エピタイ通りなので、若干、エロ風味が少ないかも……?
あと、相手は機械なので苦手な人はすみません。
「次の命令をお願いします」
笑顔で言った由梨佳にそうだな、と頷いて多輝は天井を仰いだ。
「次の時までに合成愛液の温度、もうちょっと上げて欲しいかな。ぬるい風呂くらいの感じで」
すらすらと注文してから多輝は慌てて由梨佳の顔を覗きこんだ。
「駄目か?」
真っ赤になった由梨佳が慌てたように首を横に振る。
「できるけど、あの! 私一人だと、作業が難しいから、えっと……」
そこまで言ってから由梨佳は上目遣いに多輝を見た。多輝はああ、と笑って由梨佳の頭を撫でた。
「もし由梨佳が嫌じゃなかったらおれも手伝うよ。それとやっぱ、バイブはもうちょっと改良の余地があると思うんだ」
出しっぱなしになっていたペニスを服の中にしまい込みながら多輝は熱心に言った。由梨佳を膝に抱え上げて愛液に汚れた股間を丁寧に拭う。真新しいショーツを由梨佳に穿かせたところで多輝はどうかな、と改めて訊ねた。
「そうね。もっと小型のモーターを多数搭載したほうが、動きに柔軟性が持たせられるし……あっ」
由梨佳がそこで言葉を切ってスカートを指先でもてあそぶ。内腿をすり合わせ始めたのを見て取って、多輝はああ、と頷いた。
「自慰がいい? それともおれがいい?」
片腕に由梨佳をしっかりと抱いて多輝は意地悪い笑みを浮かべて訊ねた。すると由梨佳が真っ赤になる。
「いつもは……そのセルフメンテで誤魔化してたけど、欲情レベルの調整という手段もあるわ。だけど、自分では設定できないの……」
恥ずかしそうに言って由梨佳が上目遣いに多輝を見る。多輝はそうか、と笑って由梨佳を軽々と両腕に抱え上げた。小さな悲鳴を上げてすがりついた由梨佳を抱え上げて多輝はベッドに向かった。静かに由梨佳をベッドに下ろしてから自分もベッドにあがる。多輝は仰向けに寝転んで由梨佳を指で呼んだ。戸惑ったような顔をする由梨佳に股間を指差してみせる。
「ごめん。どうも由梨佳の機体音に反応するらしい」
そう言って多輝は自分の股間を指先でつついた。しっかりと勃起したペニスがズボンの股間部分を押し上げている。由梨佳は驚いたように多輝の顔と股間とを見比べた。
「多輝くん、あの、命令してくれたら、私……」
なんでもするから。小声でそう続けて由梨佳が上目遣いに多輝を見る。そうだな、と呟いてから多輝は言った。
「じゃあ、まずショーツを脱いで、次におれのペニスを出して、でもって跨って自分で挿入して」
すらすらと注文してから多輝は由梨佳に笑みかけた。真っ赤になった由梨佳が頷いて自分からショーツを脱ぐ。言われた通りに動く由梨佳を見ていると熱が下半身に溜まる。由梨佳の手で露出された多輝のペニスは勃起しきっていた。
「女性器ユニットの設定はどうする?」
「バイブなし、愛液オンリーで。……濡れないとやっぱお互い痛いしな」
そう言いながら多輝は由梨佳に手を差し伸べた。手を繋いだところでそっと由梨佳を引く。由梨佳は誘われるように多輝に跨った。多輝は手早く由梨佳のワンピースのボタンを全て外した。互いの股間が見えるようになったところで由梨佳としっかりと両手を繋ぐ。いきり立ったペニスの先端を陰部で確かめるように探りながら由梨佳が跨る位置を微妙に調整する。
「ペニス位置をロックしました。挿入します」
薄い翳りの奥にあるクリトリスが点灯する。それを見て取って多輝は頷いた。
「うん」
静かに由梨佳が腰を下げる。それと共にぬめった膣口にペニスの先端が咥え込まれた。挿入時の独特の感触に深い息を吐き、多輝は一度だけ腰を跳ね上げた。悲鳴を上げた由梨佳が多輝の胸の上に倒れこむ。浮いた由梨佳の腰を手で押さえて下ろしながら多輝はくすくすと笑った。その間にもペニスは膣奥に潜っていく。
「あんっ! 奥に当たって!」
膣奥に設えられたばねが亀頭部分を受け止めて柔らかく跳ね返す。その感触に身震いしてから多輝は深々と息を吐いた。
「ほら。やりながら話の続き、出来るだろ?」
そのためにバイブレーターを起動しなかったのだ、と多輝は笑った。乱れた呼吸を整えながら由梨佳が身を起こそうとする。だが多輝は由梨佳の背をしっかりと抱いてその動きを制した。別に抱き合っていても話は出来る。そう多輝が告げると由梨佳が困ったような笑みを浮かべる。
「そう……ね。バイブ起動時を基準に性感レベルを設定して……あるから。んっ」
「そうだよ。そのバイブだ」
指を鳴らして多輝は急に真面目な顔をした。
「由梨佳のだけじゃなくて、基本的にうちのヒューマノイドのバイブって仕組みからプログラムから同じものを元に作ってるだろ?」
そう言って多輝は間近の由梨佳をじっと見つめた。由梨佳がのろのろと顔を上げて吐息をつく。
「ええ。今、バイブが組み込まれているのは機械式の女性器ユニットを持っている廉価版のメイドタイプと、私のような一部の特殊な機体だけだから……」
「微妙に違うんだよなあ」
眉を寄せて言ってから多輝は頭をかいた。バイブレーターを起動させると気持ちいいのは確かなのだ。生身の女性と交わるより数段早く射精に至るということは、それだけ快感を得ているということなのだろう。そこまで言ってから多輝は慌てて言い直そうとした。だがどれだけ言い訳してもこれまで幾多の女性と交わってきた過去が変えられる訳ではない。
冷静というか、しながら検討w