エロシーンです! BL警報です! SM警報もです!
「あっ、ああっ! いいっ! いいですぅ!」
はしたなく喘ぎながら順は恍惚の表情で絶頂に達した。撒き散らされた順の精液を指にすくった和也が肩を揺らしながら嗤う。
「たっぷり出しやがったな」
順は荒い息を吐きながらうっとりとした顔で和也を見つめた。昂奮に肛門はすっかり緩んでいて次第に指では物足りなくなってくる。順は卑猥に腰をくねらせながら甘い声で鳴いた。
「おら、なにうっとりしてやがる。次は奉仕だろうが」
呆れたように言って和也が唐突に順から手を離す。あっ、と切ない声を上げた順を和也が力任せに引き起こす。まだ絶頂感にだるさの残る身体を引きずるようにして、順は和也の服に顔を寄せた。口と歯を使ってジャケットのボタンを外し、和也から静かに剥ぎ取る。次いで順は和也のズボンのボタンを歯で外した。ファスナーを口に咥えて引き下ろす。和也はそんな順をにやにやと嗤って見下ろしながら言った。
「俺のをそんなに咥えたいのか?」
それまでただ座っていた和也がいきなり順の髪をつかむ。無理やりに顔を上げられた順は苦しさに呻きながら何度も頷いた。
「じゃあ、きっちりねだってみろ」
「く、咥えさせて、ください」
苦しさに顔を歪めながら順は掠れた声で途切れ途切れに言った。その瞬間、強烈な平手が飛んでくる。力任せに頬を張られた瞬間、順は思わず息を止めて目を閉じた。反射的に身体から力が抜け、緩んだ肛門からしとどに愛液が垂れる。痛みに感じてしまった順を嘲笑って和也は低い声で言った。
「ちげえだろ、ばーか。ちゃんと言いやがれ」
昂奮に荒い息を吐きながら順は乾いた唇を舐めた。唾液にしっかりと唇を濡らしてから上目遣いに和也を見つめる。
「俺のいやらしい口にペニスをください」
懐かしいものを思い出しながら順は恍惚の表情で告げた。するとよし、と和也が頷いて手を離す。順は夢中で和也の股間に顔を寄せた。和也を歯で傷つけないように慎重に下着をずらす。現れた勃起しきったペニスに順はうっとりとした顔で吸い付いた。滲んだ先走りを舌で舐めとってから奥までペニスを口に含む。順は熱心に和也のペニスを愛撫しつつ無意識に腰をくねらせた。口で愛撫するだけで快感がこみ上げる。
「けっ。どうしようもないスケベだな。腰振りやがって」
呆れたように罵り声を上げて和也が順の腰を平手で打つ。順はペニスを口いっぱいに咥えながら快感に顔を緩めた。
「おら、出るぞ。全部飲めよ。零したら承知しねえぞ」
微かに甘いもののこもった声で言われて順は頷いた。口の中で舌を躍らせつつ息を吸う。口の中の空気を抜いて強く吸い付いた瞬間、和也が射精する。大量の精液を口に注がれて順はうっとりとした目をして喉を鳴らした。夢中で精液を飲み下す順を嘲笑いながら和也が数度射精する。
順は唇でしっかりとペニスを咥えて静かに頭を引いた。ペニスに残っていた精液を唇で吸い取ってから舌を伸ばす。ペニスにまとわりついていた精液を舐め取る順の頭を和也が撫でる。
「よーし、いい子だ。よく出来たな」
うっとりと顔を緩めた順を引き起こして和也が言う。和也は手際よく着ていたものを脱いでから順を静かにベッドに倒した。うつ伏せに転がされた順は自分から腰を上げた。
「オンナみてえにスケベ汁垂らしやがって。どれ」
喉の奥で嗤って和也が順の肛門に舌を這わせる。愛液を音を立てて舐め取られて順は甘えた声を上げた。細く尖らせた舌先を肛門に入れられた途端に激しい快感が襲ってくる。順は力なく首を振りながら腰をくねらせた。すると和也が忌々しそうに舌打ちをして順の尻を強くつかむ。
