エロシーンありです。
「わかったわ。女の身体で玩具にされるのが不快だったのね? あの時みたいに、なんとかペニスを維持して、水輝さんを抱けるように努力するわ!」
「違う! 男でも女でもどっちでもいいんだが、優一郎に抱かれたかったんだよ!」
佑の言うのに触発されて水輝は勢いよくそうまくし立てた。慌てて口を手で覆う。恐る恐る顔を上げて水輝はちらりと佑を伺った。佑は呆気に取られたような顔をしている。やはり気持ちが悪かったに違いない。水輝はそう思って肩を落とした。
「だって、あんなに不機嫌そうに、挿れたければ挿れればいいって……」
呆然とした佑が呟くように言う。水輝はうー、と低く呻いてため息を吐いた。
「だって気持ちが悪いだろう? 男のおれが犯されたいなんて、引くだろ普通。いやまあ、あの時はヒューマノイドだったから側は女だったかもだが」
だから優一郎が気持ち悪いと感じないように思考を閉ざしたのだ。だが待っていても優一郎は命令はくれなかった。股を開いてねだれと命令されれば幾らでもしたのに。水輝は覚悟を決めて佑にそう説明した。
「わたし、水輝さんが嫌なのだと思って……」
佑が涙ぐんで水輝を上目遣いに見る。水輝は慌てて違う、と答えてから佑の目元を指で拭った。浮かんだ涙を丁寧に指先で拭う。
「ごめん」
嫌われて捨てられるのは怖い。だからああしたのだと水輝はぼそりと言った。
「そんなこと、あるはずないじゃない! わたしはずっと水輝さんのことを想ってきたのよ!」
「……よく考えてみろよ。おれが喘ぎまくりながらけつ振って男をねだるんだぞ? しかもこの格好で。引くだろ?」
諦めの笑いを浮かべて水輝は自分の胸に手をあてがってみせた。佑が真っ直ぐに水輝を見つめて目を細める。浮かんだ涙が佑の目尻から零れて頬を伝う。水輝は静かに顔を寄せて唇で佑の涙を吸い取った。
「じゃあ、水輝さん。わたしのベッドでの様子を優一郎の姿に置き換えてみなさいよ!」
「おれはそそられるけど?」
水輝はごく当り前に佑に頷いてみせた。他の男はどうか知らないが、優一郎なら構わない。いや、それどころかきっと自分なら喜んで襲い掛かるだろう。水輝は淡々とそう説明した。すると佑がうっ、と声を飲む。
「だから、優一郎はストレートなんだろ? 無理して置き換えるなよ」
眉を寄せて水輝は疲れた息を吐いた。
「でも、わたしは水輝さんが好きだから構わないわ! 今晩、さっそくねだってみせなさい!」
「……は?」
唐突に言われて水輝は目を丸くした。一度は冷めていた熱が再び顔に昇る。水輝は耳まで真っ赤になってうろたえた。だが佑は据わった目で水輝を睨んでいる。
「なんなら、今すぐでもかまわないわよ。いらっしゃい」
そう言って佑はいきなり水輝のシャツの襟元をつかんだ。力任せに引かれて水輝は慌てた声を上げてベッドから転がり落ちた。水輝を引きずったまま佑が歩き出す。
「ちょっと待て! お前今は女じゃないか!」
焦って言いながら水輝は何とか立とうとした。が、後ろ向きで引きずられているためにどうしても足が滑る。
「たいした問題じゃないわよ」
あっさり言い返して佑が部屋を横切って扉を開ける。うわ、と焦った声を上げて水輝は扉に手を伸ばした。が、凄い勢いで急に引かれて手が扉に届く前に部屋から出てしまう。
「ちょ、ちょっと……こら、待てってば!」
だが水輝の悲痛な叫びを無視して佑が隣の部屋のドアを開ける。水輝は力任せに引きずられて佑の部屋に放り込まれた。立ち上がりかけた水輝を佑がどつく。よろけて水輝が倒れこんだ先は佑のベッドの上だった。
「女にけつ振ってねだってどうする!」
水輝はがば、と顔を上げて喚いた。だが完全に据わった目をした佑が一度は起き上がった水輝の肩を再度、突く。転がった水輝の上に佑は身軽に飛び乗った。慌てる水輝のシャツのボタンを外していく。
「やっぱり、嫌なの? 嘘だったのね?」
そう言って佑が涙ぐむ。水輝は驚きのあまり、抵抗をぴたりと止めた。するとその間に佑が手際よく水輝のシャツを剥がし取る。
「い、いや、嘘じゃない。嘘じゃないが」
我に返って水輝は慌ててそう言った。だが佑は既に水輝のズボンを剥ぎ取り、下着をずり下ろしつつある。うわ、と情けない声を上げて水輝は慌てて下着をつかんだ。
「こんなに、勃ってるじゃない?」
笑われた瞬間に水輝の手から力が抜ける。佑は含み笑いをしつつさっさと水輝の下着を抜き取った。真っ赤になってうろたえる水輝のペニスを佑が強く握る。水輝は思わず呻きを漏らして眉を寄せた。佑に説明しながら頭の中で犯されるところを想像していたからなのか、ペニスはかたくそそり立っている。だらしなく透明な液体を垂らす水輝のペニスを佑は薄笑いを浮かべて焦らし始めた。
「でも、本命はこっち」
軽々と水輝の身体を転がして佑がくすりと笑う。水輝は焦って身体を捻ろうとした。が、動く寸前に佑が水輝の尻に指を這わせる。その瞬間、水輝の背にぞくりとしたものが伝った。どれだけ女を抱いても満たされなかった何かが心の底からわいてくる。
「ちょ、ちょっと……ま、待てってば」
次第に呼吸が荒くなる。水輝は無意識のうちに潤んだ目で佑を見た。
「本当に待ってほしいの? ここも、濡れてきてるのに」
くすくすと笑いながら佑が水輝の肛門をするりと撫でる。その瞬間、水輝は目を見張って全身を硬直させた。自然と掠れた声が唇から漏れる。佑の言った通り、水輝の肛門は昂奮に緩みかけ、腸内から愛液が滲んでいた。佑が指先で何度も水輝の肛門をつつく。水輝はこみ上げてきた焦れたものに耐え兼ねて涙の滲んだ目で佑を見つめた。
男女の立ち位置が変わったように見えますが、そもそも佑は優一郎なので……w
TSと言ってもいいかと。