多少、エロ……でしょうか。グロかも?
刀を担いで地下に戻った順は待ち構えていた黒妖牙に片手を上げてみせた。黒妖牙はすっかり元通りの黒い格好をしている。暑くないのかね、と苦笑して順は黒妖牙の横に並んだ。
「態よく追い払ったな」
低い声で言われて順はあはは、と笑った。
「桜ちゃんがね。引っ張ってってくれたよ」
小声で返して順はベッドにいる紫を覗き込んだ。紫は苦しそうに呻いている。よいしょ、と順は刀を担いだままベッドに乗った。黒妖牙がタイミングよく紫の背後に回る。
紫は荒い呼吸を吐いている。相当に痛むのか、時折、酷く顔を歪めて呻きを漏らしている。そんな紫を黒妖牙が背後に座って羽交い絞めにする。順は紫の足を左右に開かせて股間を覗きこんだ。大きく膨らんだ紫の腹をそっと撫でる。放り出された黒妖牙の左右の足に紫の足をそれぞれ掛けたところで順は顔を上げた。
「成熟はしてるんしょ?」
「十分過ぎるくらいだな。少し刺激が足りないか」
順の問いに答えた黒妖牙が紫の乳房を両手に握る。乳房を強く揉みしだかれた紫が腰を震わせて声を上げる。そっか、と呟いて順は紫の股間に顔を伏せた。ぱっくりと口を開けた膣口の上で膨らんでいるクリトリスに吸い付く。それまで苦しみの呻きを漏らしていた紫の声音が変化する。
「あひゃっ! んふあああんっ!」
涎を垂らしながら声を上げる紫を順はちらりと見た。だがすぐにまたクリトリスを舐め始める。そうしつつ順は膣口に指を入れた。胎から降りてくるモノのために膣内はいつもより開いている。愛液が溢れる膣を順は指で刺激し始めた。
何でかなあ。順は紫を弄りつつぼんやりと考えた。どうしていつも上手く行かないのだろう。捕まえたと思った時にはもう、相手はここにはいない。いつもその繰り返しだ。
一際高い声を上げて紫が腰をくねらせる。胎からモノが降り始めたのだ。母体に絶大な快楽を与えつつ、それがじりじりと降りてくる。順は邪魔をしないように膣から指を抜いた。顔を上げて紫を見つめてみる。紫はもう、誰のことも判別出来ないだろう。深い快楽の闇に囚われたままだ。
それは真っ赤なみみずのように見えた。ペニスを思わせる太さの赤いモノが膣からはみ出す。順は目を細めて紫からそっと離れた。のたうちながらみみずがじりじりと身体を伸ばしていく。みみずが丸みを帯びた頭をベッドに食い込ませようとしたところを順は素手でつかんだ。その瞬間、嫌な音がして手が焼ける。だがそれに構わず順は力任せにみみずを引っ張った。ずるん、と膣から引っ張り出されたみみずは全長で一メートルはある。
「んじゃ、行ってくる」
気軽に言って順は黒妖牙に笑みかけた。一匹産んだところで限界に達したのだろう。紫は黒妖牙にぐったりと身体を預けて目を閉じている。愛液と血に塗れた紫の股間に順は無言で目を落とした。
「無茶をするなよ。オレは貴様の後始末だけはごめんだ」
「えー。クロちゃん、冷たい」
わざとしなを作った順を黒妖牙がぎらりと睨む。誰がクロちゃんだ、といつもの文句を口にした黒妖牙に笑みかけて順はみみずをつかんだまま屋敷を出た。
庭に出たところで左手に握っていたみみずを宙に放る。のたうったみみずに順は手のひらから容赦のない力を放った。風船が弾けるような音を立てて潰れたみみずが地面に落ちて消える。だが、みみずにこめられていた夢魔の力だけがゆらりと宙を漂う。順は刀を担いだまま、力の行方を追って飛んだ。高速で空を駆ける虹色の力を追う。
山を越え、町を横切って虹色の力は真っ直ぐに清陵の町に向かっている。順は予想通りの結果に小さく笑った。凍りついた清陵の町に入った虹色の力が一直線に清陵高校に向かう。順は高速で空を飛びながら両手に刀の柄を握り直した。
「さー、やってみよっかね」
強大な優一郎の結界を虹色の力がすり抜ける。順は腕を伸ばして刀を頭上に掲げ、両手で柄を回した。怒号を上げて結界に斬りかかる。凍りついた優一郎の結界は刀に撃たれて硝子のように砕け散った。おっけー、と笑って順は素早く結界内に身を躍らせた。校舎を突き抜けて虹色の力が地下に向かう。順はためらうことなく校舎の床を破壊した。最短のルートを通って力を追う。
全てが凍てついた地下の施設内には無数のヒューマノイドが倒れていた。その傍らに怨嗟が凍り付いている。順はちらりとそれらの様子を見てから急いで力を追った。虹色の力が凍った床を凄まじいスピードで這う。とある場所でするん、と床に潜った虹色の力を目で追い、順は両手に刀の柄をつかみ直して二枚目の結界に斬りかかった。巨大な刀が結界ごと床を切り裂く。崩れた床の下に順は迷う事なく滑り込んだ。気配を辿っていくと、三枚目の結界にぶち当たる。
「ご丁寧なことで」
傷ついた手を舐めてから順は口許に嗤いを浮かべた。実験室らしい大きな部屋の中に足を開いて立ち、順は両手にしっかりと刀の柄を握った。息を吸って止める。力を刀に送り込んでから順は気合の声を発して床を切り崩した。凍りついた床と結界が刀にこめられた力に圧されて崩れていく。順はそのまま崩れた床の瓦礫に紛れて地下の三階に到達した。
静まり返った部屋の中央に大きな白く丸いものがある。虹色の力はその中にするんと飲み込まれた。
「なるほど、これっすか」
小声で呟いて順は柄を握り、刀を目の前に構えた。夢魔の紡いだ繭も全て凍りついている。が、強靭な繭の内部には恐らく透の力は及んでいないだろう。そうでなければあの虹色の力が入りこむはずがない。あれは水輝のところに戻ったのだ。
「ほんっと、バクチだよねえ」
気軽な声とは裏腹に順は緊張の面持ちで深く息を吸った。天井や床、あらゆるところに糸を張った繭を真っ直ぐに見据える。鋭い息を吐いて順は繭に斬りかかった。
順はその場のノリと勢いで生きてると評されているので、仕方ないですね!w