「勝手に動くんじゃねえよ。気が散る」
ぶっきらぼうに言って和也が手に力をこめる。爪あとが残るほど尻肉をきつくつかまれて順は顔を歪めて息を潜めた。痛い筈なのに頭の芯が痺れるような快感がある。
あの頃のことは順にとってこれまでは癒えないかさぶたのようなものだった。思い出せばかさぶたが剥がれ、中の傷が痛む。だからこれまで出来るだけ昔のことは思い出さないようにしてきた。どれだけ泣いても喚いても居なくなった者は帰ってはこない。彼らは誰もが潔く散って行ったのだ。
「すげえ緩んでるな。みっともなくくれくれってぱくぱくしてやがる」
喉の奥で低く嗤って和也が順の肛門に指を挿入する。言いようのない快感に喘ぎながら順はとろんとした目で和也を振り返った。
でも今は思い出しても痛くない。決して同じ存在ではあり得ないのに、どうしてだか心が安らぐ。順は口許に淡い笑みを浮かべて和也を呼んでみた。すると和也が怪訝そうな顔をして手を止める。
不意に厳しい怒鳴り声が聞こえてくる。順はその声に苦笑してのろのろと身を起こした。和也が声のした方を見てやれやれとため息を吐く。
「またお預けか。よくよくてめえらはオレの楽しみを邪魔しやがる」
うんざりしたように頭をかいてから和也が順を横目に見る。顔を合わせたところで順と和也は同時に吹き出した。ばかやろう笑うな、と言いながら自分も笑って和也が順の頭を軽く叩く。順はいて、と笑って首を傾げた。
ロープを解いてもらった順は自分の手首を見て苦笑した。あれだけ強く縛っていた筈なのに痕が少しも残っていない。顔にしても尻にしても、順の身体には不思議と一つの傷もついていなかった。
「いいか。どこでどんなヤツを抱こうがてめえの好きにすりゃいいが、オレの断りなく勝手に誰かに抱かれるなよ」
てめえのケツはオレのもんだ。ベッドに突き立てた扇を抜きながら和也が剣呑にそう言う。だがその目は穏やかで少しも怒ってなどいないことが判る。へぇへぇ、と不真面目に返事して順は放り出されていた服を拾い上げた。
「へぇへぇじゃあるか。ほんとにわかってやがんのか?」
呆れた顔で言って和也が肘で順を小突く。判ってるよ、と笑って順はのろのろと服を身に着け始めた。先の怒鳴り声は佑のものだった。怒鳴られているのは水輝らしい。相変わらず熱いなあ、と苦笑してから順はちらりと和也を見た。和也も服を着ながら苦笑している。
「俺のこと、少しは心配してくれた?」
ふと、順は小声で訊ねた。すると和也が意味ありげに笑って何の話だ、と肩を竦める。順は眉を寄せてこれだからなあ、とぼやいた。
和也が身につけたジャケットの内側に扇をしまいこむ。それを見て順は顔をしかめた。身軽にベッドを飛び降りて和也の胸元を覗き込む。
「それ、桜ちゃんのだろう? 返さなくていいのか?」
生真面目に言ってから順は自分のせりふに困ったように笑った。和也が唇を歪めて顎をしゃくる。えへん、と一度咳払いをしていつものだらしない笑みを浮かべてから順は改めて言った。
「それ、桜ちゃんのっしょ? 返さなきゃまずいんでないの?」
「そのうちお返し致します」
にっこりと穏やかな執事用の笑みを浮かべて和也が慇懃に答えてみせる。あはは、と笑ってから順は片手を上げて歩き出した。
誰が誰、というのはご想像にお任せということで……。
正直、作者にもちょっと判んないところがあるのです。
最新の話の先に答えがあるのかもですが……まだ謎です。