて佑はそう喚いた。すると呉羽があはは、と笑う。

 

「そうそう。痛さで失神されちゃかなわないからね。好きに叫んでいいよ」

 

 気軽に言う呉羽とは対照的に奈月は慌てたように佑にとりすがった。

 

「そ、そんなこと、ありません!」

 

 相手が分娩中ということも忘れたのか、懸命な面持ちで奈月が言う。佑はシーツをつかんで懸命に痛みを堪えつつ、叫んだ。

 

「いや、僕が、一番良くわかってる。渚さんも、祐も、奈月さんも! 好きなくせに!」

 

 痛みを堪える佑は無意識に凄まじい顔になっていた。さすがに佑の壮絶な表情に驚いたのだろう。奈月が困惑した目になる。

 

「水輝さんの優柔不断!!」

 

 呉羽の指示に従って犬の一人が佑の片足を支える。横に向いたまま、足を開かれたところで佑は短く浅い呼吸を繰り返した。次第に痛みの間隔は短くなっている。その上、痛みはどんどん強くなっている。これが陣痛というものなのだろう。

 

「奈月さんっ! 絶対誤解だから! どうせあの人っ! 照れて肝心な事言い忘れてるんだ!」

 

 まだいきむなよー、とのんびり呉羽が言う。佑は衝動を堪えていきみの欲求を必死で流した。

 

「わかり、ました、でも、なんだか凄くむかついて!」

「いいから、いきむなー。落ち着けー」

 

 呉羽が呑気に言いながら佑の膣に指を入れる。だが痛みが激しすぎてそのことにすら佑は気付けなかった。

 

「僕は、落ち着いてますってばっ!」

「だから、いきむな!」

 

 急にそう怒鳴って呉羽が佑を睨む。奈月はおろおろと呉羽と佑を見比べた。佑は言われた通りにいきまないように呼吸を整えた。

 

「よし! 出るぞ! タオル!」

 

 呉羽が鋭い声を飛ばす。犬の一人が待ち構えていたように呉羽に大きなタオルを差し出す。佑は必死でいきみの衝動を流し続けた。

 

「いいぞ! 優一郎、おもっきりいけ!」

「水輝さんのぉ! 馬鹿あぁ!!」

 

 呉羽に言われた瞬間、佑は衝動に任せて思い切りいきんだ。力をこめた佑の全身に汗が噴き出す。それまでおろおろとしていた奈月は慌てたように佑の汗を拭き始めた。その傍で桜が佑の手を握る。

 

「水輝さんの! ボンクラッ!!」

 

 力任せに桜の手を握り締めながら佑は懸命にいきんだ。痛みといきみの衝動がないまぜになり、周囲のことがまるで判らなくなる。ただ、出したい一心で佑は必死で下腹部に力をこめた。

 

「よーし、いいぞ、もうちょっとだ!」

 

 呉羽が声を張る。

 

「水輝さんのぉ! あほんだらあっ!!」

「よし、頭が出てきたぞ! もうちょっとだ、優一郎! 今度は少し加減していきめ!」

 

 呉羽が指示を飛ばす。佑は乱れた呼吸を整えながら深く息を吸った。確かに股間に何か大きなものが挟まっているのが判る。

 

「もう、さっさと、出ろってばっ!」

 

 懸命にいきみながら佑は喚いた。すると呉羽がこら、と怒鳴る。

 

「加減しろって言ったろう!? もう少し力を抜け! 下手くそ!」

 

 容赦のない罵声を浴びて佑は必死で力を抜いた。だがいきみの衝動は強くなる一方でちっとも治まってくれない。




かなり前の出産シーンなので今は違うと思います。
佑がめちゃくちゃ痛がりながら必死になってる感じが伝わればいいなと思います。
